« セックスレスの心理学(1) | トップページ | セックスレスというDV(2)――セックスレスの心理学(3) »

セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)

ご質問・ご相談はこちらまで⇒ 性と愛の悩み相談CAFE

セックスレスには、DVが潜んでいることが多い。

DV(ドメスティック・バイオレンス/一般に「配偶者間暴力」と訳されるが、本来の意味からすると、夫婦間のみならず、恋人、元夫婦・元恋人、親、兄弟などへの暴力も含まれる)というと、身体的な暴力のみをイメージされるかもしれない。

違う。DVには、言葉の暴力はもちろん、経済的圧力や近親者との連絡を絶たせるといったもの、そしてセックスを取り上げるというものも含まれる。セックスを取り上げる、つまりセックスレスだ。

実はこのセックスを取り上げるというDV、わたしも受けた経験がある。

相手はひとつ年下の彼だった。フリーターで、当人の言葉を借りれば、夜の「ブルーカラーの仕事」をしていた。
当時のわたしは昼間会社勤めだったので、基本的に生活のリズムはすれ違い。
収入は当時のわたしと同等、もしくはわたしがすこし上回る。しかし、彼はわたしの一人暮らしの部屋にパラサイトしていた。

そんな彼とのセックスは月に1~2回程度。特に不満はなかった。
しかし、彼の心の奥底に隠されていたものを、わたしは思いもよらぬかたちで発見する。

当時ブログなんてものはなかったが、WEB日記がはやっており、偶然にも、わたしは彼がわたしに隠して書いていた日記を発見することになる。そこにはこういったような鬱屈した彼の心情が吐露されていた

-----------
彼女とはもう1ヶ月以上セックスしていない。
一般的には俺たちの年齢で1ヶ月以上もセックスしていないなんて普通じゃないだろう。
いわゆるセックスレスだ。

昨日、彼女が仕事から帰ってきたとき、俺はまだ起きていた。
彼女はセックスをしたそうだった。
だが、そんな彼女を無視して寝てやった。

今日もセックスできない。ざまあみろ。
-----------

DVでは暴力の加害者をバタラー、被害者をバタードと呼ぶが、わたしは仕事にかまけるうち、いつの間にやら、セックスレスというDVのバタードになってしまっていたのだ。

そして、セックスレスというDVには、それを相手の責任となすりつけるという暴力が付随しやすい。

つまり、男性がバタラーの場合、「おまえなんかには性欲がわかねぇんだよ」「おまえに魅力が足りないから抱きたくねぇんだよ」といった言葉もしくは態度。
そして、女性がバタラーの場合、「あなたのセックスはよくない」「持続時間に不満がある」といった言葉もしくは態度。

それは立派な暴力である。

いま、セックスレスに悩んでいるあなた。これらに思い当たる節はないだろうか?
思い当たる場合、カウンセラー/セラピストなどのもとに相談に行ってみる……というのも、ひとつの手ではないだろうか。

【関連記事】
「セックスレスの心理学(1)」
「セックスレスというDV(2)――セックスレスの心理学(3)」
「パートナーとのあいだにセックス観の不一致がある場合には?」
「セックスで愛情を確かめることはできるのか?――セックスにみる男性性・女性性の誤り(1)」
「能動? 受動? ――セックスにみる男性性・女性性の誤り(2)」
「ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。」
「セックスはあくまでもコミュニケーションのひとつ。「セックスレスへの不安」というのは、二人のセックス以外のディスコミュニケーションを表している。(働く男女の5人に1人がセックスレス――男と女で異なるパートナーへの不満)」
「日本は、セックスにおけるディスコミュニケーション、潜在的な性感染症やHIV感染者大国だ!<日本は世界一のセックスレス大国」
「愛情≠性欲≠勃起 」

|

●DV(ドメスティック・バイオレンス)」カテゴリの記事

●セックスレス」カテゴリの記事

●男と女の心理学」カテゴリの記事

●社会問題」カテゴリの記事

心と体」カテゴリの記事

恋愛」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/58392/3781115

この記事へのトラックバック一覧です: セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2):

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。