カテゴリー「社会」の28件の記事

■断固として抗議します。~日本製「性暴力ゲーム」欧米で販売中止、人権団体が抗議活動

とんでもない事件が起きました。
イリュージョン社のレイプレイというゲームです。

わが国は、日本国内からではなく、
先に諸外国から抗議が出されたことを、
世界に恥じるべきです。

もっと震撼したのは、
このニュースについて書かれた日記の多くに
「ロリコン(小児性愛)のどこがわるいの?」
「バーチャルならいいじゃん」
という声が多数挙げられていたことです。


みなさんは、
宮崎勤元死刑囚宅から6000本もの児童ポルノを中心とした
ビデオテープが押収されたのをご記憶ではないのでしょうか?

(精神鑑定の結果、
宮崎勤元死刑囚には、小児性愛の傾向はなく、
犯行はあくまでもか弱い子どもを狙った代替的なもの、
とされていますが)


児童ポルノの発信国で、日本は第3位なんです。

人口比に対する性犯罪の件数は、報告されているだけで、
韓国の人口1万人当たり3.16件に対し、1万人当たり0.74件ですが、
特徴的なのは、強姦より強制わいせつの件数が、日本では多いことです。

これは、子どもたちが犠牲になっていることを
間接的に示唆しているのではないでしょうか。


わたしは児童ポルノ撲滅の団体で活動もしていますが、
二次元だろうがなんだろうが、
ゆがんだ性意識、性的欲望が、性犯罪をはじめとする
諸問題を起こしているのには変わりはありません。


こういうことを書くと、フェミニストだなんだと言われますが、
大川内は何度も繰り返しているように、
フェミニストではありません。

弱いもの、守るべきものを守るだけ。


セックスは、命につながる行為なんです。

それが強姦だ妊娠中絶だ、、それをバーチャル体験する? なんということでしょうか。


大川内麻里は、イリュージョン社に販売したソフトウェアの自主回収と、自主廃業を求めます。


日本製「性暴力ゲーム」欧米で販売中止、人権団体が抗議活動

5月8日3時2分配信 読売新聞

 少女を含む女性3人をレイプして妊娠や中絶をさせるという内容の日本製のパソコンゲームソフトに海外で批判が高まっている。

 日本での販売中止を求める抗議活動を国際人権団体が始めた。このゲームは2月に英国の国会で問題になり、ビデオ・書籍のネット販売大手「アマゾン」が扱いを中止した。しかし、児童ポルノなどの規制が緩い日本では今でも流通している。

 このゲームは、未成年と見られる女子2人とその母親を電車内で痴漢した後にレイプし妊娠や中絶をさせるまでを、コンピューターグラフィックスを使った画像で疑似体験するという内容。横浜市のゲームソフトメーカーが2006年に売り出した。

 今年に入り海外の人権団体で問題視されるようになり、英国ではこのゲームをアマゾンで入手できることに驚いた国会議員らが同国内での流通に反対する動議 を提出した。こうした動きが英国などのメディアで報じられ、英国アマゾンは2月にこのゲームの取り扱いを中止。米国のアマゾン本社も取り扱いの中止を公表 した。

 しかし、日本では児童ポルノなどの法規制が緩く、日本の「アマゾン・ジャパン」は最近、このゲームの販売を中止したが、ほかの通信販売では今も入手できる。

 抗議活動を始めた国際人権団体「イクオリティ・ナウ」(本部・ニューヨーク)は「女性や少女への暴力をテーマにした産業が日本で高収益を上げ、『ロリコ ン』と呼ばれる少女の児童ポルノ市場も巨大化している」との声明を発表。「日本政府はなぜレイプを奨励するかのようなゲームの流通を止めないのか」と政府 の対応にも批判を向ける。

 同団体は6日、このゲームを含むレイプ、監禁などの性暴力ゲームの制作会社や販売会社、麻生首相ら日本政府の要人らに抗議文を出すように、160か国の 会員3万人に呼びかけ始めた。国内の人権団体の関係者なども、こうした活動を機に、販売会社などへ働きかけを行っている。

 このゲームのメーカーは、「この商品は業界で作る自主審査機関を通っており、国内向けに販売しているもの。海外の団体からの抗議は承知しておらず、コメントのしようがない」と話す。販売本数は明らかにしていない。

 ◆児童ポルノ 18歳未満の児童を性的に描いた画像で、児童買春・児童ポルノ禁止法では製造や販売などが禁止されている。しかし、個人がパソコンなどを 通じて入手する単純所持は禁じられていない。また、アニメや、コンピューターグラフィックスを使ったゲームなどのバーチャル(仮想的)なポルノは製造販売 も禁止されていない。日本の規制の強化を求める声が上がっている。

最終更新:5月8日3時2分

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090507-00001111-yom-soci

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■子どもたちの抱える“居場所”のない思い~新たな闇「家出サイト」…少女狙う“泊め男”、軟禁・暴行も

拙著「親が知らないケータイ・ネットの世界」でも触れましたが、

家庭に居場所を見出せない子どもたちは、
家出サイトで見知らぬ男性のもとに身を寄せてまで、
家にいたくない、いられない、
そのためなら身体を差し出しても構わない――そう思っているんです。


それくらい、居場所のない思いをしている。


わたしの立てているミクシィトピックに
「もしもし。~あなたの居場所」というものがあります。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=42102950&comment_count=107&comm_id=906052

ここにも、多くの居場所のない少年少女、
また成人でも居場所のない思いを抱えている人たちが
SOSを必死に出してやってきます。


そういった居場所のない子どもたちに
どうやって居場所をつくってあげたらいいのか、

わたしたち親、大人に突きつけられている課題とはなにか。


真剣に考え、非常に切迫した思いで
彼、彼女らの心情に寄り添いつつ
筆を走らせたのが、拙著「親が知らないケータイ・ネットの世界」です。

以下、まえがきを公開します。


---------
まえがき 親が知らないケータイ・ネットの世界

「経営者の父と教育熱心な母のもと、裕福な家庭で何不自由なく育った子」
「成績はトップクラスで、学級委員なども任される優等生」
「先生や友だちからの信頼も厚く、みんなの人気者」

 これが小中学校のころの私、「大川内麻里」に対する、まわりからのおおむねの評価だったのだろうと思います。

 しかし、実情は――

 家庭は崩壊し、毎晩階下で響く、両親のなじりあう声。弟の小さな身体を抱きしめて震えていました。
「母と弟は私が守らなければ」と、つらい状況下でも涙を見せず、強い子を演じていました。
 友だちにも先生にもだれにも、自分の本当の胸のうちを打ち明けられなかった。

 でも人はそんなに強くいられるものではない。
 泣きたかった。弱い自分をだれかに知ってほしかった。

 行き場を求めてのめりこんだのは、ひとりの男性との恋愛。
 でもそんな存在も失って――

 限界でした。
 どこにも居場所がなかった。孤独感に打ちひしがれていた。
 やり場のない気持ち、凍てついた心の行き場所を求めて、私がたどりついたのは、当時でいう「伝言ダイヤル」。親の目を盗んでかけるのがやめられなかった。
 見知らぬ男性との会話。言われるがままに会って、求められるがままに身体を差し出しました。

 もし当時の私にインターネットやケータイといったツールがあったら。
 あのころよりも、もっと簡単に出会いサイトにアクセスして、家出サイトで見つけた男性の家に転がり込んで、生きるために身体を売っていたのではないでしょうか。

 インターネットやケータイを舞台にした少年少女の事件が後を絶ちません。
 でもそんな事件を見聞きするたびに、私は思うんです。
 私だって、時代が時代であれば、そうなっていたかも知れない。否、きっとそうなっていたに違いない。
 ネット・ケータイの世界の闇に踏み込んで犠牲になっていく彼らの姿に、私は15年前の自分自身の姿を重ねるのです。
 決して他人事に思えないのです。
 彼ら、彼女らと、私とは隣り合わせだと。
 そして、違いはただ「ネット」「ケータイ」というツールが、そこにあったかどうか。
 ただそれだけだと。

 本書は、かつてそんな少女であった私、そしていまや一女の母である私が、ネット・ケータイ社会の現状を見つめ、少年少女のリアルな心情に寄り添いながら書き下ろしたものです。
 いま、ネット・ケータイ社会でなにが起こっているのか。現実と仮想現実が交差する場で、少年少女たちはなにを思い、なにを感じているのか。
 そして、私たち親、大人は、そんな現状を目の前にして、いったいどうあるべきなのかを探っていきたいと思います。

 また私は過去の経験を生かして、10代の子どもたちの悩み相談――主に性に関するもの――を受ける活動をしています。
 その活動から見えてきた、現代の少年少女の性意識や、親が子に伝えていくべきことについても語っていきたいと思います。

 わが子の幸せを願わない親などいません。私だってそのひとりです。

 いまを生きる子どもたち、ひとりひとりの幸せな未来を願って、本書を綴りました。
---------

ご興味お持ちいただけましたら、ご一読ください。


大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
http://okawauchimari.net/

新たな闇「家出サイト」…少女狙う“泊め男”、軟禁・暴行も

4月25日3時9分配信 読売新聞

 携帯電話の小さな画面に、少女たちの「SOS」の叫びがあふれていた。

 「誰か助けて。お金もう200円しかないです」「1週間ぐらい泊めてくれる方いませんか」「ある程度は覚悟してます」--。

 携帯サイト上に無数にある「家出掲示板」。家出をしたい少女と、少女を家に泊めたい男、いわゆる「泊め男(とお)」をつなぐ。それはあまりに危険な「出会いの場」だ。

          ◇

 掲示板を利用していた少女に、東京都内の駅前で会った。長い付けまつ毛に濃いアイライン。16歳という。白いケータイをちょっと持ち上げ、「コレがある 限り、泊まる場所が見つからない気はしないよ」と笑う。「『家出したい』って書き込むだけで、すごい返信くるもん」。埼玉県の自宅にはもう11か月間帰っ てない。

 不在がちな父親と、不満のはけ口を子供たちに向ける母親。そんな家にいるのが嫌で、初めて家を飛び出したのは中1の時だ。だが、当時は行くあてもなく、数日後には家に連れ戻された。変わったのは、家出掲示板の存在を知ってからだ。

 掲示板で泊め男を見つけると、段ボール4箱分の荷物を着払いで送る。関東一円から新潟、愛知にも行った。1か所に2週間から1か月。嫌になったり相手の 都合が悪くなったりすれば、また次の泊め男を探す。掲示板で「一緒に行動しませんか?」と仲間を募り、「いい条件の泊め男がいたら、情報交換してみんなで 使い回す」とも言う。

 だが、待っていたのは、そんな幼い知恵ではコントロールできないほどの暴力の世界だった。

 昨年12月には、埼玉県の20歳代の男に「家賃分、働け」とホテル街に連れて行かれ、客を取らされた。逃げるように移った千葉県の男の家では1か月以上 軟禁され、毎日のように複数の男から暴行を受けた。腕と太ももに残る傷跡。逃げようとして見つかり、「罰」としてナイフで刻まれたという。「もう水着にな れないね」。それでも、少女は家に帰るつもりはないという。

 警察庁によると、1年間に補導される未成年の家出人は昨年、10年ぶりに増加に転じ、前年比175人増の4536人となった。少年問題に詳しい日本女子 大の清永(きよなが)賢二教授(社会心理学)は「家出掲示板は思春期なら誰でも抱く、軽い家出願望を実現させてしまう。家出は今や一部の子供だけでなく、 普通の子供たちの問題」と警告する。

 児童買春の温床とされてきた出会い系サイトへの規制が強化されたのは昨年12月だ。2007年時点で5000前後あるとされた出会い系サイトの届け出数 は今年2月末時点で2527に。だが、都内のサイト運営会社の担当者(29)は「出会い系サイトが減っても、利用者は規制対象外のサイトに移るだけ」と指 摘する。「家出掲示板も実質的には出会い系。出会いの場が法の網の外に移り、実態はむしろ見えにくくなった」

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■定額給付金とDV被害者への対策について問題視すること~母子寮だけに限らない、男性の被害者もいる

