カテゴリー「●性的マイノリティー・トランスジェンダー・性同一性障害」の3件の記事

■【相談所】セックスセラピー/セックスカウンセリング相談所開設のお知らせ■

これまでメール掲示板で承っておりました
セックスに関するご相談ですが、
みなさまのご希望にお答えして、

このたび対面で実際にお会いしての
ご相談
もお受けすることといたしました。

ただし当面は、
まずはカップルでのご相談、あるいは女性の方のみに
限らせていただきますこと、ご了承くださいませ。


カウンセラー:大川内麻里(おおかわうちまり)
セックスレスから性被害、DVや妊娠、避妊、射精障害、性に関するちょっとした疑問まで、
2005年より累計1000件のネットカウンセリングを行う。
心理学をベースにした手法+実践的アドバイスにより、
クライアントの抱えている問題を解決へと導く。

○場所:東京都内

○料金:
学生6,000円/1回90分
女性8,000円/1回90分
カップル13,000円/1回90分

○申し込み方法

まずはこちらのメールフォームに下記の必要事項をお書き添えの上、
メールをお送りください。
・氏名(匿名可) ・メールアドレス
・相談内容(簡単で結構です) ・カップルか女性のみか
http://www.okawauchimari.net/cgi/mf/himail.cgi


性・セックスにまつわる悩みは恥ずかしいことでもなんでもありません。
あなたの悩んでいることは、とっても大切なこと。

大切に受け止めますから、
いっしょに解決を目指していきましょう。^^

もちろんあなたのプライバシーは守りますので
ご安心くださいね。

大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
http://okawauchimari.net/

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性的マイノリティーの方々にとっても、生きやすい世のなかを!

youkouさんのブログ「茫々録」【管見 : 支え】より

前に 「歯止め」に書いた経緯で、ブログ「備忘録」の削除を受けた後 FC2で「茫々録」を立ち上げるに付いては、ブログを書く姿勢について なかなか腰が据わりませんでした。そのときサーフして 学んだのが大川内さんのブログ《 SEX-Therapy【セックスセラピー】 》でした。そこで 「歯止め」のような応答があった後、大川内さんは 次のようなアドバイスをして下さいました。

《SEX-Therapy【セックスセラピー】》への 大川内さんの回答
>youkouさん
 おはようございます。
 書くことで、はじめて自分の知らなかった自分に出会うことは、十分にありうることだと思います。youkouさんも、この過程をたどられたのではとお察しいたします――おそらく、恐怖と、自分が自分でなくなるような、どこかへ堕ちていくのではないかという感覚とともに。ブログ削除の件も含め、おつらい出来事でしたね。

 人間、いくつになっても自分探しは続きます。自分探しといっては語弊があるかもしれませんが、youkouさんのおっしゃる「手探りの情況」を指しております。
本当の自分のなんたるや――これは死ぬまで誰にもわからないことでしょう。

 これに向かって手探りでいらっしゃるわけですから、それは極論すると、自らの死と対峙しているといえるのではないでしょうか。

「女房とのコトをブログで告白することが
> 反社会的な行為なのでは無いか」
 これはなぜですか? どんな罪悪感があなたを苦しめているのですか?
 でもyoukouさんにとって、ブログでの告白は必要に迫られてのものなのではないですか? であれば、なにも恐れることはありません。お心のままに綴られればいいことだと、わたしは思います。

 若輩者が生意気を申し上げるようですが、わたしは以上のように感じました。

 またトラックバック(ありがとうございます~!)の件、書き込みの件、了解の上、ご希望のとおりにさせていただきました。

 最後に。いつかお時間のおありのときにでも、わたしのプロフィールにある「★目標・夢」をごらんいただけますか?

バイセクシャルというのは性的マイノリティー。でもわたしの目標・夢とすることは……よろしければご一読くださいませ。《 麻生暁美(本名:大川内麻里) : 2005年11月 3日 午前 06時24分 》

[参考:《SEX-Therapy【セックスセラピー】》よりの写し]
★目標・夢:
 過去の自分とおなじように悩み苦しんでいるひとがいたら、すこしでもいいから役に立ちたい。つらかったあのころのわたしが求めていたひとになりたい。求めていた本をつくりたい。
そして、世の中に怒るべきことがあれば、その怒りのエネルギーを昇華しモチベーションとしたいし、また真っ向から立ち向かっていきたい。いつだって、わたしは強者よりも弱者の視点に立ってものごとを見ていたい。
  ――それが、わたしの出版人としての原点だから。

