カテゴリー「●男と女の心理学」の38件の記事

■定額給付金とDV被害者への対策について問題視すること~母子寮だけに限らない、男性の被害者もいる

函館市や福岡市は、
DV被害により、住民票を移さぬまま(加害者の追跡を恐れて)
逃げている女性や子どもにも、
定額給付金を支給する策を発表しました。

他の自治体にも推奨されるべき、
否、国レベルでの対応が必要な策だと思います。


ただし、「母子寮」や「公的機関」に限っているところが気になります。
逃げている先は、シェルターかもしれないし、
シェルターにいるあいだに探したアパートかもしれない。
また民間のシェルターもあります。(むしろ民間のほうが活発)
DV被害者は、死に物狂いで居場所を探します。

また夫のもとに入る給付金の差し止めも
同時になされなければなりません。


最近、DVシェルターについて、
いろいろと調べる機会があったのですが、

「妻がDVシェルターで洗脳されてしまっている」
という男性の声を聞きました。

洗脳という言葉が適当かどうかは別問題として、
DVシェルターには、
いまより客観性が求められるのではないかと考えています。


また被害者を女性に限っているのは、
根本的な大問題です。

前々から言っておりますが、
女性から男性への暴力というのもあります。

DVは身体的暴力にだけ限られるものではありません。
精神的暴力、経済的暴力、性的暴力なども含まれます。

よく「逆DV」という言葉を耳にしますが、
この言葉にも違和感を覚えてください。

男性=加害者、女性=被害者、という
一方的な図式はおかしいんです。


さらに男性が被害者となる場合、
社会的背景から、SOSを出しにくく、
深刻化する傾向があります。

男性が被害に遭った場合に、
相談したり逃げたりする機関の整備を求めます。

【関連記事】
#DV相談も受け付けています。お申し込みはこちらから。
■【相談所】セックスセラピー/セックスカウンセリング相談所開設のお知らせ■
■【メール相談について】セックスカウンセリング・セックスセラピー(恋愛カウンセリング・結婚カウンセリング含む)■
性と愛の質問・相談CAFE(掲示板)
悪役になってでも伝えたかったこと~TBS「R30」“逆DV”特集・元加害女性として出演して
★テレビ出演します! 「DV加害女性の心理」について★
「逆DV」
セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)
セックスレスというDV(2)――セックスレスの心理学(3)
ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。
作家K先生の「現代女性の性意識」に対するご意見――挿入する性・挿入される性(2)
24歳当時の「現代女性の性意識」に対する拙意見――挿入する性・挿入される性(3)

大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
http://okawauchimari.net/

DV被害者に独自給付金・・・函館市、国と同額分

 北海道函館市は20日、配偶者からの暴力(DV)を逃れて別の住居に避難している被害者を救済するため、国の定額給付金や子育て応援特別手当と同額分を給付すると発表した。

 DV被害者は、住民票を元の住所に残したまま避難しており世帯主に支給される定額給付金などを受給できないため、市で対策を検討していた。市によ ると、受給対象者は今年2月現在でDVの被害実態があって世帯主と別居中で、公的機関や支援団体などと面接相談をしていた人で、約40世帯、約110人の 見込み。

 申請は、電話や来庁による本人の申し出を確認した上で、送付される申請書に記入し、裁判所からの保護命令の決定書の写しなどの必要書類を添付する。5月中旬からの支給を予定している。

(2009年4月21日  読売新聞)

       

福岡市がDV被害者に独自給付金  同額を支給

      

               

 福岡市の吉田宏市長は21日の記者会見で、夫などによるドメスティックバイオレンス(DV)から逃れるため住民票とは違う場所に住んでいる人に対し、定額給付金と同額を独自に支給すると発表した。

               

 給付金は住民票に基づき支給されるが、DV被害者の中には、加害者に別居先が知られることを恐れ、住民票を異動しない人もおり、吉田市長は「生活に困っている人をサポートするという趣旨に沿って、市としても手助けしたい」と話した。

               

 対象者は、支給の基準日となる2月1日以前に、市などの公的機関に相談していてDV被害者と確認でき、福岡市に居住している人と、その同居家族。市は約320人を見込んでおり、5月15から29日の間に電話で相談を受けた上で申請書類を郵送する。

               

 北九州市の北橋健治市長も21日の定例会見で、DV被害者とその同居家族について同様の対応をすることを明らかにした。

              2009/04/21 12:26   【共同通信】

    
定額給付金相当額を支給 04/21 12:12      

夫などからの暴力から逃げていて、住民登録できないドメスティック・バイオレンスの被害者に対して、定額給付金相当額を支給する動きが福岡県内の自治体で進んでいます。

福岡市の吉田市長はけさ、市独自におよそ530万円の予算を計上したと発表しました。

DV被害者には、住所が分からないよう住民登録していない人が多く、定額給付金を受け取ることができません。

福岡市で給付対象となるのは、今年2月1日以前に福岡市や警察に相談し、公的な支援を受けた人とその家族で、およそ320人と想定しています。

久留米市も既に同様の決定をしています。

北九州市では100人程度が対象と見られ、北橋健治市長は世帯主と2重払いになることについて「やむを得ない」と話し、「市民の理解は得られる」と述べました。

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■悪役になってでも伝えたかったこと~TBS「R30」“逆DV”特集・元加害女性として出演して

TBS「R30」“逆DV”特集に
元加害女性(といっても一方的な加害経験というのはないのだけれど)として出演して。

今回の出演を通して、
わたしが伝えたかったこと、訴えたかったことは、
以下のとおり。


DV=男性(加害者)→女性(被害者)という
 一方的な図式、社会的思い込みへの問題提起

・上記図式があるがゆえ、
 また男性は強くあるべきという「あるべき像」に縛られ、
 男性の被害者は声をあげにくい現状

・それが事態をより深刻にしていること

DVは身体的暴力だけに限らないということ



これらを訴求するにあたって、
「大川内麻里」の生身の肉声、


ひとりの名前も顔も人格もある人間が
年端もいかぬうちに性犯罪の被害に遭い、

その後、
“男性と正常な関係を結べない”自分と葛藤、格闘し、


そして、
ついには
そんな自分を変えることができた

幸せになることを自分に許すことができた、


という一連の人生を描いていただく必要性があったのです。


テレビ向けの極端な描き方というのはもちろんありましたが、
事実であり真実です。


今回、出演に踏み切ったのは、
番組趣旨に賛同してこそのことで、
だからあそこまで話せたわけで、
後悔はありません。

担当ディレクターのRさん、Mさん、
その熱意に打たれました。
Rさん、Mさん、本当にいいご機会をいただきました。
ありがとうございました。


自分が表現者として活動していくにあたって、
見られたくない人、聞かれたくない人、読まれたくない人にも
見られる、聞かれる、読まれる、
誤解されたくない人にも誤解されうる、


それでも伝えなければならない。


そんなふうにしてまで自分を突き動かす
社会的使命
とはなにか
、を
あらためて考えさせられました。



わたしのやる・やらないのラインは明確。たったひとつ。

 娘に恥じることはしない。

今回だって、
娘に恥じることをしたとは
一切思っていません。


【関連記事】わたしの基本的なDV観はこちらをご参照ください。
「逆DV」
ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。
新婚夫婦に潜むDV ~携帯わいせつ画像で口論、新婚の妻絞殺容疑の夫逮捕
「デートDV」とは &DV被害者・加害者に経験者のわたしが勧める解決のヒント
セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)
セックスレスというDV(2)――セックスレスの心理学(3)
★テレビ出演します! 「DV加害女性の心理」について★

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★テレビ出演します! 「DV加害女性の心理」について★

テレビtvの取材を受けました。
「DV加害女性の心理」について
みっちりお話させていただきました(3時間ロケsweat01)。

0805b180

どんなふうに編集してくださるか、
どれくらい使われるかはわかりませんが、
語れることは語らせていただいたかな。

0805b183

今回、大川内はDVの加害経験被害経験もあり、
DVについて研究を重ねている女性として出ています。

加害経験があることはすでにカミングアウト済みですが、
あらためてテレビという媒体で語ることで
ご批判を受ける部分もあるであろうことは覚悟の上です。

それでも伝えなければならない
――そんな社会的使命感がこの胸にあるから。

0805b181

0805b182

放送日時は以下のとおりです。お見逃しなく!(笑)
 6月6日(金)24:40~ TBS「R30」
 オーバー30のための“人生情報バラエティ=LIFEエンターテイメント”番組です

0805b174

【関連記事】わたしの基本的なDV観はこちらをご参照ください。
「逆DV」
ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。
新婚夫婦に潜むDV ~携帯わいせつ画像で口論、新婚の妻絞殺容疑の夫逮捕
「デートDV」とは &DV被害者・加害者に経験者のわたしが勧める解決のヒント
セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)
セックスレスというDV(2)――セックスレスの心理学(3)

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■【相談所】セックスセラピー/セックスカウンセリング相談所開設のお知らせ■

これまでメール掲示板で承っておりました
セックスに関するご相談ですが、
みなさまのご希望にお答えして、

このたび対面で実際にお会いしての
ご相談
もお受けすることといたしました。

ただし当面は、
まずはカップルでのご相談、あるいは女性の方のみに
限らせていただきますこと、ご了承くださいませ。


カウンセラー:大川内麻里(おおかわうちまり)
セックスレスから性被害、DVや妊娠、避妊、射精障害、性に関するちょっとした疑問まで、
2005年より累計1000件のネットカウンセリングを行う。
心理学をベースにした手法+実践的アドバイスにより、
クライアントの抱えている問題を解決へと導く。

○場所:東京都内

○料金:
学生6,000円/1回90分
女性8,000円/1回90分
カップル13,000円/1回90分

○申し込み方法

まずはこちらのメールフォームに下記の必要事項をお書き添えの上、
メールをお送りください。
・氏名(匿名可) ・メールアドレス
・相談内容(簡単で結構です) ・カップルか女性のみか
http://www.okawauchimari.net/cgi/mf/himail.cgi


性・セックスにまつわる悩みは恥ずかしいことでもなんでもありません。
あなたの悩んでいることは、とっても大切なこと。

大切に受け止めますから、
いっしょに解決を目指していきましょう。^^

もちろんあなたのプライバシーは守りますので
ご安心くださいね。

大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
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「デートDV」とは &DV被害者・加害者に経験者のわたしが勧める解決のヒント

<恋人間暴力>10~20代の男女50%が経験 内閣府調査

Ddv(毎日新聞 - 11月09日 20:12)
 内閣府は9日、10~20代の若い世代での恋人間の暴力(デートDV)に関するインターネット調査の結果を発表した。男女とも50%が交際相手から肉体的・精神的な暴力を受けた経験があると回答。その際に相談した相手は「友達」が55.5%(複数回答)で最多だったが、42.7%は誰にも相談していなかった。

 デートDVは、配偶者や内縁関係者の暴力を規制するDV防止法が適用されず対策が難しいため、内閣府が初めて実態を調査した。事前に登録したモニター約60万人のうち10代と20代の未婚男女を無作為で抽出し、358人(男性192人、女性166人)から回答を得た。

 恋人との関係について、男性の35.4%(複数回答)、女性の56%(同)が「恋人が自分勝手な行動を取ると不愉快」と回答。「暴力を受ける側にも悪いところがある」と考える人も10.1%(同)いた。こうした考えが、デートDVが広がる背景にあるとみられる。

 「恋人がいる」「過去にいた」と答えた258人のうち、男性の53.1%、女性の44.6%が携帯電話に絡む被害を経験していた。複数回答の内訳は、「電話に出なかったり、メールにすぐ返信しないと怒られた」(38.8%)▽「着信・発信履歴を勝手に見られた」(16.7%)▽「1日に何度も行動を報告するよう命じられた」(7.4%)などだった。

 このほか、恋人との間で「機嫌が急に悪くなったり、優しくなる相手にいつも気を使わされる」(33.7%、複数回答)▽「行動を制限される」(21.7%、同)▽「言葉で嫌な思いをさせられる」(13.2%、同)などの経験が目立った。【三沢耕平】


この記事を書くにあたり、まず申し上げておきますが、
かねてよりカミングアウトしておりますように、

わたしにはDVの被害体験もあると同時に、
加害体験もあります。

(DVの定義は身体的暴力に限りません)

そのことを嘘偽りなく、ここに告白しておきます。


またDVに関するわたしの基本的な考え方は、
記事最下部に記しました【関連記事】(過去記事です)
ご理解いただけるかと思います。


その上で、デートDVを含むDVの被害者・加害者が
そこから脱するための方策
として、
わたしが被害・加害両方の体験をもって、
否、体験があるからこそ
推奨したいこと
をお話します。


心理学の一分野に「交流分析」というものがあります。

エゴグラムなどはネットなどでもやったことのある方が
多くいらっしゃるかもしれませんね。


「交流分析」において、
「ゲーム」(あるいは「ドラマ的交流」)と呼ばれているものがあります。


これは一言で言うと、
人がほとんど無自覚に行ってしまっている、
負のコミュニケーション、負の結末を招く行動・言動のパターン
のことです。

これは
「自己否定」あるいは「他者否定」の証明
として、
当人にも周囲にも無自覚に行われます。


たとえば、

  • 途中まではうまくいっているのに、なぜか肝心なところで失敗したり挫折したりしてしまう人
  • いつも遅刻ばかりしてしまう人、約束を守れない人
  • 結婚できない男女
  • いつもおなじような失敗ばかりを繰り返してしまう人
  • ひどい目に遭ってばかりいる薄幸な人
  • どうせ返ってこないお金を貸しつづけてしまう人

など、あなたにも心当たりはありませんか?

これらの背景には「ゲーム」が隠されています。


そして実は、
(デートDVを含む)DVの影にも、
この「ゲーム」が潜んでいることが多い
、と
わたしは見ているのです。


冒頭に引用した、デートDVに関する調査で
回答されている被害内容の項目は、
「ゲーム」の典型
です。


繰り返しになりますが、
これは当人や周囲にはほぼまったくの無自覚のまま
行われます。


ですが、
「自分がゲームを演じていた」とか
「だれかのゲームに巻き込まれていた」とか
気付くこと
によって、

解決への大きな一歩を踏み出せる、と

わたしは体験をもって確信しています。


だから、まずは知ってほしい。
そう強く願いします。

「ゲーム」や交流分析について詳しくはおいおい書きますが、

取り急ぎ、ここでは既刊の書籍でオススメのものを
いくつかご紹介しておきます。


あなたが演じるゲームと脚本―交流分析で探る心のうら・おもて
これは一般向けに平易に、実例も交えてわかりやすく書かれています。
専門知識など一切なく読めます。

人生ドラマの自己分析―交流分析の実際」は交流分析を学ぶのにとてもよい入門書です。読み物として読めます。
こじれる人間関係―ドラマ的交流の分析」は交流分析のなかでも「ゲーム」の種類などを詳しく解説。上記を読まれてから、応用編として読まれるといいでしょう。

【関連記事】
「逆DV」
新婚夫婦に潜むDV ~携帯わいせつ画像で口論、新婚の妻絞殺容疑の夫逮捕
性犯罪、DV(ドメスティックバイオレンス)、PTSD……傷ついた方たちへ
ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。
セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)

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性犯罪、DV(ドメスティックバイオレンス)、PTSD……傷ついた方たちへ

 

ご質問・ご相談はこちらまで⇒ 性と愛の悩み相談CAFE

 しばらくぶりの更新になります。

 実は、6月から4ヶ月間、混合性不安抑うつ障害(パニック障害・うつ病・PTSD)の治療のために入院していました。

 帰宅すると、性暴力、DV(ドメスティック・バイオレンス)など、被害に遭われた方々、あるいはそのご家族やパートナーの方から、またたくさんのメールが届いていました。

 おひとりおひとりへのお返事はあらためてさせていただきますが、4ヶ月の入院生活を経て、いまわたしが言えることをここに記しておきます。


 わたしのPTSD(心的外傷後ストレス障害)は、8歳のときに遭った性犯罪の被害によるものです。

 当初、このブログは、わたしがその傷を克服していく過程をつづることを目的としてたちあげました。
(いまは病気のことは、主にこちらのブログに書いています。よろしければごらんくださいね!http://blog04.okawauchimari.net/


 あのころのわたしは、なんとか心の傷を克服したくて必死でした。
 これを癒すことができれば、“男性と正常な関係を結べない”自分も変えられるはずだって。
 職業柄、その体験を小説として昇華することさえできるのではないかって。
 おぞましいあの記憶を、受けた屈辱の痕跡を、どうにかしたい。治したい。
 そうじゃなければ、自分には未来がない。


 いまならわかります。
 はっきり言って、焦っていました。
 焦って焦って、思いばかりが先走って、空まわりしていました。


 2年ほどまえにカウンセリングを受けたことがあります。
「治さなければ」「治したい」その一心で。

 でも、そのときは気持ちとは裏腹に、被害について、どうしても語れなかった。
「8歳のときに性犯罪の被害に遭った」それは言える(言えるようになった)、でもその先の言葉が継げない。

 結局、たった2度ほどのセッションで、ひどく苦痛になり、そのカウンセリングは断念しました。
(そのころの日記はこちらです↓
カウンセリング初回
病名にPTSDが加わる

2度目のカウンセリングを終えて
カウンセリングで事実と向き合う痛み

わたしがカウンセリングの記録をブログにアップするワケ」)


 今回、入院したときにも、治療目標として、わたしははじめ「性被害のPTSDを克服すること」を挙げていました

 でも主治医の態度は違いました
 先生は、こうおっしゃったのです。

「それは、いまいきなりふたを開けて、無理にほじり出すことだろうか?」と。

「いつかかならず自然と向き合えるときがくるはず。
 それまでふたをしておくのもひとつだよ」

 つまり、「いま」は「そのとき」ではないのではないか、と。


 はっとしました。

 以前にカウンセリングを断念したときも、自分で自然と向き合える状態なんかではないのにもかかわらず、「治さなければならない」という焦りから、無理矢理に向き合おうとしていました
 そしてかえって傷口を広げることになってしまっていたのです。

 それをわたしはまた繰り返そうとしている――。


 そう気付いたわたしは、先生にこう告げました。

「性被害のことは、向き合えるそのときまで、“かためるテンプル”しておきます」


“かためるテンプル”というのは、わたしが心理的な問題を考えるときによく使う言葉なのですが、元ネタは“かためるテンプル”という使い終わった油を固めておく薬剤のこと。

 つまり、無理にほじりださずに、かといって、無理に忘れてしまおうと努力するのでもなく(往々にして忘れようとすればするほど忘れられず、ぬかるみにはまってしまうものです)いったんかためて、心の奥深くにそっと沈めておこう、ということです。


 ですから、入院中、PTSDの治療は直接は行ってもらっていません。

 が、それでも、いまのわたしは、本来の自分らしさを取り戻しつつあり、勇気と希望をもつことができるようになってきているのです。


 つらいよね?
 苦しいよね?
 強くなりたいんだよね?
 負けたくないんだよね?
 前に進みたいんだよね?
 どうにかなりそうなんだよね?
 どうしたらいいかわかんないんだよね?