函館市や福岡市は、
DV被害により、住民票を移さぬまま(加害者の追跡を恐れて)
逃げている女性や子どもにも、
定額給付金を支給する策を発表しました。

他の自治体にも推奨されるべき、
否、国レベルでの対応が必要な策だと思います。


ただし、「母子寮」や「公的機関」に限っているところが気になります。
逃げている先は、シェルターかもしれないし、
シェルターにいるあいだに探したアパートかもしれない。
また民間のシェルターもあります。(むしろ民間のほうが活発)
DV被害者は、死に物狂いで居場所を探します。

また夫のもとに入る給付金の差し止めも
同時になされなければなりません。


最近、DVシェルターについて、
いろいろと調べる機会があったのですが、

「妻がDVシェルターで洗脳されてしまっている」
という男性の声を聞きました。

洗脳という言葉が適当かどうかは別問題として、
DVシェルターには、
いまより客観性が求められるのではないかと考えています。


また被害者を女性に限っているのは、
根本的な大問題です。

前々から言っておりますが、
女性から男性への暴力というのもあります。

DVは身体的暴力にだけ限られるものではありません。
精神的暴力、経済的暴力、性的暴力なども含まれます。

よく「逆DV」という言葉を耳にしますが、
この言葉にも違和感を覚えてください。

男性=加害者、女性=被害者、という
一方的な図式はおかしいんです。


さらに男性が被害者となる場合、
社会的背景から、SOSを出しにくく、
深刻化する傾向があります。

男性が被害に遭った場合に、
相談したり逃げたりする機関の整備を求めます。

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作家K先生の「現代女性の性意識」に対するご意見――挿入する性・挿入される性(2)
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http://okawauchimari.net/

DV被害者に独自給付金・・・函館市、国と同額分

 北海道函館市は20日、配偶者からの暴力(DV)を逃れて別の住居に避難している被害者を救済するため、国の定額給付金や子育て応援特別手当と同額分を給付すると発表した。

 DV被害者は、住民票を元の住所に残したまま避難しており世帯主に支給される定額給付金などを受給できないため、市で対策を検討していた。市によ ると、受給対象者は今年2月現在でDVの被害実態があって世帯主と別居中で、公的機関や支援団体などと面接相談をしていた人で、約40世帯、約110人の 見込み。

 申請は、電話や来庁による本人の申し出を確認した上で、送付される申請書に記入し、裁判所からの保護命令の決定書の写しなどの必要書類を添付する。5月中旬からの支給を予定している。

(2009年4月21日  読売新聞)

       

福岡市がDV被害者に独自給付金  同額を支給

      

               

 福岡市の吉田宏市長は21日の記者会見で、夫などによるドメスティックバイオレンス(DV)から逃れるため住民票とは違う場所に住んでいる人に対し、定額給付金と同額を独自に支給すると発表した。

               

 給付金は住民票に基づき支給されるが、DV被害者の中には、加害者に別居先が知られることを恐れ、住民票を異動しない人もおり、吉田市長は「生活に困っている人をサポートするという趣旨に沿って、市としても手助けしたい」と話した。

               

 対象者は、支給の基準日となる2月1日以前に、市などの公的機関に相談していてDV被害者と確認でき、福岡市に居住している人と、その同居家族。市は約320人を見込んでおり、5月15から29日の間に電話で相談を受けた上で申請書類を郵送する。

               

 北九州市の北橋健治市長も21日の定例会見で、DV被害者とその同居家族について同様の対応をすることを明らかにした。

              2009/04/21 12:26   【共同通信】

    
定額給付金相当額を支給 04/21 12:12      

夫などからの暴力から逃げていて、住民登録できないドメスティック・バイオレンスの被害者に対して、定額給付金相当額を支給する動きが福岡県内の自治体で進んでいます。

福岡市の吉田市長はけさ、市独自におよそ530万円の予算を計上したと発表しました。

DV被害者には、住所が分からないよう住民登録していない人が多く、定額給付金を受け取ることができません。

福岡市で給付対象となるのは、今年2月1日以前に福岡市や警察に相談し、公的な支援を受けた人とその家族で、およそ320人と想定しています。

久留米市も既に同様の決定をしています。

北九州市では100人程度が対象と見られ、北橋健治市長は世帯主と2重払いになることについて「やむを得ない」と話し、「市民の理解は得られる」と述べました。

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■レイプ被害者・被害児の心理(4)~家族の受け止め方

強姦に遭った被害者・被害児を前にして。
親は、パートナーは、家族はどういった心理になるのか、
問題、対策などをお話したいと思います。

わたしは強姦被害者(男性・男児も含めて)のご家族やパートナーから
ご相談をいただくことも、
悲しいことに、決してすくなくない数あります。


自分の子どもやパートナーが強姦に遭ったとき。

「なぜ守ってやれなかったのか」
と自分を責めるひとが大半です。

先日の小平女児連続強姦猥褻事件の親たちも
きっとそういう心境でしょう。


当人も「なぜ守ってくれなかったのか」とまわりを責め、
関係が悪化してしまうこともあります。

どうしようもない行き場のない感情が、
もっとも身近な人間にいってしまうんですね。


でも「それは違うよ」と言いたい。
憎むべきは悪しき犯人であり、
その矛先を家族が自ら自分に向けることは、
当人の認識をゆがめてしまう危険性すらあります。


また「強姦の被害に遭ったなんて恥ずかしい!」と
親やパートナーが当人を突き放し、
一切支えにもなってくれないという場合もあります。

これはまわりの人間の
強姦という事実を認めたくない心理が
ゆがんだ方向に向かってしまったものですが、
当人はひとりでがんばらなければならなくなり、
大変きついものです。


これも強姦に遭ったことが恥ずかしいのではない、
強姦することが恥ずかしい以上に卑劣で非人間的なことである
という事実を正しく認識することが大切です。


最近の調査で、
強姦の被害にあった被害者のうち、
被害に遭った年齢は
12.2%が小学生のときであり、
また小学校入学前は3.3%と
あわせると15.5%でありという
おぞましい結果が出ています。

それもこれはあくまでも表に出てきている数字だけであり、
水面下にはまだまだ被害者がいると考えられます。


また被害について
「だれにも相談しなかった」が62.6%ともっとも多く、
ひとりで耐え抜いている被害者・被害児の姿が浮かび上がりました。

相談しなかった、できなかった理由として、
もっとも多かったのはなんだと思いますか?

「恥ずかしくて」(42.6%)ですよ?
それに続くのは「自分さえ我慢すればいい」(29.9%)です。

なぜ被害者が自分を恥じなければならないのか。
自分さえ我慢すればいいなどと思わなければならないのか。


たしかに警察に被害届を出すのにも、
犯人がつかまった場合、その後の公判などにおいても、
被害者・被害児は相当つらい立場に置かれます。

ですから、被害届や裁判などは
本人がそれに耐えうるかという問題があるのですが、

ただし
「強姦されたことは恥ずかしいことではない」
「憎むべきはほかでもない犯人のみである」
という事実認識がゆがんでしまうと、

その後の心の回復にも
支障が生じてしまう危険性があります。


回復への第一歩は事実を正しく認識すること。

わたしも長いあいだ
「自分がわるい子だから(被害に遭ったのだ)」
と自分を責めていました。

でも事実はそうじゃない。


家族やパートナー、まわりにいるひとたちは、
当人が正しい事実認識ができるようサポートしてあげてください。


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女児強姦(1)かぎっ子を狙った手口~共働き、ひとり親家庭との狭間で
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レイプ被害「小学生の時」12%

 内閣府が昨秋、男女間の暴力に関して成人男女3129人に行った調査で、異性からのレイプ被害者は第三者に相談をすることをためらう傾向が強いことが分かった。被害者の低年齢化も目立った。

 配偶者(事実婚を含む)から、DV被害を受けたことがある人の割合は前回調査(2005年)とほぼ同じで、女性 33・2%、男性17・7%。加害者を配偶者に限らず、「異性から無理やり性交された経験」を女性(1675人)に尋ねた質問でも、123人(7・3%) が「ある」と答え、前回(7・2%)とほぼ同じだった。

 ところが、被害に遭った時期を「小学生」とする割合は12・2%で、前回の8・8%より増加した。「小学校入学前」と合わせると15・5%(前回14・1%)だった。

 被害後の相談先については「どこ(だれ)にも相談しなかった」人の割合が62・6%と最も多かった。その理由とし て「恥ずかしくて」(42・9%)が最も多く、「自分さえ我慢すればいい」(29・9%)が続いた。また、「家族や親類に相談」する割合は、DV被害者が 27・6%なのに対し、レイプ被害者は8・1%にとどまった。

 お茶の水女子大教授(法女性学)の戒能民江さんは「レイプ被害は防止策・被害者支援策が極めて遅れている。数字に表れない被害者が大勢いるはず」と話している。

(2009年4月6日  読売新聞)

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■女児強姦(1)かぎっ子を狙った手口~共働き、ひとり親家庭との狭間で

<女児暴行>「集合住宅、カギっ子」標的 東京で4件

4月10日15時2分配信 毎日新聞

 東京都小平市などで昨年秋以降、小学生の女児4人が性的暴行を受けたり、体を触られる被害に遭った事件で、被害者はいずれも集合住宅に住む児童だったこ とが警視庁への取材で分かった。下校後、玄関の鍵を開けて自宅に入る際に襲われるケースが共通しており、警視庁は両親が仕事などで不在がちな「カギっ子」 ばかりを同じ男が狙った疑いがあるとみて、強制わいせつ容疑などで捜査している。

 捜査関係者によると、昨年11月から12月にかけ、西東京市で2件、小平市では今年1月と3月に女児が乱暴されたり体を触られる事件が発生した。4人はいずれも帰宅時にドアの鍵を開けた直後、男に押し入られていたという。

 同庁によると、男は20~30歳で身長は約170センチ、やせ形でニット帽をかぶっていたこともあった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090410-00000069-mai-soci

レイプ被害「小学生の時」12%

 内閣府が昨秋、男女間の暴力に関して成人男女3129人に行った調査で、異性からのレイプ被害者は第三者に相談をすることをためらう傾向が強いことが分かった。被害者の低年齢化も目立った。

 配偶者(事実婚を含む)から、DV被害を受けたことがある人の割合は前回調査(2005年)とほぼ同じで、女性 33・2%、男性17・7%。加害者を配偶者に限らず、「異性から無理やり性交された経験」を女性(1675人)に尋ねた質問でも、123人(7・3%) が「ある」と答え、前回(7・2%)とほぼ同じだった。

 ところが、被害に遭った時期を「小学生」とする割合は12・2%で、前回の8・8%より増加した。「小学校入学前」と合わせると15・5%(前回14・1%)だった。

 被害後の相談先については「どこ(だれ)にも相談しなかった」人の割合が62・6%と最も多かった。その理由とし て「恥ずかしくて」(42・9%)が最も多く、「自分さえ我慢すればいい」(29・9%)が続いた。また、「家族や親類に相談」する割合は、DV被害者が 27・6%なのに対し、レイプ被害者は8・1%にとどまった。

 お茶の水女子大教授(法女性学)の戒能民江さんは「レイプ被害は防止策・被害者支援策が極めて遅れている。数字に表れない被害者が大勢いるはず」と話している。

(2009年4月6日  読売新聞)

こういった卑劣すぎる事件があるから、
子どもを持つ女性はますますもって
共働きをためらわざるをえない。

この不況下、
ためらう余地もなく共働きをせざるをえない家庭も
非常に多いというのに。

それにひとり親の家庭だっていくらでもある。


子どもを含め、
強姦、準強姦の被害に遭った女性というのは
殺されたも同然の傷を負うんです。

わたしも8歳のときに被害に遭ったわけですが、
いまだに23年も経ったいまでも
PTSDに悩まされています。

おぞましい記憶といっしょに生きていかなければならないのなら、
なんであのとき殺してくれなかったの――
何度もそう思いました。
(いまは違う考えになっていますが)

生きながらにして地獄を味わうんです。
まさに生き地獄です。


わたしも女の子を持つ母親ですが、
絶えぬ不審者情報に戦慄しています。


このかぎっ子を狙った手口は
これまでにも起きていて、

お父さん、お母さん方は
帰宅時にあとをつけられていないか注意すること、

鍵を開けるときは、死角も含めてまわりを見渡すことを
お子さんに徹底して教えたほうがいいです。


またこういった不審者情報が警察がつかむのと
地域の親たちに知らされるのとのあいだに、
タイムラグがあるのも
大きな問題だと考えています。

【関連記事】
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大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
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★テレビ出演します! 「DV加害女性の心理」について★