 たった一行でもいい。ほんの一言でもいい。「この言葉に出会えてよかった」「救われたような気持ちになれた」と読者の心に刻まれ、何度でも読み返したくなるような本を、もし生涯に一冊でもつくることができたとしたら、わたしはこれでようやく出版人としてのミッションを果たすことができたと思えることでしょう。

 またビジネス書や自己啓発書などから学んで、積極的に自分を高めようとしている読者たちのことは応援したい気持ちになります。《 麻生暁美(本名:大川内麻里)プロフィールより 》

《SEX-Therapy【セックスセラピー】》への youkouの投稿
 おはよう ございます。私の勝手な愚痴から 私の現状を、よくここまで把握されたものと 感動して居ります。私の現状は 当に仰る最初の5行に尽きています。

 ブログについては 新しく出直して、前よりは格段に 訪問者数は増えたものの、コメントの少なさに 参っています。私の書き方や 内容にも拠るのでしょうが、結局は興味本位の マスタベーションのオカズに過ぎ無いのかと、情け無く 思い始めて居ました。

 思考過程の経緯の始めは 「契機」にも記したように、ポリネシアンセックス「的」経験を 投稿したことからでした。そのときには 〝そう云うSexもあったのか!… これを読んでから、自分のSexを 違う視点から感じ直した…〟と云う反響を頂き、それ以降 大いに燃えて書き続けたものでした。

 さらには 他の方のブログの告白を読ませて頂いて居る内に、自身のバイ・セクシャルの傾向に気付き 動顛することになります。これはもう 死ぬまで自分の心に秘めて置こうとも思ったのですが、その彼との経験を反芻する内に相手の(少なからず接触し 影響を受けた)彼にだけは カミングアウトしたい衝動に駆られます。

 私は 女性は女房だけしか知りませんし、バイと云っても 相手は彼一人で、それも一夜 旅先で、裸の腿を絡めて 抱き合って寝ただけの関係です。勿論と云うか 果たしてと云うか、二人とも ペニスを固く勃てていましたが…。

 その彼に カミングアウトし、私のブログを読ませて 彼にこの気持だけでも分け合ってもらえば…と云う考えは、(女房が 彼の妹と云うこともありますが)無理と知りつつも とうとう彼を訪問し、6時間に亘って 悲鳴に近い告白をすることになります。

 その彼は 女房(彼の妹)とのSex描写を読むこと、そして 率直に感想や意見を云って呉れることは、事前に口では 充分承知したと云っていました。しかしその彼は 「彼 ⅠⅡ」と「悪魔」の経過で、実際に読むことになってからは 態度が一変します。

 具体的には彼はその後 登校拒否情況にあります。「悪魔」にも書いたように 告白のときにも、話題を世間話に紛らす もどかしさがありました。僅かに真実味が感じられたのは 私が女房との結婚を言い出したときの〝何だか急に 君が遠くへ行っちゃうような感じがした…〟の一言だけでした。

 私のカミングアウトのときの6時間に 彼は「バイにも理解のある 友人」を演じ続けていました。しかし彼はきっと 私のブログの内容を肯定すれば、〝自分もバイだと 認めざるを得無い〟ことに気付いたのです。私はまだ 希望は捨ててはいません。彼の 「我が強く 執念深い」性質も充分知っていますので 時間は与えてやろうと思います。

 若いときは そんな自己中心的で伏線の足りない性向も、ナイーブな人生観や社会観 そして共通の経験に支えられて、充分に 許すことが出来ました。しかし人生の半ばを過ぎた今 当惑していることは判りますが、もう世間話で誤魔化すような話でないことぐらい 彼も判る筈です。

 バイ・セクシャルの道が狭いことは 逆に〝女も男も イケル〟程度の安易なバイが多いことでもあります。私の青年時代は 〝結婚できれば ホモじゃ無い〟程度の知識で、自分を どちらかに振分けていました。

 私は彼が女性と付き合い始めたのを機に それまで接触のあった女房との結婚を考え、プロポーズして 承諾して貰いました。私にとって 初めて女性を経験する結婚生活は、それなりに 刺激的でした。

 頭の端にバイの嗜好はありながらも その内に私は、女房のヴァギナで2段に絞められ ペニスの先に絶頂汁を浴びせ掛けられて、ペニス先端の痒みと浮揚感の中に 失神してしまいます。私は女性…と云っても 女房に夢中になり、それからは 女房とのSexに耽溺する日々が続きました。

