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2006年1月の7件の記事

性欲はなぜ起きる?(1)セクシャル・ブレイン――大脳生理学から

さて、「性欲」について、まずは脳の仕組みから探っていきたいと思います。

脳内で「性欲」を司っているのは、「視床下部」というところです。

「視床下部」の核となる部分は、男性は女性のそれより2.5倍もの大きさがあります。
この大きさひとつとっても、男性の性欲と女性の性欲には違いがありそうですね。

この核は、男性に特徴的な性行動(=ここでは「積極的で過度に異性愛的」とします)をつくりだし、アンドロゲン(男性ホルモン)に反応する細胞が、ほかのどの部分よりもたくさん集まっています。
女性でも、男性に特徴的な性行動をするひとは、ほかにも体毛が濃い、声が低い、ニキビができやすいといった特徴があるそうです。

男性、女性ともに、性衝動(≒性欲)を誘発するようななんらかの刺激を受けると、視床下部のある部位が反応します。
しかし、この反応部位も、男性と女性とでは違っています

男性の場合、この視床下部のある部位が反応すると、ここから出た信号が皮質に伝わり、勃起を促します。そして、セックスにおいて「積極的」「攻撃的」「侵入する」役割にまわるとされています。
一方、女性の場合、この視床下部のある部位が反応すると(ちなみに、ここは、食欲を司っているところでもあり、摂食障害の原因もここにあるのではとされています)、セックスにおいて「受動的」で、侵入されやすい体勢をとるなど「侵入される」役割にまわるとされています。

これは動物実験でも明らかになっていることで、メスはそういった脳内の刺激を経て、性交の場面になると性器を見せるなどの態度をとり、オスの視床下部の姓反応に関わる部位を刺激すると、周囲のメスに関心を示すようになるそうです。

つまり、「脳」という側面から見ても、男性と女性とには、「性欲の起きる時点」から、その形態までに、明らかな男女差が存在するということです。

ですから、男性の性欲が、女性から見て旺盛だったからといって、「身体ばかりを求められる=身体目当てなんだ」などと思うことはないのです。

かといって、男性の脳にも、女性の脳にも、異性寄りの脳を持っているひとが多くいます男性の脳の特徴と女性の脳の特徴をわかりやすくわけましたが、それは両者の端と端を挙げているだけのこと。
ですから、男性に性欲の起きにくいひとがいたとしても、女性に性欲の起きやすいひとがいたとしても、まったく不思議ではないのです。
(わたしが、先々このブログで取り扱いたいテーマのひとつに「インターセクシャル」がありますが)男性と女性とは、白と黒にはっきりとわけられるものではなく、グレーゾーンに位置するひとが大半なのです。

次回は、ホルモンの側面から、性欲というものをみていきたいと思います。
(もしかすると、脳をもう一回、もうすこし深くお話しするかも?)

【関連記事】
「愛情≠性欲≠勃起」
「性欲はなぜ起きる?(2)セクシャル・ブレイン――恋する脳、セックスする脳」
「性欲はなぜ起きる?(3)――性的刺激→勃起=精子がたまること=射精=性欲?! 男性の成長にしたがって」
「性欲はなぜ起きる?(4)――女性の顔に射精することと、母親からの分離・独立」
「性欲はなぜ起きる?(5)セクシャル・ブレイン――恋する脳、セックスする脳(2)」

【関連書籍】
「ビジュアル版 脳と心の地形図――思考・感情・意識の深淵に向かって」

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愛情≠性欲≠勃起

「わたしの身体を、セックスを、求めてこない彼……わたしって、愛されていないのかな? 女性としての魅力がないのかな?」

「セックスに対して淡白な彼……わたしから、“セックスしたい、セックスしようよ”って誘ったら、変に思われるかな? 淫乱な女、なんて思われちゃうかな?」

「彼が勃起しなかった……わたしがいけないのかな? 勃起する・しないは、デリケートな問題だっていうけれど……?」

「“本当に好きなオンナは抱けない”っていう男性がいた……わたしと彼にセックスの関係があるってことは、彼は、わたしのこと、本当に好きではないってこと? 遊びなのかな?」

 ――女性のみなさん、こういったことで悩んだことはありませんか?