 でも、考えてみて。
 いま、本当に克服するべき「そのとき」なのかどうか。
 だいじょうぶ。
 自然に向き合えるときになってからでも、決して遅くはありません。

 それまでは、“かためるテンプル”しておく。


 わたしは、そんな方法を選びました。


 わたしという一個人の単なるひとつの事例にすぎませんが、もしも、だれかの小さなヒントになることができたとしたら、それほどうれしいことはありません。


【関連記事カテゴリ】
●性犯罪
●DV(ドメスティックバイオレンス)
●子どもを狙った性犯罪

【関連記事】
[用いられる言葉による犯罪の残虐さの軽視]わたし、こと大川内麻里は、8歳のときに『性犯罪』の被害に遭い、人格と心理的子宮の破壊を受けました。20年を経たいま、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの苦痛を受けています。繰り返します。大川内麻里は、8歳のときに『性犯罪』の被害に遭ったのであって、決して『いたずら』などといった軽い悪ふざけを受けたわけではありません。

レイプ被害者・被害児の心理(4)~家族の受け止め方

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「逆DV」

 

 前回取り上げた、携帯のわいせつ画像で口論の末、新婚の夫が妻を絞殺した事件ですが、翌日の報道を見ていたら、案の定、「逆DV」という表現がなされていました。

 しかし、この言い方そのものに、違和感をかんじてほしいと、わたしは願います。

 たしかに、メジャーなほうを基準とし、「逆」をつけることで、マイナーな問題に焦点を当てていく、というのは、社会に対する問題提起の王道ではありますが。

 そもそも、DVという言葉の本来の意味するところが、日本ではまったくもって誤解されています。
⇒拙文「「ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。」」にも書きましたように、
日本語訳では「ドメスティック・バイオレンス(DV)」は一般的に「配偶者間暴力」と訳されるが、これでは本来の意味を満たしていない。本来は、配偶者間恋人間元配偶者あるいは元恋人間、また親子間兄弟間における暴力も、これに含まれているからだ。

 また、予測していたことではありますが、マスコミを含め、受け手が、この事件をことごとく「恋人や配偶者のケータイ見る・見ない?」という話でまとめあげ、「くだらない事件」という印象を残していること。

 このような日本の現状を、わたしは憂いています。

【関連記事】
新婚夫婦に潜むDV ~携帯わいせつ画像で口論、新婚の妻絞殺容疑の夫逮捕
ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。
性犯罪、DV(ドメスティックバイオレンス)、PTSD……傷ついた方たちへ


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新婚夫婦に潜むDV ~携帯わいせつ画像で口論、新婚の妻絞殺容疑の夫逮捕

 

 一部報道によれば、夫は「普段から妻に暴力を振るわれていた」「人を殺すことはいけないことだが、妻は殺さざるを得なかった」「妻に、自分の家族や友人に危害を加えると言われた」と供述しているとされています。


 もちろん、これだけでは事の真偽は判断できず、今後、慎重な捜査により、妻から夫への暴力が事実であったかどうか、明かされていくことでしょう。


 ただ、わたしとしては、以前から論じているように

「DVの被害者=女性、加害者=男性
 であるとは限らない。

 女性から男性への暴力も、実際にある。

 そして、特に、男性が被害者である場合、
 男性の“あるべき像”に縛られ、
 被害者が周囲へ救済を求めにくい」


 ということを強調しておきたいと思います。


 いまのDV防止法は、「被害者が女性である」という前提に立ってつくられたもので、内容も(たとえ前提の問題点を別にしたとしても)不十分すぎると考えます。


 また、自分の体験からも言えることですが、DVの影には精神疾患が潜んでいる場合もおおいにあるので、精神医療によるDV家庭へのサポートも、より望まれるものと考えています。


 殺害された方のご冥福をお祈りするとともに、このご夫婦と、家族やご友人、まわりの方々のため、お二人のあいだにいったいなにがあったのか、一刻も早い事実の解明を望みます。


【関連記事】
性犯罪、DV(ドメスティックバイオレンス)、PTSD……傷ついた方たちへ
ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。
「逆DV」


携帯わいせつ画像で口論、新婚の妻絞殺容疑の34歳逮捕
5月7日11時34分配信 読売新聞
 警視庁町田署は7日、東京都町田市森野2、会社員川上仁志容疑者(34)を殺人未遂の疑いで緊急逮捕した。
 調べによると、川上容疑者は6日午後9時から同10時ごろの間、自宅マンションの一室で、妻の和子さん(28)の首を両手で絞めた疑い。和子さんは7日未明、死亡が確認されたため、同署は容疑を殺人に切り替えて調べる。死因は窒息死。
 川上容疑者は、携帯電話に保存していたわいせつ画像を和子さんに発見され、口論になったという。2人は、今年2月に結婚したばかりだった。
 川上容疑者から「妻を殺した」と携帯電話で連絡を受けた神奈川県内の友人が7日午前0時過ぎ、交番に駆け込んだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070507-00000302-yom-soci


大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
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※参考

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SOS赤ちゃんとお母さんの相談窓口・電話番号(24時間受付) ~こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)

 

 こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)を運営する慈恵病院(熊本)では、匿名での電話相談を受け付けています。24時間、無料で対応してくださいます。


■SOS赤ちゃんとお母さんの相談窓口
 フリーダイヤル0120-783-449
 24時間無料電話相談


 このブログにも、妊娠・出産や育児、人工妊娠中絶などに関して、深刻な悩みを抱えていらしてくださる方が多くいます。

 まずは、上記に電話をして、お話を聞いてもらってみてはいかがでしょうか?
 そういったお母さん、女性の悩みに理解のある、専門家の方々が対応してくださいます。

 なにも隠すことはありません。泣いたって構いません。
 自分だけで答えを出すまえに、一度、話してみませんか?
 正直に、素直に、心のままを打ち明けてみてはいかがでしょうか?

 きっと光が見えてくるはずだと思いますよ^^


みなさまの良識を信じておりますので、そんな方はいらっしゃらないと思いますが、上記のフリーダイヤルは、あくまでも、おなかにいる赤ちゃん、すでに生まれてきてくれている赤ちゃん、そしてお母さん方のためのSOSダイヤルです。
 それ以外での目的でのお電話(いたずらなど)はご遠慮ください。

【関連記事】
「赤ちゃんポスト」という“通称”に踊らされないでください。事の本質が見えなくなってしまう危険性があります。
「こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)」に預けられた子のその後を考える(1)~養子縁組と里親制度
世論はこうして作られてゆく―「赤ちゃんポスト」という“通称”の罪。ないがしろにされる「こうのとりのゆりかご」の本質論


大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
http://okawauchimari.net/

※参考

続きを読む "SOS赤ちゃんとお母さんの相談窓口・電話番号(24時間受付) ~こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)"

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「赤ちゃんポスト」という“通称”に踊らされないでください。事の本質が見えなくなってしまう危険性があります。

 

「赤ちゃんポスト」というのは、あくまでも報道機関が呼称しているだけであって、正式名称は「こうのとりのゆりかご」です。

 この「赤ちゃんポスト」という通称が与えるイメージだけが先行してしまい、「赤ちゃんを物として扱うなんて」と、事の本質には遠く及ばないところで、論議や国民感情が沸騰してしまっているようですが、本質はそこにはありません


「こうのとりのゆりかご」は、病院の壁に設置された扉から、なかに置かれたベッドに赤ちゃんを預ける仕組みで、職員が24時間態勢で待機し、すぐに赤ちゃんを保護します。

 あるジャーナリストの方がおっしゃっていました。
「赤ちゃんポストには反対しない。善意でやっていることもわかる。
 でもやるのならば、なぜ人ひとりいて、直接お母さんと対面しない? 人が窓口とならない?
 人と顔をあわせれば、考え直す人もいるかもしれない。
 あの考え方自体には反対しないが、あれをポストにした時点でアウトだ」

 しかし、わたしは
「いや、そういった状況にある人というのは、人と顔をあわせることができない人が多いのではないか。そこまでの事情があったり、そこまで追い詰められた状況だったりするのではないか。
 だから、匿名・非対面式にする意義はある
 と考えます。


 もちろん、赤ちゃんに罪はない。
 親の事情がどうであろうと、赤ちゃんには罪はありません
 赤ちゃんは親を選べません

 しかし、だからこそ、親が育てることに限界がある場合、公共の力でもって、その限界を超えたところをフォローアップすることが必要だと思うのです。

 完璧な親などいないのですから、「理想」を社会が押し付けてはいけないのです。
 その重圧は、親たち(こと母親)に重く重く圧しかかります


母性神話」というものがあります。
すべての女性には生来的に母性本能が備わっている」「女性は母親になったら、母性本能をもって、子どもを無条件に愛するもの」などという「社会的な思い込み」です。

 この思い込みがあるせいで、「いい母親でいなきゃ」というプレッシャーに苦しみ、理想どおりにいかない育児の現実に、「自分はだめな母親だ」と自責の念に駆られたり、ストレスを抱え込んだり、悩んだりしている女性が非常に多いのです。

 母性神話についてはかねてからこのブログでも書こうと思っていたので、事例など詳しくは、また別の機会に書きますが、これは非常に根深い問題で、虐待や子殺しなど、深刻な事態の一因となっています。


 育児は、そうそう思いどおりにいくものではありません。

 また「産後うつ」というものがありますが、これは精神論で解決したり、予防したりできるものではありません
 というのは、妊娠中や産後は、女性の身体のなかでは、ホルモンが大きく変動します。その影響は体臭が急に変わったり、体毛がいきなり濃くなったかと思ったら抜けてしまったりと、驚くほど大きなものです。

 そして、ホルモンの変動は、女性の情緒面にも大きく干渉するのです。

 ですから、産後うつをはじめとした母親の精神的な問題は、「身体的なこと」が要因となっているわけで、そう簡単なメカニズムでなっているものではない、したがって解決も決して容易なことではないのです。


 そんな時期に、母親を「母性神話」で縛って責めるのは、あまりにも酷です。
 まわりが責めなくても、母親は責められるとかんじてしまう
 それは「母性神話」が、あまりにも根強く広く社会に浸透してしまっているからです。
 それこそが「母性神話」による母親への拘束なのです。


 あくまでも一例ですが、こういった背景があって、虐待死や子殺しがあるわけで、それを食い止めようと、通称「赤ちゃんポスト」こと「こうのとりのゆりかご」が設置されたのです。


 ですから、「赤ちゃんポスト」こと「こうのとりのゆりかご」の是非を問うことよりも、なぜこれが設置されなければならなかったのか、「赤ちゃんポスト」こと「こうのとりのゆりかご」が設置されるに至った社会的背景こそをどうにかするべきなのです。


 また、どうしてもというときには、逃げ道がある。
 そのこと自体が、親を楽にすることもあります。
「こうのとりのゆりかご」を実際に利用する・しないは別にしても、「そういった場所がある」という現実が、親を支えることもあれば、また「そこに子どもを預けるようなことにはしたくない」と、親の励みになることもあるかもしれないのです。


 一方で、子どもをほしくても授かることのできない夫婦もいるのです。
 そういった方々が「親になる権利」を享受するために、養子縁組という選択肢が、もっと一般的なこととして、前向きに選ばれていく社会にしていくべきです。


 育児、家事、仕事、生活のすべてを夫婦で協力しあっていますか?
 パートナーは負担をかんじていない、と断言できますか?
 避妊は完璧にしていますか?
 避妊には100%というものはなく、セックスをする限り、かならず妊娠の可能性はつきまといます。
 それでも、自分には望まない妊娠をするリスクはない、と言い切ろうとしますか?


【関連記事】
世論はこうして作られてゆく―「赤ちゃんポスト」という“通称”の罪。ないがしろにされる「こうのとりのゆりかご」の本質論
「こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)」に預けられた子のその後を考える(1)~養子縁組と里親制度


* 大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
http://www.okawauchimari.net/


*参考

続きを読む "「赤ちゃんポスト」という“通称”に踊らされないでください。事の本質が見えなくなってしまう危険性があります。"

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セックスや恋愛・結婚の質問・相談はコチラへ!(ケータイ対応)

 セックスレス、避妊、妊娠、出産などなど、セックス(性)にまつわる疑問。悩み。
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 今さら人には聞けないな……。
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――そんなふうに思っていることってありませんか?

 そんなときには、みんなに聞いてみましょう! 解決の糸口が見つかるかもしれませんよ♪
 ということで、掲示板を開放いたしました。

性と愛の質問・相談CAFE ~ by.SEX-Therapy【セックスセラピー】

 わたしのこれまで培ってきた実績を活かすことももちろんですが、「これわかるよ」って方や「自分もおなじこと悩んでた」って方は、積極的にコメントしていただければと思います。
 いっしょに解決を目指してお話しましょう。
 みなさんでお使いください^^(マナーを守って、ね♪)

 また、この掲示板は携帯電話からも閲覧できます。
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性欲はなぜ起きる?(5)セクシャル・ブレイン――恋する脳、セックスする脳(2)

心理学を専攻していた学生のころ、大脳生理学(精神生理学)の講義が、つまらなくてつまらなくて仕方がありませんでした。

でも、教授のふとした一言がきっかけで、ぐっとその世界に引き込まれました。

「脳の仕組みが完全に解明されれば、心理学なんていらなくなる」

そういうことか!と。そうだったのか、脳を理解するというのは、ひとの心を理解するということなのだと。

さて、今日は、ひとが恋愛をするとき、セックスをするときに、どのように脳が働くかを見ていきたいと思います。

ひとが恋をしたとき
脳内では、ドーパミンとフェニルエチルアミンいう神経伝達物質が放出されています。これは、ひとを、とっても幸せな気持ちで満たします。

そして、セックスをしたいという衝動は、視床下部に作用するテストステロン(男女ともに)とエストロゲン(女性のみ)という、性ホルモンによって起こされます。

恋をして、セックスをして……このときに注目したいのは、オキシトシンというホルモンの脳内における活動です。

オキシトシンは、親子にせよ、恋人同士にせよ、「お互いが、かたい絆で結ばれている」という感覚を呼び起こします。

では、このオキシトシン、どんなときに放出されるホルモンなのでしょうか。

まず、ひとつは、性器を刺激されたとき。
そして、オルガスム(オーガスム)のとき。このときは、まずドーパミンが大量放出され、そのあとにオキシトシンが出ることによって、セックスを終えたあとの弛緩状態をつくりだします。
あとは、出産直前ですね。

こういったときに、オキシトシンは、さかんに出て、浮遊感心が温かく満ち足りた感覚を呼び起こして、相手との結びつきを促進します。

そして、オキシトシンの放出があった相手のことは、深く記憶に刻まれます

恋人たちが離れ離れになるときに、動揺したり、不安になったりするのは、この相手との絆を感じるオキシトシンの放出量をあげようとするからなのです。

このオキシトシンが、脳内にあふれまくっているあいだには、ひとは、それこそ、『恋は盲目』といった状態になり、現実から引き離され、相手の欠点には目をつぶり、特に、恋人の客観的評価ができなくなるといいます。ある種の狂気ですね。

ここまでの一連の「性欲はなぜ起きる?」シリーズを読んできてくれたみなさんは、「では、恋愛もセックスも、すべて、脳に支配されているものなの?」と思われるかもしれません。

そこで、冒頭のわたしの学生時代の教授の言葉を繰り返します。

「脳の仕組みが完全に解明されれば、心理学なんていらなくなる」

教授は、こう続けたのです。

「しかし、脳科学の研究は、近年、急速に進んでいるとはいえ、その全貌を明らかにするのは、到底無理な話だ」

ひとの心の動きは、脳の仕組みを知れば、ある程度、わかることはできますが、すべてがわかるわけではない。

これが、恋愛のおもしろさであり、セックスの楽しみであるのではないでしょうか。

【関連記事】
「愛情≠性欲≠勃起」
「性欲はなぜ起きる?(1)セクシャル・ブレイン――大脳生理学から」
「性欲はなぜ起きる?(2)セクシャル・ブレイン――恋する脳、セックスする脳」
「性欲はなぜ起きる?(3)――性的刺激→勃起=精子がたまること=射精=性欲?! 男性の成長にしたがって」
「性欲はなぜ起きる?(4)――女性の顔に射精することと、母親からの分離・独立」

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性欲はなぜ起きる?(4)――女性の顔に射精することと、母親からの分離・独立

さて、今日は、男性の性欲というか性的嗜好について、心理学的な側面からアプローチしてみたいと思います。

ある方からお聞きして、非常にショックを受けたことなのですが、ティーンエイジャーのなかには、「セックスは、最後は、女性の顔に、精液をかけて終わるもの」と思っている子たちが、多くいるというのです。所謂、顔射と呼ばれる行為です。

そういった誤った認識をもってしまうのには、アダルトビデオの影響も大きいでしょうが、ここでは、いったん、それは置いておきます。

ここで、はじめて、「セックスは、最後は、女性の顔に、射精して終わるものではない」と知ったひとたちは、
「セックスと妊娠の仕組み、教えます☆」
を、避妊についてお話した
「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(3)【終わったあとのこと】」
「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(4)【コンドームのこと.1】」
「中高生のみなさんへ――学校では教えてくれない・はじめてのセックス(5)【コンドームのこと.2】」
とあわせて読んでおいてください。また、これらについては、あらためて、よりわかりやすくまとめて書きます)

さて、ひとが生まれて、まず最初に触れるのは母親ですね。
女の子にとっては、はじめて知る同性です。しかし、男の子にとっては、はじめて知る異性なのです。まず、ここに違いがありますね。

しかし、ほとんどの子どもは、母親との密接な関係を保って育っていきます。

女の子は、幼児期から、母親と自分を一体に感じる「同一化」のプロセスを経て、思春期になると、母親とは別個の「自分」という存在のアイデンティティーの確立をしようとします。そこには、大きな葛藤が生まれる場合もあります。

男の子の場合はどうでしょうか。
男の子にとって、女の子のように、自分と一体に感じる「同一化」の対象は、父親です。
しかし、現代では、まだまだ母親が育児の主体となっているのが実情。
あるときには、幼児期に「母親を独占したい」という欲求から、父親に対し、敵対心を抱くこともあれば(父親殺しのオイディプス王の神話から「オイディプス(エディプス)コンプレックス」などと呼ばれます)、またあるときには、同一化した父親とおなじ視点で母親を見ることから、母親が、セクシャル・モデルとなる場合もあります。前者の場合も、母親が、男児にとって、はじめてのセクシャル・モデルとなることには変わりはないでしょう。

さて、そんな男の子が、成長して、やがて、思春期にさしかかったとき。
女の子と同じように、「自分」という存在のアイデンティティーを確立しようとします。
そのときに、経ざるをえないプロセスとして、「母性の否定」があります。
母親を恋愛やセックスの対象とすることは、社会通念としてタブーですから、同級生の女の子などと、恋愛やセックスの関係を結ぶときには、「セクシャル・モデルとしての母親像」を乗り越えなければなりません
しかし、「セクシャル・モデルとしての母親像」を、女性一般におなじように感じてしまう「投影」がなされている男の子もすくなくありません。

男の子は、これに葛藤します。

「セクシャル・モデルとしての母親像」ひいては、それを投影させてしまった女性一般像を、一度、彼らは否定してしまわなければならないのです。

そこで、そのひとつの方法として、女性の顔に射精するということで、女性美すなわち女性性のシンボルを汚し、否定しようとするのです。

これは、「セクシャル・モデルとしての母親像」との決別「セクシャル・モデルとしての母親像」からの分離・独立です。

顔射という行為や性的嗜好について、わたしは、なんら否定するつもりはありません。かといって、全面的に肯定するつもりもありません。
それぞれの男女のあいだで、合意のとれているセックススタイルであるのであればいいと考えています。

ただ、顔射という行為や性的嗜好の背景には、こういった心理的な遠因が隠れていることもあるということを述べているだけです。

ある意味では、発達段階において、男の子にとって、必要なプロセスであるともいえるし、かといって、絶対不可欠なものではない
なぜなら、「セクシャル・モデルとしての母親像」との決別は、男の子にとって、かならず経ねばならないプロセスであり、しかしながら、女性の顔に射精するという行為以外でも、「セクシャル・モデルとしての母親像」との決別はできうるからです。

なにが不健全かというと、「セクシャル・モデルとしての母親像」との決別が、発達段階相応にできないこと
母親が過保護、過干渉であって、あまりにも大きな存在であるとか、現代の家族に多い父親の心理的不在だとかが、阻害要因として挙げられるでしょう。

すべてがすべて、そうと決めつけるわけではありませんが、たとえば、顔射という行為に、病的なほどの性的興奮を覚えるだとか、女性の顔にでないと射精できないだとかいった場合には、もしかすると、「セクシャル・モデルとしての母親像」との決別が、うまくいっていないかもしれません

もちろん、先述のように、その手のアダルトビデオやポルノの影響も大きいでしょう。それについては、また別の機会にお話しします。


【関連記事】
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「性欲はなぜ起きる?(3)――性的刺激→勃起=精子がたまること=射精=性欲?! 男性の成長にしたがって」
「性欲はなぜ起きる?(5)セクシャル・ブレイン――恋する脳、セックスする脳(2)」

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愛情≠性欲≠勃起

「わたしの身体を、セックスを、求めてこない彼……わたしって、愛されていないのかな? 女性としての魅力がないのかな?」

「セックスに対して淡白な彼……わたしから、“セックスしたい、セックスしようよ”って誘ったら、変に思われるかな? 淫乱な女、なんて思われちゃうかな?」

「彼が勃起しなかった……わたしがいけないのかな? 勃起する・しないは、デリケートな問題だっていうけれど……?」

「“本当に好きなオンナは抱けない”っていう男性がいた……わたしと彼にセックスの関係があるってことは、彼は、わたしのこと、本当に好きではないってこと? 遊びなのかな?」

 ――女性のみなさん、こういったことで悩んだことはありませんか?

