カテゴリー「恋愛」の48件の記事

■子どもたちの抱える“居場所”のない思い~新たな闇「家出サイト」…少女狙う“泊め男”、軟禁・暴行も

拙著「親が知らないケータイ・ネットの世界」でも触れましたが、

家庭に居場所を見出せない子どもたちは、
家出サイトで見知らぬ男性のもとに身を寄せてまで、
家にいたくない、いられない、
そのためなら身体を差し出しても構わない――そう思っているんです。


それくらい、居場所のない思いをしている。


わたしの立てているミクシィトピックに
「もしもし。~あなたの居場所」というものがあります。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=42102950&comment_count=107&comm_id=906052

ここにも、多くの居場所のない少年少女、
また成人でも居場所のない思いを抱えている人たちが
SOSを必死に出してやってきます。


そういった居場所のない子どもたちに
どうやって居場所をつくってあげたらいいのか、

わたしたち親、大人に突きつけられている課題とはなにか。


真剣に考え、非常に切迫した思いで
彼、彼女らの心情に寄り添いつつ
筆を走らせたのが、拙著「親が知らないケータイ・ネットの世界」です。

以下、まえがきを公開します。


---------
まえがき 親が知らないケータイ・ネットの世界

「経営者の父と教育熱心な母のもと、裕福な家庭で何不自由なく育った子」
「成績はトップクラスで、学級委員なども任される優等生」
「先生や友だちからの信頼も厚く、みんなの人気者」

 これが小中学校のころの私、「大川内麻里」に対する、まわりからのおおむねの評価だったのだろうと思います。

 しかし、実情は――

 家庭は崩壊し、毎晩階下で響く、両親のなじりあう声。弟の小さな身体を抱きしめて震えていました。
「母と弟は私が守らなければ」と、つらい状況下でも涙を見せず、強い子を演じていました。
 友だちにも先生にもだれにも、自分の本当の胸のうちを打ち明けられなかった。

 でも人はそんなに強くいられるものではない。
 泣きたかった。弱い自分をだれかに知ってほしかった。

 行き場を求めてのめりこんだのは、ひとりの男性との恋愛。
 でもそんな存在も失って――

 限界でした。
 どこにも居場所がなかった。孤独感に打ちひしがれていた。
 やり場のない気持ち、凍てついた心の行き場所を求めて、私がたどりついたのは、当時でいう「伝言ダイヤル」。親の目を盗んでかけるのがやめられなかった。
 見知らぬ男性との会話。言われるがままに会って、求められるがままに身体を差し出しました。

 もし当時の私にインターネットやケータイといったツールがあったら。
 あのころよりも、もっと簡単に出会いサイトにアクセスして、家出サイトで見つけた男性の家に転がり込んで、生きるために身体を売っていたのではないでしょうか。

 インターネットやケータイを舞台にした少年少女の事件が後を絶ちません。
 でもそんな事件を見聞きするたびに、私は思うんです。
 私だって、時代が時代であれば、そうなっていたかも知れない。否、きっとそうなっていたに違いない。
 ネット・ケータイの世界の闇に踏み込んで犠牲になっていく彼らの姿に、私は15年前の自分自身の姿を重ねるのです。
 決して他人事に思えないのです。
 彼ら、彼女らと、私とは隣り合わせだと。
 そして、違いはただ「ネット」「ケータイ」というツールが、そこにあったかどうか。
 ただそれだけだと。

 本書は、かつてそんな少女であった私、そしていまや一女の母である私が、ネット・ケータイ社会の現状を見つめ、少年少女のリアルな心情に寄り添いながら書き下ろしたものです。
 いま、ネット・ケータイ社会でなにが起こっているのか。現実と仮想現実が交差する場で、少年少女たちはなにを思い、なにを感じているのか。
 そして、私たち親、大人は、そんな現状を目の前にして、いったいどうあるべきなのかを探っていきたいと思います。

 また私は過去の経験を生かして、10代の子どもたちの悩み相談――主に性に関するもの――を受ける活動をしています。
 その活動から見えてきた、現代の少年少女の性意識や、親が子に伝えていくべきことについても語っていきたいと思います。

 わが子の幸せを願わない親などいません。私だってそのひとりです。

 いまを生きる子どもたち、ひとりひとりの幸せな未来を願って、本書を綴りました。
---------

ご興味お持ちいただけましたら、ご一読ください。


大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
http://okawauchimari.net/

新たな闇「家出サイト」…少女狙う“泊め男”、軟禁・暴行も

4月25日3時9分配信 読売新聞

 携帯電話の小さな画面に、少女たちの「SOS」の叫びがあふれていた。

 「誰か助けて。お金もう200円しかないです」「1週間ぐらい泊めてくれる方いませんか」「ある程度は覚悟してます」--。

 携帯サイト上に無数にある「家出掲示板」。家出をしたい少女と、少女を家に泊めたい男、いわゆる「泊め男(とお)」をつなぐ。それはあまりに危険な「出会いの場」だ。

          ◇

 掲示板を利用していた少女に、東京都内の駅前で会った。長い付けまつ毛に濃いアイライン。16歳という。白いケータイをちょっと持ち上げ、「コレがある 限り、泊まる場所が見つからない気はしないよ」と笑う。「『家出したい』って書き込むだけで、すごい返信くるもん」。埼玉県の自宅にはもう11か月間帰っ てない。

 不在がちな父親と、不満のはけ口を子供たちに向ける母親。そんな家にいるのが嫌で、初めて家を飛び出したのは中1の時だ。だが、当時は行くあてもなく、数日後には家に連れ戻された。変わったのは、家出掲示板の存在を知ってからだ。

 掲示板で泊め男を見つけると、段ボール4箱分の荷物を着払いで送る。関東一円から新潟、愛知にも行った。1か所に2週間から1か月。嫌になったり相手の 都合が悪くなったりすれば、また次の泊め男を探す。掲示板で「一緒に行動しませんか?」と仲間を募り、「いい条件の泊め男がいたら、情報交換してみんなで 使い回す」とも言う。

 だが、待っていたのは、そんな幼い知恵ではコントロールできないほどの暴力の世界だった。

 昨年12月には、埼玉県の20歳代の男に「家賃分、働け」とホテル街に連れて行かれ、客を取らされた。逃げるように移った千葉県の男の家では1か月以上 軟禁され、毎日のように複数の男から暴行を受けた。腕と太ももに残る傷跡。逃げようとして見つかり、「罰」としてナイフで刻まれたという。「もう水着にな れないね」。それでも、少女は家に帰るつもりはないという。

 警察庁によると、1年間に補導される未成年の家出人は昨年、10年ぶりに増加に転じ、前年比175人増の4536人となった。少年問題に詳しい日本女子 大の清永(きよなが)賢二教授(社会心理学)は「家出掲示板は思春期なら誰でも抱く、軽い家出願望を実現させてしまう。家出は今や一部の子供だけでなく、 普通の子供たちの問題」と警告する。

 児童買春の温床とされてきた出会い系サイトへの規制が強化されたのは昨年12月だ。2007年時点で5000前後あるとされた出会い系サイトの届け出数 は今年2月末時点で2527に。だが、都内のサイト運営会社の担当者(29)は「出会い系サイトが減っても、利用者は規制対象外のサイトに移るだけ」と指 摘する。「家出掲示板も実質的には出会い系。出会いの場が法の網の外に移り、実態はむしろ見えにくくなった」

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■定額給付金とDV被害者への対策について問題視すること~母子寮だけに限らない、男性の被害者もいる

函館市や福岡市は、
DV被害により、住民票を移さぬまま(加害者の追跡を恐れて)
逃げている女性や子どもにも、
定額給付金を支給する策を発表しました。

他の自治体にも推奨されるべき、
否、国レベルでの対応が必要な策だと思います。


ただし、「母子寮」や「公的機関」に限っているところが気になります。
逃げている先は、シェルターかもしれないし、
シェルターにいるあいだに探したアパートかもしれない。
また民間のシェルターもあります。(むしろ民間のほうが活発)
DV被害者は、死に物狂いで居場所を探します。

また夫のもとに入る給付金の差し止めも
同時になされなければなりません。


最近、DVシェルターについて、
いろいろと調べる機会があったのですが、

「妻がDVシェルターで洗脳されてしまっている」
という男性の声を聞きました。

洗脳という言葉が適当かどうかは別問題として、
DVシェルターには、
いまより客観性が求められるのではないかと考えています。


また被害者を女性に限っているのは、
根本的な大問題です。

前々から言っておりますが、
女性から男性への暴力というのもあります。

DVは身体的暴力にだけ限られるものではありません。
精神的暴力、経済的暴力、性的暴力なども含まれます。

よく「逆DV」という言葉を耳にしますが、
この言葉にも違和感を覚えてください。

男性=加害者、女性=被害者、という
一方的な図式はおかしいんです。


さらに男性が被害者となる場合、
社会的背景から、SOSを出しにくく、
深刻化する傾向があります。

男性が被害に遭った場合に、
相談したり逃げたりする機関の整備を求めます。

【関連記事】
#DV相談も受け付けています。お申し込みはこちらから。
■【相談所】セックスセラピー/セックスカウンセリング相談所開設のお知らせ■
■【メール相談について】セックスカウンセリング・セックスセラピー(恋愛カウンセリング・結婚カウンセリング含む)■
性と愛の質問・相談CAFE(掲示板)
悪役になってでも伝えたかったこと~TBS「R30」“逆DV”特集・元加害女性として出演して
★テレビ出演します! 「DV加害女性の心理」について★
「逆DV」
セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)
セックスレスというDV(2)――セックスレスの心理学(3)
ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。
作家K先生の「現代女性の性意識」に対するご意見――挿入する性・挿入される性(2)
24歳当時の「現代女性の性意識」に対する拙意見――挿入する性・挿入される性(3)

大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
http://okawauchimari.net/

DV被害者に独自給付金・・・函館市、国と同額分

 北海道函館市は20日、配偶者からの暴力(DV)を逃れて別の住居に避難している被害者を救済するため、国の定額給付金や子育て応援特別手当と同額分を給付すると発表した。

 DV被害者は、住民票を元の住所に残したまま避難しており世帯主に支給される定額給付金などを受給できないため、市で対策を検討していた。市によ ると、受給対象者は今年2月現在でDVの被害実態があって世帯主と別居中で、公的機関や支援団体などと面接相談をしていた人で、約40世帯、約110人の 見込み。

 申請は、電話や来庁による本人の申し出を確認した上で、送付される申請書に記入し、裁判所からの保護命令の決定書の写しなどの必要書類を添付する。5月中旬からの支給を予定している。

(2009年4月21日  読売新聞)

       

福岡市がDV被害者に独自給付金  同額を支給

      

               

 福岡市の吉田宏市長は21日の記者会見で、夫などによるドメスティックバイオレンス(DV)から逃れるため住民票とは違う場所に住んでいる人に対し、定額給付金と同額を独自に支給すると発表した。

               

 給付金は住民票に基づき支給されるが、DV被害者の中には、加害者に別居先が知られることを恐れ、住民票を異動しない人もおり、吉田市長は「生活に困っている人をサポートするという趣旨に沿って、市としても手助けしたい」と話した。

               

 対象者は、支給の基準日となる2月1日以前に、市などの公的機関に相談していてDV被害者と確認でき、福岡市に居住している人と、その同居家族。市は約320人を見込んでおり、5月15から29日の間に電話で相談を受けた上で申請書類を郵送する。

               

 北九州市の北橋健治市長も21日の定例会見で、DV被害者とその同居家族について同様の対応をすることを明らかにした。

              2009/04/21 12:26   【共同通信】

    
定額給付金相当額を支給 04/21 12:12      

夫などからの暴力から逃げていて、住民登録できないドメスティック・バイオレンスの被害者に対して、定額給付金相当額を支給する動きが福岡県内の自治体で進んでいます。

福岡市の吉田市長はけさ、市独自におよそ530万円の予算を計上したと発表しました。

DV被害者には、住所が分からないよう住民登録していない人が多く、定額給付金を受け取ることができません。

福岡市で給付対象となるのは、今年2月1日以前に福岡市や警察に相談し、公的な支援を受けた人とその家族で、およそ320人と想定しています。

久留米市も既に同様の決定をしています。

北九州市では100人程度が対象と見られ、北橋健治市長は世帯主と2重払いになることについて「やむを得ない」と話し、「市民の理解は得られる」と述べました。

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■【メール相談について】セックスカウンセリング・セックスセラピー(恋愛カウンセリング・結婚カウンセリング含む)■

性(セックス)、愛(恋愛、結婚など)に関するメールカウンセリングについて、
料金設定を明示しておきます。
対面のご相談は女性あるいはカップルのみですが、
メール相談は男性からのものも承っております

 6,000円/3往復まで(※前金制)
 #追加:1往復あたり1500円


○お申し込み方法
ご希望の方は、
まずはこちらのメールフォームに下記の必要事項をお書き添えの上、
メールをお送りください。
 ・氏名(匿名可) ・メールアドレス
 ・相談内容(簡単で結構です)
http://www.okawauchimari.net/cgi/mf/himail.cgi
折り返し、お振込先を書いたメールをお送りします。
お振込み確認後、メールカウンセリング開始となります。

※ご相談内容によってはお断りすることもございますこと、
 ご了承くださいませ。



カウンセラー実績
大川内麻里(おおかわうちまり)

セックスレスから性被害DV妊娠避妊射精障害
性に関するちょっとした疑問まで、
2005年より累計1000件のネットカウンセリングを行う。
心理学をベースにした手法+実践的アドバイスにより、
クライアントの抱えている問題を解決へと導く。

性・セックスにまつわる悩みは恥ずかしいことでもなんでもありません。
あなたの悩んでいることは、とっても大切なこと。

大切に受け止めますから、
いっしょに解決を目指していきましょう。^^

もちろんあなたのプライバシーは守りますので
ご安心くださいね。


#対面式カウンセリングについて
まだ当面は、
カップルでのご相談、あるいは女性の方のみに
限らせていただきますこと、ご了承くださいませ。

○場所:
東京都内

○料金:
学生6,000円/1回90分
女性8,000円/1回90分
カップル13,000円/1回90分

○申し込み方法

まずはこちらのメールフォームに下記の必要事項をお書き添えの上、
メールをお送りください。
 ・氏名(匿名可) ・メールアドレス
 ・相談内容(簡単で結構です) ・カップルか女性のみか
http://www.okawauchimari.net/cgi/mf/himail.cgi


【関連記事】
■【相談所】セックスセラピー/セックスカウンセリング相談所開設のお知らせ■

大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
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守ってくれるひと

「いろいろ言うひとはいるかもしれないけど、
自分の主張は貫き通してよ」

「書きたいんだろう? 書きたいことを書きなよ」

「守るから。
だから(22年前の事件のときに)殺されていればよかったとか死にたいとか言わないで」


自分の身は自分で守るしかないと思って生きてきた。

守ってくれる……
そんな存在がわたしにはできたんだ。。

もうひとりでがんばらなくても
ひとりで苦しまなくてもいいんだ。。。


いま幸せです!
これからもっともっと幸せになります、幸せにします――
まわりのひとたちもみーんなっ☆

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■悪役になってでも伝えたかったこと~TBS「R30」“逆DV”特集・元加害女性として出演して

TBS「R30」“逆DV”特集に
元加害女性(といっても一方的な加害経験というのはないのだけれど)として出演して。

今回の出演を通して、
わたしが伝えたかったこと、訴えたかったことは、
以下のとおり。


DV=男性(加害者)→女性(被害者)という
 一方的な図式、社会的思い込みへの問題提起

・上記図式があるがゆえ、
 また男性は強くあるべきという「あるべき像」に縛られ、
 男性の被害者は声をあげにくい現状

・それが事態をより深刻にしていること

DVは身体的暴力だけに限らないということ



これらを訴求するにあたって、
「大川内麻里」の生身の肉声、


ひとりの名前も顔も人格もある人間が
年端もいかぬうちに性犯罪の被害に遭い、

その後、
“男性と正常な関係を結べない”自分と葛藤、格闘し、


そして、
ついには
そんな自分を変えることができた

幸せになることを自分に許すことができた、


という一連の人生を描いていただく必要性があったのです。


テレビ向けの極端な描き方というのはもちろんありましたが、
事実であり真実です。


今回、出演に踏み切ったのは、
番組趣旨に賛同してこそのことで、
だからあそこまで話せたわけで、
後悔はありません。

担当ディレクターのRさん、Mさん、
その熱意に打たれました。
Rさん、Mさん、本当にいいご機会をいただきました。
ありがとうございました。


自分が表現者として活動していくにあたって、
見られたくない人、聞かれたくない人、読まれたくない人にも
見られる、聞かれる、読まれる、
誤解されたくない人にも誤解されうる、


それでも伝えなければならない。


そんなふうにしてまで自分を突き動かす
社会的使命
とはなにか
、を
あらためて考えさせられました。



わたしのやる・やらないのラインは明確。たったひとつ。

 娘に恥じることはしない。

今回だって、
娘に恥じることをしたとは
一切思っていません。


【関連記事】わたしの基本的なDV観はこちらをご参照ください。
「逆DV」
ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。
新婚夫婦に潜むDV ~携帯わいせつ画像で口論、新婚の妻絞殺容疑の夫逮捕
「デートDV」とは &DV被害者・加害者に経験者のわたしが勧める解決のヒント
セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)
セックスレスというDV(2)――セックスレスの心理学(3)
★テレビ出演します! 「DV加害女性の心理」について★

大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
http://okawauchimari.net/

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★テレビ出演します! 「DV加害女性の心理」について★

テレビtvの取材を受けました。
「DV加害女性の心理」について
みっちりお話させていただきました(3時間ロケsweat01)。

0805b180

どんなふうに編集してくださるか、
どれくらい使われるかはわかりませんが、
語れることは語らせていただいたかな。

0805b183

今回、大川内はDVの加害経験被害経験もあり、
DVについて研究を重ねている女性として出ています。

加害経験があることはすでにカミングアウト済みですが、
あらためてテレビという媒体で語ることで
ご批判を受ける部分もあるであろうことは覚悟の上です。

それでも伝えなければならない
――そんな社会的使命感がこの胸にあるから。

0805b181

0805b182

放送日時は以下のとおりです。お見逃しなく!(笑)
 6月6日(金)24:40~ TBS「R30」
 オーバー30のための“人生情報バラエティ=LIFEエンターテイメント”番組です

0805b174

【関連記事】わたしの基本的なDV観はこちらをご参照ください。
「逆DV」
ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。
新婚夫婦に潜むDV ~携帯わいせつ画像で口論、新婚の妻絞殺容疑の夫逮捕
「デートDV」とは &DV被害者・加害者に経験者のわたしが勧める解決のヒント
セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)
セックスレスというDV(2)――セックスレスの心理学(3)

大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
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■【相談所】セックスセラピー/セックスカウンセリング相談所開設のお知らせ■

これまでメール掲示板で承っておりました
セックスに関するご相談ですが、
みなさまのご希望にお答えして、

このたび対面で実際にお会いしての
ご相談
もお受けすることといたしました。

ただし当面は、
まずはカップルでのご相談、あるいは女性の方のみに
限らせていただきますこと、ご了承くださいませ。


カウンセラー:大川内麻里(おおかわうちまり)
セックスレスから性被害、DVや妊娠、避妊、射精障害、性に関するちょっとした疑問まで、
2005年より累計1000件のネットカウンセリングを行う。
心理学をベースにした手法+実践的アドバイスにより、
クライアントの抱えている問題を解決へと導く。

○場所:東京都内

○料金:
学生6,000円/1回90分
女性8,000円/1回90分
カップル13,000円/1回90分

○申し込み方法

まずはこちらのメールフォームに下記の必要事項をお書き添えの上、
メールをお送りください。
・氏名(匿名可) ・メールアドレス
・相談内容(簡単で結構です) ・カップルか女性のみか
http://www.okawauchimari.net/cgi/mf/himail.cgi


性・セックスにまつわる悩みは恥ずかしいことでもなんでもありません。
あなたの悩んでいることは、とっても大切なこと。

大切に受け止めますから、
いっしょに解決を目指していきましょう。^^

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ご安心くださいね。

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「デートDV」とは &DV被害者・加害者に経験者のわたしが勧める解決のヒント

<恋人間暴力>10~20代の男女50%が経験 内閣府調査

Ddv(毎日新聞 - 11月09日 20:12)
 内閣府は9日、10~20代の若い世代での恋人間の暴力(デートDV)に関するインターネット調査の結果を発表した。男女とも50%が交際相手から肉体的・精神的な暴力を受けた経験があると回答。その際に相談した相手は「友達」が55.5%(複数回答)で最多だったが、42.7%は誰にも相談していなかった。

 デートDVは、配偶者や内縁関係者の暴力を規制するDV防止法が適用されず対策が難しいため、内閣府が初めて実態を調査した。事前に登録したモニター約60万人のうち10代と20代の未婚男女を無作為で抽出し、358人(男性192人、女性166人)から回答を得た。

 恋人との関係について、男性の35.4%(複数回答)、女性の56%(同)が「恋人が自分勝手な行動を取ると不愉快」と回答。「暴力を受ける側にも悪いところがある」と考える人も10.1%(同)いた。こうした考えが、デートDVが広がる背景にあるとみられる。

 「恋人がいる」「過去にいた」と答えた258人のうち、男性の53.1%、女性の44.6%が携帯電話に絡む被害を経験していた。複数回答の内訳は、「電話に出なかったり、メールにすぐ返信しないと怒られた」(38.8%)▽「着信・発信履歴を勝手に見られた」(16.7%)▽「1日に何度も行動を報告するよう命じられた」(7.4%)などだった。

 このほか、恋人との間で「機嫌が急に悪くなったり、優しくなる相手にいつも気を使わされる」(33.7%、複数回答)▽「行動を制限される」(21.7%、同)▽「言葉で嫌な思いをさせられる」(13.2%、同)などの経験が目立った。【三沢耕平】


この記事を書くにあたり、まず申し上げておきますが、
かねてよりカミングアウトしておりますように、

わたしにはDVの被害体験もあると同時に、
加害体験もあります。

(DVの定義は身体的暴力に限りません)

そのことを嘘偽りなく、ここに告白しておきます。


またDVに関するわたしの基本的な考え方は、
記事最下部に記しました【関連記事】(過去記事です)
ご理解いただけるかと思います。


その上で、デートDVを含むDVの被害者・加害者が
そこから脱するための方策
として、
わたしが被害・加害両方の体験をもって、
否、体験があるからこそ
推奨したいこと
をお話します。


心理学の一分野に「交流分析」というものがあります。

エゴグラムなどはネットなどでもやったことのある方が
多くいらっしゃるかもしれませんね。


「交流分析」において、
「ゲーム」(あるいは「ドラマ的交流」)と呼ばれているものがあります。


これは一言で言うと、
人がほとんど無自覚に行ってしまっている、
負のコミュニケーション、負の結末を招く行動・言動のパターン
のことです。

これは
「自己否定」あるいは「他者否定」の証明
として、
当人にも周囲にも無自覚に行われます。


たとえば、

  • 途中まではうまくいっているのに、なぜか肝心なところで失敗したり挫折したりしてしまう人
  • いつも遅刻ばかりしてしまう人、約束を守れない人
  • 結婚できない男女
  • いつもおなじような失敗ばかりを繰り返してしまう人
  • ひどい目に遭ってばかりいる薄幸な人
  • どうせ返ってこないお金を貸しつづけてしまう人

など、あなたにも心当たりはありませんか?