テレビtvの取材を受けました。
「DV加害女性の心理」について
みっちりお話させていただきました(3時間ロケsweat01)。

0805b180

どんなふうに編集してくださるか、
どれくらい使われるかはわかりませんが、
語れることは語らせていただいたかな。

0805b183

今回、大川内はDVの加害経験被害経験もあり、
DVについて研究を重ねている女性として出ています。

加害経験があることはすでにカミングアウト済みですが、
あらためてテレビという媒体で語ることで
ご批判を受ける部分もあるであろうことは覚悟の上です。

それでも伝えなければならない
――そんな社会的使命感がこの胸にあるから。

0805b181

0805b182

放送日時は以下のとおりです。お見逃しなく!(笑)
 6月6日(金)24:40~ TBS「R30」
 オーバー30のための“人生情報バラエティ=LIFEエンターテイメント”番組です

0805b174

【関連記事】わたしの基本的なDV観はこちらをご参照ください。
「逆DV」
ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。
新婚夫婦に潜むDV ~携帯わいせつ画像で口論、新婚の妻絞殺容疑の夫逮捕
「デートDV」とは &DV被害者・加害者に経験者のわたしが勧める解決のヒント
セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)
セックスレスというDV(2)――セックスレスの心理学(3)

大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
http://okawauchimari.net/

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■【相談所】セックスセラピー/セックスカウンセリング相談所開設のお知らせ■

これまでメール掲示板で承っておりました
セックスに関するご相談ですが、
みなさまのご希望にお答えして、

このたび対面で実際にお会いしての
ご相談
もお受けすることといたしました。

ただし当面は、
まずはカップルでのご相談、あるいは女性の方のみに
限らせていただきますこと、ご了承くださいませ。


カウンセラー:大川内麻里(おおかわうちまり)
セックスレスから性被害、DVや妊娠、避妊、射精障害、性に関するちょっとした疑問まで、
2005年より累計1000件のネットカウンセリングを行う。
心理学をベースにした手法+実践的アドバイスにより、
クライアントの抱えている問題を解決へと導く。

○場所:東京都内

○料金:
学生6,000円/1回90分
女性8,000円/1回90分
カップル13,000円/1回90分

○申し込み方法

まずはこちらのメールフォームに下記の必要事項をお書き添えの上、
メールをお送りください。
・氏名(匿名可) ・メールアドレス
・相談内容(簡単で結構です) ・カップルか女性のみか
http://www.okawauchimari.net/cgi/mf/himail.cgi


性・セックスにまつわる悩みは恥ずかしいことでもなんでもありません。
あなたの悩んでいることは、とっても大切なこと。

大切に受け止めますから、
いっしょに解決を目指していきましょう。^^

もちろんあなたのプライバシーは守りますので
ご安心くださいね。

大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
http://okawauchimari.net/

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遺族の望む刑罰は、遺族がメディアに顔を出してここまでしなければ下されないのか/幸せになってほしい人~本村洋さん[山口県光市母子殺害事件]

はじめに申し上げておきますが、
死刑廃止論者の方々と
不毛な議論をする気は一切ございませんので。


山口県光市母子殺害事件の被告の元少年
こと福田孝行に出た死刑判決について追記。

今回、この判決が出たのは、
ひとえに遺族である本村洋さんがメディアに顔を出して訴えて
世論を動かしたから、にほかならなりません。

こんなあたりまえの判決が、
遺族がここまでやって、ようやく出たんですよ。

その本村さんのご心労たるや、想像を絶するものがあります。

ここまでのこと、できませんよ、
遺族は、普通。


ですから、本村さんご自身も、

「遺族の望む刑罰が下されるには、
遺族がメディアに積極的に顔を出して訴えていかなければならない」
という(本村さんの本意ではない)悪しき慣例となってしまうのではないか、

という点、危惧されています。

【関連記事】
被告の元少年の父親インタビューにて/幸せになってほしい人~本村洋さん[山口県光市母子殺害事件]

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被告の元少年の父親インタビューにて/幸せになってほしい人~本村洋さん[山口県光市母子殺害事件]

はじめに申し上げておきますが、
死刑廃止論者の方々と
不毛な議論をする気は一切ございませんので。


山口県光市母子殺害事件の被告の元少年
こと福田孝行に高裁の差し戻し審で死刑判決が出ました。
弁護側が即刻上告しましたが、確定はまぬがれないでしょう。


わたしがひとつ世の人々に知ってほしいことがあります。
それは、福田孝行の父親のインタビューでの発言です。
3~4年前のことになるでしょうか。


公判でも酌量の余地として弁護側から挙げられた、
福田孝行の実母の自殺。

福田孝行の父親は、
「実母の自殺が犯行に影響したと思うか?」
という質問に対し、こう答えています。

「そうは思わない。
母親が自殺した後、グレたとか問題を起こしたとかあればだが、
そういったことがまったくなかったから、
母親の自殺と犯行にはまったく関係はないと思う」


――あぁ、この父親が3人を殺したんだ、と。
率直なわたしの感想です。
妻であり福田孝行の実母である女性、
事件の被害者である、本村さんの妻・弥生さんと娘・夕夏ちゃん。

そして、またこの判決によって4人目が――
息子である、加害者・福田孝行。


「責任を取ろうという考えはないのか?」という質問に
父親はこう声を荒げました。

「死んで詫びろとでも言うのですか。
私だって、女房(福田孝行の実母と死別した後の後妻)、
子ども(後妻との子ども ※福田孝行には弟がひとりいましたが、事件後に家を飛び出して、そのままいまだに行方不明となっています)いて、
それはできませんよ」

うん、でもね、
本村さんはその大事な妻と子を奪われたんだよ。

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はじめての講演を終えて~(1)半生を語るということ

大川内のはじめての講演
がんばらなくてもいい~ポジネガシンキングのススメ
おかげさまで、無事終えることができました。

わたしの長い療養生活からの本格復帰・第一弾の仕事であり、
はじめての挑戦でもあった、この講演。

無事終えたいま、
さまざまなこと――主催してくださった超ブレイク塾・Nさんとのご縁や
講演でお話した自分の半生など――を思い返し、
深い感慨とともにいます。


まずは、今回「話し手」としては海のものとも山のものともつかないわたしに
はじめてのチャンスという
なにものにもかえがたい貴きものを与えてくださったNさんに、
万感をこめて。ありがとうございました。

そしてお越しくださったみなさん、
わたしの話を最後までお聴きくださり、ありがとうございます。

それからさまざまな事情できたくてもこれない、
それでも「行きたかった」とおっしゃってくださったみなさんにも、
心からの感謝を。


今回の講演について、
自分の思いを書き留めておきたいと思うんだけれども、
幸い、わたしはテーマ別に3つのブログというチャンネルをもっているので、
せっかくだし、ブログ別にいくつかにわけて書こうかと画策しております。


さて、今回の講演でお世話になった、主催の超ブレイク塾・Nさんについては、
ブログ「フリーターの品格」の「自分の本質を理解してくれる人に「自分」を書いてもらう喜び~インタビューにおいて大切なこと & 「本を編集者で選ぶ」という贅沢」でも触れていますが、

たった一度だけ、わずかな時間お話しただけで、
わたしの本質をつかんでくださった(とわたしが思い込んでいる(笑))方です。


先のブログ記事で触れていなかった、
わたしにとって、すごーく印象深かったNさんのお言葉をひとつ。


   「大川内さん、被害者じゃないですか」


わたしが自分の歩んできた道のりについて
つらつらとお話しはじめたとき、
Nさんは一言こうおっしゃったのでした。


その言葉が、ストンと心のなかに落ちてきて。
すーっとね、なにかが引いていくのをかんじました。

あぁ、そうか、と。
わたしは「被害者」だったんだ、と。


たとえばね、今回きたくてもこられなかった方のおひとりから、
「講演の告知文を読んで、
大川内さんがいじめに遭っていたことをはじめて知りました。
そうだったんですね……」
というメールをいただいたのだけれど(びっくりさせちゃってごめんなさいね)

わたしには自分で認めきれていない被害体験がいくつかあります。

いや、それどころか、
「自分がわるいのだ」と自分を責めてすらいる体験が。

(#先日、見るともなしに見ていたテレビ番組で
「性的虐待」を取り扱っていたのですが、
父親から被害を受けた女性が
「自分も共犯者だ」と自分を責めているのを見て、
いたたまれないながらも、
そう思い込んでしまう心理というのは、
わたしも実感をもってよくわかってしまったんですよね)


たとえばね、「いじめ」のことも
自分で「自分はいじめられていた」と認めることができていなかった。
だから、これまでブログなんかでも公開していませんでした。


でも、わたし自身、声高にしてこれまで叫んできたように(ex.2002年とある季刊文藝誌に寄稿させていただいた、社会批評「メディアと女性」などにも書いています→当該部分の抜粋はココの最後のほうに)
「あらゆるトラウマからの回復の第一歩は
まず受けた傷を“正しく”認識すること」だと考えています。


“正しく”認識する、というのは、
つまりは「被害」を「被害」と認識する、ということ。


たとえば「自分がわるい子だから、こんな目に遭ったんだ。自分なんかはこんな目に遭って当然なんだ」とか
先述の「家族内の性被害者が持つ共犯者意識・自責の念」のように、

絶対的に“被害者”であるのにもかかわらず、
そういった認知の歪みを生じてしまっていて、

それが回復の弊害になっていることというのが、
たぶんにあるから。

実際、わたしのなかにもあるから。


だからね、Nさんのかけてくださった、
大川内、あんた被害者じゃないか、という一言は、
すごーくすごーくありがたく貴いもので、

だから、講演でもあそこまで話すことができたんだ、と思いますし、

(講演でなにを話したかは、
対価を払っていらしてくださった方々を保護するため、
もちろんブログでは書きませんが)


だから、終わったあと、Nさんが
「今回話すにあたって、つらいことを思い出させちゃったんじゃないか」
と言ってくださったんですが(ホントさすがだねこのひとは、いやさすがなんだよほんとに)

「たしかにそれ(半生を語るにあたって痛みを伴うこと)はあったけれど、
でもそれは自分にとって必要なプロセスだった。
向き合ういい機会になった」

とお答えしたのであります。


うん、本当にそういう意味でもいい機会を与えていただいたんですよね。
チャレンジしてよかったです、本当に。


それからね、これまで、講演とかテレビ出演とかご依頼いただいても
病気の都合上、辞退させていただかざるをえなかったんです。

でも今回こうして無事はじめての講演を終えることができて、

ここまでこれたのは、
大川内麻里の30年間に関わってくださった、
まわりのみなさん、おひとりおひとりのおかげだと、

感謝の念にたえません。

本当に本当に、みなさん、ありがとうございます。


さて、次はブログ「フリーターの品格」あたりで、
編集者として、今回の講演を振り返りましょうかね。


【関連記事】
はじめての講演を終えて~(2)出版人が話す、ということ
自分の本質を理解してくれる人に「自分」を書いてもらう喜び~インタビューにおいて大切なこと & 「本を編集者で選ぶ」という贅沢
[用いられる言葉による犯罪の残虐さの軽視]わたし、こと大川内麻里は、8歳のときに『性犯罪』の被害に遭い、人格と心理的子宮の破壊を受けました。20年を経たいま、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの苦痛を受けています。繰り返します。大川内麻里は、8歳のときに『性犯罪』の被害に遭ったのであって、決して『いたずら』などといった軽い悪ふざけを受けたわけではありません。

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「がんばらなくてもいい~ポジネガシンキングのススメ」

いよいよ2日後に迫ってまいりました、大川内の講演会!
主催の超ブレイク塾・Nさんの日記から、紹介文を拝借。

-------------
★15日(火)
うつ・ひきこもりでも出版できる!社長になれる!
「がんばらなくてもいい~ポジネガシンキングのススメ」
http://www.school-superbreak.com/archives/172
弱さを許す癒しの言葉/物書き・編集者 大川内麻里

正調の超ブレイク塾です(第11回)。
講演系では初の女性キャラ登場です。
40万部のベストセラー本の著者・編集者、という金字塔的な側面もお持ちなんですが、あくまでひとつの側面。
今回お伝えしたいのは、売れる本の書き方ではありません。
生き方・生き様の方面です。
苦しい状況は乗り越えなきゃいけないものだと思っていたのですが(そして乗り越えられない己を嫌悪)、大川内さんにお会いしてから少し変わりました。
強い自分を作り上げるのではなく、弱さを受け入れる。
そして、弱いところと付き合いつつ、時には休みながら、・・・それでも仕事で成果を出したりキャリアアップしたり、自分のやりたかった道で活躍することは可能、ということを知りました。

うまく言い表せませんが、とにかく「名作」が生まれる可能性をすっごく感じているのですよ。
ぜひいらしてください!
-------------

というわけで、わたしからもぜひいらしてください!