実は、わたし自身も悩んだことがあります。こと、ティーンエイジャー(10代)のころは、男性のカラダとココロについて、よくわからないだけに、そして、誤った捉え方をしていただけに、真剣に悩みました

また、女性の友人同士で、恋愛やセックスの悩みを打ち明けあうと、まわりの子たちも、おなじようなことで悩んでいるんです。よく、この類のことを、友人に相談されていましたし(自分も悩んでいたくせに、それらしく相談に乗ってしまうわたしでした^^;)、また、いまの年齢になっても、同様のことを相談されることがあります

おなじなんですよ
彼氏とのセックスに悩むティーンエイジャーも、セックスレスに悩む既婚女性も。

なにがおなじかというと、男性のカラダとココロについて、わかっているつもりでも、実はわかっていないというところ。そして、男性のカラダとココロについて、誤った捉え方をしているところ。

でも、それが悩みの種であるならば、男性のカラダとココロについて、理解を深めればいいだれにだって、わからなくて当たり前のこと、わからないことは知ればいいんです。知ろうとする姿勢が大事なんです。
ただ、それだけのことです。
たった、それだけのことで、悩みが解消されるのであれば、他愛もないこと。逆にいえば、たった、それだけのことで解消される悩みであれば、思いつめることなんてないんです^^

もちろん、これは、決して、あなたの悩みを軽視しているというわけではありません。わたしだって、悩みに悩んで、でも、抜けるときはすぽっと驚くほど簡単に抜けられたことなのでね。
絡まった糸をほどく方法を知ることそれを覚えることそこまでは大変かもしれない。でも、一度、覚えてしまえば、驚くほど簡単にほどけてしまうものなんです。

わたしは、幸いなことに、セックスに関してオープンに話し合えるほど、親密な男友だちに恵まれていて(「男同士の友情」という話も^^;)、彼らから、さまざまな話を聞かせてもらってきました。

ひとつ見えたことがあります。

それは、男性にとって、女性への「愛情(ココロ)」「性欲(カラダとココロ)」「勃起(カラダ)」は、かならずしも、イコールというわけではないということ。

これから、数話にわたって、男性のカラダとココロについて、さまざまな観点から見ていきます
もちろん、「男性」とひとくくりにするのではなく、個体差があることを前提として。(なので、一般論になるか、ケーススタディーになるか……かな)

男性の方々からのご意見も、お待ちしております。わたしに不勉強な点や解釈の誤りがあれば、どうぞご指摘ください。どんなことでも、ぜひぜひ、お気軽にお寄せください! あなたの言葉は、きっと、読者の女性たちのプラスになるはずです。

また、女性も、もちろん、「こんなふうに思っていた」「こうじゃないの?」「わたしの場合は」といったことがあれば、ぜひコメントしてくださいね。

次回は、まず、男性の性欲の仕組みについて、お話ししていきたいと思います。

【関連記事】
「セックスレスの心理学(1)」
「セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)」
「セックスレスというDV(2)――セックスレスの心理学(3)」
「セックスの持続時間と男性の射精」
「能動? 受動? ――セックスにみる男性性・女性性の誤り(2)」
「セックスはあくまでもコミュニケーションのひとつ。「セックスレスへの不安」というのは、二人のセックス以外のディスコミュニケーションを表している。(働く男女の5人に1人がセックスレス――男と女で異なるパートナーへの不満)」
「生理前(月経前)や生理中(月経中)に、女性の性欲はアップする?!」
「性欲はなぜ起きる?(1)セクシャル・ブレイン――大脳生理学から」
「性欲はなぜ起きる?(2)セクシャル・ブレイン――恋する脳、セックスする脳」
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本当に「健全」な男女の「性のあり方」とは?<風俗案内所規制の条例案・警視庁

久々の更新ゴメンナサイアレルギーで入院しておりました。詳しくはココ
さて、そんなこんなで、やや遅ればせながら、今日は下記の記事から。

■風俗案内所規制の条例案・警視庁
 繁華街で増えた性風俗店などの案内所が健全な街づくりに悪影響を及ぼしているとして、警視庁は案内所の公安委員会への届け出などを義務づける条例案を来年2月の東京都議会に提出する方針を決めた。来年夏の施行をめざす。同様の条例は大阪府で来年2月施行予定で、成立すれば全国で2番目。

 警視庁によると、今年4月施行の改正迷惑防止条例で性風俗店の客引き行為が禁止された影響で、都内の風俗案内所は昨年末の82カ所から今年10月末には114カ所に増加したが、案内所を規制する条例はなかった。 (16:00)
Sat, 19 Nov 2005 16:00:00 日本経済新聞社

んーーー、石原都政になって以来、こういったことが相次いでいますね。
石原都知事は「健全、健全」と、この言葉を振りかざしていますが、わたしには、単なる小手先の「対策」にすぎず、目的と対策が乖離しているとしか思えないんですよ。決して「健全な対策」などと呼べる代物ではない
そういったことがなぜ起きるかというと、物事の原因と現状の分析が浅いからなのではないでしょうか?

ちなみに、最近小学生が犠牲になる言いえぬほどの事件が相次いでいることから、無作為に抽出した一般市民へ、それに関するアンケートをとったところ、こういった事件への対策としてなにが適切かという質問で、もっとも多かったのはなんだったと思います? 「ポルノ雑誌やWEBサイトへの規制」でした。2位に「刑罰を重くする」、3位に「前科者の情報開示」
しかし、わたしは「被害者が出てからでは遅い。迅速かつ的確な取り組みを! 幼児ポルノおとり書類送検の先にあるもの<子ども条例初適用:無職の男を書類送検 奈良県警」(3)禁じられるほど高まる抑圧された願望にも書いたとおり、「ポルノ雑誌やWEBサイトへの規制」「前科者の情報開示」は諸刃の剣でもあり、反対ではありませんが、諸手を挙げて賛成という気持ちにはなれません。前者は特に短絡的で、性犯罪の原因の本質が見えていないように感じます。

さて、話を石原都政に戻します。

話をスムーズに進めるため、確率での判断で、男性のみなさまには大変申し訳ないのですが、性犯罪が主に成人男性によって行なわれることを、ここでは前提としておきます(もちろん、男性が被害者になることもあり、わたしは決して「性犯罪者=成人男性」と決めつけるような考えは毛頭もちあわせておりませんこと、ご了承くださいませ)。また少女売買春も一部含みながらお話します。

成人男性による性犯罪。少女売春に代表される、若年層(特に少女)の性の乱れ。
ここでの因子としては、大別して、下記のふたつが挙げられます。
(1)女性に対して屈折した欲望をもつ男性
(2)自らを大切にせず、安易にお金と替えてしまう少女

わたしからすると、両者は根底にあるものが、すごく似ているように見えるんですね。
では、いったいなにが似ていると見えるのか。主として、以下の2点です。

〈A〉「誤った男性性・女性性(※ジェンダー・アイデンティティー)に基づいた自信を追求していっているがゆえ、ジェンダー・アイデンティティーの危機にさらされていること」
〈B〉「愛のカタチとしての性知識の欠如」

******************************

まず、〈A〉「誤った男性性・女性性(ジェンダー・アイデンティティ)に基づいた自信を追求していっているがゆえ、ジェンダー・アイデンティティーの危機にさらされていること」について。
ジェンダーとは身体の性別=セックスに対して、環境などによって後天的に形作られた社会的な性別を指します。つまり、ジェンダー・アイデンティティとは、個人が自分自身に対して「男らしさ」「女らしさ」を定義した上で、男性として、女性として、自分のあるべき姿はこうだと抱いている固定観念のことです)

日本の「らしさ」の観念は、いままさに過渡期にあります
キャリア女性に専業主夫女性上司に男性部下。しかし、そういった男女の生き方、スタイルは、まだまだ社会に受け入れられ、浸透しているとは言い難いでしょう。
しかし、かつては「専業主婦」という言葉すらなかったくらい、女性は結婚後は家庭に入ることが当たり前だった時代もありました。当たり前すぎて「専業」もなにもなかったんですね。
かといって、先述のように、キャリア女性、専業主夫などが、スタンダードになっているわけではない
よって、いまはやはり男女観の過渡期といえるでしょう。

以下、「レイプ加害男性の心理」に書いたこととも、多少重複しますが、わたしたちは、子どものころから、「男性は女性より優位で、女性を守る存在でなければならない」「女性は男性に加護されなければ生きていけない、弱くて男性から受身で愛される存在でなければならない」といった男女観を後天的に刷り込まれています
あくまで「後天的」と書いたのは、一家の母を家長とし、女性・妻・母が狩猟に出て、男性・夫・父が、家事や育児を担うという民族も存在するからです)

「男性は女性より優位で、女性を守る存在でなければならない」「女性は男性に加護されなければ生きていけない、弱くて男性から受身で愛される存在でなければならない」という誤った、本来の男女のあるべき姿として望ましくない男女観――これは、あくまでも、わたしが男女の先天的な性差に基づく、向き不向きやできることできないこと、強み弱みなどは事実としてあることを決して否定はせず、また権利のみを主張して義務をなおざりにするようなことはいけない(ここまであたりが、ほかのフェミニストの方々とは、考えが異なるところかも)それらの事実を踏まえた上で、男女は人間同士としてフェアであるべきだと考えていることに立脚しているからですが――そういった望ましくない、誤った男女観に基づいて、「男らしくあろう」「女らしくあろう」とすると、いまの社会ではうまくいかない。どこかしらに歪みや摩擦が生じてしまいます

そうすると、どうなるでしょうか。
自らの男性性、女性性への自信を喪失し、ジェンダー・アイデンティティーの危機にさらされてしまうひとたちも少なくはないでしょう。

それが行動として表出するのが、下記だと考えます。
---------
●男性の場合・・・同年代の女性に脅威を感じて、(それこそ)“健全な”交際ができなくなり、女性を暴力的にねじ伏せるレイプモノのポルノなどに傾倒。性風俗はお金の授受を介することで、男性が優位になれる場所。やがて対象は、より弱者である幼児・学童に向けられ、そういったポルノに手を出す。そして、ひいては性犯罪を実行する者も――。

●女性の場合・・・「わたしってなに?」誰かに求められたい、そうすることで、自分の存在価値を確かめたい。たとえ、それが見知らぬ男性の性欲というかたちであっても……所謂売春や性的逸脱行為である。この心理を実に見事に描き出しているのが、村上龍先生の小説『ラブ&ポップ――トパーズ2』ですね。また売春予備軍の多さは、97年3月に起きた「東電OL殺人事件」への注目度と、この事件を追った佐野真一氏ルポの売れ行きに顕著です。ただし、わたしは風俗などで働く女性が言いがちな「自分たちのように、こうやって身体を売っている女性がいることが、性犯罪の抑止力となっているのだ」という主張には共感も賛同もできません。
---------

だから、そういった男女観は、思い切って捨ててしまってほしい
そのような、とてもではないけれど、望ましい、正しいとは言い難いような男女観に縛られて、それで自らの男性性・女性性への自信を喪失してしまうなんてもったいないことです。
ましてや、それを遠因として、性犯罪や売買春に走ってしまうなんて……なんの罪もない方々や子どもたちが犠牲になっていくなんて。

******************************

次に
〈B〉「愛のカタチとしての性知識の欠如」について。

これは性教育の問題ですね。
性教育については、このブログでも連載しましたが、わたしの時代もそうでしたが、いまだに正しく望ましい性教育が、学校でも家庭でもほとんど行なわれていない実情に愕然としました。
わたしの世代も、性に関することは「恥ずかしいこと」として、タブーですらあるかのように隠匿されていました。そして正しい情報がないだけに、興味本位で誤ったセックスに及び、傷ついていく男女も見てきました。
親も教師もそういった性教育しか受けずに育ってきて、今度は自分が子どもたちに教える立場になってしまったものだから、やはり自分たちの受けた性教育と同様の感覚で、性教育と真正面から向き合うことから逃げ、その素晴らしさを伝えることができずにいるんですね。その事情はよくわかります。

しかしながら、否、だからこそかな、雑誌や漫画、インターネットの悪影響が……と危惧し、これらも小手先で規制していく

……違うでしょう? まったく無関係とまでは断言しませんが、すくなくとも、問題の本質は、そこからは見つからないでしょう。

親、教師がいますべきこと。子どもたちが、そういった誤った情報に触れるまえに、適切な性教育をしておけばいいんですよ。そして、誤りかそうでないかを自己判断できるだけの力を身につけさせておけばいいんです。

たしかに、雑誌や漫画、インターネットなどに、危険な悪しき情報が氾濫しているのは事実です。しかし、単純に規制するだけで事は済むでしょうか? わたしはそうは思いません。

対抗するとすれば、その悪しき情報に勝る、わかりやすくて、思いやりややさしさ、温かさにあふれる性教育。セックスは愛のひとつのカタチであるという悦び。男女の身体の仕組みと第二次性徴、セックスから妊娠、出産の素晴らしさなど……を、子どもたちと真正面から向き合って伝えていくことです。

そして、これは、わたしが伝えていきたい、そしてこのブログでも実践している性教育でもあります
「インターネットなどに、危険な悪しき情報が氾濫しているのは事実。ならば対抗策として、インターネットを通して、実体験を交えながらわかりやすく、読者の目線に合わせて、“相手への思いやりややさしさ、温もり、愛のこもったセックスの悦びや素晴らしさ”を伝えていけばいいじゃん!」と。

おかげさまで、拙文を読んで「意識が変わった」といってくれるなどの反響も多く、うれしい限りです^^みんな、ありがとうね~☆このブログの読者であるみなさんの存在が、わたしの原動力です! ほんの一言でいいんですどんなことでもいいんです。もしなにかを感じてもらえたら、ちょっとでも聞かせてもらえるとうれしくて、ますます頑張っちゃいますので、よろしくですっ♪(笑)

やや話がそれましたが、石原都政下では、障害児、障害者への性教育を阻害するにしかすぎないこんなこと(「障害児、障害者への性教育」)までもが行なわれています。これは、養護学校だけではなく、公立の小・中学校にも、同様の性教育の方法への圧力がかけられています。

******************************

冒頭に下記のように書きましたが、
んーーー、石原都政になって以来、こういったことが相次いでいますね。
石原都知事は「健全、健全」と、この言葉を振りかざしていますが、わたしには、単なる小手先だけの「対策」にすぎず、目的と対策が乖離しているとしか思えないんですよ。決して「健全な対策」などと呼べる代物ではない。
そういったことがなぜ起きるかというと、物事の原因と現状の分析が浅いからなのではないでしょうか?

以上が、わたしの考える原因と現状の分析の一部です(他の側面から考察することもできるので、「一部」としておきます)。

******************************

対策としては、わたしが石原氏の立場にあるとすれば、まず

■性教育に模型を使用することを公立校、養護学校ともに解禁する
■小中学校の現役教諭と親に性教育の仕方を徹底指導
■これから教職を目指すひとたちのために、教員採用試験や教育実習に性教育のプログラムを取り入れる
■企業にも協力を求めて、ビジネスパーソンへの性教育も行なう

 ⇒家庭と教育現場、地域や企業にに向けて性教育を行なう。なにせ、彼らの受けてきた性教育は前時代的なクローズドなもの。まずは彼ら自身に性教育をしなおす必要性がある。父兄の理解を得るのは難しいだろうが、これは大事な大事なこと。
 セックスは恥ずかしいことなどではなく、素晴らしいものであること。だから、わが子へもオープンな性教育を行なうべきだということを教える。性に関する情報がブラックボックスに密閉されて未知なものであるため、好奇心で安易なセックスに走ってしまう子どもたちの存在もある。くさいものには蓋では、むしろ逆効果で、ともすれば、性的逸脱行為を助長するだけだ。
 また、親や教師が抱いている幻想と、現代の中高生の性の実態との乖離を理解させなければならない。「ウチの子だけは大丈夫」は、もう通用しないという現実。かといって、正しい性知識に基づいてのセックスならば、頭ごなしに否定することはない(ただし、発癌率からすると、やはりはじめてのセックスは、18歳以上になってからが望ましくはありますが)。

そして、ここからは法案レベルの話になりますが

■当然ながら、性犯罪や買春の刑罰を重くすること
■買春者だけではなく、かつてのように、売春者も罰するというか、しかるべき施設で更正を目指す
■性犯罪者の更生プログラムの見直し

 ⇒彼らが従来の男性性にこだわることなく、ひとりの人間として自分に自信をもつことができるように
■消費税や嗜好品類の税率を引き上げるくらいなら、いっそのこと、「ポルノ税」でも導入してみますか、イタリアみたいに(もう制定・施行されているんだっけ? 起案だけだっけ??)

******************************

[  結 論  ]
石原都政下では、「健全」な男女の「性のあり方」は、到底望めないでしょう。
わたしはわたし個人で動きますよりよい男女のあり方を目指して賛同してくださる方がいらしたら、ぜひメールしてください!

******************************

【関連記事】
「障害児、障害者への性教育」
「性教育や初期の性体験がひとに与える影響」
「レイプ加害男性の心理」

本日のBGM♪ REIGN IN BLOOD / SLAYER
もちろん、退院早々、いきなりコレっきゃないでしょ(笑)なスラッシュメタルの教科書。しかし、彼らのライヴDVDはすごかった……すごすぎた……だって、まじで降り注ぐ血ノリのなかでプレイしているんだもの!(爆)

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小児性愛者(ペドフィル)の原因と対策――子どもたちを守るために

最近、ニュースからの引用+考察が続いていているけれど、今日は(今日も^^;)下記のニュースから。

■奈良女児誘拐、小林被告が手記「後悔している」

 奈良市の女児誘拐殺人事件で、殺人罪などに問われた毎日新聞販売所の元従業員小林薫被告(36)(公判中)が手記をまとめていたことが5日、わかった。

 情状鑑定に弁護側が提出した資料で、拘置中の奈良少年刑務所内で8月中旬までに書いた。

 便せん13枚のうち、事件に触れたのは「後悔」と題した最後の2枚。女児殺害について、「(なぜ、殺したのか?を)一人考えるけど、考えれば考える程、あの日自分でした事が、正直分からない」と記している。

 7月の公判で「現在はどう詫(わ)びていいかわからない」と初めて謝罪の言葉を口にしたが、手記は「『詫びている』という気持ちは、本人である俺(おれ)自身でしか分からない事だから、あまり『詫びている』とか『悪い事をした』とか『反省している』なんて言いたくはない」と心境を述べ、「ただ後悔を本当にしている事だけでいいから信じて欲しい」と結んでいる。

 小田晋・帝塚山学院大教授(犯罪精神医学)は「事件の核心部分となる小児性愛は告白しておらず、肝心な部分には触れたくないという自己防衛が働いている。被害者への同情心にも欠けており、犯行を後悔するという深刻な自責の念は読みとれない」と分析する。
(読売新聞) - 11月5日15時49分更新

わたし自身、小児性愛者(ペドフィリア)によって、人格破壊行為心理的子宮破壊行為(とわたしは呼んでいる)を受けた被害者のひとりなので、こういった事件への考察には、すくなからず感情的主観的なものが入りやすいということは(もちろん極力抑えるが)、あらかじめ了承していただきたい。

しかしながら、彼らが小児性愛者(ペドフィリア)となった原因を探ることで、その対策を図ることができるのではないか――そう思い、この記事を書く。

(1)まず「彼らはなぜ小児性愛(ペドフィル)に走るのか」
端的に述べると、大人の女性が怖いから。オトナのオンナノヒトと接することが怖いからだ。
彼らは、社会で活躍する大人の女性と、「(多少語弊があるが)正常な関係」を結ぶことができない

このように書くと、あたかも女性の社会進出が、小児性愛を助長しているかのようにとらえられるかもしれないが、決してそうではない

問題の本質は「優劣」で物事を測ろうとすることにある。

優劣をスケールとして、周囲を見渡せば、当然ながら、他人と自分との優劣を意識せざるをえない
ここで、自らを「劣」とする、つまるところ、自分に「劣等感」をもった男性、かつ同年代の女性に「優」を感じた男性は、小児性愛に走りやすい傾向にあるといえるのではなかろうか。

なぜなら、どんなに自らに劣等感をもっている男性であっても、「幼い子ども相手であれば、自分の方が優位な立場に立てる」という錯覚を引き起こす可能性があるからだ。

さらに、わたしはこのブログで強姦に関する連載をしていたことがあるが、「レイプ加害男性の心理」「肥大化したインナーマザーの存在」という仮説を立てている。これは、小児性愛者にもいえることではないかと考える。ぜひ「レイプ加害男性の心理」を参照してほしい。

