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2006年2月の1件の記事

性欲はなぜ起きる?(2)セクシャル・ブレイン――恋する脳、セックスする脳

男性、女性ともに、性衝動(≒性欲)を誘発するようななんらかの刺激を受けると、視床下部のある部位が反応しますが、この反応部位は、男性と女性とでは違っている……ということは、前回「性欲はなぜ起きる?(1)セクシャル・ブレイン――大脳生理学から」で述べました。
それはホルモンの違いであって、その違いは男女の行動差として現れます。日常の行動にせよ、セックスの際の行動にせよです。
ですから、すくなくとも脳とホルモンという側面から見る限りにおいては、セックスにおいて、男性は能動的に、女性は受動的になるのですね。

ホルモンとは、普段、わたしたちは意識していないものですが、実はわたしたちのカラダとココロは、ホルモンに支配されているといっても過言ではないほどに、大きな作用をもつものです。
これまでも、「性差医療ってなに?――女性のプチ不調の原因とは!?」「 PMS(月経前症候群)って、つらいんだよ。」「セックスと妊娠の仕組み、教えます☆」「生理前(月経前)や生理中(月経中)に、女性の性欲はアップする?!」などで、女性ホルモンについてはお話ししてきましたね。
ここでは、男性ホルモンに主眼を置いてお話ししていきたいと思います。

男性ホルモンは、男性を男性特有のカラダとココロにするもので、テストステロンアンドロステネジオンデヒドロエピアンドロステロンの3種類を総称して「アンドロゲン」と呼ばれます。
働きとしては、主に下記があります。
●男性特有の筋肉質なカラダにする
●皮脂の分泌を促す
●体毛の発育を促す
●性欲を高める

一方、女性ホルモンには、これまでもお話してきましたように、エストロゲン(卵胞ホルモン)プロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。
働きとしては、主に下記があります。
●女性特有の丸みをおびたカラダにする
●生理(月経)や妊娠をコントロールする
●肌や髪を美しく保つ
●自律神経を安定させる

この男性ホルモンと女性ホルモンですが、実は両方ともを男性も女性も体内にもっているのです。
これが、おなじ性別の人間であっても、それぞれに特徴がきっぱりわかれるのではなく、男性でも女性的な特性をもっていたり、女性でも男性的な特性をもっていたりといった「個」としての性が、それぞれの人間にあることがわかるでしょう。

さて、性欲に関するホルモン「性ホルモン」と呼ばれますが、そのなかに、上記のホルモンたちも含まれています。
これらは、人間の性欲、それから性徴性機能生殖性衝動性行動などを司ります。

このなかで、特に注目したいのは、男性ホルモン「アンドロゲン」のひとつ、テストステロンです。
このホルモンは精巣(睾丸)でつくられる男性ホルモン思春期の男性器の成育男性の性欲亢進を働きとしています。分泌は思春期~20代にピークを迎えて、その後、徐々に減少していきます(もちろん、個人差はあります)。

この分泌が「思春期~20代にピークを迎えて、その後、徐々に減少していく」ことに、注目してくださいね。

つまるところ、思春期~20代の男性は、(この場では、ホルモンの話にだけ限っていいますが)テストステロンという性ホルモンによって、身体的に、性欲の非常に強くて強くて仕方のない状態をつくられてしまうのですカラダが、そうなんですココロ、は、別の問題なんです

ですから、そういった若い彼が性欲旺盛であるのは、カラダがそうさせているのですから、ごく自然なことなのです。
また、ピークを過ぎれば、だんだん年齢を減るごとに、このホルモンの分泌は減少されていくわけですから、ある程度の年齢の彼あるいは夫が、性欲が減退するのは、カラダがそうさえているのですから、女性が「セックスレス」を過度に案じることはないのです。

次回は、今回の続き。「恋する脳、セックスする脳」を、今回はホルモンによる身体作用を中心にお話ししましたが、もっとホルモンによる心理作用に寄せたお話をしたいと思います。

それを踏まえた上で、今回お話しした成長、それとともに、カラダがココロに与えていく影響と、その結果、男性のセックス観は、どのように変容していくのかを、実際の男性の話を交えながら、お話ししたいと思います。

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