これらの背景には「ゲーム」が隠されています。


そして実は、
(デートDVを含む)DVの影にも、
この「ゲーム」が潜んでいることが多い
、と
わたしは見ているのです。


冒頭に引用した、デートDVに関する調査で
回答されている被害内容の項目は、
「ゲーム」の典型
です。


繰り返しになりますが、
これは当人や周囲にはほぼまったくの無自覚のまま
行われます。


ですが、
「自分がゲームを演じていた」とか
「だれかのゲームに巻き込まれていた」とか
気付くこと
によって、

解決への大きな一歩を踏み出せる、と

わたしは体験をもって確信しています。


だから、まずは知ってほしい。
そう強く願いします。

「ゲーム」や交流分析について詳しくはおいおい書きますが、

取り急ぎ、ここでは既刊の書籍でオススメのものを
いくつかご紹介しておきます。


あなたが演じるゲームと脚本―交流分析で探る心のうら・おもて
これは一般向けに平易に、実例も交えてわかりやすく書かれています。
専門知識など一切なく読めます。

人生ドラマの自己分析―交流分析の実際」は交流分析を学ぶのにとてもよい入門書です。読み物として読めます。
こじれる人間関係―ドラマ的交流の分析」は交流分析のなかでも「ゲーム」の種類などを詳しく解説。上記を読まれてから、応用編として読まれるといいでしょう。

【関連記事】
「逆DV」
新婚夫婦に潜むDV ~携帯わいせつ画像で口論、新婚の妻絞殺容疑の夫逮捕
性犯罪、DV(ドメスティックバイオレンス)、PTSD……傷ついた方たちへ
ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。
セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)

大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
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性犯罪、DV(ドメスティックバイオレンス)、PTSD……傷ついた方たちへ

 

ご質問・ご相談はこちらまで⇒ 性と愛の悩み相談CAFE

 しばらくぶりの更新になります。

 実は、6月から4ヶ月間、混合性不安抑うつ障害(パニック障害・うつ病・PTSD)の治療のために入院していました。

 帰宅すると、性暴力、DV(ドメスティック・バイオレンス)など、被害に遭われた方々、あるいはそのご家族やパートナーの方から、またたくさんのメールが届いていました。

 おひとりおひとりへのお返事はあらためてさせていただきますが、4ヶ月の入院生活を経て、いまわたしが言えることをここに記しておきます。


 わたしのPTSD(心的外傷後ストレス障害)は、8歳のときに遭った性犯罪の被害によるものです。

 当初、このブログは、わたしがその傷を克服していく過程をつづることを目的としてたちあげました。
(いまは病気のことは、主にこちらのブログに書いています。よろしければごらんくださいね!http://blog04.okawauchimari.net/


 あのころのわたしは、なんとか心の傷を克服したくて必死でした。
 これを癒すことができれば、“男性と正常な関係を結べない”自分も変えられるはずだって。
 職業柄、その体験を小説として昇華することさえできるのではないかって。
 おぞましいあの記憶を、受けた屈辱の痕跡を、どうにかしたい。治したい。
 そうじゃなければ、自分には未来がない。


 いまならわかります。
 はっきり言って、焦っていました。
 焦って焦って、思いばかりが先走って、空まわりしていました。


 2年ほどまえにカウンセリングを受けたことがあります。
「治さなければ」「治したい」その一心で。

 でも、そのときは気持ちとは裏腹に、被害について、どうしても語れなかった。
「8歳のときに性犯罪の被害に遭った」それは言える(言えるようになった)、でもその先の言葉が継げない。

 結局、たった2度ほどのセッションで、ひどく苦痛になり、そのカウンセリングは断念しました。
(そのころの日記はこちらです↓
カウンセリング初回
病名にPTSDが加わる

2度目のカウンセリングを終えて
カウンセリングで事実と向き合う痛み

わたしがカウンセリングの記録をブログにアップするワケ」)


 今回、入院したときにも、治療目標として、わたしははじめ「性被害のPTSDを克服すること」を挙げていました

 でも主治医の態度は違いました
 先生は、こうおっしゃったのです。

「それは、いまいきなりふたを開けて、無理にほじり出すことだろうか?」と。

「いつかかならず自然と向き合えるときがくるはず。
 それまでふたをしておくのもひとつだよ」

 つまり、「いま」は「そのとき」ではないのではないか、と。


 はっとしました。

 以前にカウンセリングを断念したときも、自分で自然と向き合える状態なんかではないのにもかかわらず、「治さなければならない」という焦りから、無理矢理に向き合おうとしていました
 そしてかえって傷口を広げることになってしまっていたのです。

 それをわたしはまた繰り返そうとしている――。


 そう気付いたわたしは、先生にこう告げました。

「性被害のことは、向き合えるそのときまで、“かためるテンプル”しておきます」


“かためるテンプル”というのは、わたしが心理的な問題を考えるときによく使う言葉なのですが、元ネタは“かためるテンプル”という使い終わった油を固めておく薬剤のこと。

 つまり、無理にほじりださずに、かといって、無理に忘れてしまおうと努力するのでもなく(往々にして忘れようとすればするほど忘れられず、ぬかるみにはまってしまうものです)いったんかためて、心の奥深くにそっと沈めておこう、ということです。


 ですから、入院中、PTSDの治療は直接は行ってもらっていません。

 が、それでも、いまのわたしは、本来の自分らしさを取り戻しつつあり、勇気と希望をもつことができるようになってきているのです。


 つらいよね?
 苦しいよね?
 強くなりたいんだよね?
 負けたくないんだよね?
 前に進みたいんだよね?
 どうにかなりそうなんだよね?
 どうしたらいいかわかんないんだよね?


 でも、考えてみて。
 いま、本当に克服するべき「そのとき」なのかどうか。
 だいじょうぶ。
 自然に向き合えるときになってからでも、決して遅くはありません。

 それまでは、“かためるテンプル”しておく。


 わたしは、そんな方法を選びました。


 わたしという一個人の単なるひとつの事例にすぎませんが、もしも、だれかの小さなヒントになることができたとしたら、それほどうれしいことはありません。


【関連記事カテゴリ】
●性犯罪
●DV(ドメスティックバイオレンス)
●子どもを狙った性犯罪

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[用いられる言葉による犯罪の残虐さの軽視]わたし、こと大川内麻里は、8歳のときに『性犯罪』の被害に遭い、人格と心理的子宮の破壊を受けました。20年を経たいま、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの苦痛を受けています。繰り返します。大川内麻里は、8歳のときに『性犯罪』の被害に遭ったのであって、決して『いたずら』などといった軽い悪ふざけを受けたわけではありません。

レイプ被害者・被害児の心理(4)~家族の受け止め方

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「逆DV」

 

 前回取り上げた、携帯のわいせつ画像で口論の末、新婚の夫が妻を絞殺した事件ですが、翌日の報道を見ていたら、案の定、「逆DV」という表現がなされていました。

 しかし、この言い方そのものに、違和感をかんじてほしいと、わたしは願います。

 たしかに、メジャーなほうを基準とし、「逆」をつけることで、マイナーな問題に焦点を当てていく、というのは、社会に対する問題提起の王道ではありますが。

 そもそも、DVという言葉の本来の意味するところが、日本ではまったくもって誤解されています。
⇒拙文「「ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。」」にも書きましたように、
日本語訳では「ドメスティック・バイオレンス(DV)」は一般的に「配偶者間暴力」と訳されるが、これでは本来の意味を満たしていない。本来は、配偶者間恋人間元配偶者あるいは元恋人間、また親子間兄弟間における暴力も、これに含まれているからだ。

 また、予測していたことではありますが、マスコミを含め、受け手が、この事件をことごとく「恋人や配偶者のケータイ見る・見ない?」という話でまとめあげ、「くだらない事件」という印象を残していること。

 このような日本の現状を、わたしは憂いています。

【関連記事】
新婚夫婦に潜むDV ~携帯わいせつ画像で口論、新婚の妻絞殺容疑の夫逮捕
ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。
性犯罪、DV(ドメスティックバイオレンス)、PTSD……傷ついた方たちへ


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新婚夫婦に潜むDV ~携帯わいせつ画像で口論、新婚の妻絞殺容疑の夫逮捕

 

 一部報道によれば、夫は「普段から妻に暴力を振るわれていた」「人を殺すことはいけないことだが、妻は殺さざるを得なかった」「妻に、自分の家族や友人に危害を加えると言われた」と供述しているとされています。


 もちろん、これだけでは事の真偽は判断できず、今後、慎重な捜査により、妻から夫への暴力が事実であったかどうか、明かされていくことでしょう。


 ただ、わたしとしては、以前から論じているように

「DVの被害者=女性、加害者=男性
 であるとは限らない。

 女性から男性への暴力も、実際にある。

 そして、特に、男性が被害者である場合、
 男性の“あるべき像”に縛られ、
 被害者が周囲へ救済を求めにくい」


 ということを強調しておきたいと思います。


 いまのDV防止法は、「被害者が女性である」という前提に立ってつくられたもので、内容も(たとえ前提の問題点を別にしたとしても)不十分すぎると考えます。


 また、自分の体験からも言えることですが、DVの影には精神疾患が潜んでいる場合もおおいにあるので、精神医療によるDV家庭へのサポートも、より望まれるものと考えています。


 殺害された方のご冥福をお祈りするとともに、このご夫婦と、家族やご友人、まわりの方々のため、お二人のあいだにいったいなにがあったのか、一刻も早い事実の解明を望みます。


【関連記事】
性犯罪、DV(ドメスティックバイオレンス)、PTSD……傷ついた方たちへ
ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。
「逆DV」


携帯わいせつ画像で口論、新婚の妻絞殺容疑の34歳逮捕
5月7日11時34分配信 読売新聞
 警視庁町田署は7日、東京都町田市森野2、会社員川上仁志容疑者(34)を殺人未遂の疑いで緊急逮捕した。
 調べによると、川上容疑者は6日午後9時から同10時ごろの間、自宅マンションの一室で、妻の和子さん(28)の首を両手で絞めた疑い。和子さんは7日未明、死亡が確認されたため、同署は容疑を殺人に切り替えて調べる。死因は窒息死。
 川上容疑者は、携帯電話に保存していたわいせつ画像を和子さんに発見され、口論になったという。2人は、今年2月に結婚したばかりだった。
 川上容疑者から「妻を殺した」と携帯電話で連絡を受けた神奈川県内の友人が7日午前0時過ぎ、交番に駆け込んだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070507-00000302-yom-soci


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SOS赤ちゃんとお母さんの相談窓口・電話番号(24時間受付) ~こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)

 

 こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)を運営する慈恵病院(熊本)では、匿名での電話相談を受け付けています。24時間、無料で対応してくださいます。


■SOS赤ちゃんとお母さんの相談窓口
 フリーダイヤル0120-783-449
 24時間無料電話相談


 このブログにも、妊娠・出産や育児、人工妊娠中絶などに関して、深刻な悩みを抱えていらしてくださる方が多くいます。

 まずは、上記に電話をして、お話を聞いてもらってみてはいかがでしょうか?
 そういったお母さん、女性の悩みに理解のある、専門家の方々が対応してくださいます。

 なにも隠すことはありません。泣いたって構いません。
 自分だけで答えを出すまえに、一度、話してみませんか?
 正直に、素直に、心のままを打ち明けてみてはいかがでしょうか?

 きっと光が見えてくるはずだと思いますよ^^


みなさまの良識を信じておりますので、そんな方はいらっしゃらないと思いますが、上記のフリーダイヤルは、あくまでも、おなかにいる赤ちゃん、すでに生まれてきてくれている赤ちゃん、そしてお母さん方のためのSOSダイヤルです。
 それ以外での目的でのお電話(いたずらなど)はご遠慮ください。

【関連記事】
「赤ちゃんポスト」という“通称”に踊らされないでください。事の本質が見えなくなってしまう危険性があります。
「こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)」に預けられた子のその後を考える(1)~養子縁組と里親制度
世論はこうして作られてゆく―「赤ちゃんポスト」という“通称”の罪。ないがしろにされる「こうのとりのゆりかご」の本質論


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「こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)」に預けられた子のその後を考える(1)~養子縁組と里親制度

 

 熊本市が慈恵病院に「こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)」の設置を許可、5月にも運用がはじまる見込みです。
 熊本市は大英断を下したと思います。

 さて考えるべきは、仮に「こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)」に赤ちゃんが預けられたとして、その子がその後どうなるのか、ということ。

「赤ちゃんポストという名称が云々」「育児放棄の助長」と、まるで論点のずれたところでの議論だけが先行して、「赤ちゃんのその後」と、それをすこしでも幸せな道へと導くために慈恵病院が備えている点について、ほとんど伝えられていないので、ここでお話します。


 赤ちゃんのその後。
 不妊に悩むご夫婦などの手へ、というのはみなさんもご想像されるでしょう。
 その方法として「養子縁組」と「里親」という、ふたつの方法があります。

「養子縁組」と「里親」とは、似て非なるものです。


 まず「里親」制度とは、行政からの委託というかたちで子どもの養育を引き受けることです。
 里親になりたい人は児童相談所などへ申請し、子どもを養育するに必要十分な条件をクリアしているか、審査を受けます。
 慎重に審査された上で、里子の斡旋を受けるというわけです。


 次に「養子縁組」について。
 「養子縁組」とは端的に言うと、血縁上は親子ではない者同士を戸籍に入れ、親子関係を発生させるものです。

 これには「普通養子縁組」と「特別養子縁組」とがあります。


「普通養子縁組」では、戸籍上でも、法律的にも、実の親(血縁上の親)と子の親子関係は存続し、戸籍上も「養子」「養女」と記載されます。
 原則として、離縁も、養親と養子の合意によって行うことができます。


 一方、「特別養子縁組」では、戸籍上でも、法律的にも、実親と子の親子関係は絶たれ、戸籍には、実子の場合と同様に、「長男」「長女」といった記載がなされます。
 原則として、協議離縁(当事者の話し合いによる離縁)はできません。養親による虐待などがあって、実の親が引き取ることのできる場合は例外で、しかるべき手続きによって離縁が認められます。

 子どもが実の親を知る権利の保護、近親婚の防止という観点から、手続きをとれば、実の親がわかるようにはなっていますが、養子ということが容易にはわからないようにされているのです。


 赤ちゃんが「こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)」に預けられた場合、児童相談所から乳児院に行き、1歳になれば養護施設へ入ることになります。
 赤ちゃんは、そこで養親や里親に引き取られるか、養親・里親が見つからなければ、18歳まで施設で育つことになるでしょう。


 さて、慈恵病院では、まず、病院の玄関やポスト脇に、公的な相談窓口の連絡先を案内するとしています。
 また、ポスト内には、預けにきたお母さんに対し「相談してください」とのメッセージを書かれた手紙も置くそうです。
 そして、相談があれば悩みを聞き、子どもを手放すことを思いとどまるよう促します。
「いまは育てられないが、先々引き取りたい」といった場合には、児童相談所を通じていったん乳児院に預けるなどの方法があることも教えます。

 また、先述の「特別養子縁組」についても伝えるそうです。
 養子として引き取られた先でも、実子とおなじような(法律上・戸籍上の)扱いを受けることができるんですよ、と。

 安易に赤ちゃんを預かるのではなく、事前にこういった最大限の努力があるのです。


「特別養子縁組」という制度は、1988年につくられました。
 戸籍上、養子にも実子とおなじように扱われることを目的としてつくられたこの制度。

 成立の裏には、実は、今回の慈恵病院の英断にも似た、あるひとりの医師の行動があったのです。
 次回は、それについてお話をします。

【関連記事】
「赤ちゃんポスト」という“通称”に踊らされないでください。事の本質が見えなくなってしまう危険性があります。
世論はこうして作られてゆく―「赤ちゃんポスト」という“通称”の罪。ないがしろにされる「こうのとりのゆりかご」の本質論

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「赤ちゃんポスト」という“通称”に踊らされないでください。事の本質が見えなくなってしまう危険性があります。

 

「赤ちゃんポスト」というのは、あくまでも報道機関が呼称しているだけであって、正式名称は「こうのとりのゆりかご」です。

 この「赤ちゃんポスト」という通称が与えるイメージだけが先行してしまい、「赤ちゃんを物として扱うなんて」と、事の本質には遠く及ばないところで、論議や国民感情が沸騰してしまっているようですが、本質はそこにはありません


「こうのとりのゆりかご」は、病院の壁に設置された扉から、なかに置かれたベッドに赤ちゃんを預ける仕組みで、職員が24時間態勢で待機し、すぐに赤ちゃんを保護します。

 あるジャーナリストの方がおっしゃっていました。
「赤ちゃんポストには反対しない。善意でやっていることもわかる。
 でもやるのならば、なぜ人ひとりいて、直接お母さんと対面しない? 人が窓口とならない?
 人と顔をあわせれば、考え直す人もいるかもしれない。
 あの考え方自体には反対しないが、あれをポストにした時点でアウトだ」

 しかし、わたしは
「いや、そういった状況にある人というのは、人と顔をあわせることができない人が多いのではないか。そこまでの事情があったり、そこまで追い詰められた状況だったりするのではないか。
 だから、匿名・非対面式にする意義はある
 と考えます。


 もちろん、赤ちゃんに罪はない。
 親の事情がどうであろうと、赤ちゃんには罪はありません
 赤ちゃんは親を選べません

 しかし、だからこそ、親が育てることに限界がある場合、公共の力でもって、その限界を超えたところをフォローアップすることが必要だと思うのです。

 完璧な親などいないのですから、「理想」を社会が押し付けてはいけないのです。
 その重圧は、親たち(こと母親)に重く重く圧しかかります


母性神話」というものがあります。
すべての女性には生来的に母性本能が備わっている」「女性は母親になったら、母性本能をもって、子どもを無条件に愛するもの」などという「社会的な思い込み」です。

 この思い込みがあるせいで、「いい母親でいなきゃ」というプレッシャーに苦しみ、理想どおりにいかない育児の現実に、「自分はだめな母親だ」と自責の念に駆られたり、ストレスを抱え込んだり、悩んだりしている女性が非常に多いのです。

 母性神話についてはかねてからこのブログでも書こうと思っていたので、事例など詳しくは、また別の機会に書きますが、これは非常に根深い問題で、虐待や子殺しなど、深刻な事態の一因となっています。


 育児は、そうそう思いどおりにいくものではありません。

 また「産後うつ」というものがありますが、これは精神論で解決したり、予防したりできるものではありません
 というのは、妊娠中や産後は、女性の身体のなかでは、ホルモンが大きく変動します。その影響は体臭が急に変わったり、体毛がいきなり濃くなったかと思ったら抜けてしまったりと、驚くほど大きなものです。

 そして、ホルモンの変動は、女性の情緒面にも大きく干渉するのです。

 ですから、産後うつをはじめとした母親の精神的な問題は、「身体的なこと」が要因となっているわけで、そう簡単なメカニズムでなっているものではない、したがって解決も決して容易なことではないのです。


 そんな時期に、母親を「母性神話」で縛って責めるのは、あまりにも酷です。
 まわりが責めなくても、母親は責められるとかんじてしまう
 それは「母性神話」が、あまりにも根強く広く社会に浸透してしまっているからです。
 それこそが「母性神話」による母親への拘束なのです。


 あくまでも一例ですが、こういった背景があって、虐待死や子殺しがあるわけで、それを食い止めようと、通称「赤ちゃんポスト」こと「こうのとりのゆりかご」が設置されたのです。


 ですから、「赤ちゃんポスト」こと「こうのとりのゆりかご」の是非を問うことよりも、なぜこれが設置されなければならなかったのか、「赤ちゃんポスト」こと「こうのとりのゆりかご」が設置されるに至った社会的背景こそをどうにかするべきなのです。


 また、どうしてもというときには、逃げ道がある。
 そのこと自体が、親を楽にすることもあります。
「こうのとりのゆりかご」を実際に利用する・しないは別にしても、「そういった場所がある」という現実が、親を支えることもあれば、また「そこに子どもを預けるようなことにはしたくない」と、親の励みになることもあるかもしれないのです。


 一方で、子どもをほしくても授かることのできない夫婦もいるのです。
 そういった方々が「親になる権利」を享受するために、養子縁組という選択肢が、もっと一般的なこととして、前向きに選ばれていく社会にしていくべきです。


 育児、家事、仕事、生活のすべてを夫婦で協力しあっていますか?
 パートナーは負担をかんじていない、と断言できますか?
 避妊は完璧にしていますか?
 避妊には100%というものはなく、セックスをする限り、かならず妊娠の可能性はつきまといます。
 それでも、自分には望まない妊娠をするリスクはない、と言い切ろうとしますか?


【関連記事】
世論はこうして作られてゆく―「赤ちゃんポスト」という“通称”の罪。ないがしろにされる「こうのとりのゆりかご」の本質論
「こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)」に預けられた子のその後を考える(1)~養子縁組と里親制度


* 大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
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*参考

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同時に改正すべき問題があるのでは? 「女性の“再婚”も、離婚後6ヶ月間できません」―離婚後300日以内出産規定

 

 現行法では、男性は離婚後すぐに再婚できますが、女性には6ヶ月間つまり180日以内の再婚は認められていません

 理由は、まさに件の民法で、離婚後300日以内に生まれた子ども=前の夫とのあいだの子とされることに由来しています。
 子どもが後の夫とのあいだの子とされるのは、婚姻から200日以降に生まれた場合です。
 もしも婚姻200日よりあとで、かつ、離婚後300日以内に子どもが生まれてしまった場合
 そうなると民法の定めるところでは、元夫・現夫、どちらの子か推定できなくなる、と。
(すると、相続の問題なども生じます)

 よって、このような状態を避けるため、女性には6ヶ月間の「再婚禁止期間」が設けられています。

 ただし、「法律上の父」の推定が重複する恐れのない以下の場合は、例外として、離婚後6ヶ月以内でも再婚することができます。
・離婚前にすでに妊娠していて、出産後に再婚(出産当日から可)
・前夫との再婚
・高齢で妊娠できる可能性がない
・不妊手術を受けており、妊娠できない(医師の診断書と証明書が必要)
・夫の生死が3年以上不明で、裁判により離婚を認める判決を得ている

 わたしは区別をも差別だと混同して論じる人間ではありませんので、自分が離婚したときも(再婚はいまだしていませんが)、「これは女性という性をもって生まれた者として受け容れること」と、当然こととして受け容れました。

 しかし、それはわたしの離婚が、たまたま複雑化したり、長期化したりしなかったから問題がなかった、というだけのこと。
 これが、今回の動きのきっかけとなった横浜市の夫妻のような場合だったら。
 たとえば、離婚問題が長期化して、事実上婚姻関係が破綻していたにもかかわらず、離婚届の提出がままならないだけなど、紙切れ一枚の話、といった場合だったら。


 離婚後300日以内に生まれた子どもが前夫の子となるという民法の規定について、安倍総理は「見直しの要否を含めて慎重に検討する」と述べたそうです。

 婚姻形態、親子、家族のあり方は多様化しています。
 その一方で、婚外子、またその母に対する差別の目は依然としてあります。そういった方々にとって、生きづらい社会なのです。
それでいて少子化だなんだと、まったくナンセンスな話です)

 子どもが幸せに育つための環境、育てるための環境を見直すべきときにきているのではないでしょうか。

 最後に、念のためですが、離婚と、俗に言う不貞を助長する目的で述べているものではないことを付記しておきます。

 生まれてくる子どもたちの幸せを願って。
 生きにくいひとたちが、生きやすい社会へ。


* 大川内 麻里のサイト:OkawauchiMari.net
http://www.okawauchimari.net/



※参考:

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セックスや恋愛・結婚の質問・相談はコチラへ!(ケータイ対応)

 セックスレス、避妊、妊娠、出産などなど、セックス(性)にまつわる疑問。悩み。
 恋愛や結婚、離婚、DVなど、夫婦間、恋人間の疑問。悩み。

 今さら人には聞けないな……。
 身近な人には相談しにくいな……。
――そんなふうに思っていることってありませんか?