(2)それでは「どうすれば彼らを小児性愛(ペドフィル)から抜け出させる、あるいは実際に事件を起こすのを未然に防ぐことができるのか」
おそらく一般的には幼児ポルノへの規制を厳しくするなどといった対策が立てられるのだろうが、わたしは(1)の流れを汲むとすれば、彼らに劣等感を克服して自信をもってもらうことだと考えている。自分自身のすべてに対してである必要などは一切ないほんの一部、たったひとつの小さなことでいいのだ。しかしそれは一朝一夕にできるものではないことも承知の上だ。
刑務所内に服役中に行なうプログラムにも、作業療法の意味もあるのだろう、社会福祉の物作りなどのプログラムが組み込まれてはいるが。

わたしは“問題の本質は「優劣」で物事を測ろうとすることにある”と述べた。

それは、日本の家庭・学校・社会の教育や評価基準などに起因しているので、根本的な解決をするには、そこからだ。しかし、これに気付いていない親や教師、地域住民、つまりは大人たちがあまりにも多すぎる
優劣なんかつけて個性を見てこなかったことの結果ともいえるんだよ、幼児性愛というものは

なお、幼児ポルノへの規制は、「禁じられるほど、屈折した欲望は増すもの」ともいえるので、諸刃の剣だと考える。

またボーダーラインのところにいる小児性愛者にもい気をつけなければならない。
わたしは、彼らをただ行動に移したか移さなかったかの違いにしかすぎず、そういった屈折した性的な欲望をもつこと自体が罪であると考えている。

また、ひとの性癖というものは、そう簡単に変えられるものではない
よって性犯罪の再犯率は、他の犯罪に比べて、圧倒的に高い

前科者の住所などの情報開示も、余計に彼らに閉塞感を与えてしまい、かえって危険とさえいえるのではないかと危惧する。

だったら、一生出てこないでいただくか、お亡くなりいただくかすれば〜……などと感情的なことをいいそうになってしまうが、そこは抑えて述べるとすれば、ひとつは性犯罪の刑罰をもっと重くすべきだし、また刑期中から出所後も、彼らの心をケアするカウンセラーなどとのセッションが行なわれるべきだと思う。

それが、善良な一般市民の税金で行なわれることに不服だという声もあるだろうが、幼児性愛というものは、あくまでも“問題の本質は「優劣」で物事を測ろうとすること”にあり、それを招いたのは“日本の家庭・学校・社会の教育や評価基準などに起因して”いて、“優劣なんかをつけて個性を見てこなかったことの結果ともいえる”……と考えると、日本社会の一員として責任の一端を担うべきではないかと、わたしは思う。

一部の世代にとっては、それは大人たちに押し付けられて育ってきたことで、甚だ迷惑な話だろうが(ていうか、わたしの世代もそうなんですけどね)、時代はどこかで変えなきゃいけないんだよ。
だったらさ、いいじゃん。
ウチらの世代で変えてやろうぜ。

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また幼児性愛と直結させることができるかどうかは謎だが、こんな人格障害者教育現場(ちなみに民間人でしょ、少年団のコーチって。民間人だろうがなんだろうが関係ないんだけどさ)へと足を踏み入れることを簡単に許さないでください。↓

■<体罰>少年団コーチ、女子児童を裸で走らせる 愛媛

 愛媛県四国中央市の小学校で行われているスポーツ少年団で、コーチの40代男性が今年8月、女子児童数人を裸で体育館内を走らせるなどしていたことが11日、分かった。この男性は同市職員で、走らせた後は裸のまま体育館内で正座させて説教をしていた。頭をこぶしでたたくなどの体罰もしており、複数の児童が恐怖感を訴えているという。県や市は心的外傷後ストレス障害(PTSD)防止のためカウンセリングなど心のケアを始めている。
 市によると、男性は数年前からチームを指導。今年8月、「練習態度が悪い」と立腹し、5、6年の女子児童8人を裸で走らせるなどした。9月に複数の保護者が市に訴えて発覚。職員は事実を認めて指導をやめているというが、市は処分を検討している。
 一方、市は先月、体罰を理由に「コーチが怖い」などとおびえたり、ふさぎこんでいる児童がいると県に相談。県は今月4日から、専門家を同市に派遣して児童らのカウンセリングなどを始めた。【蜜石誠二】
(毎日新聞) - 11月11日11時40分更新

■市職員が女児8人にセクハラ、下半身裸で走らせる 愛媛

2005年11月11日12時35分 asahi.com
 愛媛県四国中央市内の市立小学校で、スポーツ少年団に所属する小学5年と6年の女子児童計8人が、指導をしていた同市の男性職員から下半身裸でランニングさせられるなどの性的な嫌がらせを受けたと訴えていることが11日、わかった。市や県などによると、女子児童の一部に心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状が見られるという。

 市や関係者などによると、男性職員は99年から少年団の指導にあたってきた。今年8月から9月にかけ、女子児童らに対して下半身を裸にして走らせたり、携帯電話で写真を撮ったりするなどの性的嫌がらせを受けたと訴えているという。

 9月末に複数の女子児童が学校の教諭に相談して問題が発覚。連絡を受けた市と県が4日、女子児童らに精神科医のカウンセリングを受けさせた。

 男性職員は発覚後に少年団を辞めたといい、保護者らに対して「指導の一環のつもりだったが行き過ぎがあった。自分がしたことが信じられない」などと謝罪しているという。

■市職員が女児8人にセクハラ、下半身裸で走らせる 愛媛
2005年11月11日13時01分 asahi.com

 愛媛県四国中央市内の市立小学校で、スポーツ少年団に所属する小学5年と6年の女子児童計8人が、指導をしていた同市の男性職員から下半身裸でランニングさせられるなどの性的な嫌がらせを受けたと訴えていることが11日、わかった。市や県などによると、女子児童の一部に心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状が見られるという。

 市や関係者などによると、男性職員は99年から少年団の指導にあたってきた。今年8月から9月にかけ、女子児童らに対して下半身を裸にして走らせたり、携帯電話で写真を撮ったりするなどの性的嫌がらせを受けたと訴えているという。

 9月末に複数の女子児童が学校の教諭に相談して問題が発覚。連絡を受けた市と県が4日、女子児童らに精神科医のカウンセリングを受けさせた。

 男性職員は発覚後に少年団を辞めたといい、保護者や市に対して「遅刻した際などの指導の一環のつもりだったが行き過ぎがあった。自分がしたことが信じられない」などと謝罪しているという。市は男性職員からさらに事情を聴いたうえで、来週にも処分を決める方針。

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しかし、ウラジミール・ナボコフ「ロリータ」(この小説が、「ロリータコンプレックス(ロリコン)」の語源になっていることって、意外としられていないのね。ちょい驚くことがままある。まぁどーでもいいけど)、何度読んでも胸くそわるい小説だな……って、一度しか読んでないけれど(爆)
スタンレー・キューブリックと、わたしの一番大嫌いな映画監督であるエイドリアン・ラインが映画化して、それらも観たけれど、キューブリック版は主人公がなぜ少女しか愛せなくなってしまったかという肝心なところを描くことができていないし、エイドリアンはまさにエイドリアンらしく、少女が中年男性を誘ったという描き方をしているし……小説はさながら、映画は2作とも本当にゴミ作品です。

【関連記事】
「SEX-Therapy【セックスセラピー】」
「レイプ被害女性の心理(1)」
「レイプ被害女性の心理(2)」
「レイプ被害女性の心理(3)」
「レイプ被害に遭った女性たちへ」
「レイプ加害男性の心理」
「被害者が出てからでは遅い。迅速かつ的確な取り組みを! 幼児ポルノおとり書類送検の先にあるもの<子ども条例初適用:無職の男を書類送検 奈良県警」
「本当に「健全」な男女の「性のあり方」とは?<風俗案内所規制の条例案・警視庁」

本日のBGM♪ 俗悪 / PANTERA
 いまは亡きPANTERAのいわずと知れた最高傑作!……なのだが。
 ……ウチは(元)メタラー同士なのですが、今日部屋に入ってきた彼氏にいわれました「METALLICA聴いているなんて、最近じゃ珍しいじゃん」……ええええええ????!!!! ここここここれは、PANTERAですよよよよよよよ????!!!! それも「俗悪」ですよ????!!!! わたしの永遠に愛するバンドの一番好きなアルバムですよよよよよよ????!!!!
 思わず、ふたりして脱力失笑をしてしまった、するしかなかった……^^;;;;;
 mixiでは、わたしPANTERAコミュつくって管理人やってるんですよ????!!!! コミュメンバーのみなさんっ、なんかいってやってくださいっっっ(笑)

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セックスはあくまでもコミュニケーションのひとつ。「セックスレスへの不安」というのは、二人のセックス以外のディスコミュニケーションを表している。(働く男女の5人に1人がセックスレス――男と女で異なるパートナーへの不満)

今日は、nikkeibp.jpさんの下記の記事の引用から。
グラフはクリックすると拡大されたものがポップアップ表示されます。

■働く男女の5人に1人がセックスレス――男と女で異なるパートナーへの不満

若いカップルから壮年の夫婦に至るまで、長期にわたってパートナーと性交渉がない、いわゆる「セックスレス」の男女が増えているという。

 「セックスレス」とは、決まった性的パートナーがいて、単身赴任や入院などの特殊な事情がないにもかかわらず、カップルの合意した性交やセクシャル・コンタクトが一定期間以上なく、その後も同じような状況が長期にわたることが予測される状態をいう。日本では、1991~92年ころからこの言葉が注目され始めたようだ。

 ●セックスライフに60%のひとが「不満」

 では、「セックスレス」な男女の現状は、どうなのだろうか。2005年3月に「nikkeibp.jp」が行った調査「働く男女sexless_zu1 のSEX事情」では、ビジネスパーソンのセックスライフについて問いかけており、「セックスレスをどう考えているか」といった設問も投げかけている。その調査結果から、「セックスレス」な男女の実態と「セックスレス」に対する価値観などが浮かび上がっている。

 調査での「定期的にセックスしているか」「今のセックスに満足しているか」といったセックスライフに関する問いかけでは、パートナーはいるがセックスはしていない人が17%(図1)、今のセックスライフに満足していない人が60%(「あまり満足していない」41%、「全く満足していない」19%)という結果となっている(図2)。

 このセックスライフに関する調査結果で見落とせないところは、定期的にセックスはしているものの、そのセックsexless_zu2 スに60%もの人が「満足感」を得ていないことだ。定期的に行うセックスに「満足感」を得られていない人は、何かしらの「不満」をパートナーに抱えていて、セックスライフを満喫できないていないことを現している。

 調査では、さらに「セックスレス」をどう考えるか――という問いを投げかけている。その回答をみると、「セックスレス」であるという人は20.2%を占めていた(図3)。この数字をどう評価するかは意見の分かれるところだが、少なくとも5人に1人は「セックスレス」な生活を送っていることが明らかになっている。

 では、「セックスレス」と答えた人たちは、その「セックスレス」な状態についてどう感じているのか。セックスレスが「不満である」(35%)、「克服したい」(23%)――と現状を打破したいと望んでいる人たちは、合わせて6割近くに上る。一方で、「自分は気にしていないが、相手がどう思っているか不安」(16%)、「仲良くやっているから気にならない」(26%)――と、あまり気に留めていない人たちも4割ほど存在する(図4)。

sexless_zu3

 この結果からもわかるように、「セックスレス」な状況について、パートナーと共にどうにか克服したいと考えている人がいる一方で、「セックスレス」を自らの判断で気に留めていない人たちも少なからず存在する。そもそも、「セックスレス」というキーワードが社会的にクローズアップされたのは、その「悩み」を相手や周囲に打ち明けられず、結果的に解決を見ないままに別離や離婚という悲劇的な結末に結びついてしまっているからだ。

 ●男女の「セックス観」の違いに起因!?

 個人によってその強弱や嗜好はさまざまだが、セックスに対する欲望は内に秘めたるものだ。その欲望が実現されないときに、不満が生まれ、カップル・夫婦間に不協和音が生じる。だが、そんな満たされない欲望や不満、悩みは、パートナーにはなかなか伝えにくいものである。

 調査では、その「伝えにくい不満」も明らかになっている。それを読み解くと、不満の内容に男女間で感覚的な違いがあることがはっきりしてくる。

 男性で最も多かったのが「したいときに、応じてほしい」(40代男性)、「夫婦生活は定期的に持ちたい」(30代男性)――といった欲望が満たされない不満だ。次いで「相手から求めてほしい」(40代男性)、「妻の行為自体は受け身だけ」(同)――といったパートナーの積極的な行為を求める声が多い。

 では、女性の側から見るとどうなのか。「私の体や性感帯のことをよくわかっていない」(40代女性)、「もう少し気持ちを高めてからして欲しい」(30代女性)――といった行為の中身についての不満が一番多く、男性が陥りやすい「自分本位のセックス」に対する不満が多数を占めている。
 だが、こういった不満が積もり積もった結果として、「パートナー以外の人とセックスがしたい」(40代男性)、「セックスへの願望はパートナー以外の女性に向けられている」(50代男性)など、相手にはとうてい言えない欲望へと変化してしまい、結果として「セックスレス」な関係に結びついてしまうことも少なくないだろう。

 「セックスレス」な関係が社会現象として大きく取り上げられた背景には、離婚率の上昇とともに、その一因として「セックスレス」が多くなっていることがある。だが、「セックスレス」な関係になってしまう理由は、カップル・夫婦ごとに千差万別だ。ゆえに、解決方法も、それぞれに異なるだろう。

 理想的なのは、お互いの会話・相談などのコミュニケーションの中から解決の糸口を見つけ出すことだ。しかし、いったんできてしまった「溝」が深ければ深いほど、カップル・夫婦間だけで簡単に解決できないのも事実。そんなときは、医療機関の専門医のカウンセリングなどを受けることが勧められている。

(井関 清経=健康サイト編集)

上記の記事に、朱字を入れさせていただくわたしはへんしゅうしゃ~♪っていうより、私見というか、一言物申したくなる点が、あまりにも多いため、生意気ながらちょっくら意見させていただきます。

★働く男女の5人に1人がセックスレス――男と女で異なるパートナーへの不満
 →冒頭からいきなり斬りこみますが、あたかも共働きがセックスレスの一因となっているかのような見出しを立てて、不用意にビジネスパーソン(※ちなみに、日経さんも媒体を見ていると。わたしとおなじ方針のようだが、わたしは「ビジネスマン」という言葉を使わない。あくまで「ビジネスパーソン」。男女含めてって意味合いでね)の不安をあおらないでください

★「セックスレス」とは、~(略)~カップルの合意した性交やセクシャル・コンタクトが一定期間以上なく
 →現状、一定期間=一ヶ月とされています。血気盛んな10代でもあるまいし、一ヶ月はいくらなんでも判断としてはやすぎるでしょう。(「セックスレスの心理学(1)」参照)

★日本では、1991~92年ころからこの言葉が注目され始めたようだ。
 →いやいや、そんなにまえからではないでしょう。ここ数年のことですよね?
 注目されはじめたというか、これも関連記事の「セックスレスの心理学(1)」を参照してほしいのだが、この言葉は諸刃の剣です。
 これまで言語化できずに、ただ漠然とした曖昧な形而上の不安を抱えていたひとたちが、自分の思いを形而下にできるようになって、楽になったということもあるでしょうが、逆にこの言葉ができてから、過剰に意識しすぎるあまり、ちょっとパートナーとのあいだに、たまたまセクシャルコンタクトやセックスがあまりなくなったというだけで「セックスレスなのでは……?」と悩みこむひとたちが増えたのも事実です――特に女性の側に多いですね。
 ですから、実際のセックスレスの件数を増加傾向にあると見るのは短絡的。単純に言語化されることによって、表出してきたり、問題視されたりしているだけのことです。

★セックスレスが「不満である」(35%)、「克服したい」(23%)――と現状を打破したいと望んでいる人たちは、合わせて6割近くに上る。一方で、「自分は気にしていないが、相手がどう思っているか不安」(16%)、「仲良くやっているから気にならない」(26%)――と、あまり気に留めていない人たちも4割ほど存在する(図4)。
 →前者の6割は認めますが、後者の「自分は気にしていないが、相手がどう思っているか不安」(16%)と「仲良くやっているから気にならない」(26%)をして、「あまり気に留めていない人たちも4割ほど存在する」とひとくくりに考えるのはおかしいこれらは区別されるべきでしょう。 それに「仲良くやっているから気にならない」(26%)には、おそらくセックスレスの定義を「セックスそのものがないこと」と思い誤っており、セクシャルコンタクトはあるというセックスレスには値しないひとも多く含まれているのではないかと推測する。
 その根拠は、図1が「定期的にセックスをしているか」という問いになっているからだ。以降、この流れを汲んだ統計結果であるとすれば、セックスレスの定義を勘違いしたままの回答であることが予測される。
 こんな回答者の回答にブレがありそうな統計の取り方をするくらいならば、ありきたりの「どちらともいえない」という解答欄を設けたような統計の方が、よほどマシ。
 よって、正すとすれば、“「自分は気にしていないが、相手がどう思っているか不安」(16%)という、自身は問題視していないものの、パートナーとの意思の疎通がとれていないと思われる層が1割半”、で「仲良くやっているから気にならない」(26%)は、セックスレスの定義をきちんと伝えて統計を取り直すべき。その上で、あらためて「仲良くやっているから気にならない」層がどれだけいるかを検討するべきだろう。
 よって、この図4は、それから図3も、統計の取り方をあらためた上で、再考する必要性がある、データとしての信憑性に欠けるものと考えられる。
 ※ただ、もしセックスレスの定義をきちんと伝えた上でのデータであるならば、“「自分は気にしていないが、相手がどう思っているか不安」(16%)という、自身は問題視していないものの、パートナーとの意思の疎通がとれていないと思われる層が1割半”、で「仲良くやっているから気にならない」(26%)と、あまり気に留めていない人たちも2割半ほど存在する”と修正すべき。

★「セックスレス」を自らの判断で気に留めていない人たちも少なからず存在する。
 →これはセックスレス云々いうまえに、パートナーとのディスコミュニケーションパートナーへの思いやりの問題ですね。

★そもそも、「セックスレス」というキーワードが社会的にクローズアップされたのは、その「悩み」を相手や周囲に打ち明けられず、結果的に解決を見ないままに別離や離婚という悲劇的な結末に結びついてしまっているからだ。
 →たしかに日本の離婚率は上昇傾向が続いていますが(左図)、離婚の原因として「性的不満」をあげているのは、そのうちのたったこれだけです(右図)。zu4 data8 
  “日本では、1991~92年ころからこの言葉が注目され始め”、その背景に“(性的な)「悩み」を相手や周囲に打ち明けられず、結果的に解決を見ないままに別離や離婚という悲劇的な結末に結びついてしまっているから”となっていますが、1990年時点で性的不満を離婚理由にあげているのは、男性で10.5%、女性で5.6%となっており、2000年時点でも男性11.1%、女性6.5%となっています(右図)。
 よって、nikkeibp.jpさんの本記事については、残念ながら、見事に裏が取れていないものと言えるでしょう。
 また、「セックスレス」という言葉への注目度と別離・離婚との関係性は、卵が先が鶏が先かという話ではないですが、わたしはむしろ逆だと考えますが(「セックスレスの心理学(1)」参照)。言葉だけが先走ったともいえますな。

★個人によってその強弱や嗜好はさまざまだが、セックスに対する欲望は内に秘めたるものだ。その欲望が実現されないときに、不満が生まれ、カップル・夫婦間に不協和音が生じる。だが、そんな満たされない欲望や不満、悩みは、パートナーにはなかなか伝えにくいものである。
 →これは、セックスそのものではなく、単純にディスコミュニケーションの問題でしょう。
 また、パートナーと性的な問題を話し合えないというのは、日本がセックスをタブー視する国だから。これは性教育の段階から起因していることですから、抜本的解決をするには、まず日本の性教育を見直すべきでは? しかしながら、日本の性教育は、望ましい方向とは、まったくの真逆に進んでおり、セックスの情報は、ますますもってクローズ化されていっています

★セックスレス」な関係が社会現象として大きく取り上げられた背景には、離婚率の上昇とともに、その一因として「セックスレス」が多くなっていることがある。
 →2つまえのところで、図解で証明したとおり、この記述は誤りです。

★調査では、その「伝えにくい不満」も明らかになっている。それを読み解くと、不満の内容に男女間で感覚的な違いがあることがはっきりしてくる。
 →性別が違うわけですから、男女間で違いが出るのは当然のこと
 しかし、それにしても、この一文のあとに続く不満理由の自己中心的で相手への思いやりに欠けること、ディスコミュニケーションの明らかなこと。
 セックスはコミュニケーション手段のひとつ。セックスのみならず、パートナーとのディスコミュニケーションは、自然、別離や離婚を招きますよ。当然ながら。