実は、わたし自身も悩んだことがあります。こと、ティーンエイジャー(10代)のころは、男性のカラダとココロについて、よくわからないだけに、そして、誤った捉え方をしていただけに、真剣に悩みました

また、女性の友人同士で、恋愛やセックスの悩みを打ち明けあうと、まわりの子たちも、おなじようなことで悩んでいるんです。よく、この類のことを、友人に相談されていましたし(自分も悩んでいたくせに、それらしく相談に乗ってしまうわたしでした^^;)、また、いまの年齢になっても、同様のことを相談されることがあります

おなじなんですよ
彼氏とのセックスに悩むティーンエイジャーも、セックスレスに悩む既婚女性も。

なにがおなじかというと、男性のカラダとココロについて、わかっているつもりでも、実はわかっていないというところ。そして、男性のカラダとココロについて、誤った捉え方をしているところ。

でも、それが悩みの種であるならば、男性のカラダとココロについて、理解を深めればいいだれにだって、わからなくて当たり前のこと、わからないことは知ればいいんです。知ろうとする姿勢が大事なんです。
ただ、それだけのことです。
たった、それだけのことで、悩みが解消されるのであれば、他愛もないこと。逆にいえば、たった、それだけのことで解消される悩みであれば、思いつめることなんてないんです^^

もちろん、これは、決して、あなたの悩みを軽視しているというわけではありません。わたしだって、悩みに悩んで、でも、抜けるときはすぽっと驚くほど簡単に抜けられたことなのでね。
絡まった糸をほどく方法を知ることそれを覚えることそこまでは大変かもしれない。でも、一度、覚えてしまえば、驚くほど簡単にほどけてしまうものなんです。

わたしは、幸いなことに、セックスに関してオープンに話し合えるほど、親密な男友だちに恵まれていて(「男同士の友情」という話も^^;)、彼らから、さまざまな話を聞かせてもらってきました。

ひとつ見えたことがあります。

それは、男性にとって、女性への「愛情(ココロ)」「性欲(カラダとココロ)」「勃起(カラダ)」は、かならずしも、イコールというわけではないということ。

これから、数話にわたって、男性のカラダとココロについて、さまざまな観点から見ていきます
もちろん、「男性」とひとくくりにするのではなく、個体差があることを前提として。(なので、一般論になるか、ケーススタディーになるか……かな)

男性の方々からのご意見も、お待ちしております。わたしに不勉強な点や解釈の誤りがあれば、どうぞご指摘ください。どんなことでも、ぜひぜひ、お気軽にお寄せください! あなたの言葉は、きっと、読者の女性たちのプラスになるはずです。

また、女性も、もちろん、「こんなふうに思っていた」「こうじゃないの?」「わたしの場合は」といったことがあれば、ぜひコメントしてくださいね。

次回は、まず、男性の性欲の仕組みについて、お話ししていきたいと思います。

【関連記事】
「セックスレスの心理学(1)」
「セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)」
「セックスレスというDV(2)――セックスレスの心理学(3)」
「セックスの持続時間と男性の射精」
「能動? 受動? ――セックスにみる男性性・女性性の誤り(2)」
「セックスはあくまでもコミュニケーションのひとつ。「セックスレスへの不安」というのは、二人のセックス以外のディスコミュニケーションを表している。(働く男女の5人に1人がセックスレス――男と女で異なるパートナーへの不満)」
「生理前(月経前)や生理中(月経中)に、女性の性欲はアップする?!」
「性欲はなぜ起きる?(1)セクシャル・ブレイン――大脳生理学から」
「性欲はなぜ起きる?(2)セクシャル・ブレイン――恋する脳、セックスする脳」
「性欲はなぜ起きる?(3)――性的刺激→勃起=精子がたまること=射精=性欲?! 男性の成長にしたがって」
「性欲はなぜ起きる?(4)――女性の顔に射精することと、母親からの分離・独立」
「性欲はなぜ起きる?(5)セクシャル・ブレイン――恋する脳、セックスする脳(2)」

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生理前(月経前)や生理中(月経中)に、女性の性欲はアップする?!