 そんなときには、みんなに聞いてみましょう! 解決の糸口が見つかるかもしれませんよ♪
 ということで、掲示板を開放いたしました。

性と愛の質問・相談CAFE ~ by.SEX-Therapy【セックスセラピー】

 わたしのこれまで培ってきた実績を活かすことももちろんですが、「これわかるよ」って方や「自分もおなじこと悩んでた」って方は、積極的にコメントしていただければと思います。
 いっしょに解決を目指してお話しましょう。
 みなさんでお使いください^^(マナーを守って、ね♪)

 また、この掲示板は携帯電話からも閲覧できます。
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SEX-Therapy【セックスセラピー】 by 大川内 麻里は、ドラマ「14才の母」を推奨します。

 第三話まで見たところで推奨しようと決めました。(次回(今週の水曜日/11月8日22時~日本テレビ系列で放映)で第五話目ですね。)

 センセーショナルなタイトルから連想されるテーマに惑わされないでください。
 扇情的なものでもなければ、過激なものでもない。
 でもオブラートをかけて美しく取り繕って描いた物語ではありません。

 中学生の男女の恋をする気持ち、心の成長が身体の成長とが伴わない時期のこと。
 その親たちの思いが交錯する。男親、女親、ひとり親。わが子が愛しいからこその言動。
 学校、友だち、将来のこと。
 医療の知識として、知っておきたいことも、きちんと含まれています。

 それらのバランスがいい、よくできたドラマだと思います。

こちらのブログもよろしくね♪的な、ね(笑)。テーマ別に4ブログ運営中です。

大川内 麻里の“人生がより心豊かになる”コトバ 1日1文
フリーターから起業した女性経営者が綴る「働くということ」(元フリーター編集者の出版日記)by 大川内 麻里
フリーターから起業した女性経営者、パニック障害になる。+鬱病・PTSD by 大川内 麻里

各ブログの概要はコチラをクリック! 更新情報(最新記事)は右側バーにあります⇒
もし、ご興味をお持ちいただける記事がございましたら、どーぞどぞです♪^^

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[用いられる言葉による犯罪の残虐さの軽視]わたし、こと大川内麻里は、8歳のときに『性犯罪』の被害に遭い、人格と心理的子宮の破壊を受けました。20年を経たいま、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの苦痛を受けています。繰り返します。大川内麻里は、8歳のときに『性犯罪』の被害に遭ったのであって、決して『いたずら』などといった軽い悪ふざけを受けたわけではありません。

Sky_ribbon_2  真美さんのWEBサイトで、『空色リボン・キャンペーン』のバナーを発見。

 この運動は、悪しき『性犯罪』を『いたずら』などという軽い言葉で表現させないための運動です。

 これは、かねてより、わたしも、まったく同様のことを考えていました。(後述)

 ブログ“SEX-Therapy【セックスセラピー】 presented by Mari Okawauchi”、ならびに、自身も、世間一般では『いたずら』と称される『性犯罪』の被害者に遭い、20年を経たいまも、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの苦痛を受けております、わたし、大川内麻里は、
『空色リボン・キャンペーン』の趣旨に、全面的に賛同、ご協力させていただきます。

 このブログ“SEX-Therapy【セックスセラピー】 presented by Mari Okawauchi”でも、性犯罪――強姦、レイプ、痴漢行為などに関する連載をしてきました。
 その対象が子どもである犯罪、事件についても連載してきました。

 また、これ以前にも『麻生暁美』の筆名を主に、性犯罪に関する、さまざまな文筆・執筆活動を行なってきています。(未発表、未完のものを含め、ノンフィクション、自伝的小説、評論、詩作品など)

 * * *

 わたしが、被害に遭ったのは、ピアノのお稽古の帰り道。当時の自宅まで、ほんの数歩のところでした。

 自分は、いったいなにをされたのか。させられたのか。わからなかったけれど。

 ただ、わからないけれど、これは、きっとだれにも言っちゃいけないことなんだ、隠しておかなきゃいけないことなんだって。きっと、お父さんやお母さんが、悲しい気持ちになることなんだって。

 わたしは記憶を封じ込めました。両親のために、そしてなによりも、わたし自身を守るために。

 やがて、中学生ともなると、恋人もできます。
 でも、セックス関連のこととなると、どこか頭のなかで、信号が点滅するような感覚を覚え続けるのです。けれど、ひたすら目をつぶったまま生きてきました。

 事件のことを、はっきりと認識したのは、21歳のとき。断片的な風景を夢に見てから。
 隣で寝ていた、後に、わたしの元夫となった、当時の彼氏に無邪気に、その夢の内容を語ろうとして、「なんかねー、夢見てたの。んっとね、よく覚えていないんだけれど、子どものころにね、よく遊んでいた空き地があって、そ……」

――雑草だらけの空き地。
 そこに停められた一台のワゴン車。
 きれいな夕焼けが、だんだんと濃く暗くなってゆく。
 星のように見えた、ほんの目のまえにある、家族の待つ家。
 後部座席に連れ込まれた8歳の少女。
 鼻を突く匂い。
 怯え、震えるわたしとは、裏腹に、にやつき、興奮でうわずる男の声。
 頭のなかが真っ白になり、わたしの耳には、男の言葉が、まるで遠いどこかから聞こえてくるように。
 後悔の念が、水面に落ちた一滴の墨汁のように、じわじわと広がっていく。
 しかし、それに抗う方法を、幼い私は知らなかった。
 気が遠のいていく。
 荒くなっていく男の息づかい。
 そして、わたしは、機械仕掛けの人形になった。

――点が、線に、なった。
 あのとき、わたしがされていたこと、それは……めまいと吐き気に襲われ、視界がぐるぐると回転していく。

 記憶の奥底に眠り続けていた遠い日の出来事。封じ込められていた悪夢は、10年以上もの月日を経て、突然目を覚ました。
 蘇る記憶。目を背けていた事実。
 呼び起こされた記憶は流れた時間(とき)と重なり、そして、はじめて明白な現実となったのです。

 * * *

 思春期から、わたしは、さまざまな心の病気を発症しています。精神病院にも、何度入退院を繰り返したことか。
――神経症、不安神経症、仮面鬱病、パニック障害、パニック性鬱病、鬱病、PTSD(心的外傷後ストレス障害)――病名なんて記号にすぎない。そんなことは、どうでもいい。

 ただ、8歳当時、いくら頭に禿をつくっても、自分の髪の毛をむしりとることがやめられなくなったことを覚えています。理由はだれにもかわりませんでしたが、いま振り返ると、長く伸ばした髪というのは、当時のわたしにとって、無意識にも『女性性』の象徴であったのでしょう。

 中学生、高校生(のちに中途退学)にもなると、拒食と過食の繰り返しをやめられない。自傷行為が止まらない。テレクラにナンパ、性的逸脱行為の数々。たった一度だけど売春にも手を染めた。お金がほしかったわけじゃない。そんなもの見たくもないもので、すぐに捨てるも同然に使ってしまった。

 これらのわたしのたどってきた道が、8歳のときの、あの事件と、まったくの無関係だとはいいきれるでしょうか。

 * * *

 現在、子どもが犠牲になる卑劣な事件が相次いでいます。

 そうですね、10年まえくらいかな、そのくらいのわたしなら、ペンの力を「腐った貴様らを、世のなかから徹底的に排斥してやる!」と、ただただ、復讐の手段として使っていたでしょう。
 性犯罪の刑罰を重くするなどといった、単純なところにしかいきつかなかったでしょう。

 でも、いまは違います。
 こういった犯罪者たちを生み出している社会。その社会の一員である、わたしたちにも、そういった事件の責任があると。
 極論をすれば、そういった社会をつくっている、わたしたち自身こそが、加害者であるという認識をもっています。

 また、それでは、事件が起きてしまってからの対処への働きかけにしかすぎない。事件が起こってからでは遅いのです。未然に防がなければいけないのです。

 ですから、このブログ“SEX-Therapy【セックスセラピー】 presented by Mari Okawauchi”
性犯罪に関する連載においても、子どもが犠牲となってしまった性犯罪の連載においても、被害者の悲惨な末路をお伝えするとともに、加害者心理にも迫ってきました。

 どうすれば、確実な人格破壊であり、心理的子宮の切除でもある、この許されざるべき犯罪を食い止めることができるのか、未然に防ぐことができるのか――それを突き詰めて突き詰めて突き詰めて考え抜いた末のことです。

 * * *

 そもそも、わたしが、このブログ“SEX-Therapy【セックスセラピー】 presented by Mari Okawauchi”を開設した当初の目的、それは、ただ自分自身の心の奥底を見つめなおし、“男性と『正常な関係』を結べない”自分を変えていこうという、いわば個人的な試みにしかすぎないものでした。
 はじめの記事なんて、こんなものです。

 でも、書けなかった。

 しかし、しばらく経ってみた、あるとき。
 気付いたのです。
 否、思い出したのです。
 これは、わたしだけの問題ではない、ということに。
 苦しんでいるひとは、大勢いるということに。彼女たちの心の叫びを聞いてきたことに。彼女たちを想う彼の苦悩を聞いてきたことに。

 そう、これは、決して、わたしひとりだけの問題ではない――そして、“SEX-Therapy【セックスセラピー】 presented by Mari Okawauchi”のコンセプトは、いまのかたちに変わったのです。

 わたしが、あえて苦痛と向き合うかたちをとり、カウンセリングを自ら受けようとしたのも、そのためです。
カウンセリング初回
2度目のカウンセリングを終えて
カウンセリングで事実と向き合う痛み
わたしがカウンセリングの記録をアップするワケ
 すべては書くために、です。

 書くのは、性犯罪の根源に迫り、ひとりでも加害者・被害者を減らしたいからです。

「なんで生かしておいたの? 8歳の少女を殺すことなんて、他愛もないことだったはずなのに、なんで? なんで生かしておいたの? こんなおぞましい記憶とともに生きていかなければならないのであれば、いっそのこと、殺してくれた方がよかったのに!」
――フラッシュバックに襲われ、ひとり、そう、泣き叫んだこともあります。


 でも、いまは違う。

 声をあげられるのは、わたしたち被害者です。もっともリアルな生の声を。
 生きていたからこそ、できることなのです。


 わたしは書きます。
 命まで奪われてしまった犠牲者たちのために、この命を使わなければ、なんになる?

 このペンの力を、復讐にではなく、もっと建設的な方向へ。
 社会の過ちを正し、よりよい世のなかへと牽引していくために。
 このペンの力を、そして生かされたわたしの命を。

 使います。

『空色リボン・キャンペーン』、ぜひ、ご協力ください。

(※なお、『森色リボンキャンペーン』にも、賛同、参加させていただきますが、“SEX-Therapy【セックスセラピー】 presented by Mari Okawauchi”においては、ハンディーキャップの問題も取り上げてはいますが、中核としてきた論点が、まったく無関係ではないけれども、ややそれておりますので、大川内麻里のその他のブログにて、ご協力させていただく所存でおります)

 以下、2002年初出の社会批評『メディアと女性』(筆名:麻生暁美)より(わたしが24歳のときですね)、関連箇所を、2箇所、抜粋します。

=========以下抜粋=========
COPYRIGHT (C) Akemi Asou(Mari Okawauchi) ALL RIGHTS RESERVED

 私がまず怒りを覚えたのが、番組中痴漢行為に対し、「迷惑行為」という言葉が通されていたことだ。電車内における「迷惑行為」とは、そもそも大きな声でのお喋りや携帯電話の使用(これも心臓ペースメーカーを使用している人にとっては「迷惑」程度のことではないが)などに対して使われるべき言葉である。痴漢は「迷惑行為」などとという次元のものではない。許し難き卑劣な「犯罪行為」である。
 強姦などの性犯罪に対し、日本では「暴行」「いたずら」などといった言葉が使われる。このような婉曲表現は、その犯罪の悪質さ、残忍さや重大性を隠蔽するに他ならない。
それが被害者への配慮であるという意見もあるかも知れないが、私はそうは思わない。痴漢や強姦の被害に遭った女性が、晒された恐怖や心に負う傷は、測り知れない程のものがあるはずだ。しかし周囲からは「暴行」「いたずら」などという軽い言葉で、それを語られる。その大きなギャップは、決して、被害者の心をして回復に向かわせるものではない。被害者の受けた傷を軽視しているだけではないか。
 多くのトラウマを解決する一歩目は、まず出来事を正しく直視することである。辛く悲しい出来事は「なかったこと」と葬り去ってしてしまいたいのが常であろう。しかし過去の出来事は変えようがない。そこで葛藤が生じる。最も危険なのは、その葛藤を解消するために、「自分が悪い」と思い込み、自らを貶めていくこと。それを防ぐには、まず出来事を真っ向から直視し、憎むべきは誰であるかを正しく認識することである。被害者にとってそれはとても苦しく辛いことだが、必要不可欠な道程である。とすれば「暴行」「いたずら」「迷惑行為」といった婉曲表現が、治癒への過程を弊害するものとなることはお分かりいただけるだろう。
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=========以下抜粋=========
COPYRIGHT (C) Akemi Asou(Mari Okawauchi) ALL RIGHTS RESERVED

 そればかりか、この十年ほどでは、人気アイドルが明らかに低年齢化してきている。私はこのことにただならぬ危機感を覚える。なぜなら、人気アイドルの低年齢化は、幼児性愛者の増加を示唆していると考えるからだ。
 警察庁の資料によると、強制猥褻の年間認知件数は、平成八年に4、000件を突破。この年には人気アイドルグループ「モーニング娘。」が、また二年前の平成六年には、小学生がメンバーにいることを売りにし、話題となった「SPEED」がデビューしている。以後、強制猥褻事件の認知件数は、増加の一途をたどり、平成十一年には5,346件、十二年には7,412件、十三年9,326件と、毎年2,000件ずつも増加し続けているのである。
 しかし、これはあくまでも認知件数にすぎない。水面下に、誰にも打ち明けることの出来ないまま、おぞましい記憶に苦しめられている少女たちが、どれほどいることか。たとえ、そのときにその行為のもつ明確な意味が分からなかったとしても、成長すれば、必ずそれを認識せざるをえないときがくる。性犯罪は、被害者の心に大きな障害を残す。障害。そう称して憚らないだけの決定的な深手だ。一般的には、男性恐怖に陥ることが想像されるだろう。しかしそれだけではない。逆に男性に依存、執着し、性的逸脱行為に耽溺する場合もある。自己を貶めていくことで、受けた行為とありのままの自分自身との均衡を、無意識下ではかろうとしてしまうのだ。
 やり場のない苦しみを、彼女たちはどこへ向けるだろう。――私が女性だったから。私が女性に生まれてきたから。女性にさえ生まれてこなければ・・・・・・。自らの女性という性に、やり場のない怒りと、誤った後悔の念を向けざるをえない被害者も多いだろう。性別に基づく自我同一性、つまりジェンダー・アイデンティティーの危機に晒されるのだ。性犯罪とは、確実な人格破壊である。ジェンダー・アイデンティティーの確立に障害を受けた彼女たちは、心理的に子宮を切除されたも同然の状態なのだ。
 前述の人気アイドルに話を戻すと、現在人気を集めているアイドルたちは、いたって平均的な小中学生である。アイドルとは、「見られること」を前提とした職業である。その見られ方は、一方的であり、性的対象物として商品化されている。いまや一般的な小中学生が、性の対象として売り出されているのだ。なんともおぞましいことではないか。ニーズがあるからこそ、プロデューサーはそれを満たす少女を発掘しては売り出す。そしてそれが、またさらなる幼児性愛者の増加を助長する。鶏が先か卵が先かのような話になるが、人気アイドルの低年齢化と、幼女を狙った性犯罪の増加は、密接な関係にあることは間違いないだろうと私は考えている。
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【関連記事】
性犯罪、DV(ドメスティックバイオレンス)、PTSD……傷ついた方たちへ

大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
http://okawauchimari.net/

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性欲はなぜ起きる?(5)セクシャル・ブレイン――恋する脳、セックスする脳(2)

心理学を専攻していた学生のころ、大脳生理学(精神生理学)の講義が、つまらなくてつまらなくて仕方がありませんでした。

でも、教授のふとした一言がきっかけで、ぐっとその世界に引き込まれました。

「脳の仕組みが完全に解明されれば、心理学なんていらなくなる」

そういうことか!と。そうだったのか、脳を理解するというのは、ひとの心を理解するということなのだと。

さて、今日は、ひとが恋愛をするとき、セックスをするときに、どのように脳が働くかを見ていきたいと思います。

ひとが恋をしたとき
脳内では、ドーパミンとフェニルエチルアミンいう神経伝達物質が放出されています。これは、ひとを、とっても幸せな気持ちで満たします。

そして、セックスをしたいという衝動は、視床下部に作用するテストステロン(男女ともに)とエストロゲン(女性のみ)という、性ホルモンによって起こされます。

恋をして、セックスをして……このときに注目したいのは、オキシトシンというホルモンの脳内における活動です。

オキシトシンは、親子にせよ、恋人同士にせよ、「お互いが、かたい絆で結ばれている」という感覚を呼び起こします。

では、このオキシトシン、どんなときに放出されるホルモンなのでしょうか。

まず、ひとつは、性器を刺激されたとき。
そして、オルガスム(オーガスム)のとき。このときは、まずドーパミンが大量放出され、そのあとにオキシトシンが出ることによって、セックスを終えたあとの弛緩状態をつくりだします。
あとは、出産直前ですね。

こういったときに、オキシトシンは、さかんに出て、浮遊感心が温かく満ち足りた感覚を呼び起こして、相手との結びつきを促進します。

そして、オキシトシンの放出があった相手のことは、深く記憶に刻まれます

恋人たちが離れ離れになるときに、動揺したり、不安になったりするのは、この相手との絆を感じるオキシトシンの放出量をあげようとするからなのです。

このオキシトシンが、脳内にあふれまくっているあいだには、ひとは、それこそ、『恋は盲目』といった状態になり、現実から引き離され、相手の欠点には目をつぶり、特に、恋人の客観的評価ができなくなるといいます。ある種の狂気ですね。

ここまでの一連の「性欲はなぜ起きる?」シリーズを読んできてくれたみなさんは、「では、恋愛もセックスも、すべて、脳に支配されているものなの?」と思われるかもしれません。

そこで、冒頭のわたしの学生時代の教授の言葉を繰り返します。

「脳の仕組みが完全に解明されれば、心理学なんていらなくなる」

教授は、こう続けたのです。

「しかし、脳科学の研究は、近年、急速に進んでいるとはいえ、その全貌を明らかにするのは、到底無理な話だ」

ひとの心の動きは、脳の仕組みを知れば、ある程度、わかることはできますが、すべてがわかるわけではない。

これが、恋愛のおもしろさであり、セックスの楽しみであるのではないでしょうか。

【関連記事】
「愛情≠性欲≠勃起」
「性欲はなぜ起きる?(1)セクシャル・ブレイン――大脳生理学から」
「性欲はなぜ起きる?(2)セクシャル・ブレイン――恋する脳、セックスする脳」
「性欲はなぜ起きる?(3)――性的刺激→勃起=精子がたまること=射精=性欲?! 男性の成長にしたがって」
「性欲はなぜ起きる?(4)――女性の顔に射精することと、母親からの分離・独立」

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性欲はなぜ起きる?(4)――女性の顔に射精することと、母親からの分離・独立

さて、今日は、男性の性欲というか性的嗜好について、心理学的な側面からアプローチしてみたいと思います。

ある方からお聞きして、非常にショックを受けたことなのですが、ティーンエイジャーのなかには、「セックスは、最後は、女性の顔に、精液をかけて終わるもの」と思っている子たちが、多くいるというのです。所謂、顔射と呼ばれる行為です。

そういった誤った認識をもってしまうのには、アダルトビデオの影響も大きいでしょうが、ここでは、いったん、それは置いておきます。

ここで、はじめて、「セックスは、最後は、女性の顔に、射精して終わるものではない」と知ったひとたちは、
「セックスと妊娠の仕組み、教えます☆」
を、避妊についてお話した
「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(3)【終わったあとのこと】」
「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(4)【コンドームのこと.1】」
「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(5)【コンドームのこと.2】」
とあわせて読んでおいてください。また、これらについては、あらためて、よりわかりやすくまとめて書きます)

さて、ひとが生まれて、まず最初に触れるのは母親ですね。
女の子にとっては、はじめて知る同性です。しかし、男の子にとっては、はじめて知る異性なのです。まず、ここに違いがありますね。

しかし、ほとんどの子どもは、母親との密接な関係を保って育っていきます。

女の子は、幼児期から、母親と自分を一体に感じる「同一化」のプロセスを経て、思春期になると、母親とは別個の「自分」という存在のアイデンティティーの確立をしようとします。そこには、大きな葛藤が生まれる場合もあります。

男の子の場合はどうでしょうか。
男の子にとって、女の子のように、自分と一体に感じる「同一化」の対象は、父親です。
しかし、現代では、まだまだ母親が育児の主体となっているのが実情。
あるときには、幼児期に「母親を独占したい」という欲求から、父親に対し、敵対心を抱くこともあれば(父親殺しのオイディプス王の神話から「オイディプス(エディプス)コンプレックス」などと呼ばれます)、またあるときには、同一化した父親とおなじ視点で母親を見ることから、母親が、セクシャル・モデルとなる場合もあります。前者の場合も、母親が、男児にとって、はじめてのセクシャル・モデルとなることには変わりはないでしょう。

さて、そんな男の子が、成長して、やがて、思春期にさしかかったとき。
女の子と同じように、「自分」という存在のアイデンティティーを確立しようとします。
そのときに、経ざるをえないプロセスとして、「母性の否定」があります。
母親を恋愛やセックスの対象とすることは、社会通念としてタブーですから、同級生の女の子などと、恋愛やセックスの関係を結ぶときには、「セクシャル・モデルとしての母親像」を乗り越えなければなりません
しかし、「セクシャル・モデルとしての母親像」を、女性一般におなじように感じてしまう「投影」がなされている男の子もすくなくありません。

男の子は、これに葛藤します。

「セクシャル・モデルとしての母親像」ひいては、それを投影させてしまった女性一般像を、一度、彼らは否定してしまわなければならないのです。

そこで、そのひとつの方法として、女性の顔に射精するということで、女性美すなわち女性性のシンボルを汚し、否定しようとするのです。

これは、「セクシャル・モデルとしての母親像」との決別「セクシャル・モデルとしての母親像」からの分離・独立です。

顔射という行為や性的嗜好について、わたしは、なんら否定するつもりはありません。かといって、全面的に肯定するつもりもありません。
それぞれの男女のあいだで、合意のとれているセックススタイルであるのであればいいと考えています。

ただ、顔射という行為や性的嗜好の背景には、こういった心理的な遠因が隠れていることもあるということを述べているだけです。

ある意味では、発達段階において、男の子にとって、必要なプロセスであるともいえるし、かといって、絶対不可欠なものではない
なぜなら、「セクシャル・モデルとしての母親像」との決別は、男の子にとって、かならず経ねばならないプロセスであり、しかしながら、女性の顔に射精するという行為以外でも、「セクシャル・モデルとしての母親像」との決別はできうるからです。

なにが不健全かというと、「セクシャル・モデルとしての母親像」との決別が、発達段階相応にできないこと
母親が過保護、過干渉であって、あまりにも大きな存在であるとか、現代の家族に多い父親の心理的不在だとかが、阻害要因として挙げられるでしょう。

すべてがすべて、そうと決めつけるわけではありませんが、たとえば、顔射という行為に、病的なほどの性的興奮を覚えるだとか、女性の顔にでないと射精できないだとかいった場合には、もしかすると、「セクシャル・モデルとしての母親像」との決別が、うまくいっていないかもしれません

もちろん、先述のように、その手のアダルトビデオやポルノの影響も大きいでしょう。それについては、また別の機会にお話しします。


【関連記事】
「愛情≠性欲≠勃起」
「性欲はなぜ起きる?(1)セクシャル・ブレイン――大脳生理学から」
「性欲はなぜ起きる?(2)セクシャル・ブレイン――恋する脳、セックスする脳」
「性欲はなぜ起きる?(3)――性的刺激→勃起=精子がたまること=射精=性欲?! 男性の成長にしたがって」
「性欲はなぜ起きる?(5)セクシャル・ブレイン――恋する脳、セックスする脳(2)」

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愛情≠性欲≠勃起

「わたしの身体を、セックスを、求めてこない彼……わたしって、愛されていないのかな? 女性としての魅力がないのかな?」

「セックスに対して淡白な彼……わたしから、“セックスしたい、セックスしようよ”って誘ったら、変に思われるかな? 淫乱な女、なんて思われちゃうかな?」

「彼が勃起しなかった……わたしがいけないのかな? 勃起する・しないは、デリケートな問題だっていうけれど……?」

「“本当に好きなオンナは抱けない”っていう男性がいた……わたしと彼にセックスの関係があるってことは、彼は、わたしのこと、本当に好きではないってこと? 遊びなのかな?」

 ――女性のみなさん、こういったことで悩んだことはありませんか?