 幸か不幸か 時代は情報化時代となり、私のような者にもブログが使え 多くの知識が得られ、発表の機会が 与えられることになりました。私はその過程で 自身のバイ・セクシャルを自覚すると同時に、多くのバイやゲイの記事や画像に触れ 体力の低下を感じながらも、女性の佳さと同時に 男の(自己愛・ナルシスズム)嗜好を 話し合いたくなったのです。

 当然に 話す相手は彼を想定しましたが、彼は今やノンケ・ノーマルに逃避する 世俗の人に成り切っています。もう そっとして置いてやろうとも思いますが、無意識にも私に 〝あれだけのことをして置いて 今更ノンケは無いだろう!〟と云う気もします。

 〝ノンケと云うなら 一晩オレを抱いて寝て、もしペニスが勃た無かったら 認めてやろう!〟と云いたい位です。しかし今は お互いに家庭を持つ身ですから、せめて匿名で 〝それでも ノンケ〟と云うのか、多少はそう云う〝バイっ気があることを 認める〟かぐらいの 本音は吐いても良いだろうと思っています。

 そんな情況の中でも 私に取って女房は大事な存在です。ほかに思うことがあればあるほど 女房とのことをシッカリと確かめて置きたいのです。ただ一途の 女房とのひたむきなSexの描写が、世間的には まず猥褻と云われることも見えているのです。

 私自身は 「女房とのコトを ブログで告白することは、反社会的な行為では無い!」と思っていても、憶病から匿名の未成年お断りにしながら 「ブログで 何処まで書けるか?」が疑問なのです。これは「罪悪感」と云うより 「逆効果の惧れ」みたいなものです。

 云いたいのは 〝こう云う 自然で優しい、相互的な Sexもあるんですよ…〟と云うことなのです。それが 筆力・表現力の至ら無さや、世間的な制約や 情報拡散の浅薄さへの無知から、どう伝わるかを心配して居ましたが もうそう考えるのは止めました。

 今日の麻生さんのアドバイスで もう「書くことは 自分発見のため」と割り切りました。ダンマリスケベが 如何に読もうとも、私は 「自分が書きたいことを 書く!」ことにします。自己愛・ナルシスズムに徹して 自分の生命をフルに燃やしてみたいと思います。大川内さんのアドバイスは 思いを定める何よりの「支え」になりまた。心より お礼を申し上げます。(終わり)

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親になる権利――日本での不妊治療の現状(日本人に卵子不法あっせん容疑 韓国でブローカーら逮捕)

今日は、asahi.comさんの下記の記事の引用から。

■日本人に卵子不法あっせん容疑 韓国でブローカーら逮捕
2005年11月06日23時51分

 ソウルの警察当局は6日までに、不妊に悩む日本人女性に韓国人女性の卵子を不法にあっせんしたとして、「生命倫理および安全に関する法律」違反などの疑いでブローカーらのグループ11人を逮捕した。

 警察当局によると、グループは02年12月ごろから今月1日まで、韓国人女性から卵子を300万ウォンから500万ウォン(約33万円から約56万円)で買い取り、日本人女性に1700万ウォン(約190万円)で提供していた。ソウル市内の産婦人科病院で受精卵を女性の体に移すなどして、249人の日本人女性から計42億ウォン(約4億7000万円)を受け取ったとされる。韓国では今年1月に生命倫理・安全に関する法律が施行され、卵子の売買が禁止されている。

 グループは東京都渋谷区にも事務所を設置。「韓国の若い女性の卵子を提供できる」などと勧誘していた。押収された名簿には、約380人分の日本人女性の名前が記されていたという。警察当局は卵子を購入した日本人についても捜査を進める方針だという。

 またグループはインターネット上に卵子売買サイトを開設して、クレジットカードの借金に苦しむ韓国人女性などから卵子の提供を受けていた。サイトの会員数は約2000人。身体的特徴や学力、容姿などの条件に応じて、卵子の買い取り金額を決めていたという。