「生理前(月経前)や生理中(月経中)に、女性の性欲はアップする」という記述が、男性誌によく掲載されていると聞いたことがあります。
また、こんな胡散くさいことの書かれたページ(笑)も見つけました。

今日は、この説の信憑性を検証してみたいと思います。いろいろと調べてみました。

「PMS(月経前症候群)って、つらいんだよ。」でも使った右下の図を使います。
PMS女性の性欲を司るのは、女性ホルモンの代表格とされるエストロゲン(卵胞ホルモン)であるといわれています「PMS(月経前症候群)って、つらいんだよ。」でも書きましたが、このエストロゲン(卵胞ホルモン)というホルモンの働きを、もう一度おさらいしてみましょう。

■エストロゲン(卵胞ホルモン)
<働き>
 ○女性性器の発育を促す
 ○子宮内膜に増殖期変化を起こす
 ○頸管粘膜の分泌を促す
 ○膣の粘膜上皮の増殖を促し、膣の自浄作用を助ける

このホルモンは、月経が終わってから、排卵までのあいだに、分泌されています。月経後の青い線の上がり方を見ればわかりますね。

もう一度書きます。このエストロゲン(卵胞ホルモン)という女性ホルモンの主な分泌期間、分泌のピークは、月経が終わってから排卵までのあいだ、でしたね。
そして、たしかに、生理前(月経前)には、ホルモンのアンバランスが起きます。
生理前(月経前)の2週間のあいだに分泌され、妊娠すれば赤ちゃんのベッドとなる、妊娠しなければ経血として排出されてしまう(=生理(月経))子宮内膜をやわらかく保つ役割を果たすプロゲステロン(黄体ホルモン)エストロゲン(卵胞ホルモン)とのバランスが不安定になるのです。

「生殖」という観点から見ると、排卵の前に、女性の性欲が増し、妊娠しやすい体内環境をつくるというのは、十分にありうることだと、わたしは考えます。

ただし、性欲云々よりも、生理(月経)前と生理(月経)中には、女性の情緒自体が不安定になる……といった程度のことも含まれているように感じます。
その情緒の不安定さをもって、性欲と見る見方もあるでしょう。

もちろん、決して、女性の性欲を否定しているわけではありません女性にだって、個人差はあれど、性欲は存在します

ただ、こういったホルモンの変動を見ていくと、すくなくとも「生理中(月経中)に、女性の性欲はアップする」というのは誤りであって、ただ「生理前(月経前)に、女性の性欲はアップする」ことは、個人差はあれど多少はあるかもね……といった程度ではないかと考えます。

結論としては、
(1)「女性を口説くなら生理前(月経前)が有利」だなどといったことは、たとえ、それにも一理あったとしてもですよ、これから口説こうという女性が生理前(月経前)かどうかだなんて、どうやって調べるんですか(笑)。
(2)生理前(月経前)や生理中(月経中)に、いつも以上に、女性の性欲が高まって、セックスをしたくなったとしたら、生理前(月経前)は問題ありませんが、生理中(月経中)には、「生理中(月経中)のセックス」でも述べたように、絶対に避けてくださいね。
(3)「生殖」という観点から、エストロゲン(卵胞ホルモン)の変動を見ていくと、女性の性欲が増すのは、むしろ排卵前なのではないか
(4)男性誌によく載っているという「生理前(月経前)や生理中(月経中)に、女性の性欲はアップする」説は、あまり科学的で明確な裏づけのあるものではない
(5)男性もおなじでしょうが、性欲には個人差がありますし、そのときの環境ストレスなどに左右されやすいもの。自分の性欲だけではなく、お互いの状態を思いやりあうことが大切です。
(6)女性の性欲を否定するひともいるかも知れませんが、性欲というのは、生殖機能をもって生まれたわたしたち人間にとって、至極あって自然なことです。とはいえ、それも個人差のあることですから、性欲があまりわかない、まったくわかないといった場合でも、気にすることはありません何よりも大事なのは、あなたやあなたの恋人という「個」のが存在するということ。だって、ひとは、それぞれ、こんなにも、すごい道程を経て、存在するものなのですから
……こんなかんじです。

もし、その他の見解や、別の視点からの切り口をお持ちの識者の方がいらっしゃいましたら&不備な点がありましたら、ご指摘ください。

【関連記事】
「性差医療ってなに?――女性のプチ不調の原因とは!?」
「PMS(月経前症候群)って、つらいんだよ。」
「生理中(月経中)のセックス」
「生理(月経)周期の正しい数え方」
「セックスと妊娠の仕組み、教えます☆ 」
「愛情≠性欲≠勃起 」

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セックスと妊娠の仕組み、教えます☆

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以前、「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(1)【はじめに】」「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(6)【妊娠するということ】」に続く連載で、セックスと妊娠について触れました。