★理想的なのは、お互いの会話・相談などのコミュニケーションの中から解決の糸口を見つけ出すことだ。しかし、いったんできてしまった「溝」が深ければ深いほど、カップル・夫婦間だけで簡単に解決できないのも事実。そんなときは、医療機関の専門医のカウンセリングなどを受けることが勧められている。
 →これは正しい。

【私的感想】
もうちょっとしっかりしてほしかったなぁ、nikkeibp.jpさん……^^;
セックスはコミュニケーション手段のひとつです。セックスの話をパートナーとシェアできるかどうかも、二人のあいだの普段からのコミュニケーションを問われるところ
また「セックスレス」という言葉に、振り回されてしまわないように。それにしても、この言葉の功罪は大きいです。

【関連記事】
「セックスレスの心理学(1)」
「セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)」
「セックスレスというDV(2)――セックスレスの心理学(3)」
「ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。」
「セックス観のパートナーとの一致――ポリネシアンセックスのまとめ」
「パートナーとのあいだにセックス観の不一致がある場合には?」
「セックスで愛情を確かめることはできるのか?――セックスにみる男性性・女性性の誤り(1)」
「能動? 受動? ――セックスにみる男性性・女性性の誤り(2)」

「愛情≠性欲≠勃起 」

本日のBGM♪ Reinventing the Steel(激鉄) / PANTERA
某音楽誌のレビュー仕事で“R..I..P. Darrell”と追悼の意を表させていただけたこと、それがDarrellへの気持ち。やっとあなたの音を、またすこしずつ聴けるようになってきました。あれから、泣いてしまうばかりで聴けなかったんだ。ありがとう、Darrell……

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マザコン夫の母親への潜在的な近親相姦願望――エディプス・コンプレックス

俗にいう「マザコン」と呼ばれる男性たちがいる。

男性には多少なりともその傾向がある。このことは事実として否定はしない。それが間違ったことであるとも思わない。

けれども、男性は結婚したら「息子」であると同時に、「夫」そして「父親」となる。それに適応できない男性がいわゆる「マザコン夫」と呼ばれていく。

わたしの元夫は、その類の男性だった。
娘を出産したときには、この母子の潜在的な近親相姦関係のために、子宮をレンタルされた。そう思った。
彼は幼いころから母親から虐待を受けており、そのマザコンたる所以もそこにあった。「ママ、ボク、いい子にしているから、もっとボクのこと愛してよ」――そんな根の深いものだった。
さらには、彼の母親は、彼の父親がどれほどだめな男性であるかを、幼いころからずっと言い聞かせて育てた。彼は、一家の父親役も任されることに、屈折した自尊心を抱いていた。

レンタル子宮は、不要になったら、生ゴミとともに捨てればよい。

「新しいママ」を見つけた元夫は、彼女と再婚するという。
わたしが妊娠したときと同様、元姑は、婚約者をなじったそうだ。

なぜ彼は守らないのか。

彼女は両親がいないそうだ。
お願いだから、わたしの二の舞だけは避けてほしい。

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24歳当時の「現代女性の性意識」に対する拙意見――挿入する性・挿入される性(3)

'02.7.5(もう3年以上もまえだ……。このとき、作家のK先生は60代目前、わたしは24歳)に「現代女性の性意識」をテーマに、K先生と行なわせていただいた対談のわたしの意見の主旨です。
プライバシー保護のため、K先生に関しての詳細なご紹介は避けますが、主な文学賞歴としては文学界新人賞芥川賞候補など……とだけご紹介しておきます。

===================

 Kさんの20代、30代女性のセックス観に関するご見解、大変興味深いものでした。Kさんのおっしゃるように、現代は女性も男性と同じように奔放なセックスライフを送って何が悪いのといった価値観が横たわっている一方で、やはり最後に傷付くのは女性といった図式は変わらず、どこか不均衡を感じさせる現象が起きていると思います。そもそもウーマン・リブやフェミニズムとは、身体的性差(セックス)を越えた後天的・社会的性差(ジェンダー)において、男女平等を推進しようとする動きであったはずなのに……。この原因について私も考えてみました。

 Kさんのご指摘にもございましたように、現代の女性たちは、(誤認を孕んだ)男女平等を求める意識の元に、行動だけが先走ってしまっていて、かえって傷を負ってしまっています
 男女が同じように奔放なセックスライフを送った場合に、ダメージを受けやすいのは、なぜ女性なのか。女性にとってセックスをドライに捉えることが(男性に比べ)困難なのはなぜなのか。

 男女のセックス観の違いをつきつめてみると、セックスという行為そのものの男女差に思い当たります。女性にとってセックスとは、いわば異物を体内に取り込む行為。自身の一部を挿入するという男性のセックス行為とには、決定的な違いがあると思います。

 異物を体内に取り込む行為として、われわれが日常的に行っているのは「食べる」という行為。物を食べる=体内に取り込むのには、誰もが対象にある一定の信憑性なり安全性なりを求めるでしょう。得体の知れないものは避けようと、慎重な姿勢で臨みます。

 さて、食行動を同じく異物を体内に取り込む行為である女性のセックス行為に置換してみましょう。食行動において求められる対象への信憑性や安全性は、女性のセックス行為において、何にあたるか――相手の男性に対する信頼、愛着です。つまり、女性のセックスには、男性のそれに比べ、相手に対する信頼や愛着をより必要とするのです。

 勿論、信頼や愛着もそこそこの状態でセックスに至ってしまう場合もあるでしょう。現代女性のセックスライフの傾向からすると、そういった場面は多分にあるのではないかと想像します。その場合には、ことの後から相手の男性に愛着を抱くことで、事前の信頼、愛着の不足分を補うといったことも考えられます。この後追いの愛着補充が、実は非常に厄介なもので、何気なく始めた不倫が泥沼化したなどという話をよく耳にしますが、その大半はこのパターンなのではないかと思っています。

 以上のようなことから、女性は男性に比べ、セックスの相手に愛着を抱きやすい、つまりはセックスだけとドライに割り切ることが難しいのではないでしょうか。

 また現代女性は、一見能動的にセックスを愉しんでいるように見えても、その実、まだまだ受動的な態度で臨んでいる方が多いのではないでしょうか。それはウーマン・リブやフェミニズム以前からの男女観の延長でもあると思いますし、先に書きましたような男女の身体的な構造の違いもひとつの原因かも知れません。

 男女の身体的な構造の違いは、セックスにおける感染症の罹患率とも関連しているそうです。エイズなどは、男性のキャリアから女性へのうつりやすさと、女性のキャリアから男性へのうつりやすさとでは、その身体的構造の違いから、10倍も差があるそうです。(家田荘子著「私を抱いてそしてキスして」より)
 奔放なセックスライフを送る現代の男女が、そこまで考えてことに及んでいるとは思いませんが、男女の身体的な構造の違いとセックス観の違いには、何らかの関係があることは否めないのではないでしょうか。

 Kさんのおっしゃる妻帯者と独身女性との不倫そういった関係に陥りやすい女性には、どうも幼い頃に父親との関係に何らかの問題があった方が多いように感じます。相手の男性に父親像を投影し、父親から貰えなかった愛情なり加護なりを、必死に引き出そうとしているように見えます。それで癒される相手ならばいいのだけど、悪循環に陥ってしまっている場合が大半。彼女たちは、一刻も早くその悪循環に気付き、断ち切らなければならないと……。(私が詩作品「二面相」で売春する少女が幼い頃の父親の思い出を喚起する場面を描いたのは、そういった心理を描きたかったからです)
【※これは断言するわけでも、差別的な視点で言っているわけでもありません。】

 現代女性の奔放なセックスライフは、やはりウーマン・リブやフェミニズムの動きから派生したものなのでしょうが、やはりKさんのおっしゃるように、大きな過誤を含んでしまっているようです。
 「差別」と「区別」をはきちがえることは、とても危険なことです。すべての男女が、本来のウーマン・リブの趣旨、身体的性差(セックス)を越えた後天的・社会的性差(ジェンダー)における本来のあるべき男女平等の姿を、これ以上見失わないよう祈るばかりです。

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「作家K先生の「現代女性の性意識」に対するご意見――挿入する性・挿入される性(2)」

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作家K先生の「現代女性の性意識」に対するご意見――挿入する性・挿入される性(2)

'02.7.5(もう3年以上もまえだ……。このとき、作家のK先生は60代目前、わたしは24歳)に「現代女性の性意識」をテーマに行なわせていただいた対談K先生のご意見のご主旨です。
プライバシー保護のため、K先生に関しての詳細なご紹介は避けますが、主な文学賞歴としては文学界新人賞芥川賞候補など……とだけご紹介しておきます。

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 麻生さんは少女売春などにも関心があるようなので、ちょっとこの面でのあなたの感想を知りたいのですが。【※K先生には拙作「二面相」をお読み頂いている】 少女売春そのものにはわたしは興味も関心もないのです。少女は自分の将来にとっての物事の判断、つまり損得勘定ができない年齢ですので、楽しければいい、気持ちよければいい、その上にお金まで入るのなら言うことなし、おとなとセックスしても自分は何も変わらないし結婚するのにも支障がない、と考えていてもこれは思考や社会経験が未熟であったり不足だから仕方のない面があります。 少女たちが成人してから少女の頃に考えていたこと、してきたことのツケ(負の遺産)の大きいことに気づかされるでしょうが。 わたしに関心があるのは物事の判断が十分可能な20代、30代女性のセックス観です。 現代社会はひと昔とは物事の判断基準は異なります。ウーマン・リヴ運動以来、男子は木登りしてもいいのに女子が木登りしてなぜ悪いのや、という反論から、いまでは女子が木登りしてもそれを止める道理はありません。わたしもそれでいいと思います。このことの拡大解釈で、結婚前から男はあちこちの女とセックスしても当然と見られているのだから女があちこちの男とセックスして何が悪いのや、ということでこちらもセックスの解放感が女子高校生あたりから進んでいます。 わたしはこのこと自体については男女平等でとくに問題はないのですが、一方で大きな問題というか過誤を若い女性は抱えているとも考えています。 男女平等社会で女が男と同様に結婚前にあちこちの男とセックスしてなにが悪いのやという平等意識(1)と女性の胸裡にある意識(2)との差異が気になるのです。1の意識が先走りして2の意識がそれに付いていけない女性が多すぎるのです。 男とセックスするときには1の意識でやっているつもりでも、その男に振られたり、その男が他の女に乗り換えたりすると途端に2の意識が頭をもたげてきて、泣いたり喚いたりじくじくしたり、わたしはもうこれでお終いと自暴自棄になり、果てはヤクザがらみの風俗の世界に足を突っ込んでしまう女性もいます。 どうしてこうなるかというと2の意識の向上がないからです。1の意識で幾多の男とセックスを経験しても、このことを上回る形で2の自己の向上があれば1の経験は女性のとって活きた経験になるのですが、事実は逆で将来を自滅させていく女が多いのです。 風俗的な見方では女の値打ちは高齢化するにしたがって下がります。30代女と20代女では男の目は20代の女にいきます。とくに金を持っている高年齢の男ほど若い女を欲しがり、金のない若い男はときには30代、40代の女をいっとき追いかけたりしますが、いずれ若いいい女がいればそちらに乗り換えてしまいます。 世の中の男女の関係は風俗的に見ればこんなものです。 女子大生の一部にはセックス交渉を持つ相手は金のない若い男性よりも、ホテル代を払ってくれてさらに会社の話(つまり社会の話)などをしてくれる男性、30代、40代の妻帯者との関わりが結構多いのです。女子大生は1の意識で不倫であろうがなかろうが自分の意志でセックスして何が悪いのや、ということになりますが、妻帯者とのセックスで最終的に得をしている、というよりはいい思いをしているのは男の側です。なぜなら妻と若い恋人と二人の女とセックスできるからです。また女子大生辺りは可愛いもので、私はあなたと一緒にいるだけで幸せ、セックスしてもらえるだで幸せ、奥さんからおなたを奪おうなんてことは考えていない、とけなげなことを言うものだから、妻帯者の男にとってはこんな好条件の話はない訳です。自分が妻と築いた生活や城を脅かされることがないのですから。 もし女子大生が私はあなたと結婚したい、奥さんと別れてください、と要求するとほとんどの男はその女子大生から離れて別な女子大生に乗り換えます。きみはいつからそんなにしつこい女になったのや、と嫌悪の目を女子大生に向けます。 結局、破局が来て、じめじめと泣いたり自己嫌悪に陥るのは女子大生です。なぜこうなるかというと1の意識だけが当初は先走りして、2の意識改革、自己成長が進展していないからです。あっさりと別れてしまう女性もいると想像はしますが、この場合も自らの精神をアウフヘーベン(昇華)した結果なのか、たんなるアバズレ精神に成り下がっているのかは検証しなければならないでしょう。 アウフヘーベンした女子大生ならば男とのセックスは性本能の解放程度に割り切り、かたわら大学院進学の勉学に精励したり、英会話の修得に励んだりして、男との不正常な関係は女子大生のほうからピリオドを打つでしょう。寂しい感情もいっときの性本能がもたらしたことやと解釈したりして。二人で共生していく将来設計の描けないセックスは、どんな理屈を付けても性本能のなせるわざです。 将来設計を描ける男女関係は、傍から眺めていてもポジティブな雰囲気というか、二人で夢をプランしたり実行したりが主で、セックスはこのことに従属するだけのものです。男女関係ですからまったくセックスを回避した関係も正常ではないでしょう。セックスにはセックスの効用が相互にあります。だが実際は、街のレストランや喫茶で見かける男女はセックスの匂いだけが紛々としていて、どこか女がネガティブな感じを受けます。健康的なセックスであれば大いに肯定しますが、どうもこの部分が相変わらず前世紀的ではないか、もちろん男性の女性観はまだまだ遅れていますが、男は女によって作られるという観点から言うと、もっともっと女には人間性のほうで精神向上を期待したいです。それが容貌、スタイル以上に女の輝かしい魅力とも思えるけどね。 以上、今日の若い女性のセックス観は1が先走っているだけのような気がするのですが、あなたはどう感じますか。結論として女が男にとって都合のよい思考回路に知らず知らず陥っていて、本来のウーマン・リヴにもなっていない気がします。 ここに述べたことはもっともシンプルな男女関係にすぎませんが。 それとなぜこのような提起をしたかの理由だけど、それは若い女性の創作する小説を読むと、男と女のセックスを含めての関わりは浅く描いてはあるけど、結末は女がなんとなくじくじくした形で終わり、目新しさがないのです。男性が旧来の女性観で女性を描くのは、男性の幼稚を物語っているだけのことですが、女性が男性の幼稚をベースにしたような男女関係を描いているとしたら、この女性は前世紀的だなと思い、男の私としてはかような女性から学ぶべき物が何もない、つまらない作品を読まされた、その失望感から提起してみたのだけど。

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拙詩作品「二面相」(テーマ:売春)――挿入する性・挿入される性(1)

「二面相」 -'02.4.17

染みだらけの壁にもたれて
熟れすぎた林檎をかじると
酸っぱかったから
小学校の入学祝いに買ってもらった
赤い自転車を思い出しながら
乱れるシーツに濡れた髪を広げた

天井に嵌めこまれた鏡に
三万円の私が映っていたから
目を逸らすと
部屋の隅 左利きのニンフェットが
長い髪の毛をむしりながら
じっと 揺れる私を見ていた

主のいなくなった枕に
ポマードの臭いが染み付いていたから
補助輪のない自転車にはじめて乗ったとき
支えてくれていたはずのパパが
急に手を離したことを思い出して
可笑しくて笑った

笑いながら笑いながら
枯れ枝のような腕に錆付いた刃を立てた
乾いた傷跡に
迷いなく重ねる赤い直線
欠けた刃先は体温を奪って
抗う力を奪って

私は歩けない
(いつの間にか失くしてしまった)
這えない、泣けない
(あの赤い自転車は)
叫べない
(一体どこに行ってしまったんだろう)

腐りかけた林檎をかじると
苦味で 舌が痺れた

※本作品の著作権は、著作権法及び国際条約に基づき、麻生暁美こと大川内麻里に帰属するものとします。
 著作権侵害に値する行為はご遠慮ください。

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能動? 受動? ――セックスにみる男性性・女性性の誤り(2)

前回「セックスで愛情を確かめることはできるのか?――セックスにみる男性性・女性性の誤り(1)」の最後に予告いたしましたように、今日は「セックスにおける男性性・女性性」をテーマにお話したいと思います。

セックスを拒まれることが、なぜ男女ともにショックなものであるのかということ、なぜセックスレスでここまで悩まなければならないのかなぜセックスレスがここまで大きな問題として騒がれているのか――といったことも、ここで明らかにします。

前回もお話しましたように、たしかにセックスは愛情を確かめ合う術のひとつではあるでしょう。
けれど、セックス以外のことで愛情を確かめ合うことを覚えなければ、二人の絆は、些細なことで、脆く崩れさる危険性を孕んでいます

世のなかの男女観も、時代とともに変遷してきたとはいえ、まだまだ前時代的なものが残っていると思います。
特に、恋愛、セックスにおいては――。

というよりも、むしろビジネスの上で、男女が平等に近づくにつれ(※これについては、後述します)、その反動か、恋愛やセックスにおいては、前時代的な男女観が押し戻されてきているように思えます。
ここ一年ほどの相次ぐ女性誌の創刊ラッシュと、それらに連ねられている「モテ」という二文字のブームは、そのことを著明に表しているもののひとつといっていいでしょう。

男性は選ぶ存在であり、女性は選ばれる存在
そういった価値観で結ばれた男女というのは、恋愛でもセックスでも、「男性=能動的、女性=受動的」ということを前提とした関係であると考えます。
そして、それはひとたび女性が能動性を表したり、男性が受動性を表したりすると、簡単に壊れてしまうことでしょう結ばれたときの価値観、お互いの位置関係が、破られてしまうからです。
(このときに、二人が深く話し合い、理解し合って、どこかに合意条件を見つけることができれば話は別ですが)

もっと肉体的なことをいうと、男性は挿入する性であり、女性は挿入される性です。逆に考えれば、身体的な構造上も、このように「男性=能動的、女性=受動的」なようにできているため、それに伴った価値観に陥りやすいように生来からなってしまっているといってもいいでしょう。

しかし、それでも、わたしは疑問を感じるのです。セックスに見る男性性・女性性というものに。

たとえば、男性は「男性は女性を求めるものだから、女性には自分からセックスをもちかけなければならない。求めないのは相手の女性に失礼だ。女性に快感を与えるためにイカせなければならない。女性がオルガスムに達するまで自分は射精するわけにはいかない。女性は恥辱的なことをいわれたりされたりすると喜ぶはずだ」とか、女性は「女性は男性から求めるものだから、男性へ自分からセックスを求めてはいけないし、求められたときに拒んではいけない。男性の自尊心を傷つけないようにかならずイカなければならない。フェラチオはしてもクンニリングスはされなくてもいい。男性は女性が恥らうのを見て喜ぶはずだ」などといった思い込み

どんなセックスがあったっていいではありませんか。二人がおなじことを求め合っているのならば。そうではなくとも、お互いに譲り合う気持ちをもって、相手を思いやりながらセックスすれば。いいではありませんか。

だからなのです。
こんな価値観(セックスにおける男性性・女性性)をもっているから、男女ともが、相手からセックスを拒まれたときに、傷つくのです。
セックスレスに悩む男女(特に女性)が多いのです。セックスレスの問題が、ここまで拡大されてしまうのです。

解決法は簡単です。
ここで傷ついているのは、あくまでも誤った男女観に基づく自尊心ですから、その男女観を変えさえすればいいのです。

セックスの問題で、相手を変えることは難しくて時間のかかることかもしれませんが、自分を変えるのは、そう難しいことではないはずです、すくなくとも人様を変えようとするよりは。
もちろん、二人で解決することができれば、それがベストですが。(この記事で「あ! ウチも……」と思われた方は、ぜひパートナーの方といっしょに、このブログを読んでみてください。そしてお互いの感想を率直に話し合ってみてください)