 生命倫理を研究するシンクタンク科学技術文明研究所(米本昌平所長)の報告によると、卵子売買や代理母のあっせんをする韓国グループの日本事務所は、生命倫理・安全に関する法律が韓国で今年1月から施行されることになったため、04年12月で日韓両国内での営業を中止したという。だが、米国やほかのアジアの国に移転して活動を続ける可能性を指摘している。

asahi.com

不妊治療――「子どもがほしい」と願う夫婦にとって、これは切実という言葉では、とても語りきれないことだ。

上記のニュースが、いったいなにを物語っているか。
端的にいうならば、日本の不妊治療の現状が、当事者たちの要望を満たしきれていないということを示唆しているといえるのではなかろうか。

まず、わかりやすいところからいえば、向井亜紀さんの事例で一般にも認知されたであろう所謂「代理母」。わが国では「代理母(代理懐胎)」が認められていないため、彼女たちが、それが可能な国へいったことは知ってのとおりである。
ちなみに、代理母は不妊治療の最終手段と考えてもいいだろう――養子縁組を除いて。

それ以前に、たとえば、男性不妊の場合女性不妊の場合があるし、その両方の場合だってある。それぞれに、原因も治療法もケース別にさまざまだ。

だが、ここでは、冒頭の記事に関連して、
(1)人工授精
(2)体外受精
(3)第三者の精子あるいは卵子の提供

これら以上の治療を必要とする場合に限って、問題点を追究していくことにする。

まず、簡単に説明を。
--------------------
(1)人工授精
 男性の精液(精子)を女性の子宮内に注入する方法
 ↓適用されるケース
 ○精子の数が少なかったり、運動に問題がある場合
 ○女性の子宮頸管の粘液と精子の相性などにより、精子が子宮内に入ることができない場合
 ○性交障害がある場合(性交では射精できないが、マスターベーションならば射精できるなど)
 <費用>3~5万円程度

(2)体外受精(かつて「試験管ベビー」と差別的な通称がなされていたものです)
 体外で精子と卵子を受精、培養させてから、受精卵を女性の子宮内に注入する方法
 ↓適用されるケース
 ○人工授精でうまくいかない場合(人工授精した受精卵が着床しない、育たない)
 ○体内での受精が難しい場合
 <費用>30~60万円程度
 
(3)「第三者の精子の提供」あるいは「第三者の卵子の提供」による体外受精
 第三者の精子あるいは卵子の提供を受けて体外で受精、培養させてから、受精卵を子宮内に注入する方法
 ↓適用されるケース
 ○提供を受けることのできる医学的な理由があるとき。
 ○人工授精、配偶者間の体外受精ともで妊娠できず、今後もその見込みがない場合
 ○つまり条件は厳しく、提供を受けることのできる医学的な理由が「なければならない」ともいえる
  →男性の場合(精子の提供を受ける場合)の条件
  →女性の場合(卵子の提供を受ける場合)の条件
--------------------

■問題点<1> 健康保険
妊娠・出産は「病気ではない」ため、通常は健康保険は適用外、全額自己負担となる。
ただし、妊娠・出産のトラブル、つまり「切迫流産」「切迫早産」「妊娠中毒症」「帝王切開」などの合併症になってしまった場合は、健康保険が適用される

しかし、不妊治療は妊娠・出産と同様、保険適用外である。上記を見てもらえばわかるだろうが、不妊夫婦は、治療のために莫大な金額を自己負担することになる――しかも、その一回一回の治療が成功するとは限らないのだ。
それにより、金銭面で治療を断念せざるを得ない夫婦が多いのは自明の理。

不妊症「症」という文字は、「病気」の性質や状態、症状を表すものなのでは?
ならば、不妊症の治療には、健康保険を適用させるべきだ。

ちなみに不妊とは異なる話だが、性同一性障害も、原因は「胎児期および生後1歳半くらいまでの間での性別獲得の時点で何らかの障害が起こった」という説が有力視されており、そのため、性同一障害者の性転換手術などへも健康保険が適用されるべきだと、わたしは考えている。

■問題点<2> 年齢制限
何年まえのことだったか、50~60代の夫婦が、(記憶が定かではなく申し訳ないのだけれども)海外で第三者の卵子の提供を受けて(……だったと思う。この一件、覚えている方いらしたら教えてください。ネットでも探しまわってみたのだけれど見つからなくて)帰国。生まれた子を実子として戸籍に入れようとしたところ、「夫婦が通常では妊娠可能な年齢だとは考えにくいため」として、役所に拒否をされ「養子」という形態をとるようにとのことで争っていたということがあった。