ここでは、もっと具体的に、セックスと妊娠の仕組みについて、お話ししたいと思います。(図はクリックすると拡大されます)

manwoman左の図は、それぞれ、男性器と女性器の外見です。セックスは、男性器を女性器のなかに挿入して、前後に動かし、男性が、女性器のなかで射精することによって、妊娠が成立します。

でも、この「妊娠する」というのは、とても男性と女性の身体のとても神秘的な仕組みで行なわれているのです。pregnancy1

まず、女性の卵巣は、約1ヶ月前後ごとの決まった周期で、卵子を卵管の方へと送り出しています。これが、排卵です。ひとりの女性がもっている、一生のうちに排出する卵子の数は、生まれたときから決まっています。赤ちゃんの時点で、一生分の卵子をもって生まれてくるんですね。

卵巣から送り出された卵子は、卵管の中へ取り込まれ、卵管膨大部へと運ばれます。ここが、男性の精子と女性の卵子が出会う、受精の場所となります。

卵子の生存期間は、約12~24時間といわれています。そのあいだに、精子と出会えば、受精する=赤ちゃんの卵である受精卵になることができるのです。また、精子の女性の体内での生存期間は、最大で一週間とされています。
でも、この受精というのが、ものすごく奇跡的な確率で成し遂げられることであって、その仕組みは、とっても神秘的なのです。

pregnancy2 セックスをし、男性が女性の膣内に射精することによって送り込まれる精液に含まれている、男性の精子の数は、1~5億。これらが、いっせいに卵管に向かって進んでいきます。その速度は、秒速10メートルともいわれています。

しかし、女性の腟内は強い酸性に保たれていて、その億単位の精子も、その多くが、一瞬のうちに死滅してしまいます。そこで生き残った精子だけが、子宮頸官の粘液のなかへと進みます

この粘液は、「PMS(月経前症候群)って、つらいんだよ。」で紹介したエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌によってつくられるものです。通常はどろっとしていて、子宮内に侵入する異物と戦う白血球を多く含んでいますが、排卵期には性質が変わり、精子が通り抜けやすくなるように、手助けをしてくれます。そのため、この時期には、女性は、卵の白身のように糸を引くおりものの量が増えます。

それでも、子宮内に入れるのは、わずか数千個の精子にしかすぎません。そして、卵子が待つ側の卵管に到達できるのは、100個前後、ときには10個程度にまで、しぼられてしまうのです。

卵子と出会った精子たちは、みんなで力を合わせて、その頭部の酵素で、卵子の膜を破ります。
そして、卵子の膜が破れ、一番はじめに卵子のなかに飛び込むことのできた、たったひとつの精子だけが、卵子と結合することができるのです。これが受精です。

受精卵、すなわち赤ちゃんの卵は、細胞分裂をしながら成長し、受精からおよそ3日後、卵管膨大部から子宮へと送られます。pregnancy3

子宮の中では、子宮壁に赤ちゃんが寝るためのふかふかのベッドのような子宮内膜が増殖していて、受精卵を待っています。受精卵は、この子宮内膜に包み込まれるようにして、子宮の組織に根づきます。これを着床といい、この時点で妊娠が成立します。

このように、排卵から着床という流れを経て、妊娠が成立しますが、ここまでには、こうして見てきたように、たくさんの関門があります。
たとえば、卵子は約1ヶ月に1回、12~24時間しか受精可能な状態にありませんし、また、完全な成熟卵でなければなりません。また、子宮内膜の状態が悪ければ、受精卵が着床することができません。このような場合の多くは、自然淘汰ということで、女性も気がつかないうちに、次の月経を迎えます。
一方、男性の精子も、強く元気なものが十分に揃っていないと、卵管まで到達して受精することはできません

妊娠するということは、一見、簡単なことのようでもありますが、実はいろいろな条件が揃って、はじめて可能になる、素晴らしいことなのです。

【関連記事】
「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(1)【はじめに】 」
「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(2)【挿入・結合するとき】 」
「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(3)【終わったあとのこと】 」
「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(4)【コンドームのこと.1】 」
「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(5)【コンドームのこと.2】 」
「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(6)【妊娠するということ】」
「PMS(月経前症候群)って、つらいんだよ。」
「生理中(月経中)のセックス」
「生理(月経)周期の正しい数え方」

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知っていますか? 生理(月経)周期の正しい数え方

友人から「生理不順(月経不順)だ」という相談を受けたことがあります。
聞いてみると、彼女、「毎月、おなじ日に生理(月経)がこない。数日ずつずれていく」というんです。