実は、わたし自身も悩んだことがあります。こと、ティーンエイジャー(10代)のころは、男性のカラダとココロについて、よくわからないだけに、そして、誤った捉え方をしていただけに、真剣に悩みました

また、女性の友人同士で、恋愛やセックスの悩みを打ち明けあうと、まわりの子たちも、おなじようなことで悩んでいるんです。よく、この類のことを、友人に相談されていましたし(自分も悩んでいたくせに、それらしく相談に乗ってしまうわたしでした^^;)、また、いまの年齢になっても、同様のことを相談されることがあります

おなじなんですよ
彼氏とのセックスに悩むティーンエイジャーも、セックスレスに悩む既婚女性も。

なにがおなじかというと、男性のカラダとココロについて、わかっているつもりでも、実はわかっていないというところ。そして、男性のカラダとココロについて、誤った捉え方をしているところ。

でも、それが悩みの種であるならば、男性のカラダとココロについて、理解を深めればいいだれにだって、わからなくて当たり前のこと、わからないことは知ればいいんです。知ろうとする姿勢が大事なんです。
ただ、それだけのことです。
たった、それだけのことで、悩みが解消されるのであれば、他愛もないこと。逆にいえば、たった、それだけのことで解消される悩みであれば、思いつめることなんてないんです^^

もちろん、これは、決して、あなたの悩みを軽視しているというわけではありません。わたしだって、悩みに悩んで、でも、抜けるときはすぽっと驚くほど簡単に抜けられたことなのでね。
絡まった糸をほどく方法を知ることそれを覚えることそこまでは大変かもしれない。でも、一度、覚えてしまえば、驚くほど簡単にほどけてしまうものなんです。

わたしは、幸いなことに、セックスに関してオープンに話し合えるほど、親密な男友だちに恵まれていて(「男同士の友情」という話も^^;)、彼らから、さまざまな話を聞かせてもらってきました。

ひとつ見えたことがあります。

それは、男性にとって、女性への「愛情(ココロ)」「性欲(カラダとココロ)」「勃起(カラダ)」は、かならずしも、イコールというわけではないということ。

これから、数話にわたって、男性のカラダとココロについて、さまざまな観点から見ていきます
もちろん、「男性」とひとくくりにするのではなく、個体差があることを前提として。(なので、一般論になるか、ケーススタディーになるか……かな)

男性の方々からのご意見も、お待ちしております。わたしに不勉強な点や解釈の誤りがあれば、どうぞご指摘ください。どんなことでも、ぜひぜひ、お気軽にお寄せください! あなたの言葉は、きっと、読者の女性たちのプラスになるはずです。

また、女性も、もちろん、「こんなふうに思っていた」「こうじゃないの?」「わたしの場合は」といったことがあれば、ぜひコメントしてくださいね。

次回は、まず、男性の性欲の仕組みについて、お話ししていきたいと思います。

【関連記事】
「セックスレスの心理学(1)」
「セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)」
「セックスレスというDV(2)――セックスレスの心理学(3)」
「セックスの持続時間と男性の射精」
「能動? 受動? ――セックスにみる男性性・女性性の誤り(2)」
「セックスはあくまでもコミュニケーションのひとつ。「セックスレスへの不安」というのは、二人のセックス以外のディスコミュニケーションを表している。(働く男女の5人に1人がセックスレス――男と女で異なるパートナーへの不満)」
「生理前(月経前)や生理中(月経中)に、女性の性欲はアップする?!」
「性欲はなぜ起きる?(1)セクシャル・ブレイン――大脳生理学から」
「性欲はなぜ起きる?(2)セクシャル・ブレイン――恋する脳、セックスする脳」
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セックスと妊娠の仕組み、教えます☆

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以前、「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(1)【はじめに】」「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(6)【妊娠するということ】」に続く連載で、セックスと妊娠について触れました。

ここでは、もっと具体的に、セックスと妊娠の仕組みについて、お話ししたいと思います。(図はクリックすると拡大されます)

manwoman左の図は、それぞれ、男性器と女性器の外見です。セックスは、男性器を女性器のなかに挿入して、前後に動かし、男性が、女性器のなかで射精することによって、妊娠が成立します。

でも、この「妊娠する」というのは、とても男性と女性の身体のとても神秘的な仕組みで行なわれているのです。pregnancy1

まず、女性の卵巣は、約1ヶ月前後ごとの決まった周期で、卵子を卵管の方へと送り出しています。これが、排卵です。ひとりの女性がもっている、一生のうちに排出する卵子の数は、生まれたときから決まっています。赤ちゃんの時点で、一生分の卵子をもって生まれてくるんですね。

卵巣から送り出された卵子は、卵管の中へ取り込まれ、卵管膨大部へと運ばれます。ここが、男性の精子と女性の卵子が出会う、受精の場所となります。

卵子の生存期間は、約12~24時間といわれています。そのあいだに、精子と出会えば、受精する=赤ちゃんの卵である受精卵になることができるのです。また、精子の女性の体内での生存期間は、最大で一週間とされています。
でも、この受精というのが、ものすごく奇跡的な確率で成し遂げられることであって、その仕組みは、とっても神秘的なのです。

pregnancy2 セックスをし、男性が女性の膣内に射精することによって送り込まれる精液に含まれている、男性の精子の数は、1~5億。これらが、いっせいに卵管に向かって進んでいきます。その速度は、秒速10メートルともいわれています。

しかし、女性の腟内は強い酸性に保たれていて、その億単位の精子も、その多くが、一瞬のうちに死滅してしまいます。そこで生き残った精子だけが、子宮頸官の粘液のなかへと進みます

この粘液は、「PMS(月経前症候群)って、つらいんだよ。」で紹介したエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌によってつくられるものです。通常はどろっとしていて、子宮内に侵入する異物と戦う白血球を多く含んでいますが、排卵期には性質が変わり、精子が通り抜けやすくなるように、手助けをしてくれます。そのため、この時期には、女性は、卵の白身のように糸を引くおりものの量が増えます。

それでも、子宮内に入れるのは、わずか数千個の精子にしかすぎません。そして、卵子が待つ側の卵管に到達できるのは、100個前後、ときには10個程度にまで、しぼられてしまうのです。

卵子と出会った精子たちは、みんなで力を合わせて、その頭部の酵素で、卵子の膜を破ります。
そして、卵子の膜が破れ、一番はじめに卵子のなかに飛び込むことのできた、たったひとつの精子だけが、卵子と結合することができるのです。これが受精です。

受精卵、すなわち赤ちゃんの卵は、細胞分裂をしながら成長し、受精からおよそ3日後、卵管膨大部から子宮へと送られます。pregnancy3

子宮の中では、子宮壁に赤ちゃんが寝るためのふかふかのベッドのような子宮内膜が増殖していて、受精卵を待っています。受精卵は、この子宮内膜に包み込まれるようにして、子宮の組織に根づきます。これを着床といい、この時点で妊娠が成立します。

このように、排卵から着床という流れを経て、妊娠が成立しますが、ここまでには、こうして見てきたように、たくさんの関門があります。
たとえば、卵子は約1ヶ月に1回、12~24時間しか受精可能な状態にありませんし、また、完全な成熟卵でなければなりません。また、子宮内膜の状態が悪ければ、受精卵が着床することができません。このような場合の多くは、自然淘汰ということで、女性も気がつかないうちに、次の月経を迎えます。
一方、男性の精子も、強く元気なものが十分に揃っていないと、卵管まで到達して受精することはできません

妊娠するということは、一見、簡単なことのようでもありますが、実はいろいろな条件が揃って、はじめて可能になる、素晴らしいことなのです。

【関連記事】
「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(1)【はじめに】 」
「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(2)【挿入・結合するとき】 」
「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(3)【終わったあとのこと】 」
「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(4)【コンドームのこと.1】 」
「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(5)【コンドームのこと.2】 」
「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(6)【妊娠するということ】」
「PMS(月経前症候群)って、つらいんだよ。」
「生理中(月経中)のセックス」
「生理(月経)周期の正しい数え方」

本日のBGM♪ D12 World / D12

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生理中(月経中)のセックス

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生理中(月経中)のセックスのセックスについて、誤解を抱いているひとやその危険性を知らないひとがあまりにも多すぎるので、ここで取り上げておきます。

結論から先にいいます。

 女性が生理中(月経中)のあいだ、セックスは控えてください。
 ましてや、避妊をせずに……だなんて、とんでもありません。

理由を述べますね。

(1)生理中(月経中)の膣内
生理中(月経中)の膣内は、いつもよりも、とってもデリケートな状態にあります。普段より、傷つきやすいし、免疫力も低く、また感染症にも罹りやすくなっています。

たとえば、カンジダという空気中にいるカビがいますが、通常ならなんでもないそのカビが、デリケートな状態の膣内では、炎症を起こさせる場合がありますカンジダ膣炎と呼ばれるものです。

生理中(月経中)にセックスをすることは、衛生上に問題を含むものであり、女性の身体に、こういった炎症などを起こさせてしまうリスクがあるのです。

(2)排卵日への誤解‐1
「PMS(月経前症候群)って、つらいんだよ。」で、女性の月経周期などを示した図を掲載しましたが、それを見るまえに、前提条件として、わたしは口をすっぱくして「これは一例にすぎない」「個人差が大きいもの」などといいました。このとおりに排卵がくるものと思って、安易な気持ちで「安全日」だの「危険日」だのと、勝手に自己判断をし、避妊をおろそかにしないでください

「生理中(月経中)には、排卵日はこない」という迷信があるようですが、生理中(月経中)にも排卵日がくることは、十分にありえます

(3)排卵日への誤解‐2
精子は、子宮内で最長7日間、生存します。つまり妊娠可能な状態が、排卵の前後14日間はあるわけです。

(2)にも書いたように、女性の排卵日は、そのひと個人の周期もありますし、またちょっとしたストレスなどに左右されるものでもあります

ですから、「生理中(月経中)には、避妊をしなくても妊娠しない」という迷信は、まったくの誤解です。

以上、生理中(月経中)のセックス、こと避妊をせずに行なうセックスは、どうして控えるべきなのか、その理由を簡単に述べました。

男性は、このことを理解して、彼女の身体を大事にいたわりましょうたった一週間程度のことです。それくらい我慢できないほど、あなたの性欲は理性に勝ってしまうのですか? なによりも、彼女は、あなたのそんな性欲の捌け口でしかないのですか?

女性は、このことを理解して、自分自身の身体と二人の幸せを守るため、たとえ生理中(月経中)に求められても、毅然とした態度をもって断りましょうそんなことすら理解してくれない程度の男性ならば、彼はあなたのことを愛しているだなんていえません愛情も思いやりもない男性なんて、こちらから願い下げだというくらいの強さをもっていてほしいものです。

【関連記事】
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「性差医療ってなに?――女性のプチ不調の原因とは!?」
「PMS(月経前症候群)って、つらいんだよ。」
「生理(月経)周期の正しい数え方」
「セックスと妊娠の仕組み、教えます!」

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セックスはあくまでもコミュニケーションのひとつ。「セックスレスへの不安」というのは、二人のセックス以外のディスコミュニケーションを表している。(働く男女の5人に1人がセックスレス――男と女で異なるパートナーへの不満)

今日は、nikkeibp.jpさんの下記の記事の引用から。
グラフはクリックすると拡大されたものがポップアップ表示されます。

■働く男女の5人に1人がセックスレス――男と女で異なるパートナーへの不満

若いカップルから壮年の夫婦に至るまで、長期にわたってパートナーと性交渉がない、いわゆる「セックスレス」の男女が増えているという。

 「セックスレス」とは、決まった性的パートナーがいて、単身赴任や入院などの特殊な事情がないにもかかわらず、カップルの合意した性交やセクシャル・コンタクトが一定期間以上なく、その後も同じような状況が長期にわたることが予測される状態をいう。日本では、1991~92年ころからこの言葉が注目され始めたようだ。

 ●セックスライフに60%のひとが「不満」

 では、「セックスレス」な男女の現状は、どうなのだろうか。2005年3月に「nikkeibp.jp」が行った調査「働く男女sexless_zu1 のSEX事情」では、ビジネスパーソンのセックスライフについて問いかけており、「セックスレスをどう考えているか」といった設問も投げかけている。その調査結果から、「セックスレス」な男女の実態と「セックスレス」に対する価値観などが浮かび上がっている。

 調査での「定期的にセックスしているか」「今のセックスに満足しているか」といったセックスライフに関する問いかけでは、パートナーはいるがセックスはしていない人が17%(図1)、今のセックスライフに満足していない人が60%(「あまり満足していない」41%、「全く満足していない」19%)という結果となっている(図2)。

 このセックスライフに関する調査結果で見落とせないところは、定期的にセックスはしているものの、そのセックsexless_zu2 スに60%もの人が「満足感」を得ていないことだ。定期的に行うセックスに「満足感」を得られていない人は、何かしらの「不満」をパートナーに抱えていて、セックスライフを満喫できないていないことを現している。

 調査では、さらに「セックスレス」をどう考えるか――という問いを投げかけている。その回答をみると、「セックスレス」であるという人は20.2%を占めていた(図3)。この数字をどう評価するかは意見の分かれるところだが、少なくとも5人に1人は「セックスレス」な生活を送っていることが明らかになっている。

 では、「セックスレス」と答えた人たちは、その「セックスレス」な状態についてどう感じているのか。セックスレスが「不満である」(35%)、「克服したい」(23%)――と現状を打破したいと望んでいる人たちは、合わせて6割近くに上る。一方で、「自分は気にしていないが、相手がどう思っているか不安」(16%)、「仲良くやっているから気にならない」(26%)――と、あまり気に留めていない人たちも4割ほど存在する(図4)。

sexless_zu3

 この結果からもわかるように、「セックスレス」な状況について、パートナーと共にどうにか克服したいと考えている人がいる一方で、「セックスレス」を自らの判断で気に留めていない人たちも少なからず存在する。そもそも、「セックスレス」というキーワードが社会的にクローズアップされたのは、その「悩み」を相手や周囲に打ち明けられず、結果的に解決を見ないままに別離や離婚という悲劇的な結末に結びついてしまっているからだ。

 ●男女の「セックス観」の違いに起因!?

 個人によってその強弱や嗜好はさまざまだが、セックスに対する欲望は内に秘めたるものだ。その欲望が実現されないときに、不満が生まれ、カップル・夫婦間に不協和音が生じる。だが、そんな満たされない欲望や不満、悩みは、パートナーにはなかなか伝えにくいものである。

 調査では、その「伝えにくい不満」も明らかになっている。それを読み解くと、不満の内容に男女間で感覚的な違いがあることがはっきりしてくる。

 男性で最も多かったのが「したいときに、応じてほしい」(40代男性)、「夫婦生活は定期的に持ちたい」(30代男性)――といった欲望が満たされない不満だ。次いで「相手から求めてほしい」(40代男性)、「妻の行為自体は受け身だけ」(同)――といったパートナーの積極的な行為を求める声が多い。

 では、女性の側から見るとどうなのか。「私の体や性感帯のことをよくわかっていない」(40代女性)、「もう少し気持ちを高めてからして欲しい」(30代女性)――といった行為の中身についての不満が一番多く、男性が陥りやすい「自分本位のセックス」に対する不満が多数を占めている。
 だが、こういった不満が積もり積もった結果として、「パートナー以外の人とセックスがしたい」(40代男性)、「セックスへの願望はパートナー以外の女性に向けられている」(50代男性)など、相手にはとうてい言えない欲望へと変化してしまい、結果として「セックスレス」な関係に結びついてしまうことも少なくないだろう。

 「セックスレス」な関係が社会現象として大きく取り上げられた背景には、離婚率の上昇とともに、その一因として「セックスレス」が多くなっていることがある。だが、「セックスレス」な関係になってしまう理由は、カップル・夫婦ごとに千差万別だ。ゆえに、解決方法も、それぞれに異なるだろう。

 理想的なのは、お互いの会話・相談などのコミュニケーションの中から解決の糸口を見つけ出すことだ。しかし、いったんできてしまった「溝」が深ければ深いほど、カップル・夫婦間だけで簡単に解決できないのも事実。そんなときは、医療機関の専門医のカウンセリングなどを受けることが勧められている。

(井関 清経=健康サイト編集)

上記の記事に、朱字を入れさせていただくわたしはへんしゅうしゃ~♪っていうより、私見というか、一言物申したくなる点が、あまりにも多いため、生意気ながらちょっくら意見させていただきます。

★働く男女の5人に1人がセックスレス――男と女で異なるパートナーへの不満
 →冒頭からいきなり斬りこみますが、あたかも共働きがセックスレスの一因となっているかのような見出しを立てて、不用意にビジネスパーソン(※ちなみに、日経さんも媒体を見ていると。わたしとおなじ方針のようだが、わたしは「ビジネスマン」という言葉を使わない。あくまで「ビジネスパーソン」。男女含めてって意味合いでね)の不安をあおらないでください

★「セックスレス」とは、~(略)~カップルの合意した性交やセクシャル・コンタクトが一定期間以上なく
 →現状、一定期間=一ヶ月とされています。血気盛んな10代でもあるまいし、一ヶ月はいくらなんでも判断としてはやすぎるでしょう。(「セックスレスの心理学(1)」参照)

★日本では、1991~92年ころからこの言葉が注目され始めたようだ。
 →いやいや、そんなにまえからではないでしょう。ここ数年のことですよね?
 注目されはじめたというか、これも関連記事の「セックスレスの心理学(1)」を参照してほしいのだが、この言葉は諸刃の剣です。
 これまで言語化できずに、ただ漠然とした曖昧な形而上の不安を抱えていたひとたちが、自分の思いを形而下にできるようになって、楽になったということもあるでしょうが、逆にこの言葉ができてから、過剰に意識しすぎるあまり、ちょっとパートナーとのあいだに、たまたまセクシャルコンタクトやセックスがあまりなくなったというだけで「セックスレスなのでは……?」と悩みこむひとたちが増えたのも事実です――特に女性の側に多いですね。
 ですから、実際のセックスレスの件数を増加傾向にあると見るのは短絡的。単純に言語化されることによって、表出してきたり、問題視されたりしているだけのことです。

★セックスレスが「不満である」(35%)、「克服したい」(23%)――と現状を打破したいと望んでいる人たちは、合わせて6割近くに上る。一方で、「自分は気にしていないが、相手がどう思っているか不安」(16%)、「仲良くやっているから気にならない」(26%)――と、あまり気に留めていない人たちも4割ほど存在する(図4)。
 →前者の6割は認めますが、後者の「自分は気にしていないが、相手がどう思っているか不安」(16%)と「仲良くやっているから気にならない」(26%)をして、「あまり気に留めていない人たちも4割ほど存在する」とひとくくりに考えるのはおかしいこれらは区別されるべきでしょう。 それに「仲良くやっているから気にならない」(26%)には、おそらくセックスレスの定義を「セックスそのものがないこと」と思い誤っており、セクシャルコンタクトはあるというセックスレスには値しないひとも多く含まれているのではないかと推測する。
 その根拠は、図1が「定期的にセックスをしているか」という問いになっているからだ。以降、この流れを汲んだ統計結果であるとすれば、セックスレスの定義を勘違いしたままの回答であることが予測される。
 こんな回答者の回答にブレがありそうな統計の取り方をするくらいならば、ありきたりの「どちらともいえない」という解答欄を設けたような統計の方が、よほどマシ。
 よって、正すとすれば、“「自分は気にしていないが、相手がどう思っているか不安」(16%)という、自身は問題視していないものの、パートナーとの意思の疎通がとれていないと思われる層が1割半”、で「仲良くやっているから気にならない」(26%)は、セックスレスの定義をきちんと伝えて統計を取り直すべき。その上で、あらためて「仲良くやっているから気にならない」層がどれだけいるかを検討するべきだろう。
 よって、この図4は、それから図3も、統計の取り方をあらためた上で、再考する必要性がある、データとしての信憑性に欠けるものと考えられる。
 ※ただ、もしセックスレスの定義をきちんと伝えた上でのデータであるならば、“「自分は気にしていないが、相手がどう思っているか不安」(16%)という、自身は問題視していないものの、パートナーとの意思の疎通がとれていないと思われる層が1割半”、で「仲良くやっているから気にならない」(26%)と、あまり気に留めていない人たちも2割半ほど存在する”と修正すべき。

★「セックスレス」を自らの判断で気に留めていない人たちも少なからず存在する。
 →これはセックスレス云々いうまえに、パートナーとのディスコミュニケーションパートナーへの思いやりの問題ですね。

★そもそも、「セックスレス」というキーワードが社会的にクローズアップされたのは、その「悩み」を相手や周囲に打ち明けられず、結果的に解決を見ないままに別離や離婚という悲劇的な結末に結びついてしまっているからだ。
 →たしかに日本の離婚率は上昇傾向が続いていますが(左図)、離婚の原因として「性的不満」をあげているのは、そのうちのたったこれだけです(右図)。zu4 data8 
  “日本では、1991~92年ころからこの言葉が注目され始め”、その背景に“(性的な)「悩み」を相手や周囲に打ち明けられず、結果的に解決を見ないままに別離や離婚という悲劇的な結末に結びついてしまっているから”となっていますが、1990年時点で性的不満を離婚理由にあげているのは、男性で10.5%、女性で5.6%となっており、2000年時点でも男性11.1%、女性6.5%となっています(右図)。
 よって、nikkeibp.jpさんの本記事については、残念ながら、見事に裏が取れていないものと言えるでしょう。
 また、「セックスレス」という言葉への注目度と別離・離婚との関係性は、卵が先が鶏が先かという話ではないですが、わたしはむしろ逆だと考えますが(「セックスレスの心理学(1)」参照)。言葉だけが先走ったともいえますな。

★個人によってその強弱や嗜好はさまざまだが、セックスに対する欲望は内に秘めたるものだ。その欲望が実現されないときに、不満が生まれ、カップル・夫婦間に不協和音が生じる。だが、そんな満たされない欲望や不満、悩みは、パートナーにはなかなか伝えにくいものである。
 →これは、セックスそのものではなく、単純にディスコミュニケーションの問題でしょう。
 また、パートナーと性的な問題を話し合えないというのは、日本がセックスをタブー視する国だから。これは性教育の段階から起因していることですから、抜本的解決をするには、まず日本の性教育を見直すべきでは? しかしながら、日本の性教育は、望ましい方向とは、まったくの真逆に進んでおり、セックスの情報は、ますますもってクローズ化されていっています

★セックスレス」な関係が社会現象として大きく取り上げられた背景には、離婚率の上昇とともに、その一因として「セックスレス」が多くなっていることがある。
 →2つまえのところで、図解で証明したとおり、この記述は誤りです。

★調査では、その「伝えにくい不満」も明らかになっている。それを読み解くと、不満の内容に男女間で感覚的な違いがあることがはっきりしてくる。
 →性別が違うわけですから、男女間で違いが出るのは当然のこと
 しかし、それにしても、この一文のあとに続く不満理由の自己中心的で相手への思いやりに欠けること、ディスコミュニケーションの明らかなこと。
 セックスはコミュニケーション手段のひとつ。セックスのみならず、パートナーとのディスコミュニケーションは、自然、別離や離婚を招きますよ。当然ながら。

★理想的なのは、お互いの会話・相談などのコミュニケーションの中から解決の糸口を見つけ出すことだ。しかし、いったんできてしまった「溝」が深ければ深いほど、カップル・夫婦間だけで簡単に解決できないのも事実。そんなときは、医療機関の専門医のカウンセリングなどを受けることが勧められている。
 →これは正しい。

【私的感想】
もうちょっとしっかりしてほしかったなぁ、nikkeibp.jpさん……^^;
セックスはコミュニケーション手段のひとつです。セックスの話をパートナーとシェアできるかどうかも、二人のあいだの普段からのコミュニケーションを問われるところ
また「セックスレス」という言葉に、振り回されてしまわないように。それにしても、この言葉の功罪は大きいです。

【関連記事】
「セックスレスの心理学(1)」
「セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)」
「セックスレスというDV(2)――セックスレスの心理学(3)」
「ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。」
「セックス観のパートナーとの一致――ポリネシアンセックスのまとめ」
「パートナーとのあいだにセックス観の不一致がある場合には?」
「セックスで愛情を確かめることはできるのか?――セックスにみる男性性・女性性の誤り(1)」
「能動? 受動? ――セックスにみる男性性・女性性の誤り(2)」

「愛情≠性欲≠勃起 」

本日のBGM♪ Reinventing the Steel(激鉄) / PANTERA
某音楽誌のレビュー仕事で“R..I..P. Darrell”と追悼の意を表させていただけたこと、それがDarrellへの気持ち。やっとあなたの音を、またすこしずつ聴けるようになってきました。あれから、泣いてしまうばかりで聴けなかったんだ。ありがとう、Darrell……

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中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(6)【妊娠するということ】

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前回、わたしは「未婚の中高生である10代のあなたたちが、はじめてコンドームをつけずにセックスをしていいのは、結婚して子どもをつくるときだけ」とお話しましたね。

「なにを古臭いこといってんのォ?!」って思う子が多いことは承知の上です。

今日は「妊娠することとはどういうことなのか」をお話ししましょう。

わたしの友人に、中学卒業の時には、すでに妊娠していて、まわりの反対を「中絶するってことは、人ひとり殺すっていうことだから」と断固として押し切って、16歳で結婚、出産
そしてわずか1年足らずで、生後数ヶ月の息子を連れて、離婚をしてしまった子がいます。
離婚当時の彼女はというと、まだまだ遊びたい盛り。とてもじゃないけれど、母親になれるような子ではありませんでした。

案の定、彼女の息子は、彼女の母親にほとんど預けっぱなしで、自分は恋愛に車に遊びにと好きなことをし放題にしていました。息子が「お母さん」と呼ぶのは、事実上のおばあちゃんであって、本当のお母さんである彼女のことは、ずっと「ミキ」と、友だちのように名前で呼んでいました
そんな子も、いまは小学校6年生。
母親である彼女が落ち着いて、子どもを引き取ってきちんと育てられるようになったのは、つい最近のことです。つまり、その息子にとっては、10年以上ものあいだ、母親という存在が不在だったわけです。「ボクを産んでくれたのはミキ。だけど、ボクはお母さんといっしょに暮らすんだ」という理解でいたようです。
(「これまでさびしい思いをさせた分、たくさん愛してあげたい」といっています。実際10年以上の溝は埋められたのかどうか……)

その友人が、18歳くらいのときのことだったでしょうか。
当時付き合っていた彼とのセックスで、またしても妊娠をしてしまったことがあります。

さすがに今度は親に相談することもできず、わたしも相談を受け「自分の立場だったらどうする?」と聞かれたものの、ロクな返事を返すこともできず。
彼女は悩みに悩んだ末――……人工妊娠中絶(堕胎)することを決めました

