しばらくぶりの更新になってしまいました。
過去にもこのブログで取り上げた奈良女児殺害事件の小林薫の死刑確定。
広島・木下あいりちゃん殺害事件における、ホセマヌエル・トレス・ヤギ被告への一審での無期懲役判決。
東京都羽村市の小学校教諭、渡辺敏郎による交通事故死児童写真、勤務校の児童の写真を用いた、悪質なポルノサイト事件。
九州の中学校教諭による男子生徒への連続強制わいせつ。(※すでに何県何市まで報道されてはいますが、被害生徒が特定される恐れをすくなからずはらんでいると考え、わたしの信念により伏せます)
……などなど、多数、取り上げたい事件、問題がありましたし、また「性と愛の質問・相談CAFE」に寄せられた声からも書きたいことは山ほどある毎日ですが、わたし自身が、個人的に「性」というテーマについて、考えるところがあって……ご無沙汰してしまいました。
(むしろ、その心の過程を書くべきなのではないか、とこのブログの当初の趣旨からすれば思うのですが)
(※ほかの3つのブログは、割と更新しています。掲示板にもお答えしてます。OkawauchiMari.netトップページからどうぞ)
さて、今日は犯罪の厳罰化についてのお話です。
わたしは、犯罪、こと再犯性の高い性犯罪について、厳罰化を求める発言をしてきたり、現行法にはない処罰のあり方を提案したりしてきました。
これは、なにも「犯人をこらしめてやりたい」という憎悪の念から言っているわけではありません。
罪を犯したものに罰を与える。
その意味は、報い、被害者感情への対応、社会的な影響などさまざまですが、わたしはなによりもまず
「制裁というものは、再犯防止のためにあるべきだ」
と考えています。
だから、
「刑罰というものは、再犯を防ぐために必要十分なものでなければならない」と。
それは、刑期であったり、刑罰のあり方であったり、刑期中に課されることであったりします。
日本では2005年度に「性犯罪者処遇プログラム」というものがまとめられました。奈良女児殺害事件を契機に議論され策定されたものです。
罪名の如何にかかわらず「犯罪の原因・動機が性的欲求に基づく者」が対象となります。
このプログラムは、認知行動療法を用いたもので、たとえば、下記のような科目が用意されています。
- 認知の歪み・・・別の事件の犯人の言い訳をテーマに議論して思いこみのメカニズムに気づかせる
- 自己管理と対人関係・・・就職面接の演習などを通じて、対人関係を築くトレーニングをする
- 被害者への共感・・・手記やビデオを見聞きする
- 再発防止計画・・・自分の行動を詳しく分析させ、「仕事上のストレスを避けるにはどうしたらいいか」「ストレスを感じたら、どう対処したらよいか」など、ストレスマネージメントを考えさせる
再犯の恐れの高さなどに応じて受講科目を決め、最長16ヶ月あまりをかけて履修することとなります。
ただ、このプログラムにも、まだまだ問題点(課題)が山積しています。
たとえば、受刑者や仮釈放中の保護観察対象者は、現行法に基づいて受講を義務づけることができますが、保護観察付き執行猶予者については受講を義務づける法律がないのです。
「受講を強く説得する」ということになってはいますが、拘束力がない以上、受講するか否かは、本人の選択次第となってしまっているのが現状です。
再犯の可能性が否めない犯罪者の、ひとつの「病」という考え方もできる、当人をして犯罪を犯させる性的欲求の異常。
その「治療」が、本人任せ。
こんなことで、いいと思いますか?
わたしたちの平穏な生活は守られるでしょうか?
次回は、性犯罪に対する各国の取り組み、薬物療法などについてお話したいと思います。
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