生理(月経)周期の正しい数え方は、生理(月経)のはじまった日を1日目として、次の生理(月経)がはじまった日の前日までを数えます。

そして、この生理(月経)周期は、大人になって、身体が成熟してきて、安定してくると、おおむね25~38日型になります。
また、生理(月経)の続く日数は、5日前後、すなわち3~7日程度になります。

ですから、たとえば、1月1日に生理(月経)がはじまったとします。
生理(月経)周期を、25日型とすると、次の生理(月経)がはじまるのは、1月26日ですね。
(1月を31日として)38日型とすると、次の生理(月経)がはじまるのは、2月8日になります。

ですから、冒頭のわたしの友人の悩みは、生理不順(月経不順)でもなんでもない、彼女の生理(月経)周期は、正常なものであるんですね。

また、女性の生理(月経)周期生理(月経)日数、そしてそれをコントロールしている女性ホルモンのバランスは、ちょっとしたストレス過労などに左右されやすい、デリケートなもの。多少のずれには、さほど神経質になる必要はありませんが、ただ、それが不安やストレスになるということもありますし、念のために、婦人科で診てもらうのもいいでしょう。
また、逆に、そういったホルモンバランスにまで影響するほどのストレスや過労をためこんでしまわないようにしましょうね。

生理(月経)周期の数え方を、こうして誤ってしまっている女性は、意外に多いものです。
なかでも、先のわたしの友人の例のように、「毎月、たとえば○月10日からはじまったら、次の月も□月10日からはじまるもの」と思い込んでいる女性は、非常に多いです。

ちなみに、妊娠したときも、妊娠週数は、最後の生理(月経)のはじまった日を、1日目として数えます。ですから、たとえば28日型の生理(妊娠)周期の女性が、「生理(妊娠)が一週間遅れた」と気付いたら、その時点で、妊娠5週目、つまり妊娠2ヶ月に入っているのです。

自分自身の身体のことです。
自分の身体は自分で管理し、大事にすることができる女性でいてほしいものです^^
そのためには、まず、自分の身体について、きちんと正しい知識をもって理解することが大切です。

【関連記事】
「PMS(月経前症候群)って、つらいんだよ。」
「生理中(月経中)のセックス」
「セックスと妊娠の仕組み、教えます!」

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生理中(月経中)のセックス

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生理中(月経中)のセックスのセックスについて、誤解を抱いているひとやその危険性を知らないひとがあまりにも多すぎるので、ここで取り上げておきます。

結論から先にいいます。

 女性が生理中(月経中)のあいだ、セックスは控えてください。
 ましてや、避妊をせずに……だなんて、とんでもありません。

理由を述べますね。

(1)生理中(月経中)の膣内
生理中(月経中)の膣内は、いつもよりも、とってもデリケートな状態にあります。普段より、傷つきやすいし、免疫力も低く、また感染症にも罹りやすくなっています。

たとえば、カンジダという空気中にいるカビがいますが、通常ならなんでもないそのカビが、デリケートな状態の膣内では、炎症を起こさせる場合がありますカンジダ膣炎と呼ばれるものです。

生理中(月経中)にセックスをすることは、衛生上に問題を含むものであり、女性の身体に、こういった炎症などを起こさせてしまうリスクがあるのです。

(2)排卵日への誤解‐1
「PMS(月経前症候群)って、つらいんだよ。」で、女性の月経周期などを示した図を掲載しましたが、それを見るまえに、前提条件として、わたしは口をすっぱくして「これは一例にすぎない」「個人差が大きいもの」などといいました。このとおりに排卵がくるものと思って、安易な気持ちで「安全日」だの「危険日」だのと、勝手に自己判断をし、避妊をおろそかにしないでください

「生理中(月経中)には、排卵日はこない」という迷信があるようですが、生理中(月経中)にも排卵日がくることは、十分にありえます

(3)排卵日への誤解‐2
精子は、子宮内で最長7日間、生存します。つまり妊娠可能な状態が、排卵の前後14日間はあるわけです。

(2)にも書いたように、女性の排卵日は、そのひと個人の周期もありますし、またちょっとしたストレスなどに左右されるものでもあります

ですから、「生理中(月経中)には、避妊をしなくても妊娠しない」という迷信は、まったくの誤解です。

以上、生理中(月経中)のセックス、こと避妊をせずに行なうセックスは、どうして控えるべきなのか、その理由を簡単に述べました。

男性は、このことを理解して、彼女の身体を大事にいたわりましょうたった一週間程度のことです。それくらい我慢できないほど、あなたの性欲は理性に勝ってしまうのですか? なによりも、彼女は、あなたのそんな性欲の捌け口でしかないのですか?