中絶という選択肢をとった彼女は、こういっていました。
「中絶することに、女として怖いという気持ちがあるのはたしか……。
それに、おなかのなかの小さな命を奪ってしまうんだと思うと、気がおかしくなりそう……。
でも、子どもは産めばいいってものじゃない。産むという選択肢が、すべて正解だというわけじゃない。
――ってことが、ダイキ(16歳で産んだ長男)を産んでみてわかった」

人工妊娠中絶には、ふたつの方法があります。

●ひとつめは、まずラミナリアというの水分を含んで膨張する器具を子宮口に挿入し、丸一日ほど待って、子宮頸管を大きく開きます。これは、もともとは普段からぴったりと閉じている子宮口を無理矢理にすこしずつこじあけるわけですから、激痛がともなわないわけがありません
でも、手術はそれからで、ラミナリアを抜いて、麻酔を打ってから子宮内にあるもの……命ある胎児を掻爬(掻き出すこと)するのです。
掻爬というのは、医師からも見えない子宮内を専用器具で手探りで掻き出すため、一歩間違うと、子宮壁面などが傷つく恐れなどがあり、将来的に妊娠ができない状態になるリスクがあります。
なお、この方法が使えるのは、妊娠10週(3ヶ月)までです。
★重要★ 妊娠の週月は、最後の生理がはじまった日を1日目として数えます。そこを間違えないように! 「生理が遅れている」ことに気付いたころには、すでに妊娠2ヶ月目にさしかかっているくらいのところなのです。

●そして、もうひとつの方法。おなじように子宮頸管を広げた後に、子宮収縮剤を用いて人工的に陣痛を起こして娩出させるのです。赤ちゃんを産むのと、まったくおなじようにして、無理矢理に胎児を産み、殺すのです。もちろん、本当の出産とおなじ要領なのですから、麻酔なんて使いませんあなた自身、はっきりと意識のある状態で、死ぬためだけの命でしかなかった胎児を産み殺すのです
この方法は、妊娠21週(5ヶ月)まで胎児がもうしっかりと赤ちゃんのかたちに育って、ひとつめの掻爬手術では子宮内から胎児を出すことができないときに用いられる方法です。妊娠22週目以降の人工妊娠中絶は、母体保護法で禁じられています
まだ出産を経験したことのない女の子が、こんな経験をせざるをえないことの恐ろしさ――想像を絶するものがあるのではないでしょうか。

いずれにせよ、人工妊娠中絶する女性は、身体的にも、そして精神的にも、大きな大きなダメージを受けることに違いはありません

先述の友人も、中絶後には、身体的な痛みや出血に加え、中絶したことを思い起こしては大泣き、精神的な苦痛が続き、気の狂いそうな思いを長い長い月日にわたってしたそうです。

次に、わたしの中学校のひとつ年上の先輩の話をします。
彼女は、中学卒業後から、わたしが知っているだけでも、すくなくとも10回は中絶しており、うち3回ほどは、胎児が育った状態、それも妊娠7~8ヶ月、母体保護法(中絶のための法律)違反となる時期をすぎたころまでになっての中絶でした。もちろん、法律違反を犯す医師ですから、闇医者などと呼ばれるところでです。あと2~3ヶ月で生まれることもできる、いまですら未熟児として生きることもできるのに、もう性別や顔つきなんかもしっかりわかるというのに、出産とおなじことをしながら、生まれてくるのは、一瞬にして殺されてしまうだけのための命……

中学を卒業してから、毎年のように妊娠中絶を繰り返しているわけですから、相当に乱れまくった性生活を送っていることはいうまでもないでしょう。

彼女も、中絶したそのときだけは泣いたり反省したりするのです。
でも、舌の根も乾かぬうちに、またおなじことを繰り返してしまう

彼女は、実はジャパニーズコリアンであり、そして、祖母が母でもあるという複雑な家庭環境に育ちました。祖母が母でもある、というのは、祖母が離婚して再婚した男性と、戸籍上の娘にあたる、彼女の母が結ばれてしまったのです。

そういった複雑な家庭環境が背景にあるとはいえ、妊娠→中絶、妊娠→中絶……の繰り返しに、もう感覚が麻痺して慣れきってしまったのではないかと思います。

そんな彼女のことを、わたしたちは、こう見ています。
「彼女は、きっといざ本当に子どもがほしいとなったときに、産めないはずだ」と。

それから、今度はわたしの話をします。

「娘が大きくなってから、読んだときに悲しませるような文章は書かない」わたしにとって、本来ならば、これは書きたくないことなのですが……。

わたしは短大卒業時に妊娠していました。所謂『できちゃった結婚』ではなく、『つくっちまえ結婚』とわたしは呼んでいるのですが、でもいまの妊娠が先で結婚するカップルは、ほとんどが、『できちゃった』ではなく、『つくっちまえ』ですよね「子どもができたら結婚しようね」って

自分が踏んだ道なのでいえることでもあるのですが、男性の「子どもができたら結婚しようね」という約束を安易に信じてはいけません
だって、人柄としてはとても誠実でまじめだった彼が、「子どもができたら結婚しようね」と話していたのに、いざというときになったら、ご両親の反対もあって、「堕ろしてください、お願いします」と土下座したのですから。
「わたしの彼なら大丈夫、絶対にそんなことない」と思うかもしれないけれど、でもこういうパターンも往々にしてあることは、かならず心に留めておくべきです

一度はひとりで産んで育てる決心をし、「一生、ママのおっぱい吸うとれや」を彼への捨て台詞に、郷里である福岡に帰省しました。
でも、その後、ごたごたしながらも、わたしが妊娠7ヶ月を迎えたころに、ようやく入籍彼の実家で二世帯同居生活をスタートさせました。

しかし、このブログのプロフィールやこれらの日記(1 ・ 2)にも書いていますが、その後、わたしたちは離婚しています。そして、娘の親権・看護養育権ともに、彼のもとへ
母性神話に感化されたこの国では、覚悟はしていたことですが、やはり「なぜ連れて出なかったの?」と、よく聞かれます。さまざまな事情があるのですが、一言でいうとすれば「自信がなかった」……
もう3年も会わせてもらっていない娘のなかに、「ママ」の存在は残ってくれていて、娘から、元姑の手伝いあって、お手紙をもらったりしていました

娘は先月6歳の誕生日を迎え、来年は小学校入学を目前にしている矢先で、浅はかながら、淡い期待を抱いていたのです――「もうすぐ会えるときが、抱きしめて、キスしてあげられる日が」……と

しかし、元夫が再婚することとなり、淡い期待、浅はかな夢想は無残に崩れたのです。

――と、これまでの約8年間の日々を淡々と綴っているようですが、そこには、どれほどの傷みや苦悩、罪悪感、心の病などがあったことか……よその小さな子どもの泣き声が「どうして連れて行ってくれなかったの?」という娘の泣き声に聞こえた。「ママがいい!」と泣き叫ぶ娘をそれでも手放さなければならなかった、幼い娘に「ママといたい」というあたりまえの願望を我慢することまで覚えさせてしまった……でも、それは、わたしが甘受すべき罰であると受け止めています。
なによりも娘の幸せが一番大事で、娘が幸せならば、わたしはそれで……。

娘を婚家に残して出て行くとき、冒頭に書いた友人の言葉が、ふと頭をよぎりました。
「子どもは産めばいいってものじゃない」

――妊娠するということは、こういったことなのです。
  決して甘く考えないでください。
  命、を生み出すということなのです。

  「産まない」という選択肢を選ぶとき、
  あなたはひとつの命を消してしまうことになるのです。

  だからといって、「産む」という選択肢を選ぶには、
  あなたたちは、まだまだ若すぎるのではないでしょうか。

子どもは産めばいいってものでも、産まなければいいってものでもありません。
どうか安易に考えないで。ひとつの命なのですから。忘れないでください。

だから、「未婚の中高生である10代のあなたたちが、はじめてコンドームをつけずにセックスをしていいのは、結婚して子どもをつくるときだけ」なのです

よく「妊娠はお互い半々の責任だから」といいますが、こうして身をもって、不妊症になるリスクまで抱えて、傷ついていくのは、女性たちなのです。責任が半々だなんて冗談じゃありません!
また、わたしは、中絶せざるをえなかった女性の彼、男の子の方から、罪悪感に苦しみ悩んで相談を受けたことがあります。
友人が「なんでわたしが中絶するときにきてくれなかったの?!」と、彼氏に詰め寄る姿を見たこともあります。
「ひとの命を救う仕事がしたい」といっていた友人が、不倫に走り、一転して豹変、相手である既婚男性の子を妊娠しては中絶する……「だって仕方ないじゃない、結婚できないものは結婚できない。産めないものは産めないのだから」

妊娠にまつわる、たくさんの男女の涙を見てきました。
狂ったように泣き叫ぶ女性も。逃げ腰になる弱い男性も。

これを読んでくれた限り、あなたには、おなじあやまちを決してしてほしくないのです。

急ぐことなんてないよ。もっといっぱい遊んで、勉強して、恋をして、社会を知って……たくさんの経験をして、さて……と、ひと段落したときでいいじゃない。
きっと、あなたは、まだまだ母親になんてなれないよ。

いつか、母親になるときがきたら、そのときは、そのタイミングで、母親になれるようになっていますから……ね^^

本日のBGM♪ 40 oz.to freedom / SUBLIME

 

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中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(5)【コンドームのこと.2】

ご質問・ご相談はこちらまで⇒ 性と愛の質問・相談CAFE

「ねぇ、ナマでやろうよ」
 ――もし、彼があなたに、こうもちかけてきたら、あなたはなんと答えますか?

前回に続き、コンドームについて。避妊の話をしたいと思います。

結論から先にいいます。
10代のあなたたちに、コンドームを正しく使うこと以外の避妊方法はありません

「え~?! だって、ほかに避妊方法あるじゃん!」という子たちが大半だと思います。そのひとつひとつを挙げて、なぜ避妊方法として有効ではないのかをお話します。

①低容量ピル(経口避妊薬)
女性の排卵を止めてしまい、妊娠を避ける方法です。
しかし、女性として、身体がまだ発達段階にある途中のあなたたちに、ピルを使っての避妊をすることはできません。将来的に乳癌、子宮頸癌、子宮癌などに罹るリスクが高まります
なかには良心のない医師が、避妊目的でのピルを10代の子に処方することがあるかもしれませんが、それはあなたたちの将来を考えていない悪徳な医師と判断していいでしょう。事実、1970年代に10代の少女たちにピルの処方を解禁したアメリカでは、それから15~20年が経った後、少女だった子たちが20~30歳代になってから、彼女たちに乳癌が非常に多く発生しました。
また、ピルは女性ホルモンを調整するものですから、たとえば飲み忘れを一度でもしてしまうと、ホルモンバランスがぐちゃぐちゃに崩れ、いきなり大量出血してしまうといったことも起きます。

②オギノ式
基礎体温をつけて、排卵日を観察し、その前後のセックスを避けるという方法ですが、これは、すでに「大人の女性にすら、排卵の周期の不安定があり、避妊方法とはいえない」といわれています
ましてや、ホルモンや排卵のリズムの安定していない10代のあなたたちにとって、避妊方法になるわけがありません

③ペッサリー
「女の子のコンドーム」といわれますが、プラスチック製の薄い膜でできています。それを子宮頸口にかぶせてフタをし、子宮内への精子の進入を防ぐというものですが、まず医師にに子宮口の大きさを測ってもらい、そして自分に合ったペッサリーを選んで使用することになります。
また、ペッサリーの装着は、経験豊富な女性であっても難しく、避妊法としては、かなり失敗率が高いです。
それに、前回、ご紹介しましたものをはじめとした、さまざまな性感染症の予防にはなりません。

④外用避妊薬(避妊溶剤)
殺精子剤などと通称され、女性の膣内に挿入し、精子を殺してしまう薬剤です。
避妊薬(避妊溶剤)は、薬を正しい位置に挿入するのが難しいことセックスの時間が長くなると薬剤の効果が消失してしまうことなどのため、これも避妊法としては失敗率が非常に高いものです。
また、これも③のペッサリーと同様、性感染症の予防にはなりません

⑤膣外射精
外出しなどと通称され、コンドームをつけずにセックスをして、射精寸前にペニスを抜いて、膣外射精するという方法。これは避妊の方法として、本来ならば、ここに並べてはいけないものです。それくらい、無意味なことなのです。精液のまえにじわじわとにじみ出てくる、通称がまん汁ですか、カウパー腺分泌液にも精子は含まれています
「でも、そんなので妊娠するなんて宝くじモノの確率でしょ」などと思わないように。当たりたい一億円ほど当たらず、当たりたくない妊娠ほど当たるものです。
また、男の子のなかには「外出しができる」ことをなにか自分のひとつのテクニックのように誇らしげにしているひともいますが、そんなもの、自慢できるものでもなんでもありません。いかに自分が無防備でだらしのない、動物的、野生的で、そしてひとへの思いやりや良識に欠けた人間であるかを口外してまわっているようなものです。そんな姿は、すくなくとも、わたしにとってはかっこわるく映りますね、確実に。恥を知りなさい慣れによる油断で失敗してしまうこともないとは断言しきれないはず。それに性感染症は?
女の子も、安易な気持ちで、決して、そんな誘い文句に乗ってはいけません

その他、IUD(避妊具)などがありますが、これは経産婦のような年齢のそれなりになった女性にしか使えないものなので、ここでは触れません。

いかがですか?
冒頭で、わたしが「10代のあなたたちにとって、コンドーム以外の避妊方法はありません」と断言した理由をわかっていただけましたか?

それに、上記でも性感染症のリスクについて触れましたが、男女の身体の構造上、HIVをはじめ、性感染症の罹患率は、圧倒的に男性より女性の方が高いのです。体外性器と体内性器の差ですね。その差、なんとHIVですら10倍といいます。HIVは感染率は、ほかの性感染症に比べれば、断然に低いですから、そう考えると、とても恐ろしいことですねHIVよりも怖いといっても過言ではない性感染症もあるわけですから。

いま、「じゃあ、俺、大丈夫じゃーん。安心じゃーん」と思った男の子。相手の彼女のことはどこへ? 相手のことを考えずに、自分の保身にばかり走るということは、その子はあなたにとって大切なひとではないのかな? あなたには、彼女の身体へのいたわりの気持ちはないのですか? それって、恋愛と錯覚しているただの恋愛ゲームにすぎませんよ。

また、セックスの経験人数をそのまま直接自分がセックスしたひとのみで数えていませんか? 実は、それは大きな間違いセックスの経験人数の正しい数え方を教えておきましょう。たとえ、自分がはじめてでも、相手がひとりだけと経験したことがあったとしたら、その経験した相手のセックスした人数、またそれらのひとたちのセックスした人数……と枝葉のように広がっていくものなのです。
そう考えると、とっても怖くありませんか?

なお、性感染症には、前回挙げた以外にも、ものすごくたくさんの種類があります。
ある産婦人科医の方を取材した際、話題に上がったことなのですが、「10代の患者には、ネットなどの情報で誤った自己診断してしまう子が多い」そうです。とても危険です。ちょっとでもおかしいな?なんか普段と違うな?と思ったら、きちんと専門医に診てもらいましょう

でも、自覚症状のない性感染症も、大変多くありますから、定期的に診てもらうことをおすすめします。

「マイ・産婦人科」をもっておくといいですね。ちょっとふらっと寄ってみたよってくらいの感覚で気軽に足を運べるような産婦人科
少子化のいま、廃業される産婦人科も多く、病院選びもなかなか大変ですが、女医さんがいいとか、夜遅くまでやっているところがいいとか、自分の条件にあった病院を選びましょう。
でも、女医さんにだって無神経なひとはいるし、最初の病院であいそうだったらラッキーだし、あわなかったら、また別の病院を試してみてたった一度、偶然あわない医師に出会ってしまったからといって、病院探しをやめることはしないでほしいなと思います。

 もっと気軽に――産婦人科へ行こう!! p(^o^)q

ちなみに、親に保険証を借りていく理由を聞かれたら、「生理不順で……」とか「生理痛がひどいの」とかってごまかしちゃえばいいんです!(笑)
もちろん、本当の理由をいって話し合えるのにに超したことはありませんけどね^^

「ねぇ、ナマでやろうよ」「生理中にやろうよ」
 ――もし、彼があなたにそういってきても、はっきりと(でも、言葉としては、このブログに書いてあることをやんわりとした言葉で説明してあげてね)断ることのできる女性になってほしいです。
彼に嫌われるかも」「浮気されるかも」……その不安な気持ちは、わたしも女性ですから、よくわかります
でも、やはりきちんと断るということも覚えた女性の方が、「彼に嫌われるかも」「浮気されるかも」と怯える女性なんかより、ずっとずっと堂々としてかっこよくて魅力的です。「そんなことすら理解してくれない男なら、こっちから願い下げよ」ってね。大丈夫、世のなか、男なんてたくさんいるんだから!(笑)

それから、男の子に。
前述のように、女の子はセックスを断ることに罪悪感や怯えに似た気持ちを抱きがちです。間違っても、彼女のそんな心理を悪用してセックスをしようとなんてしないで。セックスで快感を得たいのは十分にわかりますし、セックスを断られることでプライドが傷つくことがあるのもよくわかります。
でも、考えてみてください。
あなたは彼女とセックスでしかつながっていないのですか? 彼女を好きなのではなく、セックスが好きで、セックスをしたいだけなのですか?  それが、あなたにとっての恋愛なのですか? あなたのプライドは、たかがセックスひとつくらいで傷つくほど弱いものなのですか? あなたには、ほかに誇れるものがあるでしょう?

いざというときになって、女の子から「コンドームをつけて」とお願いはしにくいもの。それでも率先してコンドームをつけるように積極的に女の子から彼に働きかけてほしいとも思うし、また彼の側でも自主的にコンドームをつけるようにしてほしい

コンドームとセックスは常にセットで考えて。コンドームがなければ、絶対にセックスをしないで!コンビニに走ればすぐでしょ?
コンドームあってのセックスだってこと、もう一度、ふたりでよく考え直してみてください得られる快感がコンドームで違うのなら、自分たちに一番合う、コンドームをふたりで探して買いに行けばいいじゃない?

あ、あと、ちなみにちなむと、ラブホテルのコンドームは使わないように! いたずらで穴をあけていくひとがいるので。ラブホテルにもコンドーム持参でね♪^^;

最後に――
 あなたたちが、はじめてコンドームをつけずにセックスをしていいのは、結婚して子どもをつくるときそれだけなのです。忘れないでください。

でないと、確実に前回書いたわたしの二の舞ですよ。

本日のBGM♪BABYLON/SADS
意外な一面を見せてしまってごめん(笑)←だれに?(笑)
実は……実は……、むかしモロ好みだったの、
清春学生時代に黒夢のカヴァーバンドやったなんて口がさけてもいえないけれど、でも後期というか解散直前の黒夢のドラムはツーバスがとってもおもしろくって、楽しみながら叩けましたよ~^^

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「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(6)【妊娠するということ】」
「パートナーとのあいだにセックス観の不一致がある場合には?」
「セックスで愛情を確かめることはできるのか?――セックスにみる男性性・女性性の誤り(1)」
「能動? 受動? ――セックスにみる男性性・女性性の誤り(2)」
「PMS(月経前症候群)って、つらいんだよ。」

「生理中(月経中)のセックス」
「セックスと妊娠の仕組み、教えます!」

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中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(4)【コンドームのこと.1】

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さて、今日はコンドームについて、お話ししたいと思います。

「コンドーム=避妊具」のイメージが第一に浮かぶでしょうが、ここではあえてコンドームの別の役割からお話ししていきたいと思います。

コンドームの正しいつけ方は、「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(2)【挿入・結合するとき】」へコメントしてくれた親切でクールなナイスガイ・gigababaさんの教えてくれたとおりです。

=========引用ココカラ=========

男子、女子、コンドームの付け方を知らない人が結構いる。「え?俺は何人ともやってきたし、知ってるさ」と言う人もいると思う。間違った方法を先ず書く。

色々あって、いざ合体する前にゴムを取り出す→ゴムの空気を抜きながら根元までゴムをしっかりつける→セックス→終り→女性の体からペニスを取り出す

これは間違ってるんです。一ヶ所だけ大きく。

それはゴムの装着の方法。ゴムを取り出す→空気を抜き、根元までシッカリつける

★こっからが重要★

ペニスの根元を握って、ゴムとペニスの皮をできるだけ亀頭にかぶせて、その状態をキープし、空いた手でゴムを根元まで下ろす。

これをやらないと、途中でズレたりして、中断しないといけない事になり、結局ゴムをはずして行為しはじめたりという事になる。

ただかぶせるだけではなくて、男性のモノとゴムを一体化しないと途中で外れる or 外さないといけない状態 or 不快感があるので外す という事にまで発展するからです。
=========引用ココマデ=========

コンドームを袋から出したら、裏表を確かめてぴょこんと突出したところ(精液だまり)が自然に上になる方、その状態で、巻いてある部分を抵抗なくくるくるはずせる方、そちらが上。
精液だまりをしっかり指で押さえて空気を抜き、あとは上記のとおりです。

コンドームは、タバコやお金などを扱った手で触るのはやめましょう
そのコンドームを装着したペニスでセックスをするのは、女性の膣内にタバコのニコチンや雑菌などを入れてしまうことになるからです。女性の体にとって、よくないことなんですね。
セックスのときは、清潔第一! これがマナーであり、相手への思いやりでもあります

さて、コンドームについては、「Deep Love」HIVウィルスが起こすAIDS(エイズ)という病気について書かれていて、それを読んでAIDS(エイズ)の恐怖を知って、予防しようと思った子も多いでしょう。(わたしは、作者のYoshiさんが仕事でお世話になっている方の古くからのご友人であり、また編集者という立場上、作品自体や情報の正誤性には触れられないのですが)でも、みんなの心に響きやすいかたちで大事なことを教えてくれた物語だったのではないかと思います。

でもね、もしかすると、このHIVウィルスが起こすAIDS(エイズ)という病気よりも怖いのではないかといっていいくらいの病気があるんです。

それはHPVウィルスヒトパピローマウィルスといいます。HIVウィルスとは名前が似ていますが、違うものです。感染力はHPVの方が強いです。
HPVウィルスは症状としては尖形コンジロームを起こすことがありますが、無自覚の場合も多いため、感染しても気付かない場合が多いウィルスです。

そして、HPVウィルスは、一度罹ってしまうと、自然消失することもありますが、ずっと消えずに一生引きずらなければならない場合もあります。

さらに、このHPVウィルスはたくさんのタイプにわけられるのですが、そのなかの悪性のタイプのものが、将来、子宮頸癌を引き起こす可能性が非常に高いのです。一部は直結するといっても過言ではないでしょう。

癌、なんて考えたことなかったんじゃないでしょうか?
でも、ある病院の発表によれば、来院した十代女性の56%が、無自覚のままにHPVのキャリアだったそうです。来院して、たまたま検査してみただけで、この数ですから、潜在的な層を考えると、かなり考えられないような事態です。ここは発展途上国ではなく、コンドームも医療施設も整った先進国なのです。

自治体が公費で子宮頸癌検診を補助する年齢を30代から20代に下げたのも、このためです。

わたしは6年まえに出産をしていますが、産後一年くらいしたころでしょうか。
実は、なんの気なしに、子宮頸癌検診を受けてみたのです。
「ちょっと受けてみただけ。どーせなにも出ないっしょ」の感覚だから、当然のごとく、すぐに忘れちゃっていたんですね。
そしたら、病院から(総合病院なのにわざわざ)電話がかかってきて、「このあいだの検査結果のことで、至急来院してください」と。

病院に急いだわたしに突きつけられた現実は、こうでした。
癌前細胞異形成(これから癌細胞化する可能性の高い細胞)が見つかりました。精密検査を」
精密検査の結果、「三ヶ月ごとの要観察状態」、そして「過去にHPVへ罹患したという所見があり、癌細胞化へのリスクは非常に高い」。

読者のみなさまへ、なにも包み隠すことなくありのまま誠実告白します。

……いつ、誰とのセックスでだか、わからないんです
十代のわたしは、奔放に好き放題にしてましたからなーんにも考えずに

HPVの罹患歴が見つかるより以前、6年まえの妊娠中にはじめてHIV検査を受けました。

幸い、そちらは陰性でしたが(それでも、陰性だったのは、ただの幸運にすぎないと身をもって思い知りました)、そのときの結果が出るまでの時間の長さといったら――……もう吐き気と恐怖でたまらなく震えているわたしがいました

HIV検査のときもHPVが発見されたときも、わたしは、まず、これまでセックスをした男性の顔を思い浮かべたんですね。
そして「彼とのセックスでHIVやHPVに感染したのならいいわ」と思える男性がいるか、必死に記憶の糸をたどるんですが……

……いないんですね、そんなもの。
命を張ってまで、一生を棒に振ってまで、セックスする価値のある男性なんていないんです。
たとえ、そのときは、心の底から、本当に愛していたとしても、「このひとのためなら、AIDSにだって、癌にだってなれる!」そんなひと、いるわけないんですよ。