さて、次回は3年まえに対談させていただきました、ある作家さんとわたしの「現代の20~30代のセックス観」についてお話ししたいと思います。

最後に。先述した「ビジネスの上で、男女が平等に近づくにつれ」にからめて。わたしのある書籍の企画書からの抜粋です。
※大川内は、働く女性を世代ごとに3種類に大別します。
①男性と同等に働くことを社会から要請され、さらに自発的にも「女性が働く=女を捨てること」と思い込んでいる男女雇用機会均等法第一期~の世代(35~40歳以上)
②女性は女性として社会の中で生きていくことを目指し、①のように肩肘を張らず、また肩の力の抜けた自然体でいる世代。「女性は女性として生きる。その延長線上に仕事がある」と考えている世代(20代半ば~30代半ば=F1層)
③「いや~ん、ワタシ、オンナだからデキなぁ~い♪わかんなぁ~い♪やってぇ~♪」と、女性であることを仕事上でも武器にしようという世代(10代後半~20代前半)

【関連記事】
「セックスレスの心理学(1)」
「セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)」
「セックスレスというDV(2)――セックスレスの心理学(3)」
「パートナーとのあいだにセックス観の不一致がある場合には?」
「セックスで愛情を確かめることはできるのか?――セックスにみる男性性・女性性の誤り(1)」
「ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。」
「セックスはあくまでもコミュニケーションのひとつ。「セックスレスへの不安」というのは、二人のセックス以外のディスコミュニケーションを表している。(働く男女の5人に1人がセックスレス――男と女で異なるパートナーへの不満)」
「愛情≠性欲≠勃起 」

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セックスで愛情を確かめることはできるのか?――セックスにみる男性性・女性性の誤り(1)

わたしの十年近くになる友人(ひとつ年下の男性)の話です。

彼とはそんな長い付き合いだし、これまで恋愛や浮気やセックスの話も数々聞いてきました。そう、彼は恋多き男……というかルックスもいいし、とってもモテる。彼は恋愛や浮気やセックスの完全な売り手市場にいる男性で、買い手の女性がたくさんむらがる。そういった男性。

だから、正直なところをいうと、わたしはこれまで「彼にとって、恋愛や浮気は、ただのゲームでしかなく、セックスは、ただの精液の処理行為や屈折したフェティシズムに基づいた(※わたしはフェティシズムのすべてを否定しているわけではなく、彼の場合というだけの話です)性欲を発散させる行為にしかすぎないのだろう」と思っていました。

しかし、最近彼に新しい彼女ができたのですが、明らかに彼の様子が違うのです。
彼女には離婚歴があり(妊娠したのを受けたの結婚だったけれど、そのときの子は流産してしまったそう)、離婚の原因は夫の度重なる浮気だったそうで、「だから俺は彼女を浮気とかそういったことで悲しませたくないのね」と話す彼の横顔に、明らかにこれまでとは違う恋愛を真剣にしていることが感じられました。

そんな彼から、彼女から別れ話をもちかけられそうだという相談を受けました。はじめはごく短いメールだったのですが、一文字一文字から悲痛さが伝わってくるようなメールでした。過去にこれほどまでに真剣な恋愛をしたことがなかったからでしょう、「とにかくなにをどうしたらいいのかわからない」様子。これはとわたしは早速返信をしました。
まず、はじめにわたしが返したメールがこれ。↓

====================
○○くんへ

わたしなんぞの話が役に立つかどうかはわからないけれど。

離婚したばかりの女性って、どこかしら、自分の男性関係ってものに、ある一定の冷却期間が必要なのね。
特に、●●ちゃんみたいに、夫の浮気なんかで傷ついてしまった子はなおさらだと思う。流産してしまったってことも。

彼女は、「男性」にまつわることで、つらい体験をしすぎてきたんだと思う。

そういうときって、一度自分の男性関係(彼氏にしても友だちにしてもだよ)ってものにリセットをかけて、見直して、「さて、どうしようかな」っていうことをしなくちゃいけない本当に癒えるには数年単位の時間が必要かな。

わたしが離婚したばっかりのときにつきあっていた男の子は、わたしはなーんにも考えずにつきあっていた。考えることにつかれちゃったんだよね。ある意味、刹那的だよね。なーんにも考えず、どーなってもいいわけだから。

別れを切り出してきたのは、彼の方。それでも「最後にもう一度会いたい」とか言ったんだよ、このわたしがさ(爆)。

ちょうど一年ちょっとまえ、その元彼がわたしとのメールかなんかを読み返してたら、むかしのことを思い出したらしく「理不尽な自分を思い出して泣きそうになった」ってメールをくれたの。たぶんそれは離婚したばかりのわたしとなんの考えもなしにつきあって別れた自分のことを言っているんだと思うんだけど。

これ、本人には言っていないけれど、ぶっちゃけ、彼のことは「子ども代わり」にしてしまっていたんだよね。家族、娘と別れた寂しさで。
そのときのメールのやりとりで「あんたの優しい顔まで思い出しちゃったじゃないか。最近じゃ絶対見られない」とか「もう二度度言わないけど、あんたにごはんつくってもらって二人で食べているとき、幸せだったんだなっていまになって思える」とか言ってくれたけれど、そんなことも、全部わたしが彼を娘と錯覚していただけなんだよね。

このあいだ会ったとき、●●ちゃんがあんまり生活に入り込んでほしくないみたいだ?というようなことを話してたよね。
そのとき、すっげ~、気持ちわかっるって思ったの、わたし。
離婚したばかりの女性って、人のあたたかみを求める一方で、自分をオープンにすること、自分のなかに入られることがすんごい怖いの。二律背反だけど。
これは、わたし以外の離婚した友だちとかに話聞いても、みんなそう言うね。

要はその人のパーソナルスペース(他人にここまで踏み込まれていい、ここからはだめってラインのなか)が、線引きがすっごいシビアになって、かつディープになるわけですよ。

それから、もしかしたら、こういう気持ちもあったかもしれないね。
「自分はバツイチで、○○くんと付き合っていていいのかな」って。罪悪感みたいなものね。わたしだって、いままでずっと思ってきたもん。

明日はたぶんそういう話になるんだろうけど、自分の気持ちというか誠意は伝えつつ、でも反論したり強引なことを言ったりしたりはしない方がいいと思うな。

そして、ある程度冷却期間を置いて、また会えばいいじゃん。
そのとき、また付き合うことになるか、友だちになるかはわからないけどさ。

ちなみに、わたしとその元彼は、別れて半年くらい経ってから、向こうから電話がくるようになって、たぶん別れて1年経つか経たないかくらいのときから、たま~に会いはじめたかなー。

いまでは、そいつとは、姉弟っつーか、お互い信頼できてなんでも相談できる仲だよ。いまの関係がとても心地いい
だって、わたしが続いている元彼って、普段も言ってるかもだけど、そいつだけだよ。「大好きな元彼」ですって公言してるし。人に会わせて、ササキ(いまのわたしの彼氏)にも。
ササキは、「自分にはそういった存在がいないだけに、それは貴重な仲だと思うから、そういった関係は大事にしなさい」って、ありがたいことにそう言ってくれているし。心地いいな。

だからね、あせらずに、ゆっくり、相手のペースに合わせてさ、しばらくコンタクトをとらない時期があってもいいじゃない。不安かもしれないけどさ、ちょっと連絡取らないだけで不安になっちゃうような浅い関係なのって話になるし。

それで、また彼女もかならず女性として変わるときがくるから。
そのときを見逃さずにいればいいんだよ。

うん。離婚女性には、かならず女性として変わるときがあるな。

それで、またお互いが心地いい仲になれたら、その方がいいじゃない、長い目で見てさ。
====================

けれど、もっと突き詰めて聞いてみたら、なんでも、彼がセックスをしようとしたときに、彼女がそれを拒否をして、彼女に「元夫は、こんなときでも受け入れてくれたな……」といわれたことに対し、自尊心を傷つけられた彼が、彼女がしらなかった範囲の元夫の浮気(彼と元夫も知り合いなので)を次々とばらしていったということが判明。
そのときの彼の気持ちは「おまえがそんなふうにセックスを拒否なんてするから、元夫だって浮気に走ったんじゃないかってことを、彼女にしらしめたかった」というのです。

見えてきたのは、彼の男性としての自信のなさ。そして、狭窄した愛情のかたちへの固定観念

それに対するわたしの返信がこれ。↓

====================
○○くん

> 眠いからってHを拒まれたんだ。おれは人一倍Hを拒まれるのが
> 嫌な人間なの。性欲ってのあるけど、それよりHをしてるときが
> 一番●●の愛を感じるんだ。●●に関わらず今までの彼女でもそう。

こういう方したら気に障るかもだけど、それってね、○○くん自身のなかにある、愛情を確かめる術、愛情の定義、男としての自信……みたいなところに直結するんじゃないかなー。

そして、○○くんがこう言っているということは
> けど、おれって子供だよね。たかがH一つ拒まれたくらいで、不安になったりしてさ。
そこは意識によって変えようがあるってことだよね。

むかしわたしが男を選ぶ基準としてきたもののひとつは金。父親が経営者でなにかあるとお金。で終わり。だから、男の人がどれだけわたしにお金をつぎこんでくれるか、それを愛情の基準だと勘違いしていたんだよね。

> 同じ過ちを●●に犯してもらいたくないためにも、三股の
> 話をしてしまったの。少しは彼氏と協調性を持って欲しくて
> あと、離婚したてで付き合ってるってことを引け目に思って
> 友達に言えないでいたんだけど、それも間違ってるよって、三股の話しをすることによって
> 伝えたかった。
> 旦那の浮気は同じ社内では多少有名だし、きっとみんな●●の本当の幸せを
> 願ってきていたと思うの。だから引け目に思うことなんて全然ないよって
> 伝えたかった。

このあたりのことが、うまく彼女に伝わればいいね。

> そう、この5ヶ月間不安がいっぱいだった
はじめにわたしが書いた↓

> > おれは人一倍Hを拒まれるのが
> > 嫌な人間なの。性欲ってのあるけど、それよりHをしてるときが
> > 一番●●の愛を感じるんだ。●●に関わらず今までの彼女でもそう。
> これって、こういう方したら気に障るかもだけど、
> それってね
、○○くん自身のなかにある、愛情を確かめる術、愛情の定義、
> 男としての自信……みたいなところに直結する
んじゃないかなー

ここに立ち返ってみると、○○くんの●●ちゃんの彼氏である自分への自信のなさがわかるよね、ずっと不安だったんでしょう?

確かに社内で秘密にしておかなきゃいけないこととか、元夫がおなじ社内にいる、ほかにも●●ちゃんを好きな男は社内にいっぱいいる、不安要素はたくさんあったと思うよ。

そこに加えて、Hを拒まれたことで、決定的に○○くんの男としての自信みたいなところに傷がついちゃったんだろうね。それは○○くんにとっては、愛情を感じる術でもあったわけだから、それはつらいことだったと思うよ。

でもさ、Hだけが愛情じゃないよ。それ以外のところでも、もっともっと付き合う女の子と愛情を確かめ合えるようになってほしいな。
○○くんは、女の子とHしているときだけしか魅力を発揮できない人間じゃないでしょ? ほかにもいっぱいあるでしょ? もったいないよ。

「●●ちゃんの彼氏は俺なんだ」ってことに、もっと自信がもっていてよかったんだと思うよ。

でもHを拒まれる心境って、男性にしても女性にしても、相当自信喪失させられることだよね。それはすごいわかる。

どーでもいいけど、拙者、むかし彼氏のWEB日記にこんなこと書かれてましたから!
> > -----------
> > 彼女とはもう1ヶ月以上セックスしていない。
> > 一般的には俺たちの年齢で1ヶ月以上もセックスしていないなんて普通じゃないだろう。
> > いわゆるセックスレスだ。
> >
> > 昨日、彼女が仕事から帰ってきたとき、俺はまだ起きていた。
> > 彼女はセックスをしたそうだった。
> > だが、そんな彼女を無視して寝てやった。
> >
> > 今日もセックスできない。ざまあみろ。
> > -----------
残念! ざまあみろ斬り!!

……なんつってるけどねぇ、これ見たときのショックは相当のものでしたよ、えぇ。

だから○○くんの気持ちがよくわかる。
でも、わかるだけに、もっと別のところでも愛情を確かめ合って、自信をもってほしいと思うな。

> この5ヶ月があるから、今更会わないことや、連絡しないこと
> なんておれにはできそうもない。しかも同じ会社だから、必ず毎日
> 顔を会わせてしまうし。おやつ休憩も2年間ほぼ毎日ずっとしてきた。
> そんな状態で離れるのは、おれには拷問だよ。
> 長い目で見たら連絡しないのも、いいことってすごく
> わかるんだけど、今までいっしょの時間が長すぎたな・・・
> 連絡取らないなら、いっそ会社を辞めた方が楽だよ。

これも深刻なところだよねー……いったん休職とかってできないの?
でも明日の話がまだ始まらないうちから、こういうこと想定していたら、実際そういう風に向いちゃうから。とりあえず話してみなきゃわからないからさ!

> >だって、わたしが続いている元彼って、普段も言ってるかもだけど、そいつだけ
> >だよ。「大好きな元彼」ですって公言してるし。人に会わせて、ササキにも。
> >ササキは「自分にはそういった存在がいないだけに、それは貴重な仲だと思うか
> >ら、そういった関係は大事にしなさい」って、ありがたいことに言ってくれているし。心地いいな。
> ホント彼って寛大だよね

うん、大事にしなきゃだよね、こういう彼氏はね。

> けどおれは、元彼として結果オーライになるのは嫌なんだ。
> 彼氏としてまた再出発したいと思う。

うん、それは可能だと思うよ。要はたとえば冷却期間を置くことになったと仮定して、そこから連絡復旧になったときのアプローチの仕方じゃないかな?

わたしっだって、ヤギ(その「大好きな元彼」くんね)と再度連絡を取り始めたとき、もしまた彼氏彼女の関係になりたいってアプローチの仕方だったら、それを受け止めていたと思うし。いまはたまたまヤギが友だちとして、なんでも気軽に相談しあえる仲ってかんじでアプローチしてきたからこうなっているだけでさ。

まぁとりあえずは、話聞いてみなきゃ仕方ないし。
わたしの元夫の件はね(
再婚のこと)、「話聞くまえから不安がってちゃだめでしょ。冷静に話を聞いて、なにか判断しなければならないような話が出たら、その場で即答はせずに、“いったん考える時間をください”ってかたちにして、親とかに相談して意見を聞いてみなさい」ってササキに言われたんだけど、○○くんもそうなんじゃないかなー。

> ●●はね、引張ってくれる人、大人の人、寛大な人がタイプなんだって。
> 友達だったときに聞いたんだ。あとね、●●の友達から聞いたことが
> あるんだけど、少しそっけないくらいの男がいいらしい
> けど、結婚時代寂しい思いをずっとしてきた訳だから、
> おれは愛情をいっぱい注ぐ方針にしてたんだ。
> もう男のことで辛い思いをして欲しくなかったからさ。
> その方針も今の●●にとって心地よい時もあっただろうけど、
> 重荷だったかもしれないなぁ

いや、それは別にいいんじゃない? ○○くんは○○くんの愛し方でいいわけだから。ほかの誰とも比較したり競ったりすることではないので。

そうそう、好きな人の好みのタイプにって、自分を変えちゃう人ってたまにいるけど、ばっかじゃねーのって思っちゃう(笑)。

このメールには、返信とか気にしないでいいからね~! そんじゃ。
明日は不安がらずに、自信をもっていくんだ!(難しいのはわかってるけどね)

====================

そして、彼女との話し合いを終えた彼からの返事がこれ。↓

====================
連絡遅くなって申し訳ないっす。
おととい彼女と話したよ。
内容は、やっぱり別れ話に近かったよ。
要するに、100%好きじゃない相手と付き合っていくのが申し訳ないとか・・・お互い時間が無駄になってしまうとか・・・

けど、今までのおれとの楽しかった出来事を思い出すと、別れる決意もできなくて、どうしたらいいかわからなかったみたい。
いつもの彼女の荒波のスペシャルバージョンって感じだったよ。

で、今までお互い話してなかったことも腹を割って話したよ。
付き合っていって心配事が少しでもあると冷たい態度やひねくれてしまう態度にでてしまうとか。。。(彼女がね)三股話でおれが伝えたかったこととかね。
あ、三股話したことはやっぱりマリの言うとおりおれにとってマイナスになってたよ。

「なんで○○くんはそんな辛い話をまたもちかけるんだろう・・・」
って思われちゃってたよ。今回の原因はそれだったかもしれない。。。

マリの言ってた通りだったね。さすがだね!
で、おれが伝えたかったことも話して、理解してくれたと思う
よ。

おれは、マリの話も聞いてたし、やっぱり辛い過去や離婚が原因で人一倍神経質になっている彼女を感じ取ることができたよ。
あと、マリと話をしてたから、ある程度会話に予想がついてたから冷静に答えることができたよ。
そして、おれは「100%好きじゃなくてもいい、今はしょうがない、ゆっくりでいいよ」って感じでおれの気持ちやら希望やらを冷静に話すことができたよ。

で、お互い話し込みに込んで、また再出発しようかってことになったよ。
まだ、不安定な時期は続くけど、離れ離れになる状態は避けられたから、おれにとっては良かったよ。
これからは彼女の意思をもうちょっと尊重して付き合っていこうと思う。
で、きのうは二人とも会社休んで彼女んちで、のんびりしてたよ。
色々相談にのってくれてありがとう。かなり参考になったよ。
感謝してます。

====================

たしかにセックスは愛情を確かめ合う術のひとつではあるかもしれません。
けれどセックス以外のことで愛情を確かめ合うことを覚えなければ、二人の絆は強固なものにはならないと、わたしは思います。

それに、この友人のように、これは男性性、女性性、ひとりの人間としてのへの自信にもつながるものです。
セックスにおける男性性、女性性については、雑誌やアダルトビデオ、インターネットのアダルトコンテンツなどで、誤った考え方を植えつけられているひとも多いと思います。

次回は、その「セックスにおける男性性・女性性」をテーマにお話したいと思います。
セックスを拒まれることが、なぜ男女ともにショックなものであるのかということ、なぜセックスレスでここまで悩まなければならないのか、なぜセックスレスがここまで大きな問題として騒がれているのか――といったことも、ここで明らかにします。

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能動? 受動? ――セックスにみる男性性・女性性の誤り(2)
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【ちなみにぃ~】
プロフィール更新しました~♪見てね!^^ ブログ本文も長けりゃ、プロフィールも長いけど!(爆)

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パートナーとのあいだにセックス観の不一致がある場合には?