女性は、このことを理解して、自分自身の身体と二人の幸せを守るため、たとえ生理中(月経中)に求められても、毅然とした態度をもって断りましょうそんなことすら理解してくれない程度の男性ならば、彼はあなたのことを愛しているだなんていえません愛情も思いやりもない男性なんて、こちらから願い下げだというくらいの強さをもっていてほしいものです。

【関連記事】
「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(5)【コンドームのこと.2】」
「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(6)【妊娠するということ】」
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PMS(月経前症候群)って、つらいんだよ。

新年、あけましておめでとうございます!

読者のみなさん、今年もすこしでもみなさんのお役に立てるような情報や見解を、ご提供できればと思っております。よろしくお願いいたしますね♪^^
積極的なご感想やご意見など、去年にも増して、どしどしお寄せください! お待ちしておりま~す☆^^

先日、「性差医療ってなに?――女性のプチ不調の原因とは!?」で、女性ホルモンの話をしたので、その関連で、今日はPMS(月経前症候群)の話をしたいと思います。

PMS(月経前症候群)とは、月経の3~14日くらいまえから起こる諸症状のこと。身体的な症状精神的なものに症状とに大別されます。

代表的な症状の例を挙げてみましょう。

●身体的なもの
 乳房が張ったり、痛んだり、刺激に対して過敏になったりする
 下腹部の張り
 手足のむくみ
 吐き気や動悸
 食欲不振もしくは食欲亢進
 関節や筋肉の痛み
 体重の増加
 めまい
 便秘あるいは下痢
 にきび、吹き出物  
など

●精神的なもの
 イライラして怒りやすく、反感や闘争心を抱きやすくなる
 気分が落ち込み、憂鬱になる
 ちょっとしたことで緊張する
 絶望感や孤独感に駆られる
 無気力
 正常な判断力を欠く
 情緒不安定になる
 集中力の低下
 不眠
 パニック
 妄想
 涙もろくなる
 疲れやすい  
など

PMS(月経前症候群)には、女性ホルモンが大きく関与しています。ここでは、ホルモンの変動と月経周期などを表した図を使って、わかりやすく解説しようと思います。

ただし、ここで大前提として、先に理解しておいてほしいことがあります

この図は、単に「平均的な」女性のホルモンや基礎体温の変動、月経周期、排卵日などを例示するだけものです。あくまでも、「たとえば」の例にしかすぎませんかならずしも、あなたやあなたの恋人が、これに当てはまるとは限らないのです。

なぜなら、女性のそういったホルモンや基礎体温の変動、月経周期、排卵日などには、個人差が、とても大きいからです。ホルモンの変動、月経周期や排卵日などは、ひとそれぞれ。それがあたりまえなんです。身体のリズムだって、個性のひとつなんですから。

これをしっかりと頭に叩き込んだ上で、はじめて、右の図を見てください。 クリックすると拡大されます。

Pms_2

……なぜ、わたしがこんなことをしつこくいうかというと、自分がこれに当てはまらないからといって、過剰に深刻に悩んでしまう女性や(ただし、あまりにもおかしいようであれば、一度婦人科を受診してみてください)、また避妊をおろそかにしてしまう男女が出てくるのを防ぐためです。
特に、避妊については、安易な気持ちで「安全日」だの「危険日」だのと、勝手に自己判断をしてしまわないでください
そして、「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(5)【コンドームのこと.2】」でも触れましたが、避妊方法は、かならずコンドームを使ってください。
コンドームがなければ、セックスしない。コンドームの使用は、相手に対するエチケットであり、セックスのマナーでもあります。そして、なによりも、相手に対する「思いやり」です。「思いやり」に欠ける相手と恋をしたり、セックスをしたりして、男女とも、自分を傷つけないようにしてくださいね

前置きが長くなりました。

さて、本題です。
図(クリックで拡大)では、代表例として、月経周期が28日の女性のホルモンの変動と、基礎体温の変動が示されています。

図の前半から、青い線で表されている「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と、水色の線で表されている「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の動きを見ていくと、月経まえ14日目くらい、かつ基礎体温が排卵日を境に高温になっている時期に、これら2つのホルモンが激しく変動しているのがわかるでしょう。