考えてみてください。
いま大好きなひとを目のまえにして。
「このひとのためなら、AIDSにだって、癌にだってなれる!」

そう思うなら、彼を悲しませないためにも、コンドームをつけて、そういった性感染症の心配のないように、セックスを楽しみましょう。

そう思わないなら、言葉どおり、お互いをいたわりあい、守るために、コンドームを使ってのセックスを楽しみましょう。

また、恐ろしいのは、陰部にではなく、フェラチオによって、喉に性感染症のウィルスや菌がはびこることがあるということです。これはなかなか気付かれませんそれだけにどれだけ蔓延しているのか、把握しがたいものがあります。

わたしが、フェラチオ用のゴム臭のカットされたコンドームなんかもあるから、フェラチオのときも、かならずコンドームをつけておいてくださいねと、前述したのは、そのためです。

無症状のまま、それでも病魔は、ひたりひたりとわたしたちへ近づいてきて、大事な大事な身体をむしばんでいくのです。
その怖さ……一度、真剣に考えてみてください。

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本日のBGM♪Halway Between the Gutter and the Stars/Fatboy Slim
近作もいいけど、このころのテイストも好き~♪

 

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中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(3)【終わったあとのこと】

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今日は、いきなり予告破りです(笑)
前回、“次回はセックスにまつわる「こんな○○は××だ!」をやります”と予告していましたが、それ以前に肝心なことをいろいろと書き忘れていたことを思い出しまして^^;「こんな○○は××だ!」は、そのあとに、また追ってということで。ごめんなさいですが、よろしくです。

さて、「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(1)」「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(2)」では、セックスに至るまでの実践的なことを解説しましたね。

ここで、軽くおさらい+わかっている気になっているひとへセックスの注意事項、そしてセックスを終えたあとのことをお話しておきますね。

さて、まずセックスをするまえのことからね。

①シャワーはいつ浴びるものなの?
これは、わたし自身もセックスを体験するまえに疑問に思っていたのですが、「シャワーってセックスのまえに浴びるものなの? それともあとに??」ってこと。まずもって、これはセックスをどこでするかにもよりますが、
基本的には、セックスをするまえにエチケットとして浴びておきましょう

もちろん、まえにもあとにも浴びていいのですが、あとの場合、セックスを終えてあまりにも即シャワーにいかれると、ちょっとベッドに残される側としてはわびしいものがありますよね^^;そこは相手を思いやって、しばらく抱き合ってお話でもしてコミュニケーションをしておきたいもの。
またシャワーは、いっしょに浴びて楽しむのもいいですよ^^

②陰毛はセックスのときに邪魔になるの?
たしかに陰毛は、ペニスを膣に挿入する際に、たまに巻き込んでしまって、こすれるように膣内が痛むことがあります。これはデリケートな粘膜でできている膣壁を傷つけてしまう危険性があるので、ちょっと中断。陰毛を手で広げてよけるようにして膣内に巻き込んでしまわないようにしましょう。
また、あまりにもという場合には、陰毛のお手入れ(陰毛カット)をしておくのもいいですね。陰毛カットは、はさみなどで切ってしまうと、ちくちくして、ショーツを通してツンツン出てしまいます。
なので、よくある方法としては、線香で焼き切るという手。でも、くれぐれも火傷には十分に気をつけてくださいね^^
また、わたしの友人に「線香は面倒だから、(ヘアーカットのように)人差し指と中指ではさんで、ライターでボッと火をつけて、フッと息で消す」というツワモノがいましたが、これは危険すぎるので、絶対にやめてくださいね^^;

③生理中のセックスは?
「生理中は安全日で中出しOKだから」と思っている男女!! それは、明らかな間違いです!!!!
生理中に排卵日がくることも十分にありえますし、子宮内で、精子は長くて1週間~10日、卵子も長いと2日以上生きることがありますから、望まない妊娠の確率は、生理中にも確実にあります
第一! 生理中の膣内はとってもデリケートで傷つきやすく、感染症(※性感染症については、別途書きますが、ここでいっておきたいのは、いわゆるセックスで感染する王道(?)の性感染症のことだけではありません。カンジダ膣炎などが代表的な例ですが、空気中に普通にいる雑菌やカビなどが、免疫力の落ちている膣内に炎症を起させることもあるのです)などにもかかりやすいもの。生理中のセックスは、絶対にNGです。
女の子は、彼にこのことを話して理解してもらうようにしましょう。それでも求めてくるような彼なら、別れちゃえ! って、まぁ別れを強要するわけではありませんが、わたし個人としては、そんな彼はあなたのことを本当に大事に想って愛してくれているのかな?って疑問に感じてしまいますね。わたしだったら、そんな男性とは確実に別れています
男の子には、このことを理解して、彼女のことを思いやってあげてほしいな。セックスをしたい気がとても強い年代だということはわかります。でも好きな彼女の身体のことは、気遣ってあげて。「ヤリたいだけなの?!」って詰め寄られるのが関の山ですよ。だったら、自己処理しちゃいましょ^^

④男女の身体の構造と感じやすさ
いきなり、あなたたちが、まだお母さんのおなかのなかにいたころの話にさかのぼります(笑)
遺伝子の構造としては、受精卵だったころのあなたたちは、みんな女性でした。お母さんのおなかのなかで育っていくうちに性別はわかれることになります。
このとき、クリトリスになるはずだったところがペニスに、膣口になるはずだったところが陰嚢の真ん中の線のようなところになって、男性器がつくられるといわれています。
これは、お互いの性感を想像するのに、プチ★お役立ちかも??
また、性感を感じにくい場合でも、「不干渉?!」などと、男女ともいたずらに心配しないで。お互い、緊張がほぐれるまで感じる余裕なんてなくても当然だし、これも個人差ですからね^^
ましてや、女性のオルガスムなんて、大人の女性でも体験したことがないひとが多いくらいです。(「女性のオルガスムへの誤解と思い込み」参照。これは大人の男女に向けて書いたほどのことですから、ましてや……ってなかんじですよ)
本当に個人差の世界なので、一概にはいえませんが、ヒントとしては、たとえば相手に呼吸を合わせるなど。でも簡単なことではないと思っていてくださいね。当たればラッキーくらいの気軽な構えでいてください。

⑤セックスを終えたあと
セックスを終えたら、余韻を感じたい気持ちはわかりますが、急ぎペニスをすぐに膣から抜いてくださいコンドームの根元を手で押さえてペニスから外れてしまうことのないようにね!
ペニスが勃起状態でなくなると、コンドームとペニスのあいだから精液が漏れる可能性があります。
またコンドームを膣内に置き忘れちゃって、とっとれない……ってなことにもなりかねません。その場合は産婦人科にいって取り出してもらうほかありません。
コンドームをペニスから抜き取ったら、ティッシュでペニスを拭いて、コンドームから精液が漏れないように軽くしばって捨てちゃいましょう。(精液はお手洗いに流して、コンドームを不燃ごみへ……という律儀な心がけは素晴らしいです。でもそこまで厳密にしなくてもOKですよ)
また、このコンドームの後処理姿も女の子に見られるのを嫌う男の子が多くいますから、女の子は目を閉じて、余韻に浸っていて
さて、コンドームの処理が終わったら、女の子の陰部をティッシュで拭いてあげるなんてのも素敵ですね~。ほいってティッシュをわたすだけではNGというわけではありませんが、拭いてあげる方が好感度の高いという傾向があるのは事実のようです。
こうして二人ともの後処理が終わったら、抱きしめあって、愛をかんじあって。髪をなでたり、キスをしたり、軽いボディタッチをしながら充足感のある安らぎのひとときをすごしてください♪
「イッた?」「感じた?」――男の子が聞きまくりがちなことですが、これを読んでくれているあなたなら、もうわかるよね?

⑥万が一、精液が漏れてしまった場合
24時間以内に服用をすれば妊娠を防ぐことができる薬が、産婦人科にはあります。急いで産婦人科に駆け込んでください。でも若い女の子には特にお勧めはできない薬です。あくまでも万が一の過失があった場合の策として、頭の片隅に置いておいてください。
「なぁ~んだ、そんな薬があるなら、コンドームなんてつけなくていいじゃ~ん」なんて、間違っても思わないように! わたしに叱り飛ばされるだけです!!(笑)
コンドームは、セックスのエチケットであり、ルールであり、お互いへの思いやりでもあります。忘れないでね!

さてさて、こんなかんじです。
セーフティーセックスを楽しんでくださいね^^♪

……えーっと、また予告破りのリスクがあるので、今回は予告なしにしておきまーす(笑)^^;

また、このほかにも、質問や疑問があれば、遠慮なくきいてくださいね!

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「セックスと妊娠の仕組み、教えます!」

【関連書籍】
若い男女の望まない妊娠性感染症を診てきた産婦人科の先生による、中高生にも具体的にわかりやすく書かれた本です。セックスの本当の楽しみとリスクをリアルに感じることができるでしょう。
「さらば、悲しみの性―高校生の性を考える」

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中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(2)【挿入・結合するとき】

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さて、今回は前回の続き。セックスの実践編です。

「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(1)」でお話しましたようなひととおりの前戯と呼ばれる触れ合いを終えた後

まずは、男の子はコンドームをつけましょう。
男の子のなかには、コンドームをつけている姿を彼女に見られるのが恥ずかしいというひともいるので、女の子は目線を彼からはずして。
でも挿入まえには、チラ見をして、空気が入ってはいないか、根元までしっかり装着されているかをチェック。彼のペニスがコンドームのサイズに合っていない場合、空気が入っているかのように見えることもあれば、根元までいかない場合もありますが、「ね、これ大丈夫なのかな?」と疑問を投げかけてみましょう。

そして、万事整ったら、いよいよ挿入
ここからは二人の共同作業です。男の子任せでいいと思っている女の子はいませんか~?

女の子の膣は、膣口から7~10cm、おなか側からお尻側に緩やかなカーブを描いていますこのカーブにも、ひとそれぞれ角度があります
また膣口の位置も、おなか寄りのひととお尻寄りのひととがいます。

ペニスを膣に挿入するときには、膣の角度とペニスの角度を合わせなければなりません。だいたい膣口から3~5㎝程度のところまで角度を合わせて挿入することができれば、その先まで入っていくことができるでしょう。

この角度を合わせるためには、まず男の子が指でよく彼女の膣のカーブを確かめておくこと。
そして、女の子は、その感覚で腰の位置を動かすなどして、できるだけ男の子のペニスが入りやすいようにすることです。とはいえ、実は女の子自身、男の子の指によって自分の膣のカーブがわかるひとはまれ。わからなくても気にすることはありません。

痛みを感じたら、女の子はまず口から息をふーっと吐き出すようにしてみて。それで、すこしは痛みを軽減できるはず。
またはじめてのセックスをかならず痛みのつきまとうものとして、いたずらに怖がったりはしないでくださいね。個人差のあるものですから、かならずしも痛みや出血をともなうとは限らないのですから。人間、血を見てはじめて傷口が傷むように、思い込みの痛覚ってあるものです。

とはいえ、男の子は、そんな女の子の不安や恐れに、よく耳を傾けてあげてあまりの痛さにベッドの上でずりあがったり悲鳴を押し殺す女の子もいますが、そんな無理強いをしてまで、好きな女の子の痛がることを強要してまで、セックスしたいなんて思わないでしょう? 思わないでほしいな。

またはじめてのときは、男の子は挿入を待たずに、また挿入するなり、射精してしまうこともあります。
これはなんら不思議なことでも恥ずかしがるようなことでもありません。女の子も受け入れましょう。

さて、次回はセックスにまつわる「こんな○○は××だ!」を(某芸人のパクリですが)やります。
へぇ~そうなんだ~ってなトリビア(ってもう番組わかんないじゃん笑)も満載かもですよ~^^

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中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(1)【はじめに】

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このブログを読んでくれているなかには、中高生くらいの男女もいると思います。
これまでの記事には、もしかしたら、あなたにとって難しいことも書かれていたかもしれませんね。今回は違います。中高生のあなたたちへ向けて書きます。

さて、いまあなたには好きなひとがいますね

クラスメイトでしょうか? 先輩や後輩でしょうか?
好きになったのはあなたから? それとも相手の方から?
好きなひとに想いが伝わったとき、それはそれはとても飛び上がるほどうれしいことだったでしょう。相手から好いてくれたときも、とってもうれしい気持ちで、あなたは相手を受け入れたことでしょうね。

あなたたちは、いまどんなお付き合いをしているのでしょう?
映画を観に行ったり、登下校をいっしょにしたり、相手のお家に行ったり。
相手のお家にお邪魔するときは、必ず親御さんのいらっしゃる時間に行くのが礼儀です。いくら、彼/彼女が「いいよ」っていってもだめ。あなただって、なにも好き好んで、好きなひとの親御さんに嫌われたり、お付き合いを反対されたりしたくはないでしょう? それならば、きちんと礼儀を守って、そして「お邪魔します」「お邪魔しました」は当然、きちんとご挨拶をしましょう

好きなひととすごす時間のどきどきは、とっても素敵なものですね。それが幸せという感覚です。
おしゃべりをして、目と目があっただけで、心臓がドッキリなんてして。

はじめて手をつないで歩いた。大切な思い出ですね。
はじめてキスをした。うれしさのあまり、泣き出してしまう女の子もいるかもしれません。
はじめて抱き合った。彼の、彼女の、ぬくもりをかんじて、鼓動をかんじて。

大事に大事にしたい二人のふれあい。

そして、はじめてのセックス。お互い肌を見せるのが恥ずかしくて、でも服越しよりももっと相手のあたたかさが伝わってきて。
まずは、そのまま抱き合ってみてお互いの肌にたくさんたくさん触れ合ってみてください。とても幸せな気持ちになれます。
そしてキスをして、首、背中、胸……お互いの肌に十分触れ合ったあと、それからお互いの性器へと手を伸ばしましょう

男の子の性器が勃起してない場合もあります。女の子の性器に潤いがない場合もあります。
でも心配しないでそういうことの方がむしろ多いのですから。

woman
プチ★ヒントとしては、女の子の性器には、膣口のあいているところのすこし上に、小さく突起した部分があります。クリトリスと呼ばれます。いきなり膣口へ指を入れようとすると、そのなかが潤っておらず痛みをともなうことが多いので、自分の指をちょっとくわえて湿らせて、クリトリスを下から上にやさしく撫でるようにしてみましょう。性感染症の観点からはあまりオススメはしませんが、彼女が嫌がらなければ舌でなめてあげてもいいでしょう(でも喫煙坊主は歯磨きをしておいてね! 喫煙したままの口やたばこに触れた指は、女の子の身体によくありませんから)。そうするうちに潤ってくることもあります。(※図はクリックすると拡大されます。女性器の図解です)

また女の子の膣の奥には、処女膜という(実際は膜状にはなっていないのですが)ひだひだがあります。「処女膜が破れる」といった言葉をよく聞くでしょうが、指でそうなることもあれば、男の子の性器を入れたときにそうなることもあります。そして、それは多くの女性にとって痛みと出血をともなうものです。しかし、これには個人差があり、痛みも出血も、まったくない女の子もいます。ひとの顔がそれぞれ違うようなもので、これは不思議なことでもなんでもありません。

でも、このことからセックスへの恐怖心を抱いている女の子が多いのは事実です。
ですから、男の子ははやる気持ちをすこしだけおさえて、女の子の「怖い」とか「痛い」とかいった言葉に、きちんと耳を傾けて決して無理強いはしないようにしましょう。

それから男の子の性器には、包茎といって、性器の一部あるいは全体が皮で包まれてしまっている場合があります。
男の子は、このことを女の子が思っている以上に気にしていますですから、女の子は、仮に彼の性器が包茎であっても、それを口に出して指摘するようなことはしてはいけません。また逆に彼の方からまえもって打ち明けてくることもあるでしょうが、「そうなんだ」程度に受け止めておけばいいのです。ただお互い事前にシャワーを浴びるなどして衛生面にだけ気をつけておきましょう。
また、これは逆にいえば、包茎のことを気にかける女の子は、あまりいないのですから、男の子は、そのことをコンプレックスにかんじる必要性はないともいえます。覚えておきましょう。

しかし、包茎の場合、ときとして女の子が性器を握って動かしてみると、男の子が痛みをかんじることもあります。
ですから、そんな場合は、女の子はどうすれば彼が痛みをかんじないか、聞いてみてもいいでしょうし、触りながら探っていくのでもいいでしょう好きなひとに「痛い」のを我慢させたくなんかありませんよね

man
ここでもプチ★ヒントとしては、やさしく舐めてあげること男の子が性器の部分で気持ちいいとかんじるところはそれぞれです。それを探るなり聞くなりしながら口内全体や舌を使って舐めてあげましょう。ただし、ここでも喫煙お嬢は事前に歯磨きをしておくこと! そして、彼が嫌がったり、自分もゴム臭がきつかったりするかもしれませんが、性感染症の観点から、必ずコンドームをつけて行なうこと(装着が難しくても、すくなくとも彼の性器の先端にコンドームがかぶさるくらいまでは)! コンドームには、フェラチオ専用のゴム臭をカットしたもの、ストロベリーなどの香りがするものなどがあります。二人で探してみましょう。(※図はクリックすると拡大されます。男性器の図解です)

さて、この一連の前戯と呼ばれる肌と肌の接触を行なったのち。
それでも先ほども書きましたように、男の子の性器が勃起してない場合もあります。女の子の性器に潤いがない場合もあります。

でも心配しないで。気にしないで。落ち込みなんてしないで。相手に嫌われるんじゃないかと心配するなんてとんでもない!
はじめてのことをするのには、どんなことでも、だれもが緊張していつもどおりではいられなくなるでしょう? それだけのことです。それさえ、お互いが理解し合えていれば、またの機会に試してみればいいだけのことです。
やさしいキスをして抱き合って、もう一度、幸せを確かめ合ってください。

次回は、この続きとして、実際のセックスの仕方についてお話します。

※ここで図解している女性器ならびに男性器は、あくまでもひとつのタイプであって、形状や位置などに個人差があることをあらかじめご了承くださいね。

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性教育や初期の性体験がひとに与える影響

日本は性教育をタブー視している感の否めない国である。

前述のような模型をつかった性教育の禁止などにも、それは顕著に表れている。
「くさいものには蓋」――そんな姿勢がうかがえる。これは教育現場の話。

では、各家庭ではどうだろう。

恥ずかしがることもなく、タブー視することもなく、きちんと教えてもらえたというひとこれはもっとも素晴らしく、そして当然にしてあるべき姿だと思う。

わたしの家庭は、性へのタブー視の強い家庭だった。否、タブーは性についてだけではなかった漫画にもテレビなどにも禁じられていたものが多く、わたしは同級生と自分との距離をかんじざるをえなかったことを記憶している。

両親からも、学校からも、きちんと教えてもらうことが一番望ましいが、わたしの少女時代は少女漫画雑誌には、たとえば、突然初潮がきたときにはどうすればいいかなどといったことが、付録に書かれていて、そこから先に知識を得る友人たちもいたようだ。

しかし、わたしには、その機会もなかった。だから、学校の性教育で本当にはじめて月経のことなども知ったのである。性教育の教室ですでに知っている子たちがひそひそと笑いあうなか、わたしは自分だけが別世界にいる気がした。

初潮のくるまえに海外旅行にひとりでいく(子どもだけ連れて行くツアー)ことになり、わたしは母から初潮がきたときの対処をきかなければならなかった。母は汚らわしいものを口にするかのような厳しい表情

「あんた、生理って知っとうとね?」

すでに小学校4年生のときから、学校の性教育で習ってはいたが、わたしは母から教わりたかった。だから、わたしはあいまいな笑顔で首を横に振った。母は本当に汚らしいことを口にするかのような厳しい表情のまま、こういいはなった

「血が出るとよ」

衝撃的なものいいに、わたしはその事実自体をはじめてきいたようなふりをした。母は苛立ちを隠しきれないといった形相のまま、「そんなことも知らないのか」というようなことをつぶやく

これが、わたしの家庭の性教育だった。

(ここでは、わたしの8歳のときの性被害は除くが)
そして、やがて彼氏ができて、はじめてのセックスに及んだのは、13歳。中学校2年のことだった。
わたしは、出血もせず、まったく痛みもなかった恐怖心すら、そこには存在しなかったあるのは、ただの性への好奇心だけだった

それらと下記のことを直接関連付けていいのかどうかはわからない。

しかし、わたしの十代は奔放で狂ったセックスライフとともにあったそれが事実だということだけはたしかだ

【関連記事】
「障害児、障害者への性教育」

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マザコン夫の母親への潜在的な近親相姦願望――エディプス・コンプレックス

俗にいう「マザコン」と呼ばれる男性たちがいる。

男性には多少なりともその傾向がある。このことは事実として否定はしない。それが間違ったことであるとも思わない。

けれども、男性は結婚したら「息子」であると同時に、「夫」そして「父親」となる。それに適応できない男性がいわゆる「マザコン夫」と呼ばれていく。

わたしの元夫は、その類の男性だった。
娘を出産したときには、この母子の潜在的な近親相姦関係のために、子宮をレンタルされた。そう思った。
彼は幼いころから母親から虐待を受けており、そのマザコンたる所以もそこにあった。「ママ、ボク、いい子にしているから、もっとボクのこと愛してよ」――そんな根の深いものだった。
さらには、彼の母親は、彼の父親がどれほどだめな男性であるかを、幼いころからずっと言い聞かせて育てた。彼は、一家の父親役も任されることに、屈折した自尊心を抱いていた。

レンタル子宮は、不要になったら、生ゴミとともに捨てればよい。

「新しいママ」を見つけた元夫は、彼女と再婚するという。
わたしが妊娠したときと同様、元姑は、婚約者をなじったそうだ。

なぜ彼は守らないのか。

彼女は両親がいないそうだ。
お願いだから、わたしの二の舞だけは避けてほしい。

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24歳当時の「現代女性の性意識」に対する拙意見――挿入する性・挿入される性(3)

'02.7.5(もう3年以上もまえだ……。このとき、作家のK先生は60代目前、わたしは24歳)に「現代女性の性意識」をテーマに、K先生と行なわせていただいた対談のわたしの意見の主旨です。
プライバシー保護のため、K先生に関しての詳細なご紹介は避けますが、主な文学賞歴としては文学界新人賞芥川賞候補など……とだけご紹介しておきます。

===================

 Kさんの20代、30代女性のセックス観に関するご見解、大変興味深いものでした。Kさんのおっしゃるように、現代は女性も男性と同じように奔放なセックスライフを送って何が悪いのといった価値観が横たわっている一方で、やはり最後に傷付くのは女性といった図式は変わらず、どこか不均衡を感じさせる現象が起きていると思います。そもそもウーマン・リブやフェミニズムとは、身体的性差(セックス)を越えた後天的・社会的性差(ジェンダー)において、男女平等を推進しようとする動きであったはずなのに……。この原因について私も考えてみました。

 Kさんのご指摘にもございましたように、現代の女性たちは、(誤認を孕んだ)男女平等を求める意識の元に、行動だけが先走ってしまっていて、かえって傷を負ってしまっています
 男女が同じように奔放なセックスライフを送った場合に、ダメージを受けやすいのは、なぜ女性なのか。女性にとってセックスをドライに捉えることが(男性に比べ)困難なのはなぜなのか。

 男女のセックス観の違いをつきつめてみると、セックスという行為そのものの男女差に思い当たります。女性にとってセックスとは、いわば異物を体内に取り込む行為。自身の一部を挿入するという男性のセックス行為とには、決定的な違いがあると思います。

 異物を体内に取り込む行為として、われわれが日常的に行っているのは「食べる」という行為。物を食べる=体内に取り込むのには、誰もが対象にある一定の信憑性なり安全性なりを求めるでしょう。得体の知れないものは避けようと、慎重な姿勢で臨みます。

 さて、食行動を同じく異物を体内に取り込む行為である女性のセックス行為に置換してみましょう。食行動において求められる対象への信憑性や安全性は、女性のセックス行為において、何にあたるか――相手の男性に対する信頼、愛着です。つまり、女性のセックスには、男性のそれに比べ、相手に対する信頼や愛着をより必要とするのです。

 勿論、信頼や愛着もそこそこの状態でセックスに至ってしまう場合もあるでしょう。現代女性のセックスライフの傾向からすると、そういった場面は多分にあるのではないかと想像します。その場合には、ことの後から相手の男性に愛着を抱くことで、事前の信頼、愛着の不足分を補うといったことも考えられます。この後追いの愛着補充が、実は非常に厄介なもので、何気なく始めた不倫が泥沼化したなどという話をよく耳にしますが、その大半はこのパターンなのではないかと思っています。