さて、前回までの三話にわたり、ポリネシアンセックスを一例として挙げ、セックス観について述べてきました。(「ポリネシアンセックス(1)――方法」「ポリネシアンセックス(2)――ポリネシアンセックスによって得られるもの」「セックス観のパートナーとの一致――ポリネシアンセックスのまとめ」

パートナーとのあいだにセックス観の不一致がある場合。その解決のヒントについてお話したいと思います。これは、男性向けにも女性向けにも共通するものとして書こうと思います。

各論でお話しするのは難しいので、総論となってしまいますが。
個人的に「こういう場合はどうしたらいいの?」とお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。
それでは、本題へ……。

まず一番理想的な方法。二人で本音を話し合うこと。

でも、これが難しいという声が、大変に多い。それはなぜでしょうか? 話し合いの弊害となっているものは?
その弊害となっているものの正体さえ突き止めれば、問題の半分は解決したと思ってもいいでしょう。

弊害の事例としては、たとえば、恥ずかしいという気持ちセックスを話題としてもちだすことで、相手にセックスが目的なのかと思われてしまうのではないかという恐れ。
特にまだお付き合いの浅い二人には、これが大きいかもしれませんね。
ということは、裏を返せば、お付き合いしている二人の密度が濃くなれば、話しやすくなるといえるのではないでしょうか。時間の経過に任せるのもいいでしょうし、関係の密度は時間軸だけでは計れないものなので、なにかの出来事で二人の関係が一気に親密さを増すこともあるでしょう。

また、たとえば、相手への不満なのだけれど、もしかしたら、自分の側に問題があるのではないかという疑念。
こういった場合は、先に同性のお友だち何人かに相談してみては? 注意すべきなのは、決してひとりのお友だちだけではなく、複数に相談してみるということ。それから、真剣に受け止めすぎないこと。セックスには個人差があることを大前提としておいて、○○さんの場合はどうなんだろうと、あくまでも参考程度に、気軽に聞いてみることです。

それから、相手を傷つけてしまうのではないかといった不安。これは、相手への伝え方、思いやりの問題でしょう。これまでにセックスをした異性と比較するのは、絶対にタブーです。
でも、相手に、あまりにも伝わらない場合には、「友だちの話なんだけどさ……」と、友だちカップルの話にすりかえてしまいましょう。そして、その問題点をさりげなく自分たちにもあることだよねということに、相手が気付くことができるよう促しましょう

またベッドのなかで伝えるという方法もあります。これは言葉よりもリアクション、アクションで示すことが中心となります。つまり相手が自分の求めるものを満たしてくれた場合には、それが伝わるようなリアクションをする。満たしていない場合には、これも相手との関係の成熟度によりますが、手をとって導いたり、身体の位置などを変えたりといったかたちで、自分の求めるものに気付いてもらえるようにするのです。
もちろん、言葉で伝えたって構いません

それから、セックスのあとのベッドのなかでの会話を大切にしてください。
そのときは、相手もすんなりこちらの言葉を受け入れやすい状態になっています。ただし、そのセックスがどこかうまくいかなかった、気まずい空気が一瞬でも流れたという場合は、絶対に指摘は避けてください。そんなときには、黙って裸で抱き合っていればいいのです。

さて、いかがでしょうか? あなたの悩みは解決できそうですか?
また個人的に「こういった場合はどうすればいいの?」という場合には、お気軽にご相談くださいね^^

【関連記事】
「ポリネシアンセックス(1)――方法」
「ポリネシアンセックス(2)――ポリネシアンセックスによって得られるもの」
「セックス観のパートナーとの一致――ポリネシアンセックスのまとめ」
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「セックスはあくまでもコミュニケーションのひとつ。「セックスレスへの不安」というのは、二人のセックス以外のディスコミュニケーションを表している。(働く男女の5人に1人がセックスレス――男と女で異なるパートナーへの不満)」

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セックス観のパートナーとの一致――ポリネシアンセックスのまとめ

ポリネシアンセックスについて「ポリネシアンセックス(1)――方法」「ポリネシアンセックス(2)――ポリネシアンセックスによって得られるもの」で述べてきましたが、今日はそのまとめとして。

しつこいくらいに書いていますが、わたしはポリネシアンセックスを実践すること自体が重要なのではなく、それに基づいたセックスへの考え方を重視しています。

大切なのは、あくまでも、パートナーとのセックス観の一致です。

ポリネシアンセックスを挙げさせていただいたのは、あくまでその一例としてであって、パートナーとのセックス観のすりあわせができてさえいれば、なにもポリネシアンセックスにこだわることはないのです。ほかのセックスの方法や従来のセックスの方法であっても、わたしがポリネシアンセックスによって得られる効果として挙げた

■セックスを精神的な次元で楽しむことができるようになることによる、セックスへのコンプレックスや悩みの解消
■二人ともが心身ともに満たされる満足感
■心身ともに豊かで潤いあるセックス

を得ることができるのです。

パートナーとのセックス観の一致は、愛し合って信頼しあっている、かたい絆で結ばれた二人ならば、かならずできるはずです。

でも、なかなか難しい場合もありますね。恥ずかしさや価値観によってセックスのことを口に出すことが難しい自分にはどうしても受け入れられないセックスの趣向を相手がもっている相手を傷つけたり、嫌われたりしてしまうのではないかと怖い……。

次回は、そういったパートナーとのセックス観を一致させることが難しい、つまりセックス観の不一致があるといった場合の解決のヒントについて書きたいと思います。

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「女性のオルガスムへの誤解と思い込み」
「セックスの持続時間と男性の射精」
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ポリネシアンセックス(2)――ポリネシアンセックスによって得られるもの

さて、今回はポリネシアンセックスによって得られるものについて書きたいと思います。

ポリネシアンセックスの概要と手法は「ポリネシアンセックス(1)――方法」で述べましたが、次に。……で、これをするとどーなるわけっ?疑問ですよね。では、ここでお話しましょう。

セックスに関して、なんらかのコンプレックスや人に打ち明けられない悩みを抱えている方も多いでしょう。
以前にも挙げましたが、女性がオルガスムを感じられない、感じさせることができない、セックスの持続時間や回数の問題、勃起不全、セックスの途中で萎えてしまうといった勃起にまつわる障害、それから、なんとなくよくわからないもやもやとしたフラストレーションを抱えているなどなど……。

それって、要はセックスを精神的な次元で楽しむことができないからなんですね。
裏を返せば、セックスを精神的な次元で楽しむことができさえすれば、そんなコンプレックスや悩みだなんて、どこ吹く風なんです。

ポリネシアンセックスで得られるもの。
それは、二人ともが心身ともに満たされる満足感。それは心身ともに豊かで潤いあるセックスだから。それが得られれば、これまで抱いていたセックスに関するコンプレックスや悩みはどうなるでしょう?

男女ともセックスについてコンプレックスを感じたり、悩んだりすることはなくなるはずです。それまでのコンプレックス、悩みが、どれだけとるにたらない些細なことであったかを知ることになるでしょう。

それが、あなた、ううん、あなたたち二人を解放へと導きます

前回、わたしは前提として“わたしは実は方法自体、つまりそれを実行することについてはそこまで重視してはおらず、「ポリネシアンセックスに基づいたセックスへの考え方」を重視している”と述べました。

「ポリネシアンセックスに基づいたセックスへの考え方」とは、つまり二人が心身ともに豊かで潤いあるものとなれるセックスを目的としており、従来の欧米式のセックスのしかたとは着地点が違うのです。
つまり、射精やオルガスムを最終目的としたセックスではないということ。そんなものは、わたしは、ただのセックスのデザート程度にしか考えていませんあったらあったで別にいいけれど、ないからといって困ることはないという程度のもの

この次元にいたることができさえすれば、セックスは(生殖を目的とする場合を除いて)コミュニケーション手段のひとつとしてあるだけだということに気付くでしょう。おしゃべりやデートといっしょなんですね。

繰り返しになりますが、わたしは実は方法自体、つまりそれを実行することについてはそこまで重視してはおらず、「ポリネシアンセックスに基づいたセックスへの考え方」を重視していると書きましたね。

これは「ポリネシアンセックスに基づいたセックスへの考え方」を二人が共有できるようになりさえすれば、ポリネシアンセックスそのものを実体験しなくても、普段のセックス、セクシャルコンタクト、コミュニケーションで、ポリネシアンセックスを実践したのとおなじ効果が得られるということを述べているのです。

それを実証するために、ひとつ、わたし自身の実体験を明かしましょう。
驚かれるかもしれませんが、わたし自身はポリネシアンセックスを実践したことはありません
ただ、「(ポリネシアンセックスに基づいた)セックスへの考え方」をパートナーと共有しています。

いまパートナーとわたしとのあいだに、セックスにまつわるコンプレックスや悩みは、一切介在しませんいつも十分に満足しているし、とても豊かな気持ちで毎日をすごしています
過去にコンプレックスや悩みがあってもめた時期も事実としてありました。しかし、二人で話し合ったり、セックスの最中にも会話をすることで、こういったセックスに対する考え方を共有することができるようになったのです。

かといって、わたしたちがパーフェクトなセックスをしているというわけではありません。おそらくほかのカップルであれば不満の種などになるであろうものも含んだセックスです。でもわたしたちはセックスをした日はもちろん、そうでない日でも、十分に満たされています。仕事上、24時間365日いっしょにすごすのですが、それでも普段からとても仲良く、ほとんど喧嘩なども起こりません。またマンネリ感、倦怠期なども起こりません

そもそも、セックスはパーフェクトさを求めるものではないのです。
パーフェクトなセックスなんて存在しません。ただの幻想です。

さぁ、二人でセックスへの考え方を振り返ってみましょう。

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「女性のオルガスムへの誤解と思い込み」
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「ポリネシアンセックス(1)――方法」

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ポリネシアンセックス(1)――方法

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拙サイトに訪れてくださるみなさんからのリクエストが多かった「ポリネシアンセックス」について。お待たせいたしました。ちなみに久々のブログ更新です^^;

しかし、みなさんは期待はずれでがっかりされるかもしれない。このことは前提として言っておきます。
というのは、おそらく「ポリネシアンセックスの方法」が、みなさんの一番知りたいことなのだと思いますが、わたしは実は方法自体、つまりそれを実行することについてはそこまで重視してはおらず、「ポリネシアンセックスに基づいたセックスへの考え方」を重視しているからです。

とはいえ、手法にまったく触れないわけにはいきません。
第一回目の今日は、ポリネシアンセックスの方法を説きます。

まず、ポリネシアンセックスとはポリネシア地方に暮らすの人々の間に伝わるセックススタイルです。
もともと、わたしの親愛なる友人であるJimmyの翻訳書「エロスと精気」で紹介され、それを五木寛之氏が著書「サイレント・ラブ」「愛に関する十二章」で引用し広めたものです。
男女の気の交換……と言うと「??」になってしまうので、さくっと方法を。

■手法
①実際に性器を結合するセックスは5日に1度、中4日は性器の接触はしないで、しっかりと抱き合って、肌を密着させて眠る。その4日間は挿入日のために気分や体を盛り上げていく期間。
挿入日以外も、背を向けてお互い別々のベッドや布団で眠るのではなく、裸で抱き合って眠るのも効果的。そうすることでいざセックスとなって、いきなり交わるのではなく、普段から愛情を交換しているためより精神を深く交合することができる。

②セックスをするときは、前戯や抱擁や愛撫に最低1時間をかける。

③互いの心と身体がなじんだときに女性器の中に男性器を挿入した後は、男女は最低30分はじっと抱き合って、それからピストン運動を始める。

④オルガスムが訪れた後も、性器を結合させたまま抱き合っている。30分ほどこの抱擁を続けていると、オルガスムの快感の波が次々と押し寄てくるのが続く。

※男性に勃起力がなくなりそうなときや女性に潤い性感がなくなる時だけ動きが必要。
射精に達する前に再び動きを止めて、抱擁を続ける。

■事前には
○セックス前には食事をとりすぎないよう注意し、食後数時間たってからに行なう
○事前にお茶、ハーブティー、果物などをとるとより効果的
○電話や携帯の音など集中力を途切れさせるものを排除しておく
○性器に意識を集中せず、深呼吸などをしてリラックスする

従来の欧米式の激しい興奮と射精を目的としたセックスとは、まったく違うでしょ?
次回は、ポリネシアンセックスによって得られるものについて書きたいと思います。

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「女性のオルガスムへの誤解と思い込み」
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セックスの持続時間と男性の射精

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セックスの持続時間と男性の射精については「イク? イカナイ? (2)」で簡単に述べましたが、わたしの言葉足らずだったと思います。また認識に誤りのある点があったことも否めません。ここで加筆・修正させてください。

セックスの持続時間。そしてそれに直結しがちである男性の射精。(あくまで直結“しがちである”と述べた理由は後述します)
これを気にかけている男女の方々へ。

まず、男性の射精がセックスの持続時間に直結“しがちである”と述べたのは、射精をもって、セックスの終了とする固定観念をもっているひとが、欧米式のセックス方式が浸透している日本には多く見られるからです。

その固定観念は、「セックスの最終目的は射精にある」と、定義づけてしまってはいませんでしょうか? まずは、その固定観念を男女ともに捨ててください。できれば、パートナーと話し合って、ふたりで捨てるようにしてください。
それが、セックスの持続時間へのこだわりから、大きく解放される一番の近道です。

次回にでも詳述しますが、射精を目的としないセックス――ポリネシアンセックス――というものも存在します)

射精までの時間が短い、いわゆる早漏の場合、また長い、いわゆる遅漏の場合も、男性はそれにコンプレックスを抱きがちです。
パートナーがそれを気にかけていることを感じ取った場合、女性はそれに対して不満を口にするようなこと、態度に表すようなことはしないようにしましょう。伝えたいときは、さりげなく、相手の自尊心を傷つけない伝え方を心がけてください。
女性が思う以上に、男性はこれを気にかけています。それに対して、女性が無神経な対応をすることは立派な暴力です。(これについては、「セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)」の後半にも書きました→男性がバタラーの場合、「おまえなんかには性欲がわかねぇんだよ」「おまえに魅力が足りないから抱きたくねぇんだよ」といった言葉もしくは態度。そして、女性がバタラーの場合、「あなたのセックスはよくない」「持続時間に不満がある」といった言葉もしくは態度。それは立派な暴力である。

これを暴力というのには理由があります。
実は、わたしもパートナーに対して、この暴力を振るってしまったことがあるのです。

わたしには射精の困難なパートナーがいました。当時、「セックスは男性の射精をもってフィニッシュである」という固定観念にとらわれていたわたしはすっかり悩みこんでしまい、彼に対し、あろうことか「わたしじゃだめなの?!」「わたしの身体じゃイケないの?!」「わたしのどこがいけないの?」などと、さんざん泣きついていました。
でも、あるとき「セックスの目的は射精ではない」と気付き、自分の投げてきた言葉がどれほど彼の心を傷つけていたかと、これは明らかな暴力ではないかと、己を省みました。
そして「セックスの目的は射精ではない」とさとり、彼とのありのままのセックス、セクシャルコンタクトを大切にするようになったとき……彼がはじめて射精したのです。
不妊治療などでも、思いつめていた男女が、ふっと肩の力を抜いたときに妊娠した……などということをよく耳にします。これとまったく同次元で語るわけではありませんが、思いつめて悩みこむことが、その事態を生み出していることもあるのだと自覚した出来事でした。
つまり、わたしの射精へのこだわりが、彼に不用意なプレッシャーを与え、かえって射精を困難にしていたのだと。

ここまで書いてきたことは観念的なこと、意識の変化を要することであり、特に若い男女には難しいことかもしれません。
では、行動でできる解決方法を提案してみましょう。

たとえば、前戯にじっくりと時間をかけてみるとか。お互いの緊張がほぐれるまで、セックス以外のコミュニケーションを密にとってみるとか。

またベッドの上での会話を大事にしてみてはどうでしょうか?
わたしと現在のパートナーは、毎日寝る前にベッドの上で1時間は「お話の時間」をとっています。話題は多岐に渡ります。お互いの仕事のこと、むかしのこと、おなじことについてどう思うか意見を言い合う……お互いのことをひとりの人間としてよく知るための会話です。
ひとりの人間としての理解が深まり、それを愛し合うことができれば、セックスの持続時間云々など、他愛もないことです。問題などにならないのです。

最後に、もう一度、もっとも大切なことを書かせてください。

「射精をもって、セックスの終了である」と思い込んではいませんか?
「セックスの最終目的は射精にある」と思い込んではいませんか?
その固定観念を男女ともに捨ててください。パートナーと話し合って、ふたりで捨てるようにしてください。

それが、セックスの持続時間へのこだわりから、大きく解放される一番の近道です。

【関連記事】
「イク? イカナイ? (1)」
「イク? イカナイ? (2)」
「女性のオルガスムへの誤解と思い込み」
「ポリネシアンセックス(1)――方法」
「愛情≠性欲≠勃起 」
 

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女性のオルガスムへの誤解と思い込み

ご質問・ご相談はこちらまで⇒ 性と愛の悩み相談CAFE

女性のオルガスムについては、「イク? イカナイ? (1)」で、男性の射精・セックスの持続時間については「イク? イカナイ? (2)」で簡単に述べましたが、わたしの認識不足で、これらについて誤解をもっているひと、悩んでいるひと、困っているひとが、予想以上に多いことに気付き、ここで加筆します。

まず前提として、セックスはふたりで愉しむものであって、どちらか一方が努力しなければならないという概念は捨ててください
またセックスはコミュニケーションのひとつであって、キスや身体に触れ合うことなどのセクシャルコンタクトの延長線上にあるものにすぎないこと(生殖を目的とする場合を除く)を認識してください。

まずは、イケないことを悩んでいる女性、もしくはイカせられないことを自分の技術不足だと考えている男性へ。

女性にとって、オルガスムつまりイクという感覚は、非常にとらえにくいものです。またオルガスムを得られるかどうかには個人差があります。
アダルトビデオでは、女性は何度も声を上げてイキまくっているかもしれませんが、これをステレオタイプ(紋切型)的に「女性はこうでなくてはならないんだ」と思い込むのは、男女ともに危険です。
ですから、男性は女性をイカせることを義務感のように感じ、気負わないようにしましょう女性は「セックスは男性にイカせてもらうもの」という固定観念を捨て去りましょう
またセックスの快感はメンタル面(緊張などを含む)に大きく左右されるものですから、女性がイケないことが男性の技術不足だというのは誤りであると断言します。
そして、ふたりでどこに感じる部分(性感帯)があるかを愉しみながら探ってみましょう。女性は、快感を得られるポイントがあったら、素直に反応し、相手に伝えるようにしましょう。男女ともに、相手の呼吸を読み取って察知するように心がけて、セックスというコミュニケーションを大切に愉しみましょう

それから、これはセックスの持続時間とも関わるものですが、前戯や普段のセクシャルコンタクトを大切にしてください。
もちろん、前戯の最中に女性がオルガスムに達することもあるし、そうでなくても、精神的な満足は得られるはずです。

なお、これもアダルトビデオなどの影響ですが、「女性は底なしにイケる」というのは誤りです。たしかに男性の射精と比較すると、そのように見えるかもしれません。ですが、女性にも個人差やメンタル面や体力の問題で、限界がある場合もあります。
たとえば「女性は底なしにイケる」と信じきって、膣を過剰にいじくりまわしてしまったとします。膣内は非常にデリケートな粘膜でできていますから、傷ついたり、膣炎などの病気を引き起こしてしまうことすらあります。

そして、女性には演技でもイッタふりができるひともいることも事実です。ステレオタイプ的なイキ方の演技です。
男性の「女性をイカせなくてはならない」というプレッシャーを感じるとき、女性は「イカなくてはならない」というプレッシャーや思いやりなどから演技をする場合があります
女性の側から、「女性をイカせなくてはならない」というプレッシャーを男性に捨ててもらうように説きましょう。演技であったことを告白するか否かは、ふたりの信頼関係次第ですが、そういったことを率直に伝え合える関係であると素敵ですね。

そして、最後に。
オルガスムを得ることが、セックスの目的ですか? パートナーと話し合ってみてください。

次回は、男性の射精・セックスの持続時間についてお話したいと思います。

【関連記事】
「イク? イカナイ? (1)」
「イク? イカナイ? (2)」
「セックスの持続時間と男性の射精」
「ポリネシアンセックス(1)――方法」

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レイプ加害男性の心理

少々無謀である感も否めないが、レイプ加害男性もしくはレイプ願望をもつ男性の心理に迫ってみたいと思う。これは、DV(ドメスティック・バイオレンス)の加害者心理とも共通する点が多いだろう。

ちなみに私見では、「レイプ加害男性」と「レイプ願望をもつ男性」のあいだに大差はない。すでに行動に出たか否かの違いにすぎず、レイプ願望とは行動を後押しするものであり、たとえ心中に秘められたものであるとはいえ、その願望自体が、その男性を「レイプできる男性」たらしめていると考えている。

レイプ加害男性とレイプ願望をもつ男性――総称して「彼ら」とする――彼らは、後述するなんらかの原因によって、女性と対等に向き合えず、フェアな関係を構築できないがゆえ、暴力を行使したアンフェアな関係で自己を満足させようとする。
女性に対し、なんらかの劣等感を抱いていることが考えられる。

その劣等感の根底にあるもののひとつは、母親の大きな影――「インナーマザー」と仮称する――である。
インナーマザーは、誰しものなかにあるものだが、なぜ彼らのなかには、それほど肥大化したインナーマザーが存在するのか。

【仮説1】幼いころに母親から虐待を受けた可能性
母親から虐待(性的虐待も含む)を受けた男性は、大別して下記のふたとおりの道を歩む。
I.母親への恨み、憎しみを抱きつづけ、それを女性全般に投影してしまう。それがレイプ願望につながる。こちらのブログでも書いたように、「憎しみとは、愛情から生まれる執着感情」である。
II.「ママ、ボクいい子にしてるから、もっとボクのことを愛してよ」と、母親にとって「いい子」を演じつづけ、身体的な成長(=年齢)と精神的な成長とのあいだに乖離を起こす。その乖離をレイプ願望という歪んだかたちで埋めようとする
III.心理的離乳(青年前期に、内面的な独立の要求が強くなり、両親への心理的な依存を断ち切る行為。反抗期を伴うが、人の成長過程において避けては通れない重要な過程である)の遅延を起こす。家庭内暴力引きこもりも、これに起因していることが多い

【仮説2】母親から過度な保護、期待を受けて育った可能性
過保護、過干渉、過度な期待は、虐待と表裏一体をなすものである。結果は、【仮説1】と同様の道を歩むことになる。