これが、PMS(月経前症候群)を引き起こしているのです。
つまり、図のように、ホルモンのアンバランスが起きることに伴って、さまざまな症状が出現しているのです。

では、この2つのホルモンとはどういったものなのか、説明しましょう。

■エストロゲン(卵胞ホルモン)
<働き>
 ○女性性器の発育を促す
 ○子宮内膜に増殖期変化を起こす
 ○頸管粘膜の分泌を促す
 ○膣の粘膜上皮の増殖を促し、膣の自浄作用を助ける
※このホルモンは、月経が終わってから、排卵までのあいだに、分泌されています。月経後の青い線の上がり方を見ればわかりますね

■プロゲステロン(黄体ホルモン)
 子宮内膜を、増殖していく期間から、分泌される期間へと、移行させるホルモンです。
 子宮内膜とは、受精卵である赤ちゃんが、心地よく眠るためのベッドのようなもの。増殖期間に、子宮内壁に厚く重なるように作られていきます。
 プロゲステロン(黄体ホルモン)は、排卵期以降に分泌され、受精卵が着床しやすいように、増殖した子宮内膜を柔らかく保ちます。
 その分泌期間は、月経まえの約2週間。
 そのあいだに、受精卵が着床しなければ、厚く増殖した子宮内膜が体外へ排出されます。
 これが月経なのです。

また、それぞれのホルモンの役割を助けるホルモンもあり、役割を助けている以上、これらもPMS(月経前症候群)の一因として、取り上げておくべきでしょう。

■卵胞刺激ホルモン
 卵巣に働きかけて、原子卵胞の発育を促すことで、卵子が作られることを手伝っています。
 そして、エストロゲン(卵胞ホルモン)といわれるホルモンの産生、分泌を促しています。

■黄体化刺激ホルモン
成長した卵子に働きかけ、排卵を起こさせます。

PMS(月経前症候群)は、多かれ少なかれ、たいていの女性に起きるものですが、決して軽視はできないものです。
心身ともを襲うこの諸症状は、日常生活に差し障るほどにつらいもの――実は、わたしも、PMS(月経前症候群)で苦しい思いをしているひとりなので、よくわかるのですが、この時期には、身体に負担をかけないよう、無理は禁物です。また、重大な決断などを、この時期にすることは危険です。普段の判断力や精神とは違う状況にあるのですから。

月経のつらさ、ましてや、おそらく、その存在自体、あまり(正しくは)認知されていないであろうPMS(月経前症候群)のつらさは、他人には、なかなかわかりにくいものです。
男性にはもちろん、女性同士だって、先述のように個人差が大きいものですから、理解するのは、とても難しいことでしょう。

けれど、もしあなたの身近なひとに、PMS(月経前症候群)に悩まされているひとがいたら、どうかやさしく気遣ってあげてください
生理休暇のとりにくさも改善すべきです。

また、女性自身でも、自分がPMS(月経前症候群)だと気付いていないひともいるでしょう。

まずは、こういったPMS(月経前症候群)というものがあることを、これを読んで知ることができたとしたら、それが第一歩目です。

第二歩目は、月経前の自分の心身の状態を、よーく客観的に観察することです。あなたの心身に耳を傾けてみると、実は悲鳴をあげていた……なんてことはありませんか? 悲鳴を聞き逃してはいませんか?

そして、第三歩目。自分は、月経まえには、あたりまえに、かならずそうなってしまうもので、仕方がない、避けようがないのだとあきらめてはいませんか?
実は、PMS(月経前症候群)には、きちんとした治療法があるのです。食事などのちょっとした生活習慣を直すことビタミン剤や漢方薬、ピルを使った薬物治療など。

「PMS(月経前症候群)のつらさを訴えるなんて、甘えだと思われるかも……」そう案じている女性も多いはずです。いいんです、いくらでもまわりに自分はPMS(月経前症候群)だからと、事情を説明しておき、理解を求めることも、そして婦人科で治療を受けることも。

「たかがこれくらいのこと」などではありません

当事者はもちろん、否、当事者のみならず、どんな女性も男性も、PMS(月経前症候群)のことを正しく知っておくこと当事者が、まわりに理解されることは、とても大切です。そのためには、まず、自分で自分自身をきちんと理解しておきましょう

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