 以上のようなことから、女性は男性に比べ、セックスの相手に愛着を抱きやすい、つまりはセックスだけとドライに割り切ることが難しいのではないでしょうか。

 また現代女性は、一見能動的にセックスを愉しんでいるように見えても、その実、まだまだ受動的な態度で臨んでいる方が多いのではないでしょうか。それはウーマン・リブやフェミニズム以前からの男女観の延長でもあると思いますし、先に書きましたような男女の身体的な構造の違いもひとつの原因かも知れません。

 男女の身体的な構造の違いは、セックスにおける感染症の罹患率とも関連しているそうです。エイズなどは、男性のキャリアから女性へのうつりやすさと、女性のキャリアから男性へのうつりやすさとでは、その身体的構造の違いから、10倍も差があるそうです。(家田荘子著「私を抱いてそしてキスして」より)
 奔放なセックスライフを送る現代の男女が、そこまで考えてことに及んでいるとは思いませんが、男女の身体的な構造の違いとセックス観の違いには、何らかの関係があることは否めないのではないでしょうか。

 Kさんのおっしゃる妻帯者と独身女性との不倫そういった関係に陥りやすい女性には、どうも幼い頃に父親との関係に何らかの問題があった方が多いように感じます。相手の男性に父親像を投影し、父親から貰えなかった愛情なり加護なりを、必死に引き出そうとしているように見えます。それで癒される相手ならばいいのだけど、悪循環に陥ってしまっている場合が大半。彼女たちは、一刻も早くその悪循環に気付き、断ち切らなければならないと……。(私が詩作品「二面相」で売春する少女が幼い頃の父親の思い出を喚起する場面を描いたのは、そういった心理を描きたかったからです)
【※これは断言するわけでも、差別的な視点で言っているわけでもありません。】

 現代女性の奔放なセックスライフは、やはりウーマン・リブやフェミニズムの動きから派生したものなのでしょうが、やはりKさんのおっしゃるように、大きな過誤を含んでしまっているようです。
 「差別」と「区別」をはきちがえることは、とても危険なことです。すべての男女が、本来のウーマン・リブの趣旨、身体的性差(セックス)を越えた後天的・社会的性差(ジェンダー)における本来のあるべき男女平等の姿を、これ以上見失わないよう祈るばかりです。

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【関連記事】
「詩作品「二面相」(テーマ:売春)――挿入する性・挿入される性(1)」
「作家K先生の「現代女性の性意識」に対するご意見――挿入する性・挿入される性(2)」

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作家K先生の「現代女性の性意識」に対するご意見――挿入する性・挿入される性(2)

'02.7.5(もう3年以上もまえだ……。このとき、作家のK先生は60代目前、わたしは24歳)に「現代女性の性意識」をテーマに行なわせていただいた対談K先生のご意見のご主旨です。
プライバシー保護のため、K先生に関しての詳細なご紹介は避けますが、主な文学賞歴としては文学界新人賞芥川賞候補など……とだけご紹介しておきます。

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 麻生さんは少女売春などにも関心があるようなので、ちょっとこの面でのあなたの感想を知りたいのですが。【※K先生には拙作「二面相」をお読み頂いている】 少女売春そのものにはわたしは興味も関心もないのです。少女は自分の将来にとっての物事の判断、つまり損得勘定ができない年齢ですので、楽しければいい、気持ちよければいい、その上にお金まで入るのなら言うことなし、おとなとセックスしても自分は何も変わらないし結婚するのにも支障がない、と考えていてもこれは思考や社会経験が未熟であったり不足だから仕方のない面があります。 少女たちが成人してから少女の頃に考えていたこと、してきたことのツケ(負の遺産)の大きいことに気づかされるでしょうが。 わたしに関心があるのは物事の判断が十分可能な20代、30代女性のセックス観です。 現代社会はひと昔とは物事の判断基準は異なります。ウーマン・リヴ運動以来、男子は木登りしてもいいのに女子が木登りしてなぜ悪いのや、という反論から、いまでは女子が木登りしてもそれを止める道理はありません。わたしもそれでいいと思います。このことの拡大解釈で、結婚前から男はあちこちの女とセックスしても当然と見られているのだから女があちこちの男とセックスして何が悪いのや、ということでこちらもセックスの解放感が女子高校生あたりから進んでいます。 わたしはこのこと自体については男女平等でとくに問題はないのですが、一方で大きな問題というか過誤を若い女性は抱えているとも考えています。 男女平等社会で女が男と同様に結婚前にあちこちの男とセックスしてなにが悪いのやという平等意識(1)と女性の胸裡にある意識(2)との差異が気になるのです。1の意識が先走りして2の意識がそれに付いていけない女性が多すぎるのです。 男とセックスするときには1の意識でやっているつもりでも、その男に振られたり、その男が他の女に乗り換えたりすると途端に2の意識が頭をもたげてきて、泣いたり喚いたりじくじくしたり、わたしはもうこれでお終いと自暴自棄になり、果てはヤクザがらみの風俗の世界に足を突っ込んでしまう女性もいます。 どうしてこうなるかというと2の意識の向上がないからです。1の意識で幾多の男とセックスを経験しても、このことを上回る形で2の自己の向上があれば1の経験は女性のとって活きた経験になるのですが、事実は逆で将来を自滅させていく女が多いのです。 風俗的な見方では女の値打ちは高齢化するにしたがって下がります。30代女と20代女では男の目は20代の女にいきます。とくに金を持っている高年齢の男ほど若い女を欲しがり、金のない若い男はときには30代、40代の女をいっとき追いかけたりしますが、いずれ若いいい女がいればそちらに乗り換えてしまいます。 世の中の男女の関係は風俗的に見ればこんなものです。 女子大生の一部にはセックス交渉を持つ相手は金のない若い男性よりも、ホテル代を払ってくれてさらに会社の話(つまり社会の話)などをしてくれる男性、30代、40代の妻帯者との関わりが結構多いのです。女子大生は1の意識で不倫であろうがなかろうが自分の意志でセックスして何が悪いのや、ということになりますが、妻帯者とのセックスで最終的に得をしている、というよりはいい思いをしているのは男の側です。なぜなら妻と若い恋人と二人の女とセックスできるからです。また女子大生辺りは可愛いもので、私はあなたと一緒にいるだけで幸せ、セックスしてもらえるだで幸せ、奥さんからおなたを奪おうなんてことは考えていない、とけなげなことを言うものだから、妻帯者の男にとってはこんな好条件の話はない訳です。自分が妻と築いた生活や城を脅かされることがないのですから。 もし女子大生が私はあなたと結婚したい、奥さんと別れてください、と要求するとほとんどの男はその女子大生から離れて別な女子大生に乗り換えます。きみはいつからそんなにしつこい女になったのや、と嫌悪の目を女子大生に向けます。 結局、破局が来て、じめじめと泣いたり自己嫌悪に陥るのは女子大生です。なぜこうなるかというと1の意識だけが当初は先走りして、2の意識改革、自己成長が進展していないからです。あっさりと別れてしまう女性もいると想像はしますが、この場合も自らの精神をアウフヘーベン(昇華)した結果なのか、たんなるアバズレ精神に成り下がっているのかは検証しなければならないでしょう。 アウフヘーベンした女子大生ならば男とのセックスは性本能の解放程度に割り切り、かたわら大学院進学の勉学に精励したり、英会話の修得に励んだりして、男との不正常な関係は女子大生のほうからピリオドを打つでしょう。寂しい感情もいっときの性本能がもたらしたことやと解釈したりして。二人で共生していく将来設計の描けないセックスは、どんな理屈を付けても性本能のなせるわざです。 将来設計を描ける男女関係は、傍から眺めていてもポジティブな雰囲気というか、二人で夢をプランしたり実行したりが主で、セックスはこのことに従属するだけのものです。男女関係ですからまったくセックスを回避した関係も正常ではないでしょう。セックスにはセックスの効用が相互にあります。だが実際は、街のレストランや喫茶で見かける男女はセックスの匂いだけが紛々としていて、どこか女がネガティブな感じを受けます。健康的なセックスであれば大いに肯定しますが、どうもこの部分が相変わらず前世紀的ではないか、もちろん男性の女性観はまだまだ遅れていますが、男は女によって作られるという観点から言うと、もっともっと女には人間性のほうで精神向上を期待したいです。それが容貌、スタイル以上に女の輝かしい魅力とも思えるけどね。 以上、今日の若い女性のセックス観は1が先走っているだけのような気がするのですが、あなたはどう感じますか。結論として女が男にとって都合のよい思考回路に知らず知らず陥っていて、本来のウーマン・リヴにもなっていない気がします。 ここに述べたことはもっともシンプルな男女関係にすぎませんが。 それとなぜこのような提起をしたかの理由だけど、それは若い女性の創作する小説を読むと、男と女のセックスを含めての関わりは浅く描いてはあるけど、結末は女がなんとなくじくじくした形で終わり、目新しさがないのです。男性が旧来の女性観で女性を描くのは、男性の幼稚を物語っているだけのことですが、女性が男性の幼稚をベースにしたような男女関係を描いているとしたら、この女性は前世紀的だなと思い、男の私としてはかような女性から学ぶべき物が何もない、つまらない作品を読まされた、その失望感から提起してみたのだけど。

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【関連記事】
「詩作品「二面相」(テーマ:売春)――挿入する性・挿入される性(1)」
「24歳当時のわたしの「現代女性の性意識」に対する意見――挿入する性・挿入される性(3)」

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拙詩作品「二面相」(テーマ:売春)――挿入する性・挿入される性(1)

「二面相」 -'02.4.17

染みだらけの壁にもたれて
熟れすぎた林檎をかじると
酸っぱかったから
小学校の入学祝いに買ってもらった
赤い自転車を思い出しながら
乱れるシーツに濡れた髪を広げた

天井に嵌めこまれた鏡に
三万円の私が映っていたから
目を逸らすと
部屋の隅 左利きのニンフェットが
長い髪の毛をむしりながら
じっと 揺れる私を見ていた

主のいなくなった枕に
ポマードの臭いが染み付いていたから
補助輪のない自転車にはじめて乗ったとき
支えてくれていたはずのパパが
急に手を離したことを思い出して
可笑しくて笑った

笑いながら笑いながら
枯れ枝のような腕に錆付いた刃を立てた
乾いた傷跡に
迷いなく重ねる赤い直線
欠けた刃先は体温を奪って
抗う力を奪って

私は歩けない
(いつの間にか失くしてしまった)
這えない、泣けない
(あの赤い自転車は)
叫べない
(一体どこに行ってしまったんだろう)

腐りかけた林檎をかじると
苦味で 舌が痺れた

※本作品の著作権は、著作権法及び国際条約に基づき、麻生暁美こと大川内麻里に帰属するものとします。
 著作権侵害に値する行為はご遠慮ください。

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能動? 受動? ――セックスにみる男性性・女性性の誤り(2)

前回「セックスで愛情を確かめることはできるのか?――セックスにみる男性性・女性性の誤り(1)」の最後に予告いたしましたように、今日は「セックスにおける男性性・女性性」をテーマにお話したいと思います。

セックスを拒まれることが、なぜ男女ともにショックなものであるのかということ、なぜセックスレスでここまで悩まなければならないのかなぜセックスレスがここまで大きな問題として騒がれているのか――といったことも、ここで明らかにします。

前回もお話しましたように、たしかにセックスは愛情を確かめ合う術のひとつではあるでしょう。
けれど、セックス以外のことで愛情を確かめ合うことを覚えなければ、二人の絆は、些細なことで、脆く崩れさる危険性を孕んでいます

世のなかの男女観も、時代とともに変遷してきたとはいえ、まだまだ前時代的なものが残っていると思います。
特に、恋愛、セックスにおいては――。

というよりも、むしろビジネスの上で、男女が平等に近づくにつれ(※これについては、後述します)、その反動か、恋愛やセックスにおいては、前時代的な男女観が押し戻されてきているように思えます。
ここ一年ほどの相次ぐ女性誌の創刊ラッシュと、それらに連ねられている「モテ」という二文字のブームは、そのことを著明に表しているもののひとつといっていいでしょう。

男性は選ぶ存在であり、女性は選ばれる存在
そういった価値観で結ばれた男女というのは、恋愛でもセックスでも、「男性=能動的、女性=受動的」ということを前提とした関係であると考えます。
そして、それはひとたび女性が能動性を表したり、男性が受動性を表したりすると、簡単に壊れてしまうことでしょう結ばれたときの価値観、お互いの位置関係が、破られてしまうからです。
(このときに、二人が深く話し合い、理解し合って、どこかに合意条件を見つけることができれば話は別ですが)

もっと肉体的なことをいうと、男性は挿入する性であり、女性は挿入される性です。逆に考えれば、身体的な構造上も、このように「男性=能動的、女性=受動的」なようにできているため、それに伴った価値観に陥りやすいように生来からなってしまっているといってもいいでしょう。

しかし、それでも、わたしは疑問を感じるのです。セックスに見る男性性・女性性というものに。

たとえば、男性は「男性は女性を求めるものだから、女性には自分からセックスをもちかけなければならない。求めないのは相手の女性に失礼だ。女性に快感を与えるためにイカせなければならない。女性がオルガスムに達するまで自分は射精するわけにはいかない。女性は恥辱的なことをいわれたりされたりすると喜ぶはずだ」とか、女性は「女性は男性から求めるものだから、男性へ自分からセックスを求めてはいけないし、求められたときに拒んではいけない。男性の自尊心を傷つけないようにかならずイカなければならない。フェラチオはしてもクンニリングスはされなくてもいい。男性は女性が恥らうのを見て喜ぶはずだ」などといった思い込み

どんなセックスがあったっていいではありませんか。二人がおなじことを求め合っているのならば。そうではなくとも、お互いに譲り合う気持ちをもって、相手を思いやりながらセックスすれば。いいではありませんか。

だからなのです。
こんな価値観(セックスにおける男性性・女性性)をもっているから、男女ともが、相手からセックスを拒まれたときに、傷つくのです。
セックスレスに悩む男女(特に女性)が多いのです。セックスレスの問題が、ここまで拡大されてしまうのです。

解決法は簡単です。
ここで傷ついているのは、あくまでも誤った男女観に基づく自尊心ですから、その男女観を変えさえすればいいのです。

セックスの問題で、相手を変えることは難しくて時間のかかることかもしれませんが、自分を変えるのは、そう難しいことではないはずです、すくなくとも人様を変えようとするよりは。
もちろん、二人で解決することができれば、それがベストですが。(この記事で「あ! ウチも……」と思われた方は、ぜひパートナーの方といっしょに、このブログを読んでみてください。そしてお互いの感想を率直に話し合ってみてください)

さて、次回は3年まえに対談させていただきました、ある作家さんとわたしの「現代の20~30代のセックス観」についてお話ししたいと思います。

最後に。先述した「ビジネスの上で、男女が平等に近づくにつれ」にからめて。わたしのある書籍の企画書からの抜粋です。
※大川内は、働く女性を世代ごとに3種類に大別します。
①男性と同等に働くことを社会から要請され、さらに自発的にも「女性が働く=女を捨てること」と思い込んでいる男女雇用機会均等法第一期~の世代(35~40歳以上)
②女性は女性として社会の中で生きていくことを目指し、①のように肩肘を張らず、また肩の力の抜けた自然体でいる世代。「女性は女性として生きる。その延長線上に仕事がある」と考えている世代(20代半ば~30代半ば=F1層)
③「いや~ん、ワタシ、オンナだからデキなぁ~い♪わかんなぁ~い♪やってぇ~♪」と、女性であることを仕事上でも武器にしようという世代(10代後半~20代前半)

【関連記事】
「セックスレスの心理学(1)」
「セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)」
「セックスレスというDV(2)――セックスレスの心理学(3)」
「パートナーとのあいだにセックス観の不一致がある場合には?」
「セックスで愛情を確かめることはできるのか?――セックスにみる男性性・女性性の誤り(1)」
「ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。」
「セックスはあくまでもコミュニケーションのひとつ。「セックスレスへの不安」というのは、二人のセックス以外のディスコミュニケーションを表している。(働く男女の5人に1人がセックスレス――男と女で異なるパートナーへの不満)」
「愛情≠性欲≠勃起 」

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セックスで愛情を確かめることはできるのか?――セックスにみる男性性・女性性の誤り(1)

わたしの十年近くになる友人(ひとつ年下の男性)の話です。

彼とはそんな長い付き合いだし、これまで恋愛や浮気やセックスの話も数々聞いてきました。そう、彼は恋多き男……というかルックスもいいし、とってもモテる。彼は恋愛や浮気やセックスの完全な売り手市場にいる男性で、買い手の女性がたくさんむらがる。そういった男性。

だから、正直なところをいうと、わたしはこれまで「彼にとって、恋愛や浮気は、ただのゲームでしかなく、セックスは、ただの精液の処理行為や屈折したフェティシズムに基づいた(※わたしはフェティシズムのすべてを否定しているわけではなく、彼の場合というだけの話です)性欲を発散させる行為にしかすぎないのだろう」と思っていました。

しかし、最近彼に新しい彼女ができたのですが、明らかに彼の様子が違うのです。
彼女には離婚歴があり(妊娠したのを受けたの結婚だったけれど、そのときの子は流産してしまったそう)、離婚の原因は夫の度重なる浮気だったそうで、「だから俺は彼女を浮気とかそういったことで悲しませたくないのね」と話す彼の横顔に、明らかにこれまでとは違う恋愛を真剣にしていることが感じられました。

そんな彼から、彼女から別れ話をもちかけられそうだという相談を受けました。はじめはごく短いメールだったのですが、一文字一文字から悲痛さが伝わってくるようなメールでした。過去にこれほどまでに真剣な恋愛をしたことがなかったからでしょう、「とにかくなにをどうしたらいいのかわからない」様子。これはとわたしは早速返信をしました。
まず、はじめにわたしが返したメールがこれ。↓

====================
○○くんへ

わたしなんぞの話が役に立つかどうかはわからないけれど。

離婚したばかりの女性って、どこかしら、自分の男性関係ってものに、ある一定の冷却期間が必要なのね。
特に、●●ちゃんみたいに、夫の浮気なんかで傷ついてしまった子はなおさらだと思う。流産してしまったってことも。

彼女は、「男性」にまつわることで、つらい体験をしすぎてきたんだと思う。

そういうときって、一度自分の男性関係(彼氏にしても友だちにしてもだよ)ってものにリセットをかけて、見直して、「さて、どうしようかな」っていうことをしなくちゃいけない本当に癒えるには数年単位の時間が必要かな。

わたしが離婚したばっかりのときにつきあっていた男の子は、わたしはなーんにも考えずにつきあっていた。考えることにつかれちゃったんだよね。ある意味、刹那的だよね。なーんにも考えず、どーなってもいいわけだから。

別れを切り出してきたのは、彼の方。それでも「最後にもう一度会いたい」とか言ったんだよ、このわたしがさ(爆)。

ちょうど一年ちょっとまえ、その元彼がわたしとのメールかなんかを読み返してたら、むかしのことを思い出したらしく「理不尽な自分を思い出して泣きそうになった」ってメールをくれたの。たぶんそれは離婚したばかりのわたしとなんの考えもなしにつきあって別れた自分のことを言っているんだと思うんだけど。

これ、本人には言っていないけれど、ぶっちゃけ、彼のことは「子ども代わり」にしてしまっていたんだよね。家族、娘と別れた寂しさで。
そのときのメールのやりとりで「あんたの優しい顔まで思い出しちゃったじゃないか。最近じゃ絶対見られない」とか「もう二度度言わないけど、あんたにごはんつくってもらって二人で食べているとき、幸せだったんだなっていまになって思える」とか言ってくれたけれど、そんなことも、全部わたしが彼を娘と錯覚していただけなんだよね。

このあいだ会ったとき、●●ちゃんがあんまり生活に入り込んでほしくないみたいだ?というようなことを話してたよね。
そのとき、すっげ~、気持ちわかっるって思ったの、わたし。
離婚したばかりの女性って、人のあたたかみを求める一方で、自分をオープンにすること、自分のなかに入られることがすんごい怖いの。二律背反だけど。
これは、わたし以外の離婚した友だちとかに話聞いても、みんなそう言うね。

要はその人のパーソナルスペース(他人にここまで踏み込まれていい、ここからはだめってラインのなか)が、線引きがすっごいシビアになって、かつディープになるわけですよ。

それから、もしかしたら、こういう気持ちもあったかもしれないね。
「自分はバツイチで、○○くんと付き合っていていいのかな」って。罪悪感みたいなものね。わたしだって、いままでずっと思ってきたもん。

明日はたぶんそういう話になるんだろうけど、自分の気持ちというか誠意は伝えつつ、でも反論したり強引なことを言ったりしたりはしない方がいいと思うな。

そして、ある程度冷却期間を置いて、また会えばいいじゃん。
そのとき、また付き合うことになるか、友だちになるかはわからないけどさ。

ちなみに、わたしとその元彼は、別れて半年くらい経ってから、向こうから電話がくるようになって、たぶん別れて1年経つか経たないかくらいのときから、たま~に会いはじめたかなー。

いまでは、そいつとは、姉弟っつーか、お互い信頼できてなんでも相談できる仲だよ。いまの関係がとても心地いい
だって、わたしが続いている元彼って、普段も言ってるかもだけど、そいつだけだよ。「大好きな元彼」ですって公言してるし。人に会わせて、ササキ(いまのわたしの彼氏)にも。
ササキは、「自分にはそういった存在がいないだけに、それは貴重な仲だと思うから、そういった関係は大事にしなさい」って、ありがたいことにそう言ってくれているし。心地いいな。

だからね、あせらずに、ゆっくり、相手のペースに合わせてさ、しばらくコンタクトをとらない時期があってもいいじゃない。不安かもしれないけどさ、ちょっと連絡取らないだけで不安になっちゃうような浅い関係なのって話になるし。

それで、また彼女もかならず女性として変わるときがくるから。
そのときを見逃さずにいればいいんだよ。

うん。離婚女性には、かならず女性として変わるときがあるな。

それで、またお互いが心地いい仲になれたら、その方がいいじゃない、長い目で見てさ。
====================

けれど、もっと突き詰めて聞いてみたら、なんでも、彼がセックスをしようとしたときに、彼女がそれを拒否をして、彼女に「元夫は、こんなときでも受け入れてくれたな……」といわれたことに対し、自尊心を傷つけられた彼が、彼女がしらなかった範囲の元夫の浮気(彼と元夫も知り合いなので)を次々とばらしていったということが判明。
そのときの彼の気持ちは「おまえがそんなふうにセックスを拒否なんてするから、元夫だって浮気に走ったんじゃないかってことを、彼女にしらしめたかった」というのです。

見えてきたのは、彼の男性としての自信のなさ。そして、狭窄した愛情のかたちへの固定観念

それに対するわたしの返信がこれ。↓

====================
○○くん

> 眠いからってHを拒まれたんだ。おれは人一倍Hを拒まれるのが
> 嫌な人間なの。性欲ってのあるけど、それよりHをしてるときが
> 一番●●の愛を感じるんだ。●●に関わらず今までの彼女でもそう。

こういう方したら気に障るかもだけど、それってね、○○くん自身のなかにある、愛情を確かめる術、愛情の定義、男としての自信……みたいなところに直結するんじゃないかなー。

そして、○○くんがこう言っているということは
> けど、おれって子供だよね。たかがH一つ拒まれたくらいで、不安になったりしてさ。
そこは意識によって変えようがあるってことだよね。

むかしわたしが男を選ぶ基準としてきたもののひとつは金。父親が経営者でなにかあるとお金。で終わり。だから、男の人がどれだけわたしにお金をつぎこんでくれるか、それを愛情の基準だと勘違いしていたんだよね。

> 同じ過ちを●●に犯してもらいたくないためにも、三股の
> 話をしてしまったの。少しは彼氏と協調性を持って欲しくて
> あと、離婚したてで付き合ってるってことを引け目に思って
> 友達に言えないでいたんだけど、それも間違ってるよって、三股の話しをすることによって
> 伝えたかった。
> 旦那の浮気は同じ社内では多少有名だし、きっとみんな●●の本当の幸せを
> 願ってきていたと思うの。だから引け目に思うことなんて全然ないよって
> 伝えたかった。

このあたりのことが、うまく彼女に伝わればいいね。

> そう、この5ヶ月間不安がいっぱいだった
はじめにわたしが書いた↓

> > おれは人一倍Hを拒まれるのが
> > 嫌な人間なの。性欲ってのあるけど、それよりHをしてるときが
> > 一番●●の愛を感じるんだ。●●に関わらず今までの彼女でもそう。
> これって、こういう方したら気に障るかもだけど、
> それってね
、○○くん自身のなかにある、愛情を確かめる術、愛情の定義、
> 男としての自信……みたいなところに直結する
んじゃないかなー

ここに立ち返ってみると、○○くんの●●ちゃんの彼氏である自分への自信のなさがわかるよね、ずっと不安だったんでしょう?