記憶が曖昧で、かつ続報も入手していないので、結果はわからないが、おそらく夫婦の望みどおりにはいかなかったのではないだろうか。

しかし、不妊治療の年齢的限界に関しては、高齢になるほど、母子ともに生命のリスクが高くなるという医学的根拠は納得できるものの、不妊医療がまだここまで進展していなかった時代に、不妊に悩み、治療法がないのならば仕方がないとあきらめてきた夫婦にとっては、あえてそのリスクを冒してでも、子どもがほしいと渇望しているのではないだろうか

ちなみに、2001年には、当時まだ日本では「体外受精夫婦間に限る」となっていたため、早くからさまざまな不妊治療が受け入れられていたカリフォルニア州に渡り、60歳の日本人女性が、卵子提供を受けて出産日本人女性としては最高齢の出産。また世界最高齢での出産は、2005年1月に体外受精による不妊治療によって出産した、ルーマニアのアドリアーナ・イリエスクさん、66歳3度目の体外受精による治療の末のことだったそうだ。

ところで、この年齢制限について、自然の摂理というものから、日本ではなにかガイドラインのようなものはあるのだろうか?

これについては、(3)「第三者の精子の提供」あるいは「第三者の卵子の提供」による体外受精場合の条件のひとつとなっている(「加齢により妊娠できない夫婦は対象とならない」)

しかしながら、「加齢により妊娠できない」ことの具体的な判定は、それぞれの医師の裁量とされているそうだ。

具体的な基準しては、自然閉経の平均年齢である50歳ぐらいを目安とし、それを超えて妊娠できない場合には「加齢により妊娠できない」とみなすこととする……そうだ。

ただし、こう述べる医師もいる――
日本の新生児のうち、65人に1人が、体外受精によって生まれており、2003年の1年間では体外受精児の出生が、過去最高の1万7400人に達したということが、日本産科婦人科学会(武谷雄二理事長)の調査で、2005年9月13日に明らかになった。

世界初の体外受精児は1978年にイギリスで誕生。日本国内では83年にはじめて東北大が成功した。以来、体外受精は年々増え続け、同学会が調査を始めた86年以来の累積出生数は計11万7589人となったという。

この結果について、調査を担当した医師は「治療1回あたりの妊娠率はそれほど向上しておらず、不妊患者の数が増えた結果だろう。安全に妊娠・出産できる年齢限界は35歳以下ということを認識してほしい」と、体外受精件数を引き上げている高齢出産の増加に警鐘を鳴らしている。

その一方で、妊娠するには「第三者からの卵子提供が必要」な不妊女性が、不妊治療施設全体の45%にものぼるという調査結果も、2005年1月に明らかにされている。

以上のことからすると、わが国での体外受精が受けられる年齢をはじめとした、もろもろの基準は非常に曖昧であるといわざるをえない。

■問題点<3> 第三者の卵子提供が禁じられてきたこと、現在も法律などによる裏づけがないこと
第三者の精子提供による人工授精は、日本でも50年以上前から実施されているが、卵子や受精卵の提供は日本産科婦人科学会によって禁止されていた。

不妊の原因の違いによって、対応が異なることについては、わたしは以前から問題視していた。
つまり、かつて家父長制の時代に「男女産み分け=女性に原因がある」として、男の子に恵まれない妻は「女腹」と蛇蝎のごとく忌み嫌われ、婚家を追い出されていたように(最近の研究で、生まれてくる子どもの性別は、男性の染色体によって決定付けられるという反証が得られている。当時の女性たちが不憫で仕方がないですね……)、「不妊=女性に原因がある」という固定観念から、精子バンクは容認し、卵子バンクは認めない、と。

1998年に長野県の医師が、近親者の卵子提供で体外受精を行い波紋を広げたのも、記憶に新しい。
大揉めの末、厚生労働省の審議会は、2003年になって、ようやく第三者からの卵子提供を条件付きで認めたが、法的裏付けとなる新法制定の見通しはいまも不透明である。

不妊に関しては、戸籍問題精子・卵子提供者の匿名性精子・卵子提供によって生まれた子どもの出自を知る権利事実婚の場合、そしてなによりも夫婦の合意や意思疎通、心身の限界の問題離婚問題などに発展する危険性を孕んでいる)などなど、ここだけでは、とてもではないけれど語りきれないたくさんの問題を含んでいます。

それらについても、おいおい書いていきたいと考えています。

本日のBGM♪ SYSTEM OF A DOWN / SYSTEM OF A DOWN
 やっぱりシステムは1stがイチバンだね。

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