次に、インナーマザーの存在からすこし離れた仮説を立てる。

【仮説3】女性・女の子から、性的に傷つく言葉や行動をとられたことがある可能性。もしくはそういった言葉や行動をとられるのではないかという恐怖に駆られている可能性
小中学生くらいまでは、男の子よりも女の子の方が成長が早く、女の子が男の子をいじめるといった光景も珍しくない。そのときに、非常に残酷な性的いじめが含まれていることも多い。それをやはり女性全般に投影し、無意識下の復讐として、女性を暴力でねじふせようとする
また女性とのセックスで、身体的・技術的・機能的なこと、持続時間の不満などに指摘を受けた(わたしはセックスにこれらは関係ないという派だが)、もしくは指摘を受けるのではないかという思い込みの恐怖感により、女性に対し、力で抑えつけて有無を言わせまいとする。

【仮説4】アダルトビデオやポルノの影響
これらは、あくまでも仮説1~3のいずれかに後押しされるものと考える(つまり、すでにレイプ願望が存在するがゆえに、その類のAVに興奮を覚える)が、AVやポルノによって、レイプ願望はより高められる。
ちなみに『AV産業~一兆円市場のメカニズム』(いのうえせつこ著)によれば、新人の女優などに迫真に迫る演技を求めるため、レイプモノのAVでは、本当に契約外のレイプ行為をする場合もあるという。

以上のように、レイプ加害男性の心理や背景を分析したからといって、彼らを擁護するつもりは毛頭ない。

ただ、加害者あるいは加害者予備軍の彼ら、そして彼らを取り巻く人々が、これらを自己を省みるヒントとし、行動を人間としての理性によって自粛して、これ以上この悪しき犯罪の被害者が増えることを防げればと願っている。

【関連記事】
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レイプ被害に遭った女性たちへ

強姦の被害に遭った女性の心理については、レイプ被害女性の心理(1)(2)(3)と三話に渡り連載してきましたが、まだまだこれではとっさの被害に遭ったばかりの女性への有効な情報提供にはなっていないと、筆を執ります。

強姦の被害に遭ったとき、あなたは苦痛などという言葉では済まされない思い、状態に陥ると思います。それは当然のことだと思います。

まず、決してしないでほしいのは“自分を責めること”あなたに非などないのです。決してあなたには微塵の非もないのです。憎むべきは、あくまでも犯人であることを見失わないでください。

そして、できれば泣き寝入りはしないで……。
病院に行くこと。警察に届け出ること。裁判を起こすこと。とても怖いことだと思います。
病院の内診台にのぼることは、事件を想起させるかもしれません。
また通常、強姦の被害について、被害者尋問には婦人警官があたります。しかし、婦人警官のなかにも無神経な人間はいます。
さらに裁判では、加害者が女性の弁護士をつけ、あたかも被害者にも非があるかのように表現し、精神的な圧迫をかけてくる場合もあります。
そして、あなたの遭ったおぞましい被害は「婦女暴行」「乱暴」などといった軽い言葉で語られ、被害者感情を麻痺させるようなことも起きます。

こういったセカンド・レイプに耐えていくことを、あなたに強要したくはありません。その辛さをわたしは知っているから。

だけど、そんな人でなしの犯人のために、あなたが負けてしまうこと、一生を棒に振ってしまうことは、もっともっと辛いことなのです。

強姦のような心の深い深い傷を修復するための第一歩は、事実と真っ向から向き合うことです。
それをセカンド・レイプへの恐怖で阻害され、傷を引きずったまま生きていかなければならないなんて、あなたにとって、口惜しくてならないことなのです。

わたしは自分の被害経験を認識したときに思いました。
「どうして殺してくれなかったの?!」と。
「8歳の少女を殺すことなんて、他愛もないことだったはずなのに、なぜ生かしておいたのか。こんなおぞましい記憶とともに生きていかなければならないのなら、いっそ殺してくれていた方がよかった
おなじく、強姦の被害に遭った友人も、同様のことを言っていました。

でも生きていたからこそ、いまこうして声を上げて訴えることのできるわたしがいるのです。
逆に言えば、この許されざる極悪犯罪に対し、声を上げられるのは、わたしやあなたのような被害者しかいないと言っても過言ではないのです。

怖いでしょう。辛いでしょう。痛いほどよくわかります。

だからこそ、負けないでほしい――そう願うのです。

【すこしでも参考になれば……】
性暴力被害回復への手がかり
サバイバーズハンドブック

【関連記事】
■【相談所】セックスセラピー/セックスカウンセリング相談所開設のお知らせ■
■【メール相談について】セックスカウンセリング・セックスセラピー(恋愛カウンセリング・結婚カウンセリング含む)■
性と愛の質問・相談CAFE(掲示板)
性犯罪、DV(ドメスティックバイオレンス)、PTSD……傷ついた方たちへ
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「レイプ被害女性の心理(1)」
「レイプ被害女性の心理(2)」
「レイプ被害女性の心理(3)」

レイプ被害者・被害児の心理(4)~家族の受け止め方
「レイプ加害男性の心理」
「祖父の性的虐待でPTSDに、6000万円賠償命令」
「小児性愛者(ペドフィリア)の原因と対策――子どもたちを守るために」
「被害者が出てからでは遅い。迅速かつ的確な取り組みを! 幼児ポルノおとり書類送検の先にあるもの<子ども条例初適用:無職の男を書類送検 奈良県警」

大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
http://okawauchimari.net/

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レイプ被害女性の心理(3)

レイプの被害を受けた女性が、大別してふたとおりの道を歩むことは前述した

ここでは、後者の
②男性に依存、執着し、性的逸脱行為に耽溺する。自己を貶めていくことで、受けた行為とありのままの自分自身との均衡を、無意識下ではかろうとしてしまうについて、話していきたいと思う。

【ケースA】わたしの友人で、18歳のときに集団レイプの被害に遭い、妊娠、堕胎。婦人警官が彼女に言い放った一言は極めて許しがたいものである――「セックスははじめてだったんですか?」「……いえ」「よかったじゃない、はじめてなのにレイプされる子もいるのよ」
彼女は幼いころから優秀な女性だったが、中学校で不登校となり、わたしと大検で再会する。18歳当時、彼女は大検を取得して、ホテルウーマンの専門学生だった。卒業後、一度、地元のテレビ放送局の受付に就職するものの、退職。
以降の転落ぶりは、見ていられないほどであった。
裁判費用を稼ぐという名目でホステスとして働きはじめ、拒食、嘔吐、醜形恐怖からのリストカットがやめられない。
彼女の幼いころの記憶で鮮烈に残っているのは、父親が母親に「あいつ(彼女のこと)が男の子だったら!」と言っていたことだという。
自らの「女性性」を模索、渇望し、男性を次々と変え、また自らの容姿への異常なこだわりがやめられない。

【ケースB】わたし自身のことである。8歳のときに、車で連れ去られ、性犯罪の被害に遭う。当時、自分の身に起きたことがなんであったかは認識できなかったものの、なんとなく「お父さんとお母さんには言ってはいけないことなんだ。誰にも言ってはいけないことなんだ」と、記憶の奥にしまいこむ。両親はいまだにこのことを知らない。
以降はすべて21歳になって認識したことだが、事件以降、わたしは自らの髪の毛をむしりとり、側頭部に禿をつくっていた。髪は女性性を象徴するものと考える。
はじめての恋人とのセックスは、まわりより早く14歳のとき。出血しなかったことを不信がる彼に「個人差があるから」。彼との交際は、父親の不倫発覚と重なり、母親から常軌を逸するほどの反対を受ける。その反対ぶりは、母親対娘というよりも、女性対女性のいがみあいに近いものであった。
恋人とのセックス中、頭のなかでなにか信号が点滅するような感覚を覚えつづけたが、ひたすら目をつぶったまま生きてきた。
中学校で不登校がはじまり、16歳のときには拒食、嘔吐から神経症との診断を受け、精神科に入院。退院後の荒廃ぶりは悲惨で、両手のひらいっぱいの睡眠薬で自殺未遂を起こし、特別進学クラスで入っていた高校を中退したのちに、テレクラにナンパ車、売春にも手を染める。昼夜逆転生活。太陽の光が怖い。醜形恐怖、容姿への異常なこだわり。
中学校のころから、途切れることなく彼氏はいたが、それでもスカトロオヤジに身体を触らせたり、自分の父よりも年配の男性とセックスをして金をもらう。その金は見ていたくもないものなので、手にするなり瞬時に使い切ってしまう。「大人の男のひと」全般に8歳の事件時の犯人像を投影させ、無意識下に復讐を働こうとしたものと考えられる。16歳にアナルセックスを強要したり、バイブレーターを突っ込んでいた彼らは楽しかったのだろうか。
恋人には、童貞もしくは風俗狂いのほぼ素人童貞ばかりを選んできた。愛情を確かめる術は、自分に金をどれだけ使ってくれるか。浮気の猜疑心に苛まれ、意にそぐわないことがあると暴れ、暴力を振るう。
短大卒業時に妊娠しており、紆余曲折を経て、ようやく入籍するも、23歳で離婚。娘の出産は、わたしに女性としての自信を取り戻させてくれたが、離婚後、親権・監護養育権とともに元夫のもとへ。
16~18歳当時の性的逸脱行為や薬物依存は断ち切ったが、10年後のいま、破綻が生じている。重度の鬱病、パニック障害、解離性人格障害。

レイプ被害女性の歩む道は、このように大別してふたとおりあるが、そのどちらが悲惨であるかの重みは変わらない。

確実な人格破壊であり、心理的な子宮破壊でもある、この悪しき犯罪を、わたしは断固として許さない。加害者の人権保護論者からの糾弾を承知の上で、極論すれば、再犯性の非常に高いこの犯罪に極刑が適用されないというならば、陰茎と陰嚢の切断もしくはロボトミー手術のような対策を以ってしても余りあると思っている。

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レイプ被害者・被害児の心理(4)~家族の受け止め方

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レイプ被害女性の心理(2)

レイプ女性の心理については前述した
わたしが特に強調したかったのは、「性犯罪とは、確実な人格破壊である。ジェンダー・アイデンティティの確立に障害を受けた彼女たちは、心理的に子宮を切除されたも同然の状態なのだ。」という点である。

前述のとおり、レイプ被害女性の歩む道としては、大別してふたとおりある。
①男性恐怖に陥り、男性と恋愛関係が結べなくなる。恋愛関係を結んだとしても、セックスへの恐怖が拭えない
②男性に依存、執着し、性的逸脱行為に耽溺する。自己を貶めていくことで、受けた行為とありのままの自分自身との均衡を、無意識下ではかろうとしてしまう

わたしは、この両パターンを見てきた。また②はわたし自身も体験したことである。

まず、①について。

【ケースA】わたしの同級生で、今年28歳。3歳のときに、近所の中学生の男に「気持ちいいことしてあげるからおいで」と誘われ、陰部を触られる。その後、意味もわからず、それが癖になっていた彼女に、なにも知らない母親は「やめなさい」と諭す。
彼女は、小学生・中学生になってからも、加害者に怯えていた。「あのお兄ちゃんだ」
過剰な自意識が阻害要因となり、男性と恋愛関係を結べない。

【ケースB】これは、わたしの男友だちから相談を受けたのだが、彼女がレイプ被害者であった。インターネットを通じて、わたしの友人と知り合い、恋愛関係を結ぶも、セックスとなるとフラッシュバックにより、怯えて泣き出してしまい、ことに至ることができない。
わたしの経験上でも、レイプ被害者の彼氏から相談を受けることは稀。彼の「セックスの楽しさを伝えたい」という思いに、決して焦らず、まずは軽いセクシャルコンタクトから、徐々に彼女のペースに合わせてあげるようアドバイス。

【ケースC】インターネットのレイプ被害者の会で知り合った女性。やはり男性恐怖に陥っており、怖いものには無理に慣れる必要性はないとアドバイス。

どうだろうか。
「性犯罪は、被害者の心に大きな障害を残す。障害。そう称して憚らないだけの決定的な深手だ。」とわたしが訴える意味が、すこしは伝わっただろうか。

次回は②のケースについて、実体験を交えながら話したいと思う。

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レイプ被害女性の心理(1)

レイプ、こと幼児性愛について、被害女性の心理について、わたしが、数年まえに書いた社会批評「メディアと女性」より、下記を引用したい。わたしも被害者である。

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 昨今では、ドラマなどに登場する女性の比率は、増加傾向にあり、描かれる職業も多様化、男性の看護師や保育士を登場させるなど変化が見られる。しかし年代構成は変わらず、若い女性に限られている。若さを女性の価値基準として位置付けているのだ。そればかりか、この十年ほどでは、人気アイドルが明らかに低年齢化してきている。私はこのことにただならぬ危機感を覚える。なぜなら、人気アイドルの低年齢化は、幼児性愛者の増加を示唆していると考えるからだ。
 警察庁の資料によると、強制猥褻の年間認知件数は、平成八年に4、000件を突破。この年には人気アイドルグループ「モーニング娘。」が、また二年前の平成六年には、小学生がメンバーにいることを売りにし、話題となった「SPEED」がデビューしている。以後、強制猥褻事件の認知件数は、増加の一途をたどり、平成十一年には5,346件、十二年には7,412件、十三年9,326件と、毎年2,000件ずつも増加し続けているのである。
 しかし、これはあくまでも認知件数にすぎない。水面下に、誰にも打ち明けることの出来ないまま、おぞましい記憶に苦しめられている少女たちが、どれほどいることか。たとえ、そのときにその行為のもつ明確な意味が分からなかったとしても、成長すれば、必ずそれを認識せざるをえないときがくる。性犯罪は、被害者の心に大きな障害を残す。障害。そう称して憚らないだけの決定的な深手だ。一般的には、男性恐怖に陥ることが想像されるだろう。しかしそれだけではない。逆に男性に依存、執着し、性的逸脱行為に耽溺する場合もある。自己を貶めていくことで、受けた行為とありのままの自分自身との均衡を、無意識下ではかろうとしてしまうのだ。
 やり場のない苦しみを、彼女たちはどこへ向けるだろう。――私が女性だったから。私が女性に生まれてきたから。女性にさえ生まれてこなければ・・・・・・。自らの女性という性に、やり場のない怒りと、誤った後悔の念を向けざるをえない被害者も多いだろう。性別に基づく自我同一性、つまりジェンダー・アイデンティティの危機に晒されるのだ。性犯罪とは、確実な人格破壊である。ジェンダー・アイデンティティの確立に障害を受けた彼女たちは、心理的に子宮を切除されたも同然の状態なのだ。
 前述の人気アイドルに話を戻すと、現在人気を集めているアイドルたちは、いたって平均的な小中学生である。アイドルとは、「見られること」を前提とした職業である。その見られ方は、一方的であり、性的対象物として商品化されている。いまや一般的な小中学生が、性の対象として売り出されているのだ。なんともおぞましいことではないか。ニーズがあるからこそ、プロデューサーはそれを満たす少女を発掘しては売り出す。そしてそれが、またさらなる幼児性愛者の増加を助長する。鶏が先か卵が先かのような話になるが、人気アイドルの低年齢化と、幼女を狙った性犯罪の増加は、密接な関係にあることは間違いないだろうと私は考えている。

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セックスレスというDV(2)――セックスレスの心理学(3)

ご質問・ご相談はこちらまで⇒ 性と愛の悩み相談CAFE

セックスレスというのは、それそのものがDVである可能性は、先に述べた
DVでは加害者をバタラー、被害者をバタードと呼ぶことも。そして、わたしにはセックスレスというDVのバタードになった経験があることもある。

ひとつ言っておきたいたいことがある。
それは、DVでは一方的なバタラー/バタードの関係は成立しにくいのではないかということ。
なんらかのかたちで、双方がバタラーであり、バタードであるのではないかと。

これは、DVの初期、あるいは進行してしまった場合に起こると考えている。

実際、わたし自身、DVのバタードであり、バタラーでもあった。「バタラーである自分に気付いたとき」がもっともショックであり、非常に悩んだ。

ご相談は、懇意の池内ひろ美先生などをおすすめする。

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「能動? 受動? ――セックスにみる男性性・女性性の誤り(2)」
「ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。」
「セックスはあくまでもコミュニケーションのひとつ。「セックスレスへの不安」というのは、二人のセックス以外のディスコミュニケーションを表している。(働く男女の5人に1人がセックスレス――男と女で異なるパートナーへの不満)」
「日本は、セックスにおけるディスコミュニケーション、潜在的な性感染症やHIV感染者大国だ!<日本は世界一のセックスレス大国」
「愛情≠性欲≠勃起 」

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セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)

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セックスレスには、DVが潜んでいることが多い。

DV(ドメスティック・バイオレンス/一般に「配偶者間暴力」と訳されるが、本来の意味からすると、夫婦間のみならず、恋人、元夫婦・元恋人、親、兄弟などへの暴力も含まれる)というと、身体的な暴力のみをイメージされるかもしれない。

違う。DVには、言葉の暴力はもちろん、経済的圧力や近親者との連絡を絶たせるといったもの、そしてセックスを取り上げるというものも含まれる。セックスを取り上げる、つまりセックスレスだ。

実はこのセックスを取り上げるというDV、わたしも受けた経験がある。

相手はひとつ年下の彼だった。フリーターで、当人の言葉を借りれば、夜の「ブルーカラーの仕事」をしていた。
当時のわたしは昼間会社勤めだったので、基本的に生活のリズムはすれ違い。
収入は当時のわたしと同等、もしくはわたしがすこし上回る。しかし、彼はわたしの一人暮らしの部屋にパラサイトしていた。

そんな彼とのセックスは月に1~2回程度。特に不満はなかった。
しかし、彼の心の奥底に隠されていたものを、わたしは思いもよらぬかたちで発見する。

当時ブログなんてものはなかったが、WEB日記がはやっており、偶然にも、わたしは彼がわたしに隠して書いていた日記を発見することになる。そこにはこういったような鬱屈した彼の心情が吐露されていた

-----------
彼女とはもう1ヶ月以上セックスしていない。
一般的には俺たちの年齢で1ヶ月以上もセックスしていないなんて普通じゃないだろう。
いわゆるセックスレスだ。

昨日、彼女が仕事から帰ってきたとき、俺はまだ起きていた。
彼女はセックスをしたそうだった。
だが、そんな彼女を無視して寝てやった。

今日もセックスできない。ざまあみろ。
-----------

DVでは暴力の加害者をバタラー、被害者をバタードと呼ぶが、わたしは仕事にかまけるうち、いつの間にやら、セックスレスというDVのバタードになってしまっていたのだ。

そして、セックスレスというDVには、それを相手の責任となすりつけるという暴力が付随しやすい。

つまり、男性がバタラーの場合、「おまえなんかには性欲がわかねぇんだよ」「おまえに魅力が足りないから抱きたくねぇんだよ」といった言葉もしくは態度。
そして、女性がバタラーの場合、「あなたのセックスはよくない」「持続時間に不満がある」といった言葉もしくは態度。

それは立派な暴力である。

いま、セックスレスに悩んでいるあなた。これらに思い当たる節はないだろうか?
思い当たる場合、カウンセラー/セラピストなどのもとに相談に行ってみる……というのも、ひとつの手ではないだろうか。

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セックスレスの心理学(1)

「セックスレス」という言葉ができて以来、その幻影に悩まされているカップル(特に女性)が増えている。
これはこの言葉の罪でもあり、また言語化することによって、曖昧模糊としていた問題を明言化できたひともいるだろうとは思う。

しかしながら、わたしは、前者の「セックスレスという言葉の功罪」を問題視する派だ。
この言葉、いたずらに広まりはしたものの、その正確な定義はなかなか知られていない。

セックスレスという言葉は「特殊な事情が認められないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシャル・コンタクトが1ヶ月なく、その後も長期にいたることが予測される場合」と定義づけられている。

余談だが、この定義を知らぬがために、某新聞社刊のジャーナル系週刊誌は「セックスレスでも仲良し夫婦」なんて、まぬけな特集を組む始末。お粗末。

さて、話をセックスレスの定義に戻すが、1ヶ月とは判断が早すぎるのではないか。たかが1ヶ月だ。
鬱病も二週間で診断される時代、医療ミスに見られる発見遅れを恐れるがあまり、あまりにも早まった診断をしようとしていないだろうか。

言いたいことはひとつだ。
世の女性の不安を不用意に煽るな。

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SEX-Therapy【セックスセラピー】

これは、8歳のときに性犯罪の被害に遭った私が、大人になって、その事実を認識し、「男性と正常な関係が結べない」自分を変えていこうと模索する日々を綴ったものである。

セックスによって傷ついた人間は、セックスによって癒えることができるのか。
また心理学的な見地からもセックスを考察してみたいと思う。

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