【関連記事】
はじめての講演を終えて~(1)半生を語るということ
はじめての講演を終えて~(2)出版人が話す、ということ
自分の本質を理解してくれる人に「自分」を書いてもらう喜び~インタビューにおいて大切なこと & 「本を編集者で選ぶ」という贅沢

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★【お知らせ】4/15(火)夜・講演やります!★

ありがたいご縁で、講演をさせていただくことになりました。
みなさん、お誘い合わせの上、ぜひいらしてくださいね。


●テーマ:がんばらなくてもいい
 ~ポジネガ・シンキングのススメ

●講師:弱さを許す癒しの言葉 物書き/編集者 大川内麻里

●日時:4/15(火)19:30~

●場所:東京都港区東新橋2-10-10 東新橋ビル2F
新橋から7分、汐留から5分、大門から6分、浜松町から7分

●主催:超ブレイク塾さま(感謝!)
http://www.school-superbreak.com/

●料金:一般3000円 学生1000円 フリーター・ニート1000円
……のところを!

★☆「大川内ブログ見た」で2000円になる特典アリ!!☆★

参加ご希望のかたはメールください!
お待ちしております。


講演後、交流会もあります。
みなさんとお話させていただけるのを楽しみにしております。

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「デートDV」とは &DV被害者・加害者に経験者のわたしが勧める解決のヒント

<恋人間暴力>10~20代の男女50%が経験 内閣府調査

Ddv(毎日新聞 - 11月09日 20:12)
 内閣府は9日、10~20代の若い世代での恋人間の暴力(デートDV)に関するインターネット調査の結果を発表した。男女とも50%が交際相手から肉体的・精神的な暴力を受けた経験があると回答。その際に相談した相手は「友達」が55.5%(複数回答)で最多だったが、42.7%は誰にも相談していなかった。

 デートDVは、配偶者や内縁関係者の暴力を規制するDV防止法が適用されず対策が難しいため、内閣府が初めて実態を調査した。事前に登録したモニター約60万人のうち10代と20代の未婚男女を無作為で抽出し、358人(男性192人、女性166人)から回答を得た。

 恋人との関係について、男性の35.4%(複数回答)、女性の56%(同)が「恋人が自分勝手な行動を取ると不愉快」と回答。「暴力を受ける側にも悪いところがある」と考える人も10.1%(同)いた。こうした考えが、デートDVが広がる背景にあるとみられる。

 「恋人がいる」「過去にいた」と答えた258人のうち、男性の53.1%、女性の44.6%が携帯電話に絡む被害を経験していた。複数回答の内訳は、「電話に出なかったり、メールにすぐ返信しないと怒られた」(38.8%)▽「着信・発信履歴を勝手に見られた」(16.7%)▽「1日に何度も行動を報告するよう命じられた」(7.4%)などだった。

 このほか、恋人との間で「機嫌が急に悪くなったり、優しくなる相手にいつも気を使わされる」(33.7%、複数回答)▽「行動を制限される」(21.7%、同)▽「言葉で嫌な思いをさせられる」(13.2%、同)などの経験が目立った。【三沢耕平】


この記事を書くにあたり、まず申し上げておきますが、
かねてよりカミングアウトしておりますように、

わたしにはDVの被害体験もあると同時に、
加害体験もあります。

(DVの定義は身体的暴力に限りません)

そのことを嘘偽りなく、ここに告白しておきます。


またDVに関するわたしの基本的な考え方は、
記事最下部に記しました【関連記事】(過去記事です)
ご理解いただけるかと思います。


その上で、デートDVを含むDVの被害者・加害者が
そこから脱するための方策
として、
わたしが被害・加害両方の体験をもって、
否、体験があるからこそ
推奨したいこと
をお話します。


心理学の一分野に「交流分析」というものがあります。

エゴグラムなどはネットなどでもやったことのある方が
多くいらっしゃるかもしれませんね。


「交流分析」において、
「ゲーム」(あるいは「ドラマ的交流」)と呼ばれているものがあります。


これは一言で言うと、
人がほとんど無自覚に行ってしまっている、
負のコミュニケーション、負の結末を招く行動・言動のパターン
のことです。

これは
「自己否定」あるいは「他者否定」の証明
として、
当人にも周囲にも無自覚に行われます。


たとえば、

  • 途中まではうまくいっているのに、なぜか肝心なところで失敗したり挫折したりしてしまう人
  • いつも遅刻ばかりしてしまう人、約束を守れない人
  • 結婚できない男女
  • いつもおなじような失敗ばかりを繰り返してしまう人
  • ひどい目に遭ってばかりいる薄幸な人
  • どうせ返ってこないお金を貸しつづけてしまう人

など、あなたにも心当たりはありませんか?

これらの背景には「ゲーム」が隠されています。


そして実は、
(デートDVを含む)DVの影にも、
この「ゲーム」が潜んでいることが多い
、と
わたしは見ているのです。


冒頭に引用した、デートDVに関する調査で
回答されている被害内容の項目は、
「ゲーム」の典型
です。


繰り返しになりますが、
これは当人や周囲にはほぼまったくの無自覚のまま
行われます。


ですが、
「自分がゲームを演じていた」とか
「だれかのゲームに巻き込まれていた」とか
気付くこと
によって、

解決への大きな一歩を踏み出せる、と

わたしは体験をもって確信しています。


だから、まずは知ってほしい。
そう強く願いします。

「ゲーム」や交流分析について詳しくはおいおい書きますが、

取り急ぎ、ここでは既刊の書籍でオススメのものを
いくつかご紹介しておきます。


あなたが演じるゲームと脚本―交流分析で探る心のうら・おもて
これは一般向けに平易に、実例も交えてわかりやすく書かれています。
専門知識など一切なく読めます。

人生ドラマの自己分析―交流分析の実際」は交流分析を学ぶのにとてもよい入門書です。読み物として読めます。
こじれる人間関係―ドラマ的交流の分析」は交流分析のなかでも「ゲーム」の種類などを詳しく解説。上記を読まれてから、応用編として読まれるといいでしょう。

【関連記事】
「逆DV」
新婚夫婦に潜むDV ~携帯わいせつ画像で口論、新婚の妻絞殺容疑の夫逮捕
性犯罪、DV(ドメスティックバイオレンス)、PTSD……傷ついた方たちへ
ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。
セックスレスというDV(1)――セックスレスの心理学(2)

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性犯罪、DV(ドメスティックバイオレンス)、PTSD……傷ついた方たちへ

 

ご質問・ご相談はこちらまで⇒ 性と愛の悩み相談CAFE

 しばらくぶりの更新になります。

 実は、6月から4ヶ月間、混合性不安抑うつ障害(パニック障害・うつ病・PTSD)の治療のために入院していました。

 帰宅すると、性暴力、DV(ドメスティック・バイオレンス)など、被害に遭われた方々、あるいはそのご家族やパートナーの方から、またたくさんのメールが届いていました。

 おひとりおひとりへのお返事はあらためてさせていただきますが、4ヶ月の入院生活を経て、いまわたしが言えることをここに記しておきます。


 わたしのPTSD(心的外傷後ストレス障害)は、8歳のときに遭った性犯罪の被害によるものです。

 当初、このブログは、わたしがその傷を克服していく過程をつづることを目的としてたちあげました。
(いまは病気のことは、主にこちらのブログに書いています。よろしければごらんくださいね!http://blog04.okawauchimari.net/


 あのころのわたしは、なんとか心の傷を克服したくて必死でした。
 これを癒すことができれば、“男性と正常な関係を結べない”自分も変えられるはずだって。
 職業柄、その体験を小説として昇華することさえできるのではないかって。
 おぞましいあの記憶を、受けた屈辱の痕跡を、どうにかしたい。治したい。
 そうじゃなければ、自分には未来がない。


 いまならわかります。
 はっきり言って、焦っていました。
 焦って焦って、思いばかりが先走って、空まわりしていました。


 2年ほどまえにカウンセリングを受けたことがあります。
「治さなければ」「治したい」その一心で。

 でも、そのときは気持ちとは裏腹に、被害について、どうしても語れなかった。
「8歳のときに性犯罪の被害に遭った」それは言える(言えるようになった)、でもその先の言葉が継げない。

 結局、たった2度ほどのセッションで、ひどく苦痛になり、そのカウンセリングは断念しました。
(そのころの日記はこちらです↓
カウンセリング初回
病名にPTSDが加わる

2度目のカウンセリングを終えて
カウンセリングで事実と向き合う痛み

わたしがカウンセリングの記録をブログにアップするワケ」)


 今回、入院したときにも、治療目標として、わたしははじめ「性被害のPTSDを克服すること」を挙げていました

 でも主治医の態度は違いました
 先生は、こうおっしゃったのです。

「それは、いまいきなりふたを開けて、無理にほじり出すことだろうか?」と。

「いつかかならず自然と向き合えるときがくるはず。
 それまでふたをしておくのもひとつだよ」

 つまり、「いま」は「そのとき」ではないのではないか、と。


 はっとしました。

 以前にカウンセリングを断念したときも、自分で自然と向き合える状態なんかではないのにもかかわらず、「治さなければならない」という焦りから、無理矢理に向き合おうとしていました
 そしてかえって傷口を広げることになってしまっていたのです。

 それをわたしはまた繰り返そうとしている――。


 そう気付いたわたしは、先生にこう告げました。

「性被害のことは、向き合えるそのときまで、“かためるテンプル”しておきます」


“かためるテンプル”というのは、わたしが心理的な問題を考えるときによく使う言葉なのですが、元ネタは“かためるテンプル”という使い終わった油を固めておく薬剤のこと。

 つまり、無理にほじりださずに、かといって、無理に忘れてしまおうと努力するのでもなく(往々にして忘れようとすればするほど忘れられず、ぬかるみにはまってしまうものです)いったんかためて、心の奥深くにそっと沈めておこう、ということです。


 ですから、入院中、PTSDの治療は直接は行ってもらっていません。

 が、それでも、いまのわたしは、本来の自分らしさを取り戻しつつあり、勇気と希望をもつことができるようになってきているのです。


 つらいよね?
 苦しいよね?
 強くなりたいんだよね?
 負けたくないんだよね?
 前に進みたいんだよね?
 どうにかなりそうなんだよね?
 どうしたらいいかわかんないんだよね?


 でも、考えてみて。
 いま、本当に克服するべき「そのとき」なのかどうか。
 だいじょうぶ。
 自然に向き合えるときになってからでも、決して遅くはありません。

 それまでは、“かためるテンプル”しておく。


 わたしは、そんな方法を選びました。


 わたしという一個人の単なるひとつの事例にすぎませんが、もしも、だれかの小さなヒントになることができたとしたら、それほどうれしいことはありません。


【関連記事カテゴリ】
●性犯罪
●DV(ドメスティックバイオレンス)
●子どもを狙った性犯罪

【関連記事】
[用いられる言葉による犯罪の残虐さの軽視]わたし、こと大川内麻里は、8歳のときに『性犯罪』の被害に遭い、人格と心理的子宮の破壊を受けました。20年を経たいま、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの苦痛を受けています。繰り返します。大川内麻里は、8歳のときに『性犯罪』の被害に遭ったのであって、決して『いたずら』などといった軽い悪ふざけを受けたわけではありません。

レイプ被害者・被害児の心理(4)~家族の受け止め方

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「逆DV」

 

 前回取り上げた、携帯のわいせつ画像で口論の末、新婚の夫が妻を絞殺した事件ですが、翌日の報道を見ていたら、案の定、「逆DV」という表現がなされていました。

 しかし、この言い方そのものに、違和感をかんじてほしいと、わたしは願います。

 たしかに、メジャーなほうを基準とし、「逆」をつけることで、マイナーな問題に焦点を当てていく、というのは、社会に対する問題提起の王道ではありますが。

 そもそも、DVという言葉の本来の意味するところが、日本ではまったくもって誤解されています。
⇒拙文「「ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。」」にも書きましたように、
日本語訳では「ドメスティック・バイオレンス(DV)」は一般的に「配偶者間暴力」と訳されるが、これでは本来の意味を満たしていない。本来は、配偶者間恋人間元配偶者あるいは元恋人間、また親子間兄弟間における暴力も、これに含まれているからだ。

 また、予測していたことではありますが、マスコミを含め、受け手が、この事件をことごとく「恋人や配偶者のケータイ見る・見ない?」という話でまとめあげ、「くだらない事件」という印象を残していること。

 このような日本の現状を、わたしは憂いています。

【関連記事】
新婚夫婦に潜むDV ~携帯わいせつ画像で口論、新婚の妻絞殺容疑の夫逮捕
ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。
性犯罪、DV(ドメスティックバイオレンス)、PTSD……傷ついた方たちへ


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新婚夫婦に潜むDV ~携帯わいせつ画像で口論、新婚の妻絞殺容疑の夫逮捕

 

 一部報道によれば、夫は「普段から妻に暴力を振るわれていた」「人を殺すことはいけないことだが、妻は殺さざるを得なかった」「妻に、自分の家族や友人に危害を加えると言われた」と供述しているとされています。


 もちろん、これだけでは事の真偽は判断できず、今後、慎重な捜査により、妻から夫への暴力が事実であったかどうか、明かされていくことでしょう。


 ただ、わたしとしては、以前から論じているように

「DVの被害者=女性、加害者=男性
 であるとは限らない。

 女性から男性への暴力も、実際にある。

 そして、特に、男性が被害者である場合、
 男性の“あるべき像”に縛られ、
 被害者が周囲へ救済を求めにくい」


 ということを強調しておきたいと思います。


 いまのDV防止法は、「被害者が女性である」という前提に立ってつくられたもので、内容も(たとえ前提の問題点を別にしたとしても)不十分すぎると考えます。


 また、自分の体験からも言えることですが、DVの影には精神疾患が潜んでいる場合もおおいにあるので、精神医療によるDV家庭へのサポートも、より望まれるものと考えています。


 殺害された方のご冥福をお祈りするとともに、このご夫婦と、家族やご友人、まわりの方々のため、お二人のあいだにいったいなにがあったのか、一刻も早い事実の解明を望みます。


【関連記事】
性犯罪、DV(ドメスティックバイオレンス)、PTSD……傷ついた方たちへ
ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者は女性だけではない。
「逆DV」


携帯わいせつ画像で口論、新婚の妻絞殺容疑の34歳逮捕
5月7日11時34分配信 読売新聞
 警視庁町田署は7日、東京都町田市森野2、会社員川上仁志容疑者(34)を殺人未遂の疑いで緊急逮捕した。
 調べによると、川上容疑者は6日午後9時から同10時ごろの間、自宅マンションの一室で、妻の和子さん(28)の首を両手で絞めた疑い。和子さんは7日未明、死亡が確認されたため、同署は容疑を殺人に切り替えて調べる。死因は窒息死。
 川上容疑者は、携帯電話に保存していたわいせつ画像を和子さんに発見され、口論になったという。2人は、今年2月に結婚したばかりだった。
 川上容疑者から「妻を殺した」と携帯電話で連絡を受けた神奈川県内の友人が7日午前0時過ぎ、交番に駆け込んだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070507-00000302-yom-soci


大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
http://okawauchimari.net/


※参考

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SOS赤ちゃんとお母さんの相談窓口・電話番号(24時間受付) ~こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)

 

 こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)を運営する慈恵病院(熊本)では、匿名での電話相談を受け付けています。24時間、無料で対応してくださいます。


■SOS赤ちゃんとお母さんの相談窓口
 フリーダイヤル0120-783-449
 24時間無料電話相談


 このブログにも、妊娠・出産や育児、人工妊娠中絶などに関して、深刻な悩みを抱えていらしてくださる方が多くいます。

 まずは、上記に電話をして、お話を聞いてもらってみてはいかがでしょうか?
 そういったお母さん、女性の悩みに理解のある、専門家の方々が対応してくださいます。

 なにも隠すことはありません。泣いたって構いません。
 自分だけで答えを出すまえに、一度、話してみませんか?
 正直に、素直に、心のままを打ち明けてみてはいかがでしょうか?

 きっと光が見えてくるはずだと思いますよ^^


みなさまの良識を信じておりますので、そんな方はいらっしゃらないと思いますが、上記のフリーダイヤルは、あくまでも、おなかにいる赤ちゃん、すでに生まれてきてくれている赤ちゃん、そしてお母さん方のためのSOSダイヤルです。
 それ以外での目的でのお電話(いたずらなど)はご遠慮ください。

【関連記事】
「赤ちゃんポスト」という“通称”に踊らされないでください。事の本質が見えなくなってしまう危険性があります。
「こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)」に預けられた子のその後を考える(1)~養子縁組と里親制度
世論はこうして作られてゆく―「赤ちゃんポスト」という“通称”の罪。ないがしろにされる「こうのとりのゆりかご」の本質論


大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
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※参考

続きを読む "SOS赤ちゃんとお母さんの相談窓口・電話番号(24時間受付) ~こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)"

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特急車内で強姦を繰り返す~ なぜ彼らは通報しなかったのか? 通報しなかった、通報できなかった乗客の心理

 

 今日は、この事件をテレビ報道で見て、あまりにも卑劣極まりない犯行に、久々にPTSDの症状と思しきが出てしまった。

特急トイレで女性暴行、36歳男を再逮捕…乗客知らんぷり
4月22日21時9分配信 読売新聞
 JR北陸線の特急電車内で昨年8月、女性客に乱暴したとして、大阪府警淀川署は21日、滋賀県湖南市の解体工事業、植園貴光被告(36)(強姦=ごうかん=罪などで公判中)を強姦容疑で再逮捕した。

 同じ車両には約40人の乗客がおり、異状に気付いた人もいたが、植園被告にすごまれ、制止や通報ができなかったという。

 植園被告は昨年12月、JR湖西線の電車内と大津市内の駅トイレで2件の女性暴行事件を起こしたとして起訴され、今月6日、大津地裁で開かれた初公判で起訴事実を認めていた。

 調べでは、植園被告は昨年8月3日午後9時20分ごろ、特急「サンダーバード」(9両)が福井駅を出発した直後、旅行客の大阪市内に住む20歳代の女性 の隣に座り、「声を出すな、殺すぞ」と脅して体を触り始め、同10時45分に京都駅を出発後、トイレに連れ込んで暴行した疑い。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070422-00000312-yom-soc


 性犯罪については、いまは病気の影響や、もろもろの事情で、精神的に書けなくなってしまっているわけだけれど、勇気を持ってすこしだけ書きます。


 ニュースの「知らんぷり」という見出しに踊らされないでください。それは報道する側が用いた表現であって、実際の状況が「知らんぷり」と言われるような状況であったかには大きな疑問が残ります。


 なぜだれも助けなかったのか。通報しなかったのか。
 という乗客を 責めたてる意見が聞かれますが、そんな議論はナンセンスです。


 それよりも、むしろ、こういった、前科もわかっているだけで9件もある、しかも仮釈放のわずか1ヵ月後にこのような卑劣な強姦事件を繰り返す性犯罪者。

 生来的な脳機能異常によって、性衝動の制御が不可能なのではないかと疑われる性犯罪者が、なぜ何度もこのよ うな犯罪を犯しえる状況にいられたのか。

 そして、このような犯罪者に、本当に二度と再犯を犯させないためにはどうすればいいのか――というところを議論するべきです。 


 通報しなかった/できなかった乗客の心理については、ニューヨークで、Kitty Genovers事件という強姦殺人事件――38人もの目撃者がいながら、だれひとりとして、通報も救助も行わなかった――があって、それについて行われた心理学の分析があります。

 今回の事件でなぜ通報が行われなかったのかを知る手がかりになるでしょう。

 まえに、別件でこの分析に触れているので、ご興味のある方はご覧ください。
(⇒「仕事はひとりでやりなさい――チームワークと個人プレイヤーの仕事術」)

●一部抜粋-------

1964年のアメリカ・ニューヨークで、Kitty Genoversという女性が強姦された上、殺害されてしまうという事件が起こった。
驚くべきは、後の調べによって明らかにされた目撃者数――Kittyが暴漢に襲われた悲鳴を聞き、そして強姦されてから殺されるにいたるまでの30分もの時間に、それを目撃しながらも、通報も助けることもせず、ただ傍観していただけのひとたちが、なんと38人もいたというのだ。

当初、これは都会の人間の冷淡さや、目撃者たちにとって、普段抑制されているサディステッィクな欲求を充足するものだったなどとして話題に取り上げられたが、後に心理学者のLataneらは、それに真正面から異論を唱える――「否、Kittyが誰からも援助行動を受けることができなかったのは、むしろ大勢の目撃者がいたからこそなのではないか?」

まず、①大勢が見ていたことによって、ひとりあたりの責任感が分散され、軽くなる(責任の分散)が起き、「自分が援助行動を起さなくてもいいだろう。誰かがやるだろう」とする『社会的手抜き』が行なわれてしまったのではないか?

そして、②おなじことを目撃している他人を見ることによって、他人の判断をあてにする、換言すると、他人の判断から得た情報から、実在する現実とは違った『社会的現実』がそこに生じてしまい、ひとりひとりの判断が鈍化してしまったのではないか?

-------

 記事は仕事という切り口ですが、Kitty Genovers事件において目撃者がなぜ通報しなかったのか、社会心理学の観点から解説しています。


#この記事は、改稿の上、FPN-新規事業とイノベーションを考えるニュースコミュニティにも寄稿しています。
(⇒http://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=2284
公開1日ですでに 2万ビュー を超え、トップニュースになっています。

【関連記事】
性犯罪、DV(ドメスティックバイオレンス)、PTSD……傷ついた方たちへ
仕事はひとりでやりなさい――チームワークと個人プレイヤーの仕事術
レイプ被害者・被害児の心理(4)~家族の受け止め方

大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
http://okawauchimari.net/

※参考(他社のより詳しい記事)

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「こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)」に預けられた子のその後を考える(1)~養子縁組と里親制度

 

 熊本市が慈恵病院に「こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)」の設置を許可、5月にも運用がはじまる見込みです。
 熊本市は大英断を下したと思います。

 さて考えるべきは、仮に「こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)」に赤ちゃんが預けられたとして、その子がその後どうなるのか、ということ。

「赤ちゃんポストという名称が云々」「育児放棄の助長」と、まるで論点のずれたところでの議論だけが先行して、「赤ちゃんのその後」と、それをすこしでも幸せな道へと導くために慈恵病院が備えている点について、ほとんど伝えられていないので、ここでお話します。


 赤ちゃんのその後。
 不妊に悩むご夫婦などの手へ、というのはみなさんもご想像されるでしょう。
 その方法として「養子縁組」と「里親」という、ふたつの方法があります。

「養子縁組」と「里親」とは、似て非なるものです。


 まず「里親」制度とは、行政からの委託というかたちで子どもの養育を引き受けることです。
 里親になりたい人は児童相談所などへ申請し、子どもを養育するに必要十分な条件をクリアしているか、審査を受けます。
 慎重に審査された上で、里子の斡旋を受けるというわけです。


 次に「養子縁組」について。
 「養子縁組」とは端的に言うと、血縁上は親子ではない者同士を戸籍に入れ、親子関係を発生させるものです。

 これには「普通養子縁組」と「特別養子縁組」とがあります。


「普通養子縁組」では、戸籍上でも、法律的にも、実の親(血縁上の親)と子の親子関係は存続し、戸籍上も「養子」「養女」と記載されます。
 原則として、離縁も、養親と養子の合意によって行うことができます。


 一方、「特別養子縁組」では、戸籍上でも、法律的にも、実親と子の親子関係は絶たれ、戸籍には、実子の場合と同様に、「長男」「長女」といった記載がなされます。
 原則として、協議離縁(当事者の話し合いによる離縁)はできません。養親による虐待などがあって、実の親が引き取ることのできる場合は例外で、しかるべき手続きによって離縁が認められます。

 子どもが実の親を知る権利の保護、近親婚の防止という観点から、手続きをとれば、実の親がわかるようにはなっていますが、養子ということが容易にはわからないようにされているのです。


 赤ちゃんが「こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)」に預けられた場合、児童相談所から乳児院に行き、1歳になれば養護施設へ入ることになります。
 赤ちゃんは、そこで養親や里親に引き取られるか、養親・里親が見つからなければ、18歳まで施設で育つことになるでしょう。


 さて、慈恵病院では、まず、病院の玄関やポスト脇に、公的な相談窓口の連絡先を案内するとしています。
 また、ポスト内には、預けにきたお母さんに対し「相談してください」とのメッセージを書かれた手紙も置くそうです。
 そして、相談があれば悩みを聞き、子どもを手放すことを思いとどまるよう促します。
「いまは育てられないが、先々引き取りたい」といった場合には、児童相談所を通じていったん乳児院に預けるなどの方法があることも教えます。

 また、先述の「特別養子縁組」についても伝えるそうです。
 養子として引き取られた先でも、実子とおなじような(法律上・戸籍上の)扱いを受けることができるんですよ、と。

 安易に赤ちゃんを預かるのではなく、事前にこういった最大限の努力があるのです。


「特別養子縁組」という制度は、1988年につくられました。
 戸籍上、養子にも実子とおなじように扱われることを目的としてつくられたこの制度。

 成立の裏には、実は、今回の慈恵病院の英断にも似た、あるひとりの医師の行動があったのです。
 次回は、それについてお話をします。

【関連記事】
「赤ちゃんポスト」という“通称”に踊らされないでください。事の本質が見えなくなってしまう危険性があります。
世論はこうして作られてゆく―「赤ちゃんポスト」という“通称”の罪。ないがしろにされる「こうのとりのゆりかご」の本質論

大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
http://www.okawauchimari.net/

※参考

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「赤ちゃんポスト」という“通称”に踊らされないでください。事の本質が見えなくなってしまう危険性があります。

 

「赤ちゃんポスト」というのは、あくまでも報道機関が呼称しているだけであって、正式名称は「こうのとりのゆりかご」です。

 この「赤ちゃんポスト」という通称が与えるイメージだけが先行してしまい、「赤ちゃんを物として扱うなんて」と、事の本質には遠く及ばないところで、論議や国民感情が沸騰してしまっているようですが、本質はそこにはありません


「こうのとりのゆりかご」は、病院の壁に設置された扉から、なかに置かれたベッドに赤ちゃんを預ける仕組みで、職員が24時間態勢で待機し、すぐに赤ちゃんを保護します。

 あるジャーナリストの方がおっしゃっていました。
「赤ちゃんポストには反対しない。善意でやっていることもわかる。
 でもやるのならば、なぜ人ひとりいて、直接お母さんと対面しない? 人が窓口とならない?
 人と顔をあわせれば、考え直す人もいるかもしれない。
 あの考え方自体には反対しないが、あれをポストにした時点でアウトだ」

 しかし、わたしは
「いや、そういった状況にある人というのは、人と顔をあわせることができない人が多いのではないか。そこまでの事情があったり、そこまで追い詰められた状況だったりするのではないか。
 だから、匿名・非対面式にする意義はある
 と考えます。


 もちろん、赤ちゃんに罪はない。
 親の事情がどうであろうと、赤ちゃんには罪はありません
 赤ちゃんは親を選べません

 しかし、だからこそ、親が育てることに限界がある場合、公共の力でもって、その限界を超えたところをフォローアップすることが必要だと思うのです。

 完璧な親などいないのですから、「理想」を社会が押し付けてはいけないのです。
 その重圧は、親たち(こと母親)に重く重く圧しかかります


母性神話」というものがあります。
すべての女性には生来的に母性本能が備わっている」「女性は母親になったら、母性本能をもって、子どもを無条件に愛するもの」などという「社会的な思い込み」です。

 この思い込みがあるせいで、「いい母親でいなきゃ」というプレッシャーに苦しみ、理想どおりにいかない育児の現実に、「自分はだめな母親だ」と自責の念に駆られたり、ストレスを抱え込んだり、悩んだりしている女性が非常に多いのです。

 母性神話についてはかねてからこのブログでも書こうと思っていたので、事例など詳しくは、また別の機会に書きますが、これは非常に根深い問題で、虐待や子殺しなど、深刻な事態の一因となっています。


 育児は、そうそう思いどおりにいくものではありません。

 また「産後うつ」というものがありますが、これは精神論で解決したり、予防したりできるものではありません
 というのは、妊娠中や産後は、女性の身体のなかでは、ホルモンが大きく変動します。その影響は体臭が急に変わったり、体毛がいきなり濃くなったかと思ったら抜けてしまったりと、驚くほど大きなものです。

 そして、ホルモンの変動は、女性の情緒面にも大きく干渉するのです。

 ですから、産後うつをはじめとした母親の精神的な問題は、「身体的なこと」が要因となっているわけで、そう簡単なメカニズムでなっているものではない、したがって解決も決して容易なことではないのです。


 そんな時期に、母親を「母性神話」で縛って責めるのは、あまりにも酷です。
 まわりが責めなくても、母親は責められるとかんじてしまう
 それは「母性神話」が、あまりにも根強く広く社会に浸透してしまっているからです。
 それこそが「母性神話」による母親への拘束なのです。


 あくまでも一例ですが、こういった背景があって、虐待死や子殺しがあるわけで、それを食い止めようと、通称「赤ちゃんポスト」こと「こうのとりのゆりかご」が設置されたのです。


 ですから、「赤ちゃんポスト」こと「こうのとりのゆりかご」の是非を問うことよりも、なぜこれが設置されなければならなかったのか、「赤ちゃんポスト」こと「こうのとりのゆりかご」が設置されるに至った社会的背景こそをどうにかするべきなのです。


 また、どうしてもというときには、逃げ道がある。
 そのこと自体が、親を楽にすることもあります。
「こうのとりのゆりかご」を実際に利用する・しないは別にしても、「そういった場所がある」という現実が、親を支えることもあれば、また「そこに子どもを預けるようなことにはしたくない」と、親の励みになることもあるかもしれないのです。


 一方で、子どもをほしくても授かることのできない夫婦もいるのです。
 そういった方々が「親になる権利」を享受するために、養子縁組という選択肢が、もっと一般的なこととして、前向きに選ばれていく社会にしていくべきです。


 育児、家事、仕事、生活のすべてを夫婦で協力しあっていますか?
 パートナーは負担をかんじていない、と断言できますか?
 避妊は完璧にしていますか?
 避妊には100%というものはなく、セックスをする限り、かならず妊娠の可能性はつきまといます。
 それでも、自分には望まない妊娠をするリスクはない、と言い切ろうとしますか?


【関連記事】
世論はこうして作られてゆく―「赤ちゃんポスト」という“通称”の罪。ないがしろにされる「こうのとりのゆりかご」の本質論
「こうのとりのゆりかご(俗称:赤ちゃんポスト)」に預けられた子のその後を考える(1)~養子縁組と里親制度


* 大川内 麻里のサイト OkawauhiMari.net
http://www.okawauchimari.net/


*参考

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同時に改正すべき問題があるのでは? 「女性の“再婚”も、離婚後6ヶ月間できません」―離婚後300日以内出産規定

 

 現行法では、男性は離婚後すぐに再婚できますが、女性には6ヶ月間つまり180日以内の再婚は認められていません

 理由は、まさに件の民法で、離婚後300日以内に生まれた子ども=前の夫とのあいだの子とされることに由来しています。
 子どもが後の夫とのあいだの子とされるのは、婚姻から200日以降に生まれた場合です。
 もしも婚姻200日よりあとで、かつ、離婚後300日以内に子どもが生まれてしまった場合
 そうなると民法の定めるところでは、元夫・現夫、どちらの子か推定できなくなる、と。
(すると、相続の問題なども生じます)

 よって、このような状態を避けるため、女性には6ヶ月間の「再婚禁止期間」が設けられています。

 ただし、「法律上の父」の推定が重複する恐れのない以下の場合は、例外として、離婚後6ヶ月以内でも再婚することができます。
・離婚前にすでに妊娠していて、出産後に再婚(出産当日から可)
・前夫との再婚
・高齢で妊娠できる可能性がない
・不妊手術を受けており、妊娠できない(医師の診断書と証明書が必要)
・夫の生死が3年以上不明で、裁判により離婚を認める判決を得ている

 わたしは区別をも差別だと混同して論じる人間ではありませんので、自分が離婚したときも(再婚はいまだしていませんが)、「これは女性という性をもって生まれた者として受け容れること」と、当然こととして受け容れました。

 しかし、それはわたしの離婚が、たまたま複雑化したり、長期化したりしなかったから問題がなかった、というだけのこと。
 これが、今回の動きのきっかけとなった横浜市の夫妻のような場合だったら。
 たとえば、離婚問題が長期化して、事実上婚姻関係が破綻していたにもかかわらず、離婚届の提出がままならないだけなど、紙切れ一枚の話、といった場合だったら。


 離婚後300日以内に生まれた子どもが前夫の子となるという民法の規定について、安倍総理は「見直しの要否を含めて慎重に検討する」と述べたそうです。

 婚姻形態、親子、家族のあり方は多様化しています。
 その一方で、婚外子、またその母に対する差別の目は依然としてあります。そういった方々にとって、生きづらい社会なのです。
それでいて少子化だなんだと、まったくナンセンスな話です)

 子どもが幸せに育つための環境、育てるための環境を見直すべきときにきているのではないでしょうか。

 最後に、念のためですが、離婚と、俗に言う不貞を助長する目的で述べているものではないことを付記しておきます。

 生まれてくる子どもたちの幸せを願って。
 生きにくいひとたちが、生きやすい社会へ。


* 大川内 麻里のサイト:OkawauchiMari.net
http://www.okawauchimari.net/



※参考:

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児童買春・児童ポルノ禁止法の限界(1)交通事故死児童の写真転載の教諭・渡辺敏郎容疑者逮捕

 

 交通事故に遭い、他界してしまった子どもたちの写真を、遺族のサイトから無断で転載した上、それに性的なコメントを書き連ねて冒涜。さらには勤務校の児童の写真も用いた、悪質なポルノサイトを運営していた、小学校教諭・渡辺敏郎容疑者が、児童買春・ポルノ処罰法違反で逮捕されました。

 世間を震撼させたこの事件、憤りを感じている方も多くいらっしゃるでしょう。
 この事件は、われわれの想像の域をあまりにも逸脱した行為であるため、それを罰する法律をどうすべきかが大きな問題となっています。

 はじめは遺族サイトからの写真の無断転載ということで「著作権侵害」での告訴。
 今回は、サイトとは別の児童ポルノ写真をメールで知人に提供した疑いでの逮捕となりました。

 この「児童ポルノの知人への提供」が罰則の対象となったのは、実は2005年のこと。児童買春・ポルノ禁止法の改正で盛り込まれた事項でした。
 つまり、この容疑者は、仮に2005年まえであったとしたら、同件での逮捕すらできなかったということなのです。

 2005年に児童買春・ポルノ禁止法の改正された点には、主に以下があります。

  • 罰則の引き上げ(児童買春3年だった→5年に)
  • 特定少数に対する児童ポルノの提供を処罰(販売・頒布のみ処罰だった→友人・知人などへの提供も処罰対象に)<今回の容疑はこれです>
  • 提供目的のない児童ポルノの製造(単純製造)を処罰
  • 電磁的記録の提供、提供目的の保管を処罰

 そして、それぞれの罰則は以下のとおりです。

児童買春 5年以下の懲役or500万円以下の罰金
児童買春周旋業 7年以下の懲役+1000万円以下の罰金
児童買春の周旋目的で児童買春をするように勧誘 5年以下の懲役or500万円以下の罰金
児童買春の勧誘業 7年以下の懲役+1000万円以下の罰金
児童ポルノ提供 3年以下の懲役or300万円以下の罰金
児童ポルノを不特定もしくは多数の者に提供、または公然と陳列した者 5年以下の懲役or500万円以下の罰金
児童買春等目的人身売買 1年以上10年以下の懲役

 おそらく、今回、渡辺敏郎容疑者に科せられる罰則は、でマークをしたところでしょう。

 事件の残虐性を思えば、この罰則は適当といえるでしょうか?

 現代は、予測の範疇を超える犯罪が次々と起こっています。そのため、それを処罰する法律がない、法が追いついていけないというのが現状なのです。


【関連記事】
犯罪の厳罰化は何のためか?(1)性犯罪者処遇プログラム
犯罪の厳罰化は何のためか?(2)性犯罪者への各国の取り組み
このようなCMが公然と流されているのはいかがなものか? ~児童の商業的性的搾取


*参考

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犯罪の厳罰化は何のためか?(2)性犯罪者への各国の取り組み

 

 前回、「犯罪の厳罰化は何のためか?(1)性犯罪者処遇プログラム」で、刑罰というものはまずは再犯を防ぐためにあるべきだというわたしの考えと、わが国の「性犯罪者処遇プログラム」とその問題点についてお話しました。

 今日は、性犯罪者への各国の主な取り組みをご紹介します。

アメリカ 出所後も顔、氏名を公開。住所の届出が義務。州によりGPSによる監視も。
イギリス 出所後はGPSの体内埋め込み(検討)
フランス 出所後はGPSによる監視。
スイス 再反省の高い者は終身刑。

 前科者の情報公開。GPSによる24時間の監視体制。終身刑。
 これらは、現在の日本では、残念ながら、まだ取り入れられていません。

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木下あいりちゃんと、ご遺族のために。そして子どもたちのため、社会のために……あなたにもできることがあります。

 

 2005年11月。広島で、ホセ・マヌエル・トレス・ヤギ被告から、性的暴行の末に殺害された、木下あいりちゃん、7歳。
 ご遺族は、「広島のとある女児」ではなく、「木下あいり」というきちんとしたひとつの人格あるひとりの人間、貴い命であったことを社会に認識してもらうため、あえて実名での報道を求めてきました。
 そして、わが子の受けた性的暴行についても公表をし、2度とこのような凶悪な性犯罪が繰り返されないようにと、極刑を求め、声をあげてこられました。

 一審では、検察の「死刑」求刑に対し、「無期懲役」判決が下りました。


 ニュースを見聞きして、「これはおかしいのではないか」「自分にもなにかできないか」と思われた方。
 木下あいりちゃんのために、わたしたちにもできることがあります。


電子署名
あなたもこちらから、いますぐに送ることができます。

はがきによる手書き署名(個人おひとりでの場合)
   〒730-0012 広島市中区上八丁堀2-15 広島高等検察庁内
   木下あいりちゃん殺害事件担当検事さま
上記宛に、はがきで、支援のお気持ちと、お名前・ご住所を書いてお送りください(おひとりさま一枚)。

複数署名
署名用紙を入れた封筒に、送り主のお名前・ご住所と、「署名用紙在中」とお書きください。
20名用の署名用紙はこちらからダウンロードできます。


 子どもたちが安心して暮らせる未来、社会は、わたしたちの手で。
 ご協力をお願いいたします。


 本件の「無期懲役」は不当判決と言わざるをえない理由は、あらためて、別の記事としてアップいたします。


【関連サイト】
星になったあいり
あいりちゃんの死を無駄にしない為に
声をひとつに
小さな風

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犯罪の厳罰化は何のためか?(1)性犯罪者処遇プログラム

 

 しばらくぶりの更新になってしまいました。

 過去にもこのブログで取り上げた奈良女児殺害事件の小林薫の死刑確定
 広島・木下あいりちゃん殺害事件における、ホセマヌエル・トレス・ヤギ被告への一審での無期懲役判決
 東京都羽村市の小学校教諭、渡辺敏郎による交通事故死児童写真、勤務校の児童の写真を用いた、悪質なポルノサイト事件
 九州の中学校教諭による男子生徒への連続強制わいせつ(※すでに何県何市まで報道されてはいますが、被害生徒が特定される恐れをすくなからずはらんでいると考え、わたしの信念により伏せます)
……などなど、多数、取り上げたい事件、問題がありましたし、また「性と愛の質問・相談CAFE」に寄せられた声からも書きたいことは山ほどある毎日ですが、わたし自身が、個人的に「性」というテーマについて、考えるところがあって……ご無沙汰してしまいました。
(むしろ、その心の過程を書くべきなのではないか、とこのブログの当初の趣旨からすれば思うのですが)
(※ほかの3つのブログは、割と更新しています。掲示板にもお答えしてます。OkawauchiMari.netトップページからどうぞ)


 さて、今日は犯罪の厳罰化についてのお話です。
 わたしは、犯罪、こと再犯性の高い性犯罪について、厳罰化を求める発言をしてきたり、現行法にはない処罰のあり方を提案したりしてきました。
 これは、なにも「犯人をこらしめてやりたい」という憎悪の念から言っているわけではありません

 罪を犯したものに罰を与える。
 その意味は、報い、被害者感情への対応、社会的な影響などさまざまですが、わたしはなによりもまず
「制裁というものは、再犯防止のためにあるべきだ」
 と考えています。

 だから、
「刑罰というものは、再犯を防ぐために必要十分なものでなければならない」と。
 それは、刑期であったり、刑罰のあり方であったり、刑期中に課されることであったりします。


 日本では2005年度に「性犯罪者処遇プログラム」というものがまとめられました。奈良女児殺害事件を契機に議論され策定されたものです。
 罪名の如何にかかわらず「犯罪の原因・動機が性的欲求に基づく者」が対象となります。

 このプログラムは、認知行動療法を用いたもので、たとえば、下記のような科目が用意されています。

  • 認知の歪み・・・別の事件の犯人の言い訳をテーマに議論して思いこみのメカニズムに気づかせる
  • 自己管理と対人関係・・・就職面接の演習などを通じて、対人関係を築くトレーニングをする
  • 被害者への共感・・・手記やビデオを見聞きする
  • 再発防止計画・・・自分の行動を詳しく分析させ、「仕事上のストレスを避けるにはどうしたらいいか」「ストレスを感じたら、どう対処したらよいか」など、ストレスマネージメントを考えさせる

 再犯の恐れの高さなどに応じて受講科目を決め、最長16ヶ月あまりをかけて履修することとなります。

 ただ、このプログラムにも、まだまだ問題点(課題)が山積しています。
 たとえば、受刑者や仮釈放中の保護観察対象者は、現行法に基づいて受講を義務づけることができますが、保護観察付き執行猶予者については受講を義務づける法律がないのです。
「受講を強く説得する」ということになってはいますが、拘束力がない以上、受講するか否かは、本人の選択次第となってしまっているのが現状です。

 再犯の可能性が否めない犯罪者の、ひとつの「病」という考え方もできる、当人をして犯罪を犯させる性的欲求の異常。
 その「治療」が、本人任せ。

 こんなことで、いいと思いますか?
 わたしたちの平穏な生活は守られるでしょうか?


 次回は、性犯罪に対する各国の取り組み、薬物療法などについてお話したいと思います。

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SEX-Therapy【セックスセラピー】 by 大川内 麻里は、ドラマ「14才の母」を推奨します。

 第三話まで見たところで推奨しようと決めました。(次回(今週の水曜日/11月8日22時~日本テレビ系列で放映)で第五話目ですね。)

 センセーショナルなタイトルから連想されるテーマに惑わされないでください。
 扇情的なものでもなければ、過激なものでもない。
 でもオブラートをかけて美しく取り繕って描いた物語ではありません。

 中学生の男女の恋をする気持ち、心の成長が身体の成長とが伴わない時期のこと。
 その親たちの思いが交錯する。男親、女親、ひとり親。わが子が愛しいからこその言動。
 学校、友だち、将来のこと。
 医療の知識として、知っておきたいことも、きちんと含まれています。

 それらのバランスがいい、よくできたドラマだと思います。

こちらのブログもよろしくね♪的な、ね(笑)。テーマ別に4ブログ運営中です。

大川内 麻里の“人生がより心豊かになる”コトバ 1日1文
フリーターから起業した女性経営者が綴る「働くということ」(元フリーター編集者の出版日記)by 大川内 麻里
フリーターから起業した女性経営者、パニック障害になる。+鬱病・PTSD by 大川内 麻里

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もし、ご興味をお持ちいただける記事がございましたら、どーぞどぞです♪^^

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性被害に程度の差などないに等しい

 わたしが心理学生をしていたときの話です。

 ある講義で「来週は近親相姦についてです」と先生。教室内はすくなからずどよめきました。
 そして、その当日。配布された資料に挙げられた事例は、義兄にキスをされたり胸を触られたりした――というものでした。
 その講義の最後。先生が言いました。
「みなさんは、この事例を“こんな程度のこと、たいしたことないじゃないか”と思ったかもしれません。近親相姦と聞いて“もっとすごいもの”を想像していたかもしれません。
 ですが、被害者にとって、どんな行為であれ、心の傷は深いものなのです。
 それを理解してもらうために、今回はあえて“この程度の”事例を取り上げました」

 図星でした。わたしたち生徒は、事例として取り上げられるのは、セックス行為=ペニスを膣に挿入する行為があるものがくると想像していて、そうでない事例が取り上げられたことに、軽々しい言葉を使うと、肩透かしをくらったような気分になっていたのです。
 そして、そんな自分を知ることで、性被害について“程度の差”をもって「たいしたことないじゃないか」などと考えていた自分に気付かされたのです。

 わたしがこのブログを通じていただくメールのなかで、性被害に遭われた方が、ご自身の被害体験について「軽いものなのですが」と書かれていることがあります。
 またたとえばですが、植草元教授の一連の行為を「たいしたことないじゃん」と笑いごとにしてしまうひとがいます。

 しかし、わたしは思うのです。性被害に程度の差などないに等しいと。
 そして、そういった“程度の差の意識”が被害者感情を麻痺させ、回復のプロセスをさまたげるのです。
 わたしが常々口にしている持論ですが、心の傷を癒すための第一歩は、つらいことをつらい、悲しいことを悲しい、その感情をあるがままにかんじ、受け入れることからはじまります。だから、それを阻害することはイコール回復を阻害することとなってしまうのです。

 被害者が「たいしたことない」と言っているからたいしたことないのでは? と思う方もいらっしゃるでしょう。
 よく考えてみてください。社会に浸透してしまっている“程度の差の意識”は、わたしたちひとりひとりの意識のなかに入り込んでしまってはいないでしょうか? 「たいしたことない」と言っている被害者も、そのひとり。言ってみれば、「たいしたことない」と思い込まされているにもかかわらず、それが自発的な感情だと錯覚してしまっているのではないでしょうか。

 性被害に限りません。いじめだってなんだって。
「たいしたことのない」被害なんてないんです。
 被害を程度の差で語ることは、被害者から、“つらいことを「つらい」と思う自由と権利”を奪う危険性があるものなのです。

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大川内 麻里の“人生がより心豊かになる”コトバ 1日1文
フリーターから起業した女性経営者が綴る「働くということ」(元フリーター編集者の出版日記)by 大川内 麻里
フリーターから起業した女性経営者、パニック障害になる。+鬱病・PTSD by 大川内 麻里

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[用いられる言葉による犯罪の残虐さの軽視]わたし、こと大川内麻里は、8歳のときに『性犯罪』の被害に遭い、人格と心理的子宮の破壊を受けました。20年を経たいま、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの苦痛を受けています。繰り返します。大川内麻里は、8歳のときに『性犯罪』の被害に遭ったのであって、決して『いたずら』などといった軽い悪ふざけを受けたわけではありません。

Sky_ribbon_2  真美さんのWEBサイトで、『空色リボン・キャンペーン』のバナーを発見。

 この運動は、悪しき『性犯罪』を『いたずら』などという軽い言葉で表現させないための運動です。

 これは、かねてより、わたしも、まったく同様のことを考えていました。(後述)

 ブログ“SEX-Therapy【セックスセラピー】 presented by Mari Okawauchi”、ならびに、自身も、世間一般では『いたずら』と称される『性犯罪』の被害者に遭い、20年を経たいまも、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などの苦痛を受けております、わたし、大川内麻里は、
『空色リボン・キャンペーン』の趣旨に、全面的に賛同、ご協力させていただきます。

 このブログ“SEX-Therapy【セックスセラピー】 presented by Mari Okawauchi”でも、性犯罪――強姦、レイプ、痴漢行為などに関する連載をしてきました。
 その対象が子どもである犯罪、事件についても連載してきました。

 また、これ以前にも『麻生暁美』の筆名を主に、性犯罪に関する、さまざまな文筆・執筆活動を行なってきています。(未発表、未完のものを含め、ノンフィクション、自伝的小説、評論、詩作品など)

 * * *

 わたしが、被害に遭ったのは、ピアノのお稽古の帰り道。当時の自宅まで、ほんの数歩のところでした。

 自分は、いったいなにをされたのか。させられたのか。わからなかったけれど。

 ただ、わからないけれど、これは、きっとだれにも言っちゃいけないことなんだ、隠しておかなきゃいけないことなんだって。きっと、お父さんやお母さんが、悲しい気持ちになることなんだって。

 わたしは記憶を封じ込めました。両親のために、そしてなによりも、わたし自身を守るために。

 やがて、中学生ともなると、恋人もできます。
 でも、セックス関連のこととなると、どこか頭のなかで、信号が点滅するような感覚を覚え続けるのです。けれど、ひたすら目をつぶったまま生きてきました。

 事件のことを、はっきりと認識したのは、21歳のとき。断片的な風景を夢に見てから。
 隣で寝ていた、後に、わたしの元夫となった、当時の彼氏に無邪気に、その夢の内容を語ろうとして、「なんかねー、夢見てたの。んっとね、よく覚えていないんだけれど、子どものころにね、よく遊んでいた空き地があって、そ……」

――雑草だらけの空き地。
 そこに停められた一台のワゴン車。
 きれいな夕焼けが、だんだんと濃く暗くなってゆく。
 星のように見えた、ほんの目のまえにある、家族の待つ家。
 後部座席に連れ込まれた8歳の少女。
 鼻を突く匂い。
 怯え、震えるわたしとは、裏腹に、にやつき、興奮でうわずる男の声。
 頭のなかが真っ白になり、わたしの耳には、男の言葉が、まるで遠いどこかから聞こえてくるように。
 後悔の念が、水面に落ちた一滴の墨汁のように、じわじわと広がっていく。
 しかし、それに抗う方法を、幼い私は知らなかった。
 気が遠のいていく。
 荒くなっていく男の息づかい。
 そして、わたしは、機械仕掛けの人形になった。

――点が、線に、なった。
 あのとき、わたしがされていたこと、それは……めまいと吐き気に襲われ、視界がぐるぐると回転していく。

 記憶の奥底に眠り続けていた遠い日の出来事。封じ込められていた悪夢は、10年以上もの月日を経て、突然目を覚ました。
 蘇る記憶。目を背けていた事実。
 呼び起こされた記憶は流れた時間(とき)と重なり、そして、はじめて明白な現実となったのです。

 * * *

 思春期から、わたしは、さまざまな心の病気を発症しています。精神病院にも、何度入退院を繰り返したことか。
――神経症、不安神経症、仮面鬱病、パニック障害、パニック性鬱病、鬱病、PTSD(心的外傷後ストレス障害)――病名なんて記号にすぎない。そんなことは、どうでもいい。

 ただ、8歳当時、いくら頭に禿をつくっても、自分の髪の毛をむしりとることがやめられなくなったことを覚えています。理由はだれにもかわりませんでしたが、いま振り返ると、長く伸ばした髪というのは、当時のわたしにとって、無意識にも『女性性』の象徴であったのでしょう。

 中学生、高校生(のちに中途退学)にもなると、拒食と過食の繰り返しをやめられない。自傷行為が止まらない。テレクラにナンパ、性的逸脱行為の数々。たった一度だけど売春にも手を染めた。お金がほしかったわけじゃない。そんなもの見たくもないもので、すぐに捨てるも同然に使ってしまった。

 これらのわたしのたどってきた道が、8歳のときの、あの事件と、まったくの無関係だとはいいきれるでしょうか。

 * * *

 現在、子どもが犠牲になる卑劣な事件が相次いでいます。

 そうですね、10年まえくらいかな、そのくらいのわたしなら、ペンの力を「腐った貴様らを、世のなかから徹底的に排斥してやる!」と、ただただ、復讐の手段として使っていたでしょう。
 性犯罪の刑罰を重くするなどといった、単純なところにしかいきつかなかったでしょう。

 でも、いまは違います。
 こういった犯罪者たちを生み出している社会。その社会の一員である、わたしたちにも、そういった事件の責任があると。
 極論をすれば、そういった社会をつくっている、わたしたち自身こそが、加害者であるという認識をもっています。

 また、それでは、事件が起きてしまってからの対処への働きかけにしかすぎない。事件が起こってからでは遅いのです。未然に防がなければいけないのです。

 ですから、このブログ“SEX-Therapy【セックスセラピー】 presented by Mari Okawauchi”
性犯罪に関する連載においても、子どもが犠牲となってしまった性犯罪の連載においても、被害者の悲惨な末路をお伝えするとともに、加害者心理にも迫ってきました。

 どうすれば、確実な人格破壊であり、心理的子宮の切除でもある、この許されざるべき犯罪を食い止めることができるのか、未然に防ぐことができるのか――それを突き詰めて突き詰めて突き詰めて考え抜いた末のことです。

 * * *

 そもそも、わたしが、このブログ“SEX-Therapy【セックスセラピー】 presented by Mari Okawauchi”を開設した当初の目的、それは、ただ自分自身の心の奥底を見つめなおし、“男性と『正常な関係』を結べない”自分を変えていこうという、いわば個人的な試みにしかすぎないものでした。
 はじめの記事なんて、こんなものです。

 でも、書けなかった。

 しかし、しばらく経ってみた、あるとき。
 気付いたのです。
 否、思い出したのです。
 これは、わたしだけの問題ではない、ということに。
 苦しんでいるひとは、大勢いるということに。彼女たちの心の叫びを聞いてきたことに。彼女たちを想う彼の苦悩を聞いてきたことに。

 そう、これは、決して、わたしひとりだけの問題ではない――そして、“SEX-Therapy【セックスセラピー】 presented by Mari Okawauchi”のコンセプトは、いまのかたちに変わったのです。

 わたしが、あえて苦痛と向き合うかたちをとり、カウンセリングを自ら受けようとしたのも、そのためです。
カウンセリング初回
2度目のカウンセリングを終えて
カウンセリングで事実と向き合う痛み
わたしがカウンセリングの記録をアップするワケ
 すべては書くために、です。

 書くのは、性犯罪の根源に迫り、ひとりでも加害者・被害者を減らしたいからです。

「なんで生かしておいたの? 8歳の少女を殺すことなんて、他愛もないことだったはずなのに、なんで? なんで生かしておいたの? こんなおぞましい記憶とともに生きていかなければならないのであれば、いっそのこと、殺してくれた方がよかったのに!」
――フラッシュバックに襲われ、ひとり、そう、泣き叫んだこともあります。


 でも、いまは違う。

 声をあげられるのは、わたしたち被害者です。もっともリアルな生の声を。
 生きていたからこそ、できることなのです。


 わたしは書きます。
 命まで奪われてしまった犠牲者たちのために、この命を使わなければ、なんになる?

 このペンの力を、復讐にではなく、もっと建設的な方向へ。
 社会の過ちを正し、よりよい世のなかへと牽引していくために。
 このペンの力を、そして生かされたわたしの命を。

 使います。

『空色リボン・キャンペーン』、ぜひ、ご協力ください。

(※なお、『森色リボンキャンペーン』にも、賛同、参加させていただきますが、“SEX-Therapy【セックスセラピー】 presented by Mari Okawauchi”においては、ハンディーキャップの問題も取り上げてはいますが、中核としてきた論点が、まったく無関係ではないけれども、ややそれておりますので、大川内麻里のその他のブログにて、ご協力させていただく所存でおります)

 以下、2002年初出の社会批評『メディアと女性』(筆名:麻生暁美)より(わたしが24歳のときですね)、関連箇所を、2箇所、抜粋します。

=========以下抜粋=========
COPYRIGHT (C) Akemi Asou(Mari Okawauchi) ALL RIGHTS RESERVED

 私がまず怒りを覚えたのが、番組中痴漢行為に対し、「迷惑行為」という言葉が通されていたことだ。電車内における「迷惑行為」とは、そもそも大きな声でのお喋りや携帯電話の使用(これも心臓ペースメーカーを使用している人にとっては「迷惑」程度のことではないが)などに対して使われるべき言葉である。痴漢は「迷惑行為」などとという次元のものではない。許し難き卑劣な「犯罪行為」である。
 強姦などの性犯罪に対し、日本では「暴行」「いたずら」などといった言葉が使われる。このような婉曲表現は、その犯罪の悪質さ、残忍さや重大性を隠蔽するに他ならない。
それが被害者への配慮であるという意見もあるかも知れないが、私はそうは思わない。痴漢や強姦の被害に遭った女性が、晒された恐怖や心に負う傷は、測り知れない程のものがあるはずだ。しかし周囲からは「暴行」「いたずら」などという軽い言葉で、それを語られる。その大きなギャップは、決して、被害者の心をして回復に向かわせるものではない。被害者の受けた傷を軽視しているだけではないか。
 多くのトラウマを解決する一歩目は、まず出来事を正しく直視することである。辛く悲しい出来事は「なかったこと」と葬り去ってしてしまいたいのが常であろう。しかし過去の出来事は変えようがない。そこで葛藤が生じる。最も危険なのは、その葛藤を解消するために、「自分が悪い」と思い込み、自らを貶めていくこと。それを防ぐには、まず出来事を真っ向から直視し、憎むべきは誰であるかを正しく認識することである。被害者にとってそれはとても苦しく辛いことだが、必要不可欠な道程である。とすれば「暴行」「いたずら」「迷惑行為」といった婉曲表現が、治癒への過程を弊害するものとなることはお分かりいただけるだろう。
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=========以下抜粋=========
COPYRIGHT (C) Akemi Asou(Mari Okawauchi) ALL RIGHTS RESERVED

 そればかりか、この十年ほどでは、人気アイドルが明らかに低年齢化してきている。私はこのことにただならぬ危機感を覚える。なぜなら、人気アイドルの低年齢化は、幼児性愛者の増加を示唆していると考えるからだ。
 警察庁の資料によると、強制猥褻の年間認知件数は、平成八年に4、000件を突破。この年には人気アイドルグループ「モーニング娘。」が、また二年前の平成六年には、小学生がメンバーにいることを売りにし、話題となった「SPEED」がデビューしている。以後、強制猥褻事件の認知件数は、増加の一途をたどり、平成十一年には5,346件、十二年には7,412件、十三年9,326件と、毎年2,000件ずつも増加し続けているのである。
 しかし、これはあくまでも認知件数にすぎない。水面下に、誰にも打ち明けることの出来ないまま、おぞましい記憶に苦しめられている少女たちが、どれほどいることか。たとえ、そのときにその行為のもつ明確な意味が分からなかったとしても、成長すれば、必ずそれを認識せざるをえないときがくる。性犯罪は、被害者の心に大きな障害を残す。障害。そう称して憚らないだけの決定的な深手だ。一般的には、男性恐怖に陥ることが想像されるだろう。しかしそれだけではない。逆に男性に依存、執着し、性的逸脱行為に耽溺する場合もある。自己を貶めていくことで、受けた行為とありのままの自分自身との均衡を、無意識下ではかろうとしてしまうのだ。
 やり場のない苦しみを、彼女たちはどこへ向けるだろう。――私が女性だったから。私が女性に生まれてきたから。女性にさえ生まれてこなければ・・・・・・。自らの女性という性に、やり場のない怒りと、誤った後悔の念を向けざるをえない被害者も多いだろう。性別に基づく自我同一性、つまりジェンダー・アイデンティティーの危機に晒されるのだ。性犯罪とは、確実な人格破壊である。ジェンダー・アイデンティティーの確立に障害を受けた彼女たちは、心理的に子宮を切除されたも同然の状態なのだ。
 前述の人気アイドルに話を戻すと、現在人気を集めているアイドルたちは、いたって平均的な小中学生である。アイドルとは、「見られること」を前提とした職業である。その見られ方は、一方的であり、性的対象物として商品化されている。いまや一般的な小中学生が、性の対象として売り出されているのだ。なんともおぞましいことではないか。ニーズがあるからこそ、プロデューサーはそれを満たす少女を発掘しては売り出す。そしてそれが、またさらなる幼児性愛者の増加を助長する。鶏が先か卵が先かのような話になるが、人気アイドルの低年齢化と、幼女を狙った性犯罪の増加は、密接な関係にあることは間違いないだろうと私は考えている。
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http://okawauchimari.net/

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