確かに社内で秘密にしておかなきゃいけないこととか、元夫がおなじ社内にいる、ほかにも●●ちゃんを好きな男は社内にいっぱいいる、不安要素はたくさんあったと思うよ。

そこに加えて、Hを拒まれたことで、決定的に○○くんの男としての自信みたいなところに傷がついちゃったんだろうね。それは○○くんにとっては、愛情を感じる術でもあったわけだから、それはつらいことだったと思うよ。

でもさ、Hだけが愛情じゃないよ。それ以外のところでも、もっともっと付き合う女の子と愛情を確かめ合えるようになってほしいな。
○○くんは、女の子とHしているときだけしか魅力を発揮できない人間じゃないでしょ? ほかにもいっぱいあるでしょ? もったいないよ。

「●●ちゃんの彼氏は俺なんだ」ってことに、もっと自信がもっていてよかったんだと思うよ。

でもHを拒まれる心境って、男性にしても女性にしても、相当自信喪失させられることだよね。それはすごいわかる。

どーでもいいけど、拙者、むかし彼氏のWEB日記にこんなこと書かれてましたから!
> > -----------
> > 彼女とはもう1ヶ月以上セックスしていない。
> > 一般的には俺たちの年齢で1ヶ月以上もセックスしていないなんて普通じゃないだろう。
> > いわゆるセックスレスだ。
> >
> > 昨日、彼女が仕事から帰ってきたとき、俺はまだ起きていた。
> > 彼女はセックスをしたそうだった。
> > だが、そんな彼女を無視して寝てやった。
> >
> > 今日もセックスできない。ざまあみろ。
> > -----------
残念! ざまあみろ斬り!!

……なんつってるけどねぇ、これ見たときのショックは相当のものでしたよ、えぇ。

だから○○くんの気持ちがよくわかる。
でも、わかるだけに、もっと別のところでも愛情を確かめ合って、自信をもってほしいと思うな。

> この5ヶ月があるから、今更会わないことや、連絡しないこと
> なんておれにはできそうもない。しかも同じ会社だから、必ず毎日
> 顔を会わせてしまうし。おやつ休憩も2年間ほぼ毎日ずっとしてきた。
> そんな状態で離れるのは、おれには拷問だよ。
> 長い目で見たら連絡しないのも、いいことってすごく
> わかるんだけど、今までいっしょの時間が長すぎたな・・・
> 連絡取らないなら、いっそ会社を辞めた方が楽だよ。

これも深刻なところだよねー……いったん休職とかってできないの?
でも明日の話がまだ始まらないうちから、こういうこと想定していたら、実際そういう風に向いちゃうから。とりあえず話してみなきゃわからないからさ!

> >だって、わたしが続いている元彼って、普段も言ってるかもだけど、そいつだけ
> >だよ。「大好きな元彼」ですって公言してるし。人に会わせて、ササキにも。
> >ササキは「自分にはそういった存在がいないだけに、それは貴重な仲だと思うか
> >ら、そういった関係は大事にしなさい」って、ありがたいことに言ってくれているし。心地いいな。
> ホント彼って寛大だよね

うん、大事にしなきゃだよね、こういう彼氏はね。

> けどおれは、元彼として結果オーライになるのは嫌なんだ。
> 彼氏としてまた再出発したいと思う。

うん、それは可能だと思うよ。要はたとえば冷却期間を置くことになったと仮定して、そこから連絡復旧になったときのアプローチの仕方じゃないかな?

わたしっだって、ヤギ(その「大好きな元彼」くんね)と再度連絡を取り始めたとき、もしまた彼氏彼女の関係になりたいってアプローチの仕方だったら、それを受け止めていたと思うし。いまはたまたまヤギが友だちとして、なんでも気軽に相談しあえる仲ってかんじでアプローチしてきたからこうなっているだけでさ。

まぁとりあえずは、話聞いてみなきゃ仕方ないし。
わたしの元夫の件はね(
再婚のこと)、「話聞くまえから不安がってちゃだめでしょ。冷静に話を聞いて、なにか判断しなければならないような話が出たら、その場で即答はせずに、“いったん考える時間をください”ってかたちにして、親とかに相談して意見を聞いてみなさい」ってササキに言われたんだけど、○○くんもそうなんじゃないかなー。

> ●●はね、引張ってくれる人、大人の人、寛大な人がタイプなんだって。
> 友達だったときに聞いたんだ。あとね、●●の友達から聞いたことが
> あるんだけど、少しそっけないくらいの男がいいらしい
> けど、結婚時代寂しい思いをずっとしてきた訳だから、
> おれは愛情をいっぱい注ぐ方針にしてたんだ。
> もう男のことで辛い思いをして欲しくなかったからさ。
> その方針も今の●●にとって心地よい時もあっただろうけど、
> 重荷だったかもしれないなぁ

いや、それは別にいいんじゃない? ○○くんは○○くんの愛し方でいいわけだから。ほかの誰とも比較したり競ったりすることではないので。

そうそう、好きな人の好みのタイプにって、自分を変えちゃう人ってたまにいるけど、ばっかじゃねーのって思っちゃう(笑)。

このメールには、返信とか気にしないでいいからね~! そんじゃ。
明日は不安がらずに、自信をもっていくんだ!(難しいのはわかってるけどね)

====================

そして、彼女との話し合いを終えた彼からの返事がこれ。↓

====================
連絡遅くなって申し訳ないっす。
おととい彼女と話したよ。
内容は、やっぱり別れ話に近かったよ。
要するに、100%好きじゃない相手と付き合っていくのが申し訳ないとか・・・お互い時間が無駄になってしまうとか・・・

けど、今までのおれとの楽しかった出来事を思い出すと、別れる決意もできなくて、どうしたらいいかわからなかったみたい。
いつもの彼女の荒波のスペシャルバージョンって感じだったよ。

で、今までお互い話してなかったことも腹を割って話したよ。
付き合っていって心配事が少しでもあると冷たい態度やひねくれてしまう態度にでてしまうとか。。。(彼女がね)三股話でおれが伝えたかったこととかね。
あ、三股話したことはやっぱりマリの言うとおりおれにとってマイナスになってたよ。

「なんで○○くんはそんな辛い話をまたもちかけるんだろう・・・」
って思われちゃってたよ。今回の原因はそれだったかもしれない。。。

マリの言ってた通りだったね。さすがだね!
で、おれが伝えたかったことも話して、理解してくれたと思う
よ。

おれは、マリの話も聞いてたし、やっぱり辛い過去や離婚が原因で人一倍神経質になっている彼女を感じ取ることができたよ。
あと、マリと話をしてたから、ある程度会話に予想がついてたから冷静に答えることができたよ。
そして、おれは「100%好きじゃなくてもいい、今はしょうがない、ゆっくりでいいよ」って感じでおれの気持ちやら希望やらを冷静に話すことができたよ。

で、お互い話し込みに込んで、また再出発しようかってことになったよ。
まだ、不安定な時期は続くけど、離れ離れになる状態は避けられたから、おれにとっては良かったよ。
これからは彼女の意思をもうちょっと尊重して付き合っていこうと思う。
で、きのうは二人とも会社休んで彼女んちで、のんびりしてたよ。
色々相談にのってくれてありがとう。かなり参考になったよ。
感謝してます。

====================

たしかにセックスは愛情を確かめ合う術のひとつではあるかもしれません。
けれどセックス以外のことで愛情を確かめ合うことを覚えなければ、二人の絆は強固なものにはならないと、わたしは思います。

それに、この友人のように、これは男性性、女性性、ひとりの人間としてのへの自信にもつながるものです。
セックスにおける男性性、女性性については、雑誌やアダルトビデオ、インターネットのアダルトコンテンツなどで、誤った考え方を植えつけられているひとも多いと思います。

次回は、その「セックスにおける男性性・女性性」をテーマにお話したいと思います。
セックスを拒まれることが、なぜ男女ともにショックなものであるのかということ、なぜセックスレスでここまで悩まなければならないのか、なぜセックスレスがここまで大きな問題として騒がれているのか――といったことも、ここで明らかにします。

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「セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)」
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能動? 受動? ――セックスにみる男性性・女性性の誤り(2)
「ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。」
「セックスはあくまでもコミュニケーションのひとつ。「セックスレスへの不安」というのは、二人のセックス以外のディスコミュニケーションを表している。(働く男女の5人に1人がセックスレス――男と女で異なるパートナーへの不満)」

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パートナーとのあいだにセックス観の不一致がある場合には?

さて、前回までの三話にわたり、ポリネシアンセックスを一例として挙げ、セックス観について述べてきました。(「ポリネシアンセックス(1)――方法」「ポリネシアンセックス(2)――ポリネシアンセックスによって得られるもの」「セックス観のパートナーとの一致――ポリネシアンセックスのまとめ」

パートナーとのあいだにセックス観の不一致がある場合。その解決のヒントについてお話したいと思います。これは、男性向けにも女性向けにも共通するものとして書こうと思います。

各論でお話しするのは難しいので、総論となってしまいますが。
個人的に「こういう場合はどうしたらいいの?」とお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。
それでは、本題へ……。

まず一番理想的な方法。二人で本音を話し合うこと。

でも、これが難しいという声が、大変に多い。それはなぜでしょうか? 話し合いの弊害となっているものは?
その弊害となっているものの正体さえ突き止めれば、問題の半分は解決したと思ってもいいでしょう。

弊害の事例としては、たとえば、恥ずかしいという気持ちセックスを話題としてもちだすことで、相手にセックスが目的なのかと思われてしまうのではないかという恐れ。
特にまだお付き合いの浅い二人には、これが大きいかもしれませんね。
ということは、裏を返せば、お付き合いしている二人の密度が濃くなれば、話しやすくなるといえるのではないでしょうか。時間の経過に任せるのもいいでしょうし、関係の密度は時間軸だけでは計れないものなので、なにかの出来事で二人の関係が一気に親密さを増すこともあるでしょう。

また、たとえば、相手への不満なのだけれど、もしかしたら、自分の側に問題があるのではないかという疑念。
こういった場合は、先に同性のお友だち何人かに相談してみては? 注意すべきなのは、決してひとりのお友だちだけではなく、複数に相談してみるということ。それから、真剣に受け止めすぎないこと。セックスには個人差があることを大前提としておいて、○○さんの場合はどうなんだろうと、あくまでも参考程度に、気軽に聞いてみることです。

それから、相手を傷つけてしまうのではないかといった不安。これは、相手への伝え方、思いやりの問題でしょう。これまでにセックスをした異性と比較するのは、絶対にタブーです。
でも、相手に、あまりにも伝わらない場合には、「友だちの話なんだけどさ……」と、友だちカップルの話にすりかえてしまいましょう。そして、その問題点をさりげなく自分たちにもあることだよねということに、相手が気付くことができるよう促しましょう

またベッドのなかで伝えるという方法もあります。これは言葉よりもリアクション、アクションで示すことが中心となります。つまり相手が自分の求めるものを満たしてくれた場合には、それが伝わるようなリアクションをする。満たしていない場合には、これも相手との関係の成熟度によりますが、手をとって導いたり、身体の位置などを変えたりといったかたちで、自分の求めるものに気付いてもらえるようにするのです。
もちろん、言葉で伝えたって構いません

それから、セックスのあとのベッドのなかでの会話を大切にしてください。
そのときは、相手もすんなりこちらの言葉を受け入れやすい状態になっています。ただし、そのセックスがどこかうまくいかなかった、気まずい空気が一瞬でも流れたという場合は、絶対に指摘は避けてください。そんなときには、黙って裸で抱き合っていればいいのです。

さて、いかがでしょうか? あなたの悩みは解決できそうですか?
また個人的に「こういった場合はどうすればいいの?」という場合には、お気軽にご相談くださいね^^

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「ポリネシアンセックス(1)――方法」
「ポリネシアンセックス(2)――ポリネシアンセックスによって得られるもの」
「セックス観のパートナーとの一致――ポリネシアンセックスのまとめ」
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セックス観のパートナーとの一致――ポリネシアンセックスのまとめ

ポリネシアンセックスについて「ポリネシアンセックス(1)――方法」「ポリネシアンセックス(2)――ポリネシアンセックスによって得られるもの」で述べてきましたが、今日はそのまとめとして。

しつこいくらいに書いていますが、わたしはポリネシアンセックスを実践すること自体が重要なのではなく、それに基づいたセックスへの考え方を重視しています。

大切なのは、あくまでも、パートナーとのセックス観の一致です。

ポリネシアンセックスを挙げさせていただいたのは、あくまでその一例としてであって、パートナーとのセックス観のすりあわせができてさえいれば、なにもポリネシアンセックスにこだわることはないのです。ほかのセックスの方法や従来のセックスの方法であっても、わたしがポリネシアンセックスによって得られる効果として挙げた

■セックスを精神的な次元で楽しむことができるようになることによる、セックスへのコンプレックスや悩みの解消
■二人ともが心身ともに満たされる満足感
■心身ともに豊かで潤いあるセックス

を得ることができるのです。

パートナーとのセックス観の一致は、愛し合って信頼しあっている、かたい絆で結ばれた二人ならば、かならずできるはずです。

でも、なかなか難しい場合もありますね。恥ずかしさや価値観によってセックスのことを口に出すことが難しい自分にはどうしても受け入れられないセックスの趣向を相手がもっている相手を傷つけたり、嫌われたりしてしまうのではないかと怖い……。

次回は、そういったパートナーとのセックス観を一致させることが難しい、つまりセックス観の不一致があるといった場合の解決のヒントについて書きたいと思います。

【関連記事】
「女性のオルガスムへの誤解と思い込み」
「セックスの持続時間と男性の射精」
「ポリネシアンセックス(1)――方法」
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ポリネシアンセックス(2)――ポリネシアンセックスによって得られるもの

さて、今回はポリネシアンセックスによって得られるものについて書きたいと思います。

ポリネシアンセックスの概要と手法は「ポリネシアンセックス(1)――方法」で述べましたが、次に。……で、これをするとどーなるわけっ?疑問ですよね。では、ここでお話しましょう。

セックスに関して、なんらかのコンプレックスや人に打ち明けられない悩みを抱えている方も多いでしょう。
以前にも挙げましたが、女性がオルガスムを感じられない、感じさせることができない、セックスの持続時間や回数の問題、勃起不全、セックスの途中で萎えてしまうといった勃起にまつわる障害、それから、なんとなくよくわからないもやもやとしたフラストレーションを抱えているなどなど……。

それって、要はセックスを精神的な次元で楽しむことができないからなんですね。
裏を返せば、セックスを精神的な次元で楽しむことができさえすれば、そんなコンプレックスや悩みだなんて、どこ吹く風なんです。

ポリネシアンセックスで得られるもの。
それは、二人ともが心身ともに満たされる満足感。それは心身ともに豊かで潤いあるセックスだから。それが得られれば、これまで抱いていたセックスに関するコンプレックスや悩みはどうなるでしょう?

男女ともセックスについてコンプレックスを感じたり、悩んだりすることはなくなるはずです。それまでのコンプレックス、悩みが、どれだけとるにたらない些細なことであったかを知ることになるでしょう。

それが、あなた、ううん、あなたたち二人を解放へと導きます

前回、わたしは前提として“わたしは実は方法自体、つまりそれを実行することについてはそこまで重視してはおらず、「ポリネシアンセックスに基づいたセックスへの考え方」を重視している”と述べました。

「ポリネシアンセックスに基づいたセックスへの考え方」とは、つまり二人が心身ともに豊かで潤いあるものとなれるセックスを目的としており、従来の欧米式のセックスのしかたとは着地点が違うのです。
つまり、射精やオルガスムを最終目的としたセックスではないということ。そんなものは、わたしは、ただのセックスのデザート程度にしか考えていませんあったらあったで別にいいけれど、ないからといって困ることはないという程度のもの

この次元にいたることができさえすれば、セックスは(生殖を目的とする場合を除いて)コミュニケーション手段のひとつとしてあるだけだということに気付くでしょう。おしゃべりやデートといっしょなんですね。

繰り返しになりますが、わたしは実は方法自体、つまりそれを実行することについてはそこまで重視してはおらず、「ポリネシアンセックスに基づいたセックスへの考え方」を重視していると書きましたね。

これは「ポリネシアンセックスに基づいたセックスへの考え方」を二人が共有できるようになりさえすれば、ポリネシアンセックスそのものを実体験しなくても、普段のセックス、セクシャルコンタクト、コミュニケーションで、ポリネシアンセックスを実践したのとおなじ効果が得られるということを述べているのです。

それを実証するために、ひとつ、わたし自身の実体験を明かしましょう。
驚かれるかもしれませんが、わたし自身はポリネシアンセックスを実践したことはありません
ただ、「(ポリネシアンセックスに基づいた)セックスへの考え方」をパートナーと共有しています。

いまパートナーとわたしとのあいだに、セックスにまつわるコンプレックスや悩みは、一切介在しませんいつも十分に満足しているし、とても豊かな気持ちで毎日をすごしています
過去にコンプレックスや悩みがあってもめた時期も事実としてありました。しかし、二人で話し合ったり、セックスの最中にも会話をすることで、こういったセックスに対する考え方を共有することができるようになったのです。

かといって、わたしたちがパーフェクトなセックスをしているというわけではありません。おそらくほかのカップルであれば不満の種などになるであろうものも含んだセックスです。でもわたしたちはセックスをした日はもちろん、そうでない日でも、十分に満たされています。仕事上、24時間365日いっしょにすごすのですが、それでも普段からとても仲良く、ほとんど喧嘩なども起こりません。またマンネリ感、倦怠期なども起こりません

そもそも、セックスはパーフェクトさを求めるものではないのです。
パーフェクトなセックスなんて存在しません。ただの幻想です。

さぁ、二人でセックスへの考え方を振り返ってみましょう。

【関連記事】
「女性のオルガスムへの誤解と思い込み」
「セックスの持続時間と男性の射精」
「ポリネシアンセックス(1)――方法」

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ポリネシアンセックス(1)――方法

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拙サイトに訪れてくださるみなさんからのリクエストが多かった「ポリネシアンセックス」について。お待たせいたしました。ちなみに久々のブログ更新です^^;

しかし、みなさんは期待はずれでがっかりされるかもしれない。このことは前提として言っておきます。
というのは、おそらく「ポリネシアンセックスの方法」が、みなさんの一番知りたいことなのだと思いますが、わたしは実は方法自体、つまりそれを実行することについてはそこまで重視してはおらず、「ポリネシアンセックスに基づいたセックスへの考え方」を重視しているからです。

とはいえ、手法にまったく触れないわけにはいきません。
第一回目の今日は、ポリネシアンセックスの方法を説きます。

まず、ポリネシアンセックスとはポリネシア地方に暮らすの人々の間に伝わるセックススタイルです。
もともと、わたしの親愛なる友人であるJimmyの翻訳書「エロスと精気」で紹介され、それを五木寛之氏が著書「サイレント・ラブ」「愛に関する十二章」で引用し広めたものです。
男女の気の交換……と言うと「??」になってしまうので、さくっと方法を。

■手法
①実際に性器を結合するセックスは5日に1度、中4日は性器の接触はしないで、しっかりと抱き合って、肌を密着させて眠る。その4日間は挿入日のために気分や体を盛り上げていく期間。
挿入日以外も、背を向けてお互い別々のベッドや布団で眠るのではなく、裸で抱き合って眠るのも効果的。そうすることでいざセックスとなって、いきなり交わるのではなく、普段から愛情を交換しているためより精神を深く交合することができる。

②セックスをするときは、前戯や抱擁や愛撫に最低1時間をかける。

③互いの心と身体がなじんだときに女性器の中に男性器を挿入した後は、男女は最低30分はじっと抱き合って、それからピストン運動を始める。

④オルガスムが訪れた後も、性器を結合させたまま抱き合っている。30分ほどこの抱擁を続けていると、オルガスムの快感の波が次々と押し寄てくるのが続く。

※男性に勃起力がなくなりそうなときや女性に潤い性感がなくなる時だけ動きが必要。
射精に達する前に再び動きを止めて、抱擁を続ける。

■事前には
○セックス前には食事をとりすぎないよう注意し、食後数時間たってからに行なう
○事前にお茶、ハーブティー、果物などをとるとより効果的
○電話や携帯の音など集中力を途切れさせるものを排除しておく
○性器に意識を集中せず、深呼吸などをしてリラックスする

従来の欧米式の激しい興奮と射精を目的としたセックスとは、まったく違うでしょ?
次回は、ポリネシアンセックスによって得られるものについて書きたいと思います。

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セックスの持続時間と男性の射精

ご質問・ご相談はこちらまで⇒ 性と愛の悩み相談CAFE

セックスの持続時間と男性の射精については「イク? イカナイ? (2)」で簡単に述べましたが、わたしの言葉足らずだったと思います。また認識に誤りのある点があったことも否めません。ここで加筆・修正させてください。

セックスの持続時間。そしてそれに直結しがちである男性の射精。(あくまで直結“しがちである”と述べた理由は後述します)
これを気にかけている男女の方々へ。

まず、男性の射精がセックスの持続時間に直結“しがちである”と述べたのは、射精をもって、セックスの終了とする固定観念をもっているひとが、欧米式のセックス方式が浸透している日本には多く見られるからです。

その固定観念は、「セックスの最終目的は射精にある」と、定義づけてしまってはいませんでしょうか? まずは、その固定観念を男女ともに捨ててください。できれば、パートナーと話し合って、ふたりで捨てるようにしてください。
それが、セックスの持続時間へのこだわりから、大きく解放される一番の近道です。

次回にでも詳述しますが、射精を目的としないセックス――ポリネシアンセックス――というものも存在します)

射精までの時間が短い、いわゆる早漏の場合、また長い、いわゆる遅漏の場合も、男性はそれにコンプレックスを抱きがちです。
パートナーがそれを気にかけていることを感じ取った場合、女性はそれに対して不満を口にするようなこと、態度に表すようなことはしないようにしましょう。伝えたいときは、さりげなく、相手の自尊心を傷つけない伝え方を心がけてください。
女性が思う以上に、男性はこれを気にかけています。それに対して、女性が無神経な対応をすることは立派な暴力です。(これについては、「セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)」の後半にも書きました→男性がバタラーの場合、「おまえなんかには性欲がわかねぇんだよ」「おまえに魅力が足りないから抱きたくねぇんだよ」といった言葉もしくは態度。そして、女性がバタラーの場合、「あなたのセックスはよくない」「持続時間に不満がある」といった言葉もしくは態度。それは立派な暴力である。

これを暴力というのには理由があります。
実は、わたしもパートナーに対して、この暴力を振るってしまったことがあるのです。

わたしには射精の困難なパートナーがいました。当時、「セックスは男性の射精をもってフィニッシュである」という固定観念にとらわれていたわたしはすっかり悩みこんでしまい、彼に対し、あろうことか「わたしじゃだめなの?!」「わたしの身体じゃイケないの?!」「わたしのどこがいけないの?」などと、さんざん泣きついていました。
でも、あるとき「セックスの目的は射精ではない」と気付き、自分の投げてきた言葉がどれほど彼の心を傷つけていたかと、これは明らかな暴力ではないかと、己を省みました。
そして「セックスの目的は射精ではない」とさとり、彼とのありのままのセックス、セクシャルコンタクトを大切にするようになったとき……彼がはじめて射精したのです。
不妊治療などでも、思いつめていた男女が、ふっと肩の力を抜いたときに妊娠した……などということをよく耳にします。これとまったく同次元で語るわけではありませんが、思いつめて悩みこむことが、その事態を生み出していることもあるのだと自覚した出来事でした。
つまり、わたしの射精へのこだわりが、彼に不用意なプレッシャーを与え、かえって射精を困難にしていたのだと。

ここまで書いてきたことは観念的なこと、意識の変化を要することであり、特に若い男女には難しいことかもしれません。
では、行動でできる解決方法を提案してみましょう。

たとえば、前戯にじっくりと時間をかけてみるとか。お互いの緊張がほぐれるまで、セックス以外のコミュニケーションを密にとってみるとか。

またベッドの上での会話を大事にしてみてはどうでしょうか?
わたしと現在のパートナーは、毎日寝る前にベッドの上で1時間は「お話の時間」をとっています。話題は多岐に渡ります。お互いの仕事のこと、むかしのこと、おなじことについてどう思うか意見を言い合う……お互いのことをひとりの人間としてよく知るための会話です。
ひとりの人間としての理解が深まり、それを愛し合うことができれば、セックスの持続時間云々など、他愛もないことです。問題などにならないのです。

最後に、もう一度、もっとも大切なことを書かせてください。

「射精をもって、セックスの終了である」と思い込んではいませんか?
「セックスの最終目的は射精にある」と思い込んではいませんか?
その固定観念を男女ともに捨ててください。パートナーと話し合って、ふたりで捨てるようにしてください。

それが、セックスの持続時間へのこだわりから、大きく解放される一番の